Jリーグ ディビジョン1 第30節
2014.10.26 [SUN] 16:00 ノエスタ

神戸

  • 28' チョン ウヨン
  • 52' マルキーニョス
2 - 1
1 前半 1
1 後半 0

大宮

  • 20' カルリーニョス
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 30 徳重 健太
DF 25 奥井 諒
69'
DF 5 河本 裕之
DF 14 増川 隆洋
DF 3 相馬 崇人
MF 16 チョン ウヨン
MF 6 シンプリシオ
58'
MF 10 森岡 亮太
84'
MF 7 ペドロ ジュニオール
MF 13 小川 慶治朗
FW 18 マルキーニョス

控えメンバー

GK 22 山本 海人
DF 4 北本 久仁衛
DF 21 茂木 弘人
69'
MF 27 橋本 英郎
58'
MF 23 枝村 匠馬
84'
FW 9 石津 大介
FW 17 松村 亮

監督

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 27 今井 智基
88'
DF 18 横山 知伸
DF 17 高橋 祥平
DF 22 和田 拓也
MF 5 カルリーニョス
69'
MF 38 増田 誓志
MF 41 家長 昭博
MF 39 泉澤 仁
63'
FW 11 ズラタン
FW 8 ムルジャ

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
88'
DF 34 片岡 洋介
DF 14 中村 北斗
MF 10 渡邉 大剛
69'
MF 4 橋本 晃司
63'
FW 32 長谷川 悠

監督

試合詳細
8 シュート 9
5 GK 4
5 CK 3
10 直接FK 13
5 間接FK 4
0 PK 0
試合データ

主審

東城 穣

副審

竹田 明弘

副審

竹田 和雄

第4の審判員

村井 良輔

入場者数

12,826人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

23.6℃/45%
死力を尽くすも勝点には届かず。残り4試合にすべてを懸ける
J1リーグ戦は残り5試合――。本日、神戸とのアウェイゲームで10月の戦いを終えるアルディージャは、続いて敵地で広島に挑み、ホームで柏と対戦し、豊田スタジアムでの名古屋戦を経て、NACK5スタジアム大宮でC大阪との最終決戦を迎える。
 
J1で戦うことの難しさを改めて思い知り、それと同時にアルディージャというチームの底力をも再認識することになった今シーズンの行方は、この5試合に委ねられた。最終節を終えたときに笑えるように、少しでも多くの勝点を手に入れなければならない。前節の横浜FM戦で連勝は止まったものの、選手たちはその胸に一戦必勝を誓ってピッチに立つ。試合終了のホイッスルが鳴るまで結果を追い求める、熱い戦いを期待したい。

試合はアルディージャのペースで進んだ。最終ラインから前線までコンパクトな陣形を保ちながらボールをつなぎ、こぼれ球に対する寄せも早い。「後方からの押し上げは勇気を持って続けていきたい」と語っていた増田がポゼッション率を高め、カルリーニョスの正確な左足が攻撃を組み立てる。5分に左サイドへ流れた家長とのパス交換で抜け出したムルジャが惜しいクロスを送り、8分に泉澤が積極的な仕掛けからCKを獲得。13分には左サイドを突破したムルジャのシュートがGK徳重を強襲した。
 
そして20分、待望の先制点が生まれる。右サイドの家長が上げたクロスをズラタンが相手と競り合いながらつなぎ、「チャンスが来れば狙えるという予感はあった。しっかりミートして、いいシュートを打てた」と自賛したカルリーニョスの、抑えの利いたミドルシュートがゴール左隅に突き刺さった。
 
ところが、それ以降は1点を追ってギアを上げてきた神戸に押し込まれてしまう。CKからのマルキーニョスのヘッドは北野が素晴らしい反応で手中に収めたが、28分のチョン ウヨンの直接FKを止めることはできなかった。
 
両チームともに追加点を目指して激しくボールを奪い合った前半は、ゴール前で身体を張った攻防が続くなか、1−1でハーフタイムに突入した。

後半開始から2分、アルディージャに決定機が訪れる。ピッチ中央で増田からリターンパスを受けたズラタンが持ち込んで、右足を強振。懸命に身体を伸ばした徳重のセーブの前に追加点とはならなかったが、この日の目標が勝点3のみであることが伝わってきた。それでも、一瞬の隙を突いて2点目を奪ったのは神戸だった。
 
ビハインドを負ったアルディージャは、ボールを支配して神戸のゴールを脅かし続けた。今井、和田の両サイドバックはタッチライン際でアップダウンを繰り返し、家長のボールコントロールと泉澤のドリブルがアクセントを加える。ダブルボランチのカルリーニョスと増田、さらには横山、高橋の両CBは前線に張るムルジャとズラタンへクサビのパスを打ち込むなどして状況を打開しようとした。
 
ベンチも動く。泉澤に代えて橋本、カルリーニョスに代えて渡邉を送り込み、なんとか同点に追いつこうとする。するとアルディージャは、そこから30分近くも攻め続けた。橋本が最終ラインまでポジションを下げてビルドアップに貢献し、横山が相手のプレスをいなしてボールを持ち上がり、ムルジャがサイドに流れて起点を作るなど、できる限りのトライを繰り返した。さらに今井を下げて福田を投入して横山と中央で組ませ、和田を右サイドバックへ、高橋を左サイドバックとし、サイドからも神戸ゴールへの圧力を高めた。だが、神戸の堅守を崩すことができない。前線で時間を稼ごうとする神戸に苦しみながらタイムアップの瞬間までゴールを目指したが、勝点を手にすることはできなかった。

残りは4試合となり、J1残留へ向けて以前厳しい状況は続く。しかし、アルディージャが取り組むべきこと、一戦必勝の姿勢に変わりはない。勝点を巡り、これまで以上に熾烈なバトルが予想される大詰めでは「早めにクロスを入れるとか、深くえぐるとか、遠目からシュートを打つとか」(橋本)ゴールを奪う工夫が必要になるだろう。とはいえ最優先に考えるべきは、この日のように死力を尽くすことだ。
 
渋谷監督は「ずっと続けてきたことを、この1週間でやらないといけないと思います。ただし、残りの試合数に関係なく目の前の一戦に懸ける思いで来ているので、これからもそこを継続していきたい」と語り、前を向いた。

(総評:粕川哲男/写真:山田勉)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日はアウェイ神戸まで来ていただいた方々に、勝利を届けられずに非常に申し訳なく思います。選手たちは本当に死力を尽くしてやってくれまして、試合後のストレッチルームでも倒れるような状態で、ベストを尽くして戦うという、私が伝えていたことはやってくれたと思います。ゲームについては、前半は我々のゲームコントロール下でしたが、1本のフリーキックで同点に追いつかれてしまいました。サッカーではよくある形ですし、選手たちは“リバウンドメンタリティー”をしっかりと持ってやってくれていたのですが、(2失点目は)後半にフリーキックを与えた後の一瞬のスキ。私が就任してから、ああいったところで止まらないとか、スキをつくらないというのをずっと掲げてきましたが、ああ言うところを疎かにすると失点につながる、私の日々のトレーニング不足と感じました。後半はある程度ボールを持っていましたが、相手の嫌なところに侵入出来ていなかったので、相手にとってはあまり怖くなかったかもしれません。それでも、選手たちは足を止めずに仕掛けていました。最終的に残念な結果になり、本当に残念な思いです。

Q:逆転された後のゲームプランは
(交代で入った)橋本選手がペトロ・ジュニオール選手の後ろで受け、ストライカーがランニングをしたりすることで起点をつくる。前半は、泉澤選手がサイドで仕掛けたり、相手のセンターバックとサイドバックのスペースを空け、そこにストライカーがランニングするという形でしたが、橋本選手が入ってからは相手ボランチの脇でボールを受けて、我々のサイドバックを上げるというイメージでした。しかし、最終的にそこからの一手が足りなかった印象でした。

Q:残り4試合、改めて選手たちに伝えたいことは何でしょうか
今日はベストを尽くしてやってくれましたし、我々のゲームでもありました。もちろん、我々がしっかりと守備をしたということで、相手のゲームだったのかもしれないですが、ベストを尽くしてやってくれたことが次につながると思っています。ここで私が考えなくてはならないのは、点を取るという部分と失点をしたところのスキ、というところを確認する作業が必要かなと。それはつまり、これまでずっとやってきたことを、再度この一週間でやらなければいけないのだと思います。4試合あるからではなく、目の前の一戦に懸ける思いでやってきていますので、それは変わらずやっていきたいと思います。

Q:3枚目の交代が、福田選手だった意図は何でしょうか
最初は長谷川選手を入れる予定でしたが、今井選手が足を引きずっていて、3点目を取られては試合が決まってしまいます。そこで左に高橋選手、右に和田選手として、クロスを上げていくと。また、もしかしたらセットプレーが2回か3回あったときに、相手はゾーンディフェンスだったので、福田選手の競り合いの強さを生かせるかと考えました。

Q:横浜FM戦は3失点で、今日は2失点。失点が増えた理由は何だと思いますか
失点のリスクは横浜FM戦から修正はしたのですが、ボールを奪うところから逆算すると、ボールが相手のストライカーに入ったときに、個でやらなければいけないところと、グループでやらなければいけないところのズレが少しあって、フリーキックを与えたりしたのかなと。そういったバランスがずれていたのかと思います。
選手コメント
MF 5 カルリーニョス
先取点を取って、ボールも保持出来ていたし、守備も良かったので、いい形でゲームを運べていたのですが、同点にされてから少しチームが集中力を失って、そこから乱れたところがあって、その後もゴールを奪われて、結果的に敗戦となった悔しいゲームですが、ここで止まってはいられないので、切り替えていきたいと思います。

Q:神戸と対戦するにあたりどの様なことを意識されましたか
厳しいゲームとなることは最初から分かっていて、神戸というチームは凄く守備が良いチームで、プレスの圧力をすごくかけてくるチームなので、そこは準備していました。それでも私たちはいい形でゲーム運びが出来たのですが、予期しない形で点を奪われたので、その失点が痛かったです。その失点をしたところからゲームが少し乱れて、ゲーム内容が変わってしまいました。

Q:見事なミドルシュートでゴールを決めましたが、シュートシーンを振り替えってください
しっかりミート出来て、いいシュートを打てたと思います。あのゴールの前も自分がいい形でボールに絡めたので、いつかゴールを狙えるチャンスがあるんじゃないかという予感はしていたので、その通りチャンスがあっていい形でシュートを打てたと思います。ゴールが入ることはいつも嬉しいのですが、でも負けた試合ではゴールの喜びも半減してしまうので、いまは残念な気持ちです。

Q:ゴール後にベンチに向かったのは、どの様な気持ちだったのでしょうか
いつも毎日一緒にハードワークしている仲間ですし、信頼し合っている仲間ですので、やはり仲間の元にいって、喜びをわかち合いたいと言う気持ちでベンチに走りました。試合の中で、ゴールを喜ぶというのは、ゲームの醍醐味だと思いますし、やっぱりそれをいつも一緒に闘っている仲間とわかち合いたかったので、その気持ちで走りました。

Q:次節はアウェイ広島戦です。どの様に望んでいきたいですか
勝利に対する自信と集中力をまっすぐに持ってゲームに臨みたいと思います。次の一戦の大事さ、これから先の一戦一戦の重みはより重くなって行きますし、次の一戦の重みを私たちは分かっていますので、しっかり闘って、いい結果を得られるように、自信を持ってハードワークして勝利に繋げたいという気持ちです。
DF 22 和田 拓也
形はいい形で入れて、いい形で先制点も取れたのですが、フリーキック一発でやられて、同点で折り返してしまったというところが、後半の入りが悪くなってしまった原因かと思います。

Q:強力な攻撃陣を要する神戸に対して、どの様なことを意識して臨んだのでしょうか
後ろは我慢しながらチャンスを伺うというのを徹底して、得点は前に任せるという感じでしたが、いい感じで得点を取ってもらったのに、2失点というのは申し訳ないです。

Q:試合全体を通して、中々前にボールがいかなかったという印象でしたが
グランドがちょっと(ボールが)落ち着きにくかったというのもありますし、連戦でどうしても運動量が少なかったというのもあります。

Q:ペドロジュニオール選手とのマッチアップはいかがでしたでしょうか
速さがあるので裏をかなり狙ってきていましたが、ボールが伸びたので助かった部分もありますが、完全にやられたシーンは無かったので、そこはまだ良かったかと思います。

Q:前線に攻め上がってクロスを上げるシーンも見られました
仁(泉澤選手)のところにマークが集中してましたし、アキくん(家長選手)にも二人付いていましたので、自分のところは空くかと思いまして、そこはタイミングを見ながら狙っていました。

Q:残すところあと4試合となります、意気込みをお願いします
もう全部勝つしかないと思うので、勝てるように次の練習から準備していきたいです。
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