明治安田生命J1リーグ 1st 第9節
2016.4.30 [SAT] 15:00 NACK

大宮

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

鹿島

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
85'
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 17 横谷 繁
MF 23 金澤 慎
MF 39 泉澤 仁
71'
MF 41 家長 昭博
FW 7 江坂 任
60'
FW 8 ドラガン ムルジャ

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
DF 20 大屋 翼
85'
MF 10 岩上 祐三
60'
MF 18 横山 知伸
MF 16 マテウス
71'
FW 9 ネイツ ペチュニク

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 21 曽ヶ端 準
DF 24 伊東 幸敏
DF 23 植田 直通
DF 3 昌子 源
DF 22 西 大伍
MF 10 柴崎 岳
MF 40 小笠原 満男
MF 25 遠藤 康
80'
MF 7 カイオ
FW 33 金崎 夢生
90+1'
FW 8 土居 聖真
73'

控えメンバー

GK 1 櫛引 政敏
DF 17 ブエノ
DF 20 三竿 健斗
MF 6 永木 亮太
MF 13 中村 充孝
80'
MF 34 鈴木 優磨
73'
FW 9 ジネイ
90+1'

監督

石井 正忠
試合詳細
2 シュート 15
13 GK 4
4 CK 7
14 直接FK 10
3 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

木村 博之

副審

八木 あかね

副審

平間 亮

第4の審判員

清水 勇人

入場者数

12,594人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

23℃/42%
鉄壁の守備で耐え抜き、上位の鹿島と引き分ける
まだ4月ではあるが、明治安田生命J1 1stステージは早くも後半戦に突入する。第9節はホームでの鹿島戦だ。2年ぶりのJ1にも慣れ、直近4試合は負けなし。ヤマザキナビスコカップも含めて4月は公式戦で負けがなく、じりじりと順位を上げて6位に食い込んでいる。3位の鹿島との勝点差は、わずかに2。チームが最重要視しているのは通年の総合成績だが、1stステージで上位に食らいつければ、2ndステージに向けた自信にもなる。ホーム4試合ぶりの勝利で上位を撃破し、順位を上げたい試合だ。

だが、鹿島に主導権を握られる苦しい戦いとなった。7分にムルジャのクロスに泉澤が合わせようとする惜しい場面があったが、随所で激しいプレッシャーにさらされ、得意のパスワークが寸断される展開を強いられた。15分、相手のコーナーキックからカウンターを仕掛けたが、家長がシュートをブロックされると、すかさずカウンター返しを見舞われてヒヤリとさせられた。23分にはコーナーキックから打点の高いヘディングシュートを決められたかに思われたが、これはファウルの判定に救われた。

それでも、菊地や河本が体を張って相手のクロスを遮り、シュートをブロック。ボランチの横谷や右サイドハーフに入った家長を起点に反撃の機会をうかがった。27分には奥井とカイオが球際の攻防で激しくやり合う場面が見られるなど、コンタクトプレーの多い展開の中、押され気味ではあったが、1万2,000人以上の観衆が見守る中で勝利を目指して激闘を繰り広げた。

前半のシュート数は2対8。試合の主導権を握られ、後半はさらに苦しんだ。自陣でプレッシャーを受け、ロングボールで押し返しても鹿島のDF植田の強烈なヘッドにはね返され、セカンドボールから二次攻撃を受ける展開の繰り返しとなり、後半のシュート数は0対7となった。長い距離をドリブルで運んでチームを助けた家長が「攻められる展開になると思っていたので、想定内。前でキープをしても攻撃に行けなくなるので、後半はとにかく持ったら前へ進もうと思った。ただ、何回かチャンスはあったけど、シュートまで持ち込めなかった」と話したように、何度かカウンターを仕掛けたものの決定機は作り出せなかった。

勝点獲得に大きく貢献したのは、守備陣だった。72分にカイオにフリーで抜け出された場面や、アディショナルタイムに途中出場の中村に打たれた決定的なシュートをGK加藤順が好守。「今日は、ピンチがないわけはないと思って臨んでいた。でも僕の前に2人、GKがいるようなもので、彼らが相手を外に追いやってくれているから、シュートコースは切れていた。僕は相手より先に動かないことだけ気を付けていた」と振り返った冷静な対応が光った。

菊地、河本の両センターバックとGK加藤順が築き上げた鉄壁の守りが、勝点1獲得につながったと言える。試合を終えて「上位を相手に内容と結果を求めるなら、チーム力も必要だけど、個のレベルアップも必要。僕も含めて攻撃陣の個の力が足りなかった試合」と振り返った家長は、攻撃面での孤軍奮闘が際立っていたが、試合終盤に警告を受けて次節は出場停止となる。

次節は、福岡とのアウェイゲーム。激闘でつかんだ勝点1の価値を高めるためにも、第11節に控える浦和とのさいたまダービーに向けて勢いをつけるためにも、福岡の地から白星を持ち帰りたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日は鹿島さん側もそうですが、多くの我々のファン・サポーターの方にいらしていただきました。ホームでは広島戦に敗れた後、磐田戦、甲府戦と引分けが続いている中で、雰囲気やピッチなど、これだけの良い条件がそろっていたので、絶対に勝利を届けようと選手たちを送り出しました。勝てば勝点が増え、鹿島さんとの順位を逆転できるということも意識していた中、最悪の結果ではなく引分けに終わったことは、出場している選手はもちろん、サブの選手や熊本地震の義援金募金をしてくれた登録外の選手たちも含め、全員で持ち込んだ結果だと思っています。

我々は今日もボールを動かす戦いをしたかったですが、鹿島さんの前への意識やシュートの意識が非常に高いと感じました。一方で、鹿島さんがそういう戦いをしてくれたことによって、我々の良さが出た部分もあったと思います。ボールへの厳しさという面では、やはりあれくらい戦わなければいけないのだと感じました。ただ攻撃に関しては、もう少し落ち着いて、もう少しクオリティーの高いプレーができる場面もあったと思いますし、スペースへの飛び出しという部分は、より高めていかなければいけないと感じました。今日は非常に多くを学べた試合でしたが、引分けに終わったので、しっかりと切り替えて次のアウェイ福岡戦では絶対に勝利できるように、全員で良い準備をしていきたいと思います。

Q.いくつかカウンターでチャンスがあった中、選手間のイメージにズレがあってチャンスをフイにしてしまった場面もあったように思いますが、いかがでしょうか。
相手が前からボールを奪いにくることは分かっていたので、前半はスペースへボールを出すことによってチャンスにつなげていました。後半も同じイメージを持っていましたが、相手の圧力がそれを上回ってなかなかうまくいきませんでした。また、後ろの6枚と前の4枚が少し分断されてしまっていたため、サポートが少ない中、4人で攻めなければいけない状況になっていたと思います。2トップには2人のセンターバックが、ボランチにはボランチの選手が対応するなど、相手は個と個の戦いをしてきましたが、そこの戦いで劣勢に立っていたので、後半は難しい展開になりました。最近は我々がボールを持てる時間が長かったこともあり、カウンターに関してはもう少しトレーニングが必要だったかもしれません。守備から攻撃という部分を、もっとレベルアップして点を取り切れるようにすることが大事ですし、これから暑くなってくるので、クオリティーの高いボールの動かし方を突き詰めていかないと、上位をうかがうには難しいと思います。ただ、選手は最後まで足を止めずに集中して戦ってくれ、非常に良かったと思います。

Q.多くのシュートを打たれたものの、決定機は後半の2つ程度だったと思います。選手たちの最後の粘りも含め、守備に関しては手応えをお感じでしょうか。
前半は距離感が遠くてFW2人のチャレンジ&カバーがうまくいかず、個人が別々に追っていたため、前半の方が危なかった印象があります。後半は全体が後ろに下がっていたこともあり、チャレンジ&カバーが自然にできましたし、鹿島さんは我々の背後にボールを出してきましたが、スペースがない状態だったので鹿島さんにとっては難しい展開だったと思います。FWの選手にボールを収められ、3人目の選手が絡んでくるような攻撃は危険でした。私ももっと選手たちに伝えていかなければいけないと感じましたし、加藤選手のセーブに助けられた場面もありましたが、鹿島さんはシュートの意識が高く、遠いところからでもシュートを打ってきました。我々が打たせているというよりは、相手のシュート意識が高かったのだと思います。守備を評価していただくことが多いのですが、私自身のイメージとしては守備の時間が長くなってしまうのは望んでいません。今日は選手たちが本当に最後までハードワークしてくれた試合でしたので、次の福岡戦につなげていきたいと思います。

Q.上位の鹿島に引分け、リーグ戦5試合負けなしです。昇格1年目のここまでの戦いを振り返っていかがでしょうか。
選手たちが普段のトレーニングにしっかりと打ち込んでくれ、良いゲームをしようという意識で試合に臨んでくれています。2014年にシーズン途中で指揮を取り始めたときは毎試合、失点してしまっていました。今年はヤマザキナビスコカップでも選手を入れ替えながら戦っていますが、失点を少なくすることで勝点を得られるという私自身の反省から、選手たちにそれを常に伝えていることや、選手たちが意識高くトレーニングしてくれていることが、こういう結果につながっていると思います。実は前節までのリーグ戦では全試合、得点を取れていました。『我々にも試合の決着を付けられる能力の高い選手がいるので、失点ゼロで試合を進めることができれば得点できる可能性がある。だから粘り強く戦おう』という共通意識が結果に表れています。今日の試合を次に生かさなければいけないので、これは継続していきたいですし、福岡戦は勝利を目指して全員で戦いたいと思います。
選手コメント
DF 3 河本 裕之
全員で粘り強く守備をして失点をゼロに抑えることができただけに、点を取って勝ち切りたかった試合でした。今日はホームでしたし、引分けは最低限の結果だと思います。これでリーグ戦は5試合負けなしとなりましたが、自分たちはもっと上位にいけると思いますし、改善すべき点はまだまだあると感じています。次は中3日で福岡との昇格組対決です。今年も勝てるように良い準備をしていきたいです。
MF 16 マテウス
鹿島は強く伝統があるクラブですので、敬意を払わないといけないですが、気にしすぎてもよくないと思っていました。投入されたのは、オープンな展開になり始めた時間帯でしたので、守備ブロックに穴を空けないことを意識しつつ、前線で積極的に仕掛けることを狙っていました。今日は満員のスタジアムでプレーでき、貴重な経験となりましたし自信にもなりましたが、勝利を届けられず残念に思います。
MF 17 横谷 繁
試合前に理想とした攻撃はあまりできなかったですが、90分間を通して一人一人が粘り強い守備をしたので勝点1を得ることができました。

でも、もっと大宮らしいサッカーができるように、ボールを持っている時にはサポートの人数を増やせればと思いますし、守備から攻撃になる際に、ボールを奪って落ち着いてしまうのではなく、運動量を上げることができれば、もっと高い位置でポゼッションができるようになると思います。
DF 19 奥井 諒
激しい試合でした。鹿島はやり方が徹底されていて強いチームだと思いましたし、今日は守備に追われる時間が多かったですが、僕たちもブレずにプレーすることができたと思います。勝点1を取れたことをプラスに捉えて、この後の連戦につなげていければと思います。ゴールデンウィークの福岡戦、浦和戦で良い結果が出れば上位にいけると思いますので、頑張っていきたいです。
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