明治安田生命J2リーグ 第41節
2023.11.4 [SAT] 14:00 アイスタ

清水

  • 2' チアゴ サンタナ
  • 45+6' カルリーニョス ジュニオ
  • 63' 岸本 武流
  • 68' 乾 貴士
4 - 0
2 前半 0
2 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
いろいろなことを考えるよりも、自分たちは勝つしかありません。我々が勝ってあとは周りがどうなるかで、我々は勝つために何をやるかということなので、清水に対して自分たちが一番いいものを出せる準備をして臨みたいですし、あとは選手たちが試合でやってくれることを信じるしかないと思っています。

清水はどの試合を見てもクオリティは高いですし、力のある選手も多いと思います。ただ、清水が全勝しているかと言ったら決してそうではなく、我々がしっかりやれれば十分対等に戦えると僕は思っていますし、相手がいいチームだからこそ自分たちがしっかりやるべきことをやることが大事です。甲府戦の2失点は自分たちのミスで相手にスキを与えてしまいましたが、やるべきことをしっかりやっていればあの失点はなかったので、次はそれをしっかり出せればと思っています。

前節の清水と熊本の試合は、前半は清水がすばらしい入りをしましたが、90分で考えたときには熊本らしさも出たと思います。次の試合も間違いなく我慢する時間はあると思いますが、自分たちの時間も絶対に来ると思うので、そこで仕留めることができれば勝利できるチャンスはあると思います。

連敗しているときは雰囲気作りやメンタル的にどう持っていくかが難しかったですが、連勝は止まったものの、今はトレーニングを見ても選手たちは危機感を持っていますし、戦おうとしてくれています。だからこそ本当にやることだけを整理して、今までどおりしっかりゲームに入ることができれば、必ず勝利できると思っています。
選手コメント
前節の敗戦はショックでしたが、次の試合はすごく大事ですし残り2試合しかないので、もう切り替えてそこにフォーカスしています。今は清水戦で勝点3を取ることしか考えていないですし、自分たちができることをしっかり出して、前向きに前向きにプレーできればと思います。

清水の状況は僕たちには関係ないですし、僕たちは残留することだけを考えなくてはいけません。そこに対して自分たちが今できることを、精一杯やり切るだけだと思っています。

甲府戦の前までに4連勝しましたが、それでも勝点差が離れすぎていて残留圏を抜け出せなかったのが現実です。ただ、チームとして成長していると思いますし、いいものが出せていると思います。

自分自身は攻守両面でチームに貢献できればと思いますが、動き出しもそうですし、ボールを納めるところ、簡単に周りを使うところであったり、最近は足を振る機会がない試合が続いているので、もっともっとゴールに絡んでいきたいと思います。

自分がゴールを決めることももちろん大事ですが、皆で作り上げたゴール、皆で取ったゴールがチームを勢いづけますし、「もっともっと」という気持ちになれるので、やはり皆でゴールを勝ち取れればと思います。
厳しい状況ですがまだ可能性は残っているので、1日1日を無駄にせずやるしかないと思っています。甲府戦の前半はすごくいい流れでしたが、あそこで決め切れないとあのようなゲームになってしまうので、決定力不足でしたし、あの流れの中で決められるようにならなければいけないと感じました。

個人としてはスタメンでの出場が続く中で、守備の部分ではしっかりリズムが作れていますし、キレも悪くないので、あとは点を取るだけだと思っています。アンジェ(アンジェロッティ)とコンビを組むことが多いですが、守備ではアンジェもしっかり行ってくれますし、攻撃では自分は背後に抜けてアンジェの周りでプレーすることを意識しています。次は2人で点を取りたいです。

清水戦はより強度も高くなると思いますし、少ないチャンスでもしっかり決めることが必要になってくると思います。どんな内容でも相手より点を取れば勝てるので、常にゴールを狙い続けて、少ないチャンスでも、シュート1本でも、しっかりと決め切れるようにしたいです。

清水はホームで対戦したときもスピード感が違いましたし、切り替えも早く、球際の部分もすごく強かった印象があります。対戦することが楽しみですし、ホームで対戦したときよりも僕は成長していると思うので、自分の力を出し切りたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 57 権田 修一
DF 70 原 輝綺
DF 4 高橋 祐治
DF 50 鈴木 義宜
DF 2 山原 怜音
67'
MF 14 白崎 凌兵
67'
MF 3 ホナウド
MF 11 中山 克広
61'
MF 10 カルリーニョス ジュニオ
FW 33 乾 貴士
71'
FW 9 チアゴ サンタナ
67'

控えメンバー

GK 1 大久保 択生
DF 5 北爪 健吾
71'
DF 15 岸本 武流
61'
DF 28 吉田 豊
67'
MF 13 宮本 航汰
67'
FW 20 オ セフン
FW 45 北川 航也
67'

監督

秋葉 忠宏

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 3 岡庭 愁人
DF 5 浦上 仁騎
DF 43 市原 吏音
DF 25 袴田 裕太郎
46*'
DF 22 茂木 力也
72'
MF 32 高柳 郁弥
84'
MF 16 石川 俊輝
72'
MF 7 小島 幹敏
MF 33 室井 彗佑
64'
FW 19 アンジェロッティ
64'

控えメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 4 カイケ
72'
MF 8 栗本 広輝
84'
MF 39 泉澤 仁
46*'
FW 9 中野 誠也
64'
FW 28 富山 貴光
64'
FW 49 大澤 朋也
72'

監督

原崎 政人
試合詳細
12 シュート 5
7 GK 6
5 CK 4
7 直接FK 11
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

松尾 一

副審

道山 悟至

副審

山村 将弘

第4の審判員

高山 啓義

入場者数

18,431人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

24.9℃/52%

HIGHLIGHT

敵地で4失点の大敗、降格圏21位が決定
明治安田J2第41節は、清水とのアウェイゲームで、後がない一戦だ。

前節の甲府戦で敗れて連勝は4でストップ。残り2試合で残留圏まで勝点差5の21位という状況になった。清水に勝利しなければ、残留圏浮上の可能性は消滅する。12月2日まで試合が行われるJ3からの昇格チーム数によってJ2からの降格チーム数は変動するが、残留は極めて厳しい状況となる。

一方、3位以下ときん差で自動昇格圏の2位にいる清水にとっても重要な試合。1万8431人の観客数を記録したスタンドは、オレンジ一色。ホーム側の応援に迫力があるが、勝利以外はJ2に生き残る道がない。強い緊張感の中で、試合のキックオフを迎えた。

開始直後に先制点を奪われた。大声援を背に序盤から押し込んで来た清水に対し、自陣で我慢。2分、相手右サイドからの低いクロスを弾き切れず、こぼれ球をたたき込まれた。

それでも覚悟を決めて臨んだ試合だけに、ピッチ内に動揺は見られなかった。すぐさまアンジェロッティを起点にボランチを経由してサイドアタックを敢行。7分に左から室井がシュート。クロスバーに弾かれたが、強気の思い切ったプレーだった。

リードを得て後方でパスを回しながら攻める清水に対し、4-4-2の布陣を保ちながら思い切ったハイラインで対抗。11分にサイドからの縦パスを通されて大ピンチとなったが、GK志村が1対1でビッグセーブ。29分のピンチも志村が好セーブでチームを助けた。

30分を過ぎると、右SBの岡庭が高い位置に張り出し、3バックから組み立てる攻撃の形が少しずつ見えてきた。しかし、最終ラインが高いこともあり、ボールを奪われると一気にピンチになる気配はあった。目安6分のアディショナルタイムに、相手の右サイドからのクロスを逆サイドから決められた。

高柳が「攻守両面で圧倒された。改善できずに前半45分が終わってしまったのが、すべて」と話したとおり、後半は相手のペース。ハーフタイムに袴田が脳しんとうのため泉澤と交代。攻撃は3バックではなく4バックのまま、サイドハーフに中盤のスペースを与える形で進めた。

なかなか良い形の攻撃を作れなかったが、14分に小島が右に展開すると、岡庭のクロスをゴール正面で茂木がヘディングシュート。相手GKに弾き出されたが、大きなチャンスシーンだった。

しかし、富山と中野を投入して攻撃を加速させようとした矢先の61分、相手の攻撃で守備陣が左右に振られると、3分前に投入されたばかりの清水の岸本に中央からコントロールシュートを決められて3点目を奪われた。さらに清水が3人同時交代で5バックに布陣を変えた直後、カウンターから4失点目。終盤は、左サイドの泉澤を起点に相手の堅守を攻略にかかったが、ゴールは奪えず、0-4で敗れた。

順位に関しては、今後J3の動向を待つことになるが、J2での成績は降格圏21位で確定した。チームのスタイルや布陣を変えて試行錯誤してきたシーズンだったが、最後まで浮上できず、岡庭は「今日がどうだったかという点ももちろんあるけど、それまでに修正しきれなかったのもそうだし、どれだけ(状況を)重く受け止めて来たか」と悔しさをかみつぶした。

原崎監督も「申し訳ないの一言。厳しい声もあるけど、スタンドに足を運んでくれるファン・サポーターがいて、こういう思いで帰さなければいけないのは、心が痛い」と肩を落とした。

それでも次週の最終節、東京Vとのホームゲームを控えている。順位が変わることはないが、同じ選手、スタッフで戦えるのはラスト1試合。勝利で締めくくって、シーズンを終えたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
本当にすばらしい雰囲気の中でゲームができましたし、我々のサポーターも大宮からたくさんの方が足を運んで戦ってくれたのですが、本当に申し訳なく思っています。

前半、少し清水に気持ちよくサッカーをさせてしまったかなと思います。その準備を含めて選手はよくやってくれたのですが、僕のところが足りませんでした。

後半に向けては、前半に失点して得点を取らなければいけないという中で、前半は自分たちがどう攻めるかという部分ができてない時間が多かったので、もう一回自分たちがやるべきことをしっかりやろうと送り出しました。清水が後半の頭に少しシステムを変えたので、自分たちも立ち位置を変えながら戦ったのですが、なかなか思ったとおりには動かなかったと思っています。

これまでの試合でもそうですが、もう少し大胆に行ってほしいところを大事に行きすぎてしまう部分はあったのかなと思います。なんとかそこをもう少し突っ込んで行きたかったのですが、どうしても後ろが、2つ3つ多くなってしまいましたし、準備が足りなかったと感じています。

この結果については、本当に申し訳ないという一言しかありません。順位を上げられなかったこともそうですし、サポーターの皆さんにいい試合を数多く届けることができず悔しいです。今シーズン、41試合一緒に戦ってくれましたし、厳しい声ももちろんありますが、それでもこうやってグラウンドやスタジアムに足を運んでくれるサポーターを、こういう思いで帰さなければいけないことは本当に心が痛いですし、申し訳なく思っています。
選手コメント
まず1点取れば必ず流れは変わると思っていましたが、逆にまた追加点を取られてしまって、厳しい試合になってしまいました。

勝っているときも、負けたときも勝てば必ず変わると思いながら、変わらず準備して、そこから4連勝までいけてましたし、このチームは力は必ずあると思いますけど、やっぱりまだまだもろい部分は多いですし、若いチームなので、もっともっと全体で盛り上げられるようにやっていくことがこれから大事だと思います。僕もそうですけど、もっともっと個人個人が成長していかないと厳しいのかなと思います。

今季まだ1試合残ってますけど、この現状が自分たちの力だと思うので、しっかり受け止めて、最後1試合ホームでしっかり勝てるようにやっていきたいと思います。清水までこれだけのサポーターの方々が来てくれた中で、勝てなかったことがすごく残念ですし、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。それでも最後まで応援してくれていたのがすごくうれしくて、最後のホームでは必ず勝って締めくくりたいです。
先制点を取りたいというのはあったのですが、相手の立ち上がりのパワーが強いというのはスカウティングの中でもあったので、そこでまずはやらせないことが大事でした。立ち上がりに失点をしてしまいましたが、その中でも追加点を許さず時間を進められたので想定内ではありました。1点差であれば後半の立ち上がりに点を取れれば流れが来るかなというのはありましたが、前半のラストプレーで失点してしまったことが、後半に自分たちがもっと前掛かりに行かなければいけないシチュエーションを作ってしまった要因の一つだと思います。

チームが前向きで高い位置でプレーできればいいと考えていたので、自分はもう少し受ける回数を増やしたかったのはありますが、自分のところへのプレッシングが早かったので何本も内側のパスは効いていましたし、FWやサイドハーフも内側のスペース使えていたのですが、そこの質が伴っていなかったのかなと思います。そこを閉めてくれれば自分のクロスを上げられますし、縦パスも刺せていた状況ではあったのですが、前半にその状況に持っていけなかったというのは、自分たちの質やスピード感よりも相手の方が勝っていたんだと思います。

この結果は自分たちの責任ですし、今日だけでなくこれまでに修正しきれなかったことや個々の受け止め方も含めて、結果でも内容でも甘いと思います。それを変えられなかった自分、試合に出ている人、クラブも含めて責任があると思いますし、今日がどうかではなく、どこかで立ち直れなかった自分たちの責任かなと思います。

残り1試合、ホームで上位の相手と試合ができるので、自分たちのプロとしての在り方、生き様を見せたいです。
相手のボールを奪えないような状況が増えて、焦らされるような展開になってしまって、そこは難しさがありましたし、前半の中で改善できずに45分間が終わってしまったことがすべてかなと思います。

今シーズン多くの試合に出させてもらった中でこの順位になってしまったのは、本当に自分自身の力のなさを感じます。もう一歩の部分にもっとこだわっていればという後悔というか、もっとそういうところをこだわって相手チームを上回らなければ勝つことはできないし、こういう結果になってしまうのだなと痛感しています。

守備の強度とかもそうですけど、チームの雰囲気が悪かったりだとか、全体的に重くなったときにチームを変えられるというか、チームに影響力を与えられるような選手にはなれていなかったので、何か1プレーで悪い流れを変えるだとか、何か一声でチームの状態を良くするだとか、そういうことができてないのは自分の力のなさだと思います。それはすぐに身につけられるようなものではないですが、そういう選手になっていかないといけないと思うので、ラスト1試合ではありますけど、やっていけるように自分に求めていかなければいけないかなと思っています。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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