明治安田J3リーグ 第12節
2024.5.3 [FRI] 13:00 Axis

鳥取

0 - 3
0 前半 1
0 後半 2

大宮

  • 17' 藤井 一志
  • 64' 藤井 一志
  • 69' 杉本 健勇
試合経過
監督コメント
今治戦は結果的に数字が出ましたが、まだまだやらなければいけないことがありますし、浮かれもせずに淡々とやっています。1試合1試合に向かっていくことが大事で、後ろを振り返ると前に進めなくなってしまいますし、余韻は向こうのロッカーに置いてきて勝点だけ持って帰ってくる作業なので、そこは次の試合、次の試合という形で、勝っても負けても引分けても次という形でやっています。

今治戦の振り返りでは、選手たちに「後半にああいう入り方をしてしまうと難しいよね」という話をして、そこだけは統一してきました。崩されたりすることは全然いいのですが、自分たちが問題であれば勝負は難しくなりますし、実際に難しくなったのでどうにかできなかったか、自分たちがどう考えるか、どう解釈するかなので、問題は提起しました。結果論ではありますが、リードして1点を返されて相手に勢いがついて、突き放せたのかどうかはわかりませんが、我慢できたとは思います。ボールを取りに行きたいだろうし、でも感情だけで1人、2人出て行ったらバラけてしまうし、我慢していたと思います。いずれにせよ全体が統一されているかどうかで、ピッチにいる11人が一緒かどうかが一番問題で、それは統制がとれていたと思いますし、そういう時間帯は出てきたと思います。

この世界は結果のみで、ずっと負けが続けば自信は無くなるし、勝てば自信になるし、でも過信になるし、負け過ぎてしまうとトラウマになるし、シーズンはそんなものだと思います。ただ、自分たちは今10連勝とかをしているわけではなくて、1つ2つ勝っているだけなので、淡々といっているフェーズだと思います。

残り10試合であれば別ですが、序盤戦は勝点や順位の近いチームとの対戦でもそれほど関係なくて、立ち位置を決めるベースで、10試合が終わりましたが、もう10試合が終わって半分が過ぎたときにどこにいるかで、順位が近くても遠くても目の前にある勝点を1でも3でも取っていくしかないので、がむしゃらにその作業をやって、最後の10試合で順位の近い相手との対戦であれば6ポイントマッチとかよく言いますが、今は関係ないと思っています。

鳥取は連勝もしていて、大きな穴を作らないし、粘り強くやるし、ちゃんとしているチームだと思います。大変な戦いになると思いますが、我々もしっかり準備はするので、勝利を目指してやっていきたいと思います。
選手コメント
前節の今治戦では、自分自身、今シーズン初めての点を決めることができて、しかも2点取れましたし、チームもすごく調子が良くて、自分たちがJ3で一番強いチームだということを見せられたと思います。ただ、またすぐに次の試合がありますし、もう切り替えて次の試合に集中しています。

ルヴァンカップの名古屋戦で長期の怪我から復帰して、前節の今治戦で今シーズン初スタメンでプレーしましたが、サポーターの皆さんが見ているとおり、自分自身のコンディションは問題ないと思います。ここから連戦になりますが、特別なことは意識していないです。連戦の先ではなくて、常に次の試合が一番大事なので、次の試合のことだけを考えて毎日練習しています。

いつも応援に来てくれるサポーターの皆さんに感謝しています。みんなで一緒にJ2に行きましょう。
今治戦では大宮のユニフォームを着てゴールを決めることができて、本当に感謝しています。ゴールシーンは自分たちの前線のプレスからボールを奪って、(藤井)一志が自分にいいパスを出してくれて、自分もしっかりと決めることができました。その前からトライはしていたのですが、今治戦ではしっかり決め切ることができてすごくうれしいです。

ミドルシュートは自分のストロングポイントで、過去にも神戸と対戦したときにもっと遠くてもっと難しいアングルで決めたこともあります。そういったことが自信にもつながっているので、あの位置でもらうと自分のコントロールの中に置かれている感じがして、またそういうシチュエーションがあったらもっともっと決めていきたいです。

自分たちはとにかくアグレッシブなチームであるということは間違いないと思いますし、どういったシステムで戦っても結局僕たちのやることは変わりません。自分のポジションはフリーで前に行くこともできて、自分自身も前でプレーすることが好きですし、チームとしてもここまでコンスタントに前へ前へとプレーできているので、システムというよりは監督が自分たちに何をやらせたいかをしっかりと理解してやっていければ、チームのコンディションはどんどん上がっていくのかなと思います。

自分たちはどんな状況になっても準備はできていますし、グループ自体がかなり強いと思います。スタメンでもベンチでもメンバー外でも、誰が入っても今やらなければいけないことはできると思います。試合間隔が短い中での2連戦になるので、体調管理に気をつけて、ピッチ内、ピッチ外でしっかりこなしていけばいい戦いができると思います。

サポーターの皆さんの温かい声援、応援に感謝しています。ホーム、アウェイ問わずたくさんの方がいつもスタジアムに足を運んでくれて、本当に自分たちのパワーになりますし、遠い今治でもたくさんのサポーターの笑顔を見ることができて、本当に感謝しています。これから難しい時期も来ると思いますし、リーグ戦は長いですが、引き続き皆さんの力を借りて前に進んで、優勝を目指して頑張っていきます。応援よろしくお願いします。
メンバー

スターティングメンバー

GK 39 櫻庭 立樹
DF 8 田中 恵太
DF 41 大城 蛍
DF 4 二階堂 正哉
DF 6 温井 駿斗
85'
MF 7 松木 駿之介
73'
MF 14 普光院 誠
MF 10 世瀬 啓人
81'
MF 17 小澤 秀充
FW 15 東出 壮太
73'
FW 9 富樫 佑太
73'

控えメンバー

GK 21 井岡 海都
MF 11 東條 敦輝
81'
MF 20 常安 澪
73'
MF 32 伊川 拓
MF 33 長谷川 アーリアジャスール
73'
MF 34 曽我 大地
85'
FW 18 田中 翔太
73'

監督

林 健太郎

スターティングメンバー

86'
86'
67'
73'
73'

控えメンバー

86'
86'
67'
73'

監督

長澤 徹
試合詳細
8 シュート 7
12 GK 6
6 CK 3
20 直接FK 8
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

植松 健太朗

副審

小野 裕太

副審

加藤 正和

第4の審判員

藤岡 慶梧

入場者数

4,272人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

23.1℃/33%

HIGHLIGHT

藤井、杉本のゴールでアウェイ3連勝を飾る
アウェイ3連戦の最終戦、大宮は明治安田J3第12節で鳥取と対戦した。

リーグで唯一無敗を誇る首位の大宮に対しては、全チームが相当な覚悟で挑んでくるはず。とはいえ、ゴールデンウィーク中の一戦とあって、たくさんのサポーターが敵地に集結した。長澤監督と選手の多くが「毎回ホームのような雰囲気を作ってくれる」と感謝を述べる彼らのためにも、ここまでのホームゲーム5試合で2勝3分と好調の鳥取にも怯むことなく、勝利を掴み取りたい。

4バックの鳥取を相手に長澤監督が選んだ布陣は3-5-2。GKは笠原。最終ラインは右から村上、市原、浦上。下口と泉が両サイドに張り、アンカーに小島、インサイドハーフは中野克とアルトゥール・シルバ。前線で藤井と杉本がコンビを組んだ。怪我から復帰後に結果を残してきているシュヴィルツォクと泉澤は、ベンチからチャンスをうかがう格好となった。

立ち上がりは鳥取の勢いの前に押し込まれる展開となったが、前線からの連動した守備、開幕からフルタイム出場を続ける笠原の落ち着いたパンチング、そして、この日キャプテンマークを巻いた市原を中心とした3バックの手堅い守備で凌いだ。

17分、貴重な先制点は思わぬ形から生まれた。中盤での小島のパスカットから浦上とシルバが繋いで、左の泉へ。タイミングを見たパスに走り込んだシルバがポケットから折り返すと、ニアポスト付近で相手GKがファンブル。これを見逃さなかった藤井が即座にプッシュし、歓喜に繋げてみせた。

リードを奪った大宮は、その後も藤井がドリブルシュートでゴールを脅かすなど追加点を狙いにいく。26分、攻撃参加してきた右SB田中恵に決定的なフィニッシュを見舞われたが、これは笠原が右手で弾き、クロスバーにも助けられて失点は免れた。

前半の残りは相手にボールを持たれる時間が続いたが、大宮は全員が要所で身体を張り、同点ゴールは許さない。35分、セットプレーからの鳥取の連続攻撃にも高い集中力で対抗。とりわけ3バックの中央に入った市原、さらには村上、浦上の両ストッパーは的確なポジショニングを徹底して相手に食らいつき、ゴールエリア内で懸命に足を伸ばすなど、絶対に譲れないエリアで際立つ存在感を見せつけた。

追加点を期待させるチャンスこそ作れなかったが、流れに乗った鳥取の怒涛の攻めを最後まで跳ね返し、1点リードを守ってハーフタイムを迎えた。

後半開始から、長澤監督は4-4-2にシステム変更。4枚とした最終ラインは右から市原、村上、浦上、下口。小島とシルバが中盤の底に並び、右に中野克、左に泉。杉本と藤井を前線に配置した。

それでも、鳥取の勢いを止められない。再三に渡り両サイドを突かれ、59分には東出のクロスを受けた小澤にヒヤリとさせられる。シュートに威力がなく助かったが、危ない場面だった。

しかし64分、藤井の右足が前半から続く嫌な流れを断ち切った。浦上のクリアをシルバと泉が繋ぎ、杉本が左に流れながら左足のロングパスで前線のスペースへ。これを受けた藤井がドリブルで持ち込み、相手DFをかわしてGKの位置を確認し、右足で冷静にフィニッシュ。貴重な追加点に結びつけた。

さらに5分後、エースの杉本が3試合ぶりとなる一発を叩き込んだ。泉のCKのこぼれ球を拾って2度攻め直すと、藤井が右に展開したボールを下口がダイレクトで中央へ。打点の高い豪快なヘディングが、ダメ押しと言える3点目となった。

終盤、相手CKからのピンチを杉本がクリアするなど、ピッチに立つ全員の集中力は途切れない。交代出場した高柳は足を止めることなく
攻守に顔を出し、同じく途中出場のシュヴィルツォク、泉澤の2人はゴールへ向かう積極性を誇示。下口に代わった鈴木、市原に代わった関口も果敢な攻撃参加を見せるなど、最後まで戦い抜く姿勢を貫き、タイムアップの笛を聞いた。

この日の勝利で連勝を「3」に、そして開幕から続く無敗記録を「12試合」に伸ばした大宮は、首位を堅持して迎える次節、4試合ぶりとなるホームゲームで松本と対戦する。

(総評:粕川哲男)

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監督コメント
大宮から約300人のサポーターに来ていただいて、しっかり笑って帰っていただけるので、非常によかったと思います。

日程上、アウェイ3連戦というのはすごく稀で、ここで3つ目をしっかり乗り切れるかどうかというところをミーティングで選手たちに話してきました。極めて稀なスケジュールの中で、よくやり切ったと思います。

前半はちょっと攻守のバランス、噛み合わせが悪くて、なかなかプレー時間が取れないような状況で、ただこれはキックオフしてしまったらもうしょうがないのでそのまま流しながらというところでしたが、それでもしたたかに一つ二つは持って来れる力はあるので、自分たちの攻撃のイメージは3点ともしっかりマッチングしたプレーですし、そこはさすがに日頃のトレーニングから選手たちがよくお互いにコミュニケーションを取って合わせているなという感じでした。

後半に関しては、人を代えるというよりも攻守のバランスをしっかりさせるためにちょっと立ち位置を変えてやったら割と落ちついてやれたのでよかったと思います。

いずれにしても遠征も含めて大変な3連戦だったのですが、これもやっぱり次のホームで勝って初めて意味が出てくるので、中2日ですがひさしぶりにNACKに帰って松本との試合があるので、しっかり準備して勝利することでこの3連戦の意味をはっきりさせたいと思います。
選手コメント
前半は相手にうまくボールを握られながら我慢する時間が続いていたんですけど、我慢すれば必ずチャンスが来ると自分たちは思ってやっています。どの試合を振り返っても簡単に勝てるゲームはなかったですし、今日も自分たちの思うようにはゲームを進められなかったんですけど、上に行くチームは我慢してしっかり勝利を手繰り寄せられるチームだと思うので、そういった面では自分たちがこれまでやってきたことが今日のゲームにも生かされたかなと思います。

先制点は、ちょっとクロスがズレずれたのでその瞬間は難しいかなと思ったんですけど、GKが弾いたのであとは流し込むだけでした。得点を重ねていくためには、ああいう場面で詰めていることがすごく大事だと思いますし、諦めずに詰められていたことがゴールに繋がったと思います。

2点目は、自分の中ですごく手応えのある得点でした。状況的にシュートまで持ち込めるなという自信があって、仕掛けていったときに相手DFの重心が中に入ったので、そのまま縦に行って最後は相手GKの状況を見て落ち着いて流し込むことができました。

自分自身これまでは良いプレーはできていても得点できない試合が続いていたんですけど、前節から吹っ切れた部分はあります。自分はFWなので、点を決めてチームを助けられる選手になりたいと常に思っているので、今日はそういうゴールを決められてよかったです。ただ、もっと早く2点目を取れるチャンスもあったので、そこは自分の課題かなと思っています。前半のうちに2点目を取りにいかなきゃいけなかったというところは自分自身の課題でもあるので、そこはもっと成長できる部分かなと思います。苦しい中でも前半を耐え続けられたということが2点目にも繋がったと思うので、守備陣に本当に感謝です。
前半のセーブシーンはしっかり反応することができましたし、日頃から取り組んでいる「いい準備からしっかりアクションする」というところが出たシーンかなと思います。あのようなシュートを決められて流れを持っていかれることもありますが、なんとかバーに当たって入らなかったことで一つ流れを作るきっかけにつながったと思いますし、今後もプレーでそういったきっかけを作れるように、しっかりいい準備をするというところからやっていきたいと思います。

あの場面はペナルティエリアを横断するような形でパスが移動して、うちの選手たちもエリアの中で釘付けにされるような形で、でも誰かまで認識できてないですが最後のシューターのところにもアプローチには行けていたと思いますし、それで僕から見えているコースに飛んできてくれたので、あそこに行けていなかったらシューターにももっと選択肢が生まれたと思います。シューターにプレッシャーをかける、シュートブロックするというところは、シーズンが始まってからこのチームがこだわってきたところですし、普段から積み重ねてきた部分が今日のゲームで出たのかなと思います。

今日は押し込まれる時間もありましたが、そこまで決定的な場面を作られたとは思っていないですし、本当に全員がハードワークしてくれていて、しっかりと最後に寄せ切る部分などはできてきていると思います。

前半のように相手に握られて押し込まれる時間もありましたが、ここ数試合、割り切って守るではないですが自陣でしっかりブロックを作って守備をする覚悟であったり、絶対にやられないという自分たちの自信だったりは、少しずつ積み上がってきていると思います。
前半はちょっと押し込まれたり苦しい時間が続いていたり、後半も点を取れたのはよかったですけど苦しい展開もあったので、自分が流れを変えられるように、どんどん走って自分の特徴を出してチームに貢献できればなと思って入りました。

最後ゲームを締めてこいと言われていたので、自分と(鈴木)俊也くんできちんとゼロで終われるように、なおかつチャンスがあったらどんどん前へ出ていって仕留めることを意識していました。ゼロで終えるのが一番いいですし、自分はまだ結果が出てないので、ゴールやアシストをどんどん狙っていければなと思います。

アウェイが続いていたので次は久しぶりのNACKでの試合になりますが、NACKのピッチに立ちたいという気持ちは強いので、試合に出てホームでも皆さんに僕のプレーを見てもらえばなと思います。1対1の強さやクロスの精度、やり切るところに注目してほしいです。試合に出たら自分の色も出して活躍したいですし、どこのポジションで出てもある程度やれるかなという感覚はあるので、練習からまたしっかり取り組んでいきたいなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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