明治安田J3リーグ 第8節
2024.4.6 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 74' オウンゴール
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

FC大阪

試合経過
監督コメント
今週のミーティングでは、チームとしてやるべきこと、キャンプ中に言っていたことを再確認して「こういうところをしっかりやっていこう」という部分と、あとはリーグ戦なので北九州戦のようにこちらが主導権を持って90分を終わりたいけれどもそうはいかない中で、プランBでも勝ちを拾うのがてっぺんを取るチームで、世界中のリーグを見てもそうですしJ1でもそうですが、大体は1点差です。最後にリスタートでチャンスもありましたが、「ああいう場面で取れるチームになっていかないとてっぺんは難しいよね」と、でも悪い方向にはいっていないので、「そういうところをしっかり取れるようにやっていきましょう」と話をしました。

事故もあるので1失点はありますが、複数得点を取らないと勝ちは確定しない、1-0もすばらしい戦い方ですがそればっかりは水物と運の世界で、少ないチャンスでもやられることもありますし、いっぱいピンチがあってもゼロというゲームもあるので、そのあたりを冷静に見極めてという形です。今のところ、まだ少しピンチはありますがそこは際の部分、最後の部分の自分らのディテールで抑えながら、逆にチャンスは10本ぐらいできる感じで来ているので、それをどうやって仕留めるかで、バランスよくやれればと思います。プレシーズンからずっと得点はできているので、そこをなんとか複数得点に、ゼロに越したことはないですが最小失点に、それを目指して勝点を積み上げられればと思っています。

今は目の前の勝点をどんどん狙っていって、10試合を終えたところで、追われる立場になるのか、上を少し見ながら追う立場になるのか、結構離れた状況で一歩一歩ポイントを取りながら近づいていくことを狙うのか、自分たちの戦い方が決まると思っています。それを設定するために全力で戦ってみて、ウチの選手たちはルヴァンカップも含めた公式戦でみんなピッチに立っていますが、自分たちも競争していって、10試合が終わったところでどういうマインドで残りのリーグ戦に入っていくかを決めるつもりです。ですので、1試合1試合、勝点を狙っていきます。

ホームでは常に狙いにいくのは勝点3なので、とはいえ前節のように最後を決め切れないことはしっかりと反省しながら、相手ももちろんありますが、あくまでも選手たちが持っているモノを出せるように、僕自身は考えていかなくてはいけないと思っています。
選手コメント
自分たちはまだ何も完成していないですし、1試合1試合やっていく中でいいところも悪いところも出てきています。パーフェクトな試合はないと思いますし、その中で1試合1試合、チームとして成長していく、改善していくという繰り返しを1年間やることが大事で、今はそのスタートの時期だと思っています。自分たちもまだまだですし、試合もまだまだ続きます。38試合のうちいいゲームができるのは10試合あるかないかでしょうし、それ以外のゲームをどう勝てるかということの方が大事だと思います。

ここまでの試合では、先制点を取れていることはいいことで、もちろんそれを守り切るという気持ちはないですが、結果として相模原戦も北九州戦も追いつかれているので、耐えるべきところは耐えなくてはいけません。どんな内容であれ守る、やらせない、あのような試合を1-0で勝つというところは、同じような状況がシーズンの中でもまたあると思うので、学びになったと思います。みんなが自分にフォーカスするべきだと思いますし、自分に2、3点チャンスがあって決めていれば勝てていたので、勝てなかったことは自分のせいです。

前節も北九州までサポーターの方が観に来てくれて、相模原戦もそうですがアウェイで勝つことができなかったので、次はホームですが、次が大事だと思いますし、次に向かっていきたいと思います。
プロ一年目でここまでプレーしてみて、守備であったり対人のところは「やれているな」という感触はありますが、全部勝つところであったり集中力の部分は課題だと感じています。

プロでも自分のフィジカルは武器になっていますが、質や技術はまだまだ課題だと思っているので、普段から練習後にスタッフと個人練習をしたりもしていますが、自主練習も含めてこれからしっかり改善していきたいです。

連戦を乗り切るために必要なことは、やっぱりチーム力だと思っています。誰が出てもいい試合ができたりいい競争ができる環境が、一番いいと思います。個人的にも連戦は好きですが、昨年はそういった過信もあったのかケガをしてしまって、でも今はしっかりケアをしてもらっていますし、連戦が好きという感触をもう一度ピッチで体現したいです。

ここからさらに勝点を積み上げていくためにも、チーム力や競争が必要だと思います。レギュラーでもうかうかしていられないようなギラギラした環境が一番大事だと思いますし、日々の練習がすべてだと思っています。
メンバー

スターティングメンバー

86'
53'
70'

控えメンバー

53'
86'
70'
70'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 1 永井 建成
DF 2 美馬 和也
DF 23 秋山 拓也
DF 3 齊藤 隆成
DF 6 舘野 俊祐
MF 25 武井 成豪
MF 16 下澤 悠太
MF 10 久保 吏久斗
72'
MF 14 田中 直基
87'
FW 7 木匠 貴大
61'
FW 43 西村 真祈
61'

控えメンバー

GK 31 山田 晃士
DF 4 江川 慶城
MF 33 禹 相皓
MF 19 増田 隼司
87'
FW 9 島田 拓海
61'
FW 13 武 颯
61'
FW 34 古川 大悟
72'

監督

大嶽 直人
試合詳細
5 シュート 11
17 GK 11
2 CK 6
10 直接FK 11
0 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

原田 雅士

副審

原田 大輔

副審

堀 格郎

第4の審判員

美川 笙乃

入場者数

6,570人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

15.6℃/48%

HIGHLIGHT

無敗同士の激闘を制し、単独首位に立つ
明治安田J3第8節は、FC大阪を迎えての無敗対決となった。前節、北九州を相手に勝ち切れなかった選手たちが、痛恨のドローを糧に練習を重ね、どんな戦いを見せてくれるのか。

試合前、ケガで戦列を離れていた選手たちが復帰してきた状況について「(試合に)出る出ないよりも競争になる、後ろに競争相手がいるという緊張感がありがたい。うちは1つのポジションを2人ぐらいで争っているので、力を抜いたらやられるところに選手全員を立たせられている」と語っていた長澤監督は、今季初めてアルトゥール・シルバを先発に加えてきた。若林も今季初のメンバー入り。分厚い選手層でも相手を上回り、2試合ぶりの勝点3を手に入れたいところだ。

この日の大宮の布陣は3-5-2。市原、濱田、浦上の3人が最後尾を固め、ワイドは右に下口、左に植田。小島、シルバ、石川がピッチ中央で逆三角形を作り、杉本、藤井の2人が前線で縦関係を築いた。

前からの積極的なプレス、球際での激しさ、シンプルに縦を突いてくるFC大阪に対して、序盤はやや押し込まれる展開となる。5分、7分とシュートを許し、大宮が相手のゴール前までボールを運べたのは試合開始から10分を過ぎたあたりだった。

ボールが行き交う展開はなかなか落ちつきを見せず、ピッチの至るところで身体のぶつかり合いが続く。FC大阪のシュートに対する意識の高さが垣間見えるなか、両チームとも決定機を作り出せないまま時計の針は進み、スコアは動かない。それでも40分、一瞬の隙を突かれてゴール前へ走り込んできた田中に狙われたが、シュートはわずかに枠を外れて事なきを得た。

44分、最終ラインでボールを持った濱田が足を滑らせ、バックパスを奪われてのフィニッシュで無人のゴールを脅かされる絶体絶命のピンチを迎えたが、ここは懸命に戻った濱田がゴールライン際でクリア。「自分で蒔いた種なんで、回収できてよかったです」と本人が振り返ったプレーでなんとか失点を免れ、両チームともスコアレスでハーフタイムとなった。

後半、選手たちは開始直後から前へ出た。自陣の左サイドに戻った杉本がアウトにかけたロングパスでスペースを突くと、これを拾った藤井がドリブルでペナルティエリア内に入ってラストパス。長い距離を走ってきた杉本が右足で合わせ、跳ね返りを小島も狙ったが、シュートは右に外れた。

1点を狙う大宮は53分、植田に代えて貫を投入。右に貫、左に下口を置く布陣を取った。しかし、思うようにゲームを進めることができない。57分、するするとボールを持ち運んだ小島のスルーパスも下口に合わず、カウンターからゴールに迫られてしまう。全員が集中を切らさず、ゴール前での粘り強い守備で失点は防いだが、耐えながらなんとか反撃に転じる時間帯が続いた。

68分、中盤でボールを受けた杉本が股抜きパス。これを受けたシルバがドリブルで相手ゴールへ迫り、走り込んだ右サイドの貫を生かす。貫はグラウンダーのクロスを送りニアサイドを突いたが、詰めた藤井、杉本の前で相手GKに阻まれ、ゴールを割ることはできなかった。

残り20分。長澤監督は藤井とシルバに代えて大澤と泉をピッチに送り込む。なんとしてでもゴールを奪うというメッセージだ。すると74分、遂に歓喜の瞬間が訪れた。左サイドを駆け上がった泉が掴んだこの試合最初のCK。左から泉がボールを入れると、ニアサイドに杉本が走り込む。この動きが功を奏し、ボールは相手選手に当たって待望の先制点となった。

均衡が破れるとボールが回るようになり、残りは大宮の時間となる。左サイドで泉が躍動し、前線では大澤が果敢に相手を追い込む。運動量がやや落ちたかに見えたFC大阪を自陣に押し込み、泉のFKから最後は杉本がフィニッシュを放つなど、ゴール前で見せ場を作った。

試合終了直前の相手のセットプレーでは、笠原を中心にゴールを守り、試合はそのままタイムアップ。大宮はFC大阪との死力を尽くしたバトルに競り勝ち、勝点3を手にして首位に返り咲いた。

2試合ぶりの勝利を手にした長澤監督は試合後、「ぶっつけ本番」というシステムの下で粘り強く戦い、勝利を手繰り寄せた選手たちを讃えながら、「まだまだやりたいこともあるし、積み上げないといけない部分もありますが、半歩ずつは前進していると思います」と手応えを語った。

また、フル出場でクリーンシートに貢献した市原は「優勝を目指すうえで、今日のような試合に勝つと引分けるとでは雲泥の差だと思うので、勝点3を取れたことは素直に喜んでいいと思いますけど、連戦ですぐに試合が来るので、次に向けて全員で良い準備をしたいと思います」と、4日後のY.S.C.C.横浜戦に視線を向けていた。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
まずは今週クラブからリリースもありましたが、選手の不適切な投稿等があり、サポーターの方を含め皆さまに多大なご迷惑をお掛けしてしまったことを、現場の責任者の管理責任としてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。

今日も6,000人以上のサポーターが集まってくれて、しっかり後押しをしてくれて勝点3を取れたという形です。本当に感謝しています。

ゲームの方は右サイドの2人が不在でバランスをどう伺うかというイメージで、ぶっつけ本番でやりました。何の準備もしていません。前半はある程度ボールを握りながらゲームを進めたのですが、ファイナルサードでリスクを冒せずに少し安全にプレーしすぎたかなという前半なので、いいとも悪いとも言えない前半でした。

後半も同じような状況が続いたのですが、徐々にリスクを取って入っていけるようなシーンが出てきました。立ち位置と思いっきり変化をかけたので、選手は大変だったと思うのですが、普通はそういうふうに変化をかけると、やり方だ、システムだ、ということでプレーがおかしくなってしまうのが選手の常だと思うのですが、そういったことを置いておいて、勝負に徹してプレーしてくれた我々の選手をやっぱり誇りに思います。

ゲーム全般としては、いいとも悪いとも言えないようなゲームが続いていたのですが、ただセットプレーだけはゲーム前から完全に抑えていました。FC大阪がセットプレーが異常に強いということはわかっていて、一番強いところを砕きにいくのが戦術とか戦略の一番のポイントだと思っていますので、そういう意味では公式記録ではオウンゴールになっていたと思うのですが、(杉本)健勇がいいタイミングで入って、相手もジャッジできない状況に追い込んだボールの質と、あの一瞬というのは非常にすばらしかったと思います。

まだまだゲームでやりたいこともありますし、しっかり積み上げなければいけない部分はあるとは思うのですが、こういうことをベースに、ジャッジメントのところは年齢とかキャリアとかはまったく関係なしに永久に伸ばしていけるので、そのあたりはしっかり練習して、また中3日で次のYS横浜戦が待っていますので、勝利はNACKに置いていって、また次の準備をしたいと思います。
選手コメント
今日みたいな苦しいゲームでも勝ち切れたのは、今年いろんなことが変わって、集中力や責任感もより意識するようになって、やるべきことをやるというのがより明確になってきていて、それを体現できているのが大きいのかなと思います。チームとして非常に良い流れですし、ポジティブに次に向かっていけるかなと思います。

球際で負けないようにしようというのはチームで共有していて、球際を恐れないとか、競りにいくとか、そのあたりは必ず全員やろうと決めていました。たくさんピンチもありましたけど、接戦をモノにするのはてっぺんを獲るために本当に大事だと思うので、今日それができたのはチームがまたひとつ成長してるのかなと思いますし、確実に自信になったと思います。

僕たちはこのNACK5スタジアム大宮というすばらしいスタジアムで絶対に負けるわけにはいかないですし、勝利して来てくれた方々に笑顔で帰ってもらうというのが選手全員の願いなので、それが今できているというのはとてもうれしいです。ただ、ホームだけではなくてアウェイでもしっかり勝点3を取って、てっぺんを獲るのにふさわしいチームになっていきたいなと思っています。
まず何よりも最初に神に感謝します。ケガで長く離脱していたので、こうしてピッチに立つことができて本当にうれしいです。今日は自分たちが相手にどう対応するかというところで、難しい試合になることは想定していました。前半は苦しい試合になりましたが、後半は自分たちがより良いパフォーマンスを発揮することができましたし、セットプレーで点を取って勝つことができたので、そこに関してはすごくうれしく思っています。

NACK5スタジアム大宮では初めてのプレーになりましたが、声援に包まれた中でプレーするということは選手として本当にうれしいですし、すごく感動しました。常に応援し続けてくれるサポーターにはすごく感謝しています。このようなサッカー専用スタジアムでサッカーをするということは、プロになってからも常に感動するものですし、大宮アルディージャのサポーターはホームでもアウェイでも常に自分たちを後押ししてくれていて、ホームの試合でしっかりと自分たちが勝ち切ることができているのはサポーターがいるからこそできることだと思います。次の試合はアウェイになりますが、また応援をお願いします。

個人としては、2ヶ月ぐらい試合から離れていたこともあって正直満足できる結果ではないですし、これからもっともっと試合をこなして、もっともっとフィジカル面を上げていって、チームのために貢献したいです。ただ、いいときも悪いときも自分がいかにチームのために犠牲になってプレーできるかが大事で、一人ひとりがそういった自覚を持ってプレーすれば、もっともっと勝つ試合が増えると思っています。

次の試合まで中3日ですが、その期間の中で自分たちが修正しなければいけないところを修正して、自分たちは1試合1試合こなすごとにいい変化を常に出せていると思うのでそこは緩めずに、アウェイで難しい試合になると思いますが、しっかり準備して勝ち切りたいです。
難しいゲームになるというのは試合前からわかっていたので、集中して試合に入りました。メンバーやシステムが変わっても、全員で意思統一をしていたので、攻守においてしっかりやれていたと思いますし、個人的にはいつもよりCBが1人多いことで多少の安心感もありました。

チャレンジ&カバーの意識をしっかりしようというのは常に言い続けていることなので、後半の相手のセットプレーが続いたときもしっかりとチーム全員で防ぐことができたかなと思います。これからも守備陣が踏ん張るところは意識してやっていきたいですし、これまで失点を重ねていた時間帯を大事にして気を緩めないようにしようというのはピッチの中でも声を出せていました。そういった細かい声がけがこの先も大事になってくると思うので、しっかりと意識してやっていきたいです。

我慢強く試合を進めていけばどこかで点を取れるというのは、この試合でみんなが感じたと思います。どんな形でも誰が出ても勝てるというのは、チームにとって大事なので、これを自信にしてまた次も勝利できるようにやっていきたいと思います。
フォトギャラリー

(写真:山田 勉)

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