明治安田J3リーグ 第9節
2024.4.10 [WED] 19:00 ニッパツ

YS横浜

0 - 1
0 前半 1
0 後半 0

大宮

  • 22' 杉本 健勇
試合経過
監督コメント
ケガから戻ってきた選手もいてここから連戦になりますが、基準は決まっていて基準をオーバーするかしないかだけなので、人がいっぱいいても基準というところで見ていますし、練習を見ていてもその基準はちゃんと越してきていて、「ここだけ外したらダメだよ」というところと、「上限と下限があってこの中では自由だけど飛び出ちゃったらアウトだから」というものは、目に見えないですがちゃんと設定しているので、選手も感じながらプレーしてくれていると思います。

前節もそうでしたが、世界中のどのゲームもみんな紙一重なので、その重さを知っているかどうかで、周りから見ていると圧倒とかいろいろあるのですが、どのリーグもトップリーグもセカンドリーグも冷静に見たら全部紙一重です。マンチェスター・シティでもそうですし、GKが一番ビッグピンチを止めているチームです。そういう感覚ではみんなやれるようになってきたかなと思いますし、ピンチが悪いわけではなくて全部裏腹だからという価値観はあるので、たぶんドタバタはしないと思います。紙一重の部分を引き寄せるためには、コントロールできる部分とできない部分があるので、アンコントロールの部分はどうしようもないですし運に任せなければいけない部分もあるのですが、コントロールできる部分をプロなのでちゃんと24時間使ってコントロールにかかれるかどうかというところだけです。

中3日でも中2日でもプロはあまり関係ないですし、それなりにみんな戦い方を決めてくるので、しっかり準備して臨むということは変わらないです。ブレずにしっかりやって勝点をもぎ取れるように準備したいと思います。

ホームかアウェイかという部分にはナーバスにはなっていないですが、勝とうと思って勝てる部分でもないですし、勝ち筋はあってそれを手繰り寄せられるかどうかなので、戦い方を変えずに勝点3を狙っていこうと思います。必然的にインテンシティは高くなるので、それを上回れるかどうかが一番のポイントです。
選手コメント
改善しなければいけない部分もやらなければいけないことも、もちろんいっぱいありますが、前節ホームで勝ち切ったことは大事です。ただ、勝ったからすべて良しではないですし、勝ったときこそ自分たちを見直すいい機会だと思います。北九州戦に関しては少しスキがあって、そういったところを締め直そうと入った試合でみんなでゼロに抑え切ることができましたが、細かいところを見ればまだまだ良くしていける部分もありますし、まだまだ成長していかなくてはいけません。

試合中も試合後もそうですが、常にみんなが勝つためにどうするかを意識して会話していますし、終わった試合のあの場面でどうすれば良かったかなどを選手間で話していて、その習慣は間違いなくつけていった方がいいですし、試合の中でも「今はこういう状況だからこうしよう」ということを各ポジションや縦のつながりでも話をしたり、そういったことが大事だと思います。

チームメートは高め合う仲間でもあるので、「一体感を作ろう」と言って作っていると言うよりは、勝つために、てっぺんを取るために、試合に出ている選手も出ていない選手も含めて同じ方向をやっているので、てっぺんを取るための練習であり試合ですし、チーム全員が向上心を持って一人ひとりが自覚を持って自立していければ自然とまとまっていくと思います。もちろん馴れ合いになってはいけないのでそこは意識していますが、それぞれがちゃんと要求し合える空間というのは作り続けなければいけないと思います。

次はアウェイでの試合になりますが、思い切ってやることはもちろんですし、アウェイだからと意識するのではなく、どの試合も簡単な試合はないので、余計なことを考えずにがむしゃらに、勝つことだけを考えて臨みたいです。

個人としては試合に出続けても「連戦だから・・・」というのはなくて、海外の選手であればもっとハードな日程で、もっとハードな移動をしてやっているので、この距離の移動、この間隔の試合で弱音なんか吐いていられないですし、言い訳にもまったくするつもりもはありません。「連戦だから動けない」というのはただの逃げでしかないと思うので、しっかりいい準備をして走るだけです。
昨シーズンは秋田やいわきのようなタイプのチームを苦手としていた中で、前節のFC大阪も似たようなタイプでしたが、あのようなバチバチの試合で負けないことは大事だと思います。アウトプレーが多いので点差がつきにくく引分けの試合が多くなったりしがちですが、しっかり勝てたことは大きいと思いますし、上位同士の対決で勝てたことも大事だと思います。

FC大阪戦はシステムが変わりましたが、後ろのつなぎの部分を自分が中心となってボールを前に運んで、ゲームをコントロールする役割でした。自分たちで持つ時間もあって割とできていたかなとは思いますし、意外とボールも触れたので良かったと思います。ただ、決定的な仕事をしたいのでアンカーでもそこはもっとできたかなと思います。

チームとして、球際や切り替え、セカンドボールの意識は去シーズンより高まっていると思いますし、それもあって結果が出ているのはあるのかなと思います。現代サッカーでもそこが大きいと思いますし、大事になってきていると感じます。

個人のところでは、自分の感覚ではシュートチャンスは昨シーズンよりあると思いますし、焦らずしっかり狙わなくてはいけないと思います。FC大阪戦でもありましたが、一本入ったらもっと冷静にいけるかなと思いますし、早く一本決めたいです。今年は副キャプテンを務めさせてもらっていて、キャプテンシーみたいなものはあまりないですが、プレーでしっかり引っ張っていければいいと思っています。

連戦の中でも走行距離や勢いを落とさないようにやりたいですし、個人としては今が年齢的にも一番ピチピチというか脂が乗っていると思います。アウェイで勝ったらよりホームへの勢いがつくと思うので、しっかり勝ってこの連戦で勢いに乗りたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 髙橋 クリス
DF 5 大嶋 春樹
DF 19 ヴァンイヤーデン ショーン
46*'
DF 17 端野 拓馬
MF 15 冨士田 康人
MF 50 中里 崇宏
81'
MF 39 奥村 晃司
FW 22 大竹 優心
63'
FW 11 ピーダーセン 世穏
FW 67 オニエ オゴチュクウ
63'
FW 33 橋本 陸斗

控えメンバー

GK 31 岡本 享也
DF 25 西山 峻太
MF 10 山本 凌太郎
81'
MF 18 藤島 樹騎也
63'
MF 20 大竹 悠聖
MF 30 小島 秀仁
46*'
FW 32 松村 航希
63'

監督

倉貫 一毅

スターティングメンバー

83'
89'
57'

控えメンバー

89'
83'
57'

監督

長澤 徹
試合詳細
7 シュート 13
10 GK 6
4 CK 3
12 直接FK 9
3 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

鶴岡 将樹

副審

秋澤 昌治

副審

宇田川 恭弘

第4の審判員

萩原 秀人

入場者数

1,558人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

12℃/57%

HIGHLIGHT

2試合連続無失点で、今季アウェイ初勝利を飾る
明治安田J3第9節、大宮は中3日でY.S.C.C.横浜とのアウェイゲームに臨んだ。

アウェイでのリーグ戦は、ここまで相模原、北九州と2試合を戦い、どちらも引分けている。優勝してJ2に復帰するという目標を実現するためには、ドローの流れを止めて勝点3を持ち帰りたい。泉は試合に向け「アウェイで勝ちたいですね。ファン・サポーターの方々が毎回ジャックしてくれているので、しっかり勝利で応えたいと思います」と、結果にこだわる姿勢を口にしていた。

長澤監督は、4日前のFC大阪戦から先発4名を変更。「何の準備もしていなかった」という3-5-2から4-2-3-1にシステムを戻して、GK笠原、DF下口、村上、浦上、植田、MFアルトゥール シルバ、小島、中野克、杉本、泉、FW中野誠をスタートのピッチに送り出した。

アウェイのゴール裏を埋めたサポーターの声援が会場に響き渡る中、試合は大宮のペースで進んだ。3試合ぶりに先発した村上が最終ラインからのビルドアップに参加し、ともに2試合ぶりの先発となった中野克と泉は両サイドの高い位置で相手を追い込む。5試合ぶりに先発した中野誠も、杉本と絶妙な距離を保ちながら攻撃を活性化した。

15分過ぎには連続して決定機が訪れる。まずは杉本、泉とのダブルワンツーで抜け出した小島が左足でゴールを狙い、続いて左サイドからの泉のピンポイントクロスに飛び込んだ中野誠がヘディングで応える。前者はゴール右に外れ、後者はクロスバーに阻まれたものの、試合の主導権は大宮にあった。

そして22分、先制点を決めたのはエースの杉本だ。ゴール前での積極的なプレスで中途半端な相手のバックパスを奪うと、「少しコースがなかったけど、うまく打てた」と振り返ったフィニッシュでGKとの1対1を冷静に流し込み、ゴールネットを揺らした。

リードを奪った直後、相手CKからドンピシャのヘディングシュートを放たれたが、ここは笠原が右手1本でなんとか弾き出し、ゴールは割らせなかった。その後は、大宮が長短のパスを織り交ぜてゲームを進め、相手のドリブル突破に対してもしっかり対応。シルバがダイナミックな攻め上がりからシュートを放つなど、危なげない展開のままハーフタイムを迎えた。

アウェイでの過去2戦は、後半に追いつかれて引分けている。勝点を逃したあの悔しさを胸に、どんな戦いを見せてくれるのか。注目の残り45分は、変わらず大宮のペースで展開した。

51分、高い位置での連動したプレスで相手のビルドアップを制限し、前へ圧力をかけたシルバが果敢に右足を振る。これは相手ブロックにあってCKに。直後、左からの泉のキックを下口が頭でフィニッシュ。ボールはわずかに右に外れたが、追加点の期待が高まるシーンだった。

57分、長澤監督は中野誠に代えて藤井を送り込んだ。「1試合で14kmを記録したこともある」と言うほど圧倒的な走力を誇る藤井は、この日も交代直後からピッチを駆け、強烈なプレスバックで相手ボールを奪うなど、存在感を示した。

だが、追加点が生まれない。シルバのヘディングはわずかにバーを越え、右サイドに流れた杉本からのクロスは味方に合わず、ゴール前を横切った。ボールを握りながらもゴール前までは持ち込めず、点差が広がらない。さらに80分過ぎには相手のセットプレーから立て続けにピンチを迎える。笠原のファインセーブと相手にシュートミスに救われたが、思わず目を覆いたくなるようなシーンの連続だった。

89分には泉を下げて市原を投入。後ろを5枚に増やし、試合を終わらせにいった。しかし相手ボールの時間が続き、ゴールに迫られる。最後まで気の抜けない展開のなか、右サイドを突破した藤井のクロスをニアサイドで合わせた杉本のシュートも決まらず、試合はタイムアップ。なんとか追いつかれることなく、今季初めてアウェイで勝利を収める結果となった。

試合後、長澤監督は「アウェイここまで2戦と同じような展開、先手取ってさあどうするよという中、半歩前進かな」と、1-0の逃げ切りを振り返った。また、2試合連続のクリーンシートに貢献した浦上も「ハーフタイムに全員で追加点を取りに行こうと確認していましたが、それでも難しい展開になりました。ただ、結果的に2点目は取れませんでしたが、追いつかれなかったのは半歩成長かな」と、言葉を揃えた。

連戦の中でメンバーを入れ替えつつ、総力戦でアウェイ初勝利を収めた大宮は次節、中3日でホームに沼津を迎える。

(総評:粕川哲男)

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監督コメント
800人近いサポーターの方が平日にもかかわらず来てくださって後押ししてくれたことに、本当に感謝しています。

ゲームの方は、連勝中のYS横浜に対してしっかりと向かっていくというところで3日間準備してきました。ここまでのアウェイ2戦と同じような展開になって、先手を取ってどうするかというところで、半歩前進かなという感じです。もちろんダメ押しをしてラクにというのはあるのかもしれないですが、やっぱりまずクリーンシートで終えられたということが一つチームとしては非常にすばらしかったかなと思っています。

今日ミーティングでも喋ったのですが、思ったより選手たちは開幕戦からかなりの重圧の中で戦っています。最初始まったころは動けるのかなという中で見てたのですが、だんだんその重圧の中でもしっかり動けるようになってきているということがすごい収穫で、周りの人は大宮が苦戦しているとか言っていたりもしますが、本当に勝たなければいけない勝負、重圧というのは多分ものすごくて、彼らにとってはあまり味わったことない中でプレーしてるということは事実で、その中で綺麗な点の取り方もいいですが、やっぱりあのような泥臭い点の取り方とか、そういった部分も共存していくことでまた前に進んでいけるのかなと思っています。

後半、ダメ押しのチャンスはあったのですが、もう1ジャッジ、少し気持ちが早く取りに行ってしまうというか、ペナルティエリアの中でもう少し焦らずにプレーできれば面白いかなというシーンはあるのですが、これもグラウンドで体験してフィードバックしながらの作業なので、しっかりやっていきたいと思います。とはいえ、リードして攻勢に出てくる相手に対してしっかりプレーできたのが今日の収穫で、今後また厳しい戦い続きますし、次は沼津がまた絶好調で連勝で乗り込んでくるので、我々は今日のように連勝のチームを勝利で止めるということを目標に、また帰って3日間しっかり準備して臨みたいと思います。
選手コメント
個人的にはリーグ戦2試合目のスタメン出場で、とにかく無失点で勝ちたいという思いが強かったですし、そこに貢献できてよかったです。相手選手とのマッチアップの部分でも、(下口)稚葉くんともコミュニケーションを取りながらやれていて、結果失点しなかったのでそこは良かったと思います。

一つ一つ、毎回本当に120%かけて戦わないと頂点は獲れないリーグだと思いますし、(長澤)徹さんも言ってましたけど、今日の試合も頂点を獲るための一つなので、そういう意味では自分が出て勝つということに掛ける想いは非常に強かったので、勝てて良かったです。

次は調子の良い沼津、名古屋という最高の相手ですが、僕としては非常に楽しみにしてるので、まずしっかり守備のところで貢献したいです。今日もゴールを決められなかったですけど、徹さんにも試合前に決めてこいって言われてましたし、みんなも取っているので、まずはもちろん守備をしっかりやって攻撃でも結果を残せればと思います。
早い時間に得点できて、そのあとは少しバタつくところもあったのですが、しっかり後ろがゼロで抑えてくれたというところと、まだまだ改善点はいっぱいあります。

アウェイで勝てていなかったのですが、相模原も北九州もたくさんのサポーターが来てくれましたし、なんとか勝利を届けたいという思いでプレーしました。

得点の場面は自分の判断で行って短くなったところで、少しコースがなかったのですがうまく抜けたかなと思います。相手もタフにやってきた中でうまくミスを突いた形でしたが、ショートカウンターは自分たちのいいところでもあるので、そこで点を取れたことは良かったです。

いろいろ修正するところもありますし、自分たちがもっとボールを持ちたいという意欲はみんな持っていますが、ただ、勝つことが大事ですし、前も含めてしっかりハードワークして、セットプレーであったり危ないシーンもありましたが、笠くん(笠原)を含め、後ろの(浦上)仁騎を中心にゼロで抑えることができたので、そこはプラスに考えてもいいのではないかなと思います。

ここまで負けなしですがそこはあまり意識していなくて、引分けもありましたし、引分けは自分たちにとっては「勝点2を逃した」という方が大きくて、いい意味で負けたような感覚でいたので、自分自身は負けていないことを気にしていないです。まだまだ試合が続くので、毎試合、目の前の試合に集中したいです。

試合が続きますが、中3日中3日なのでそれほど連戦とは考えていないですし、しっかり休んで、次はホームでできるのでしっかり勝ちたいと思います。ホームではここまでずっと連勝できていますし、心強いサポーターもいるので、連勝を続けたいです。
アウェイでもたくさんのサポーターの方が来てくれて、ホームのような雰囲気でできていたので、欲を言えば僕もゴールで恩返ししたかったです。決定機は決めなければいけなかったですし、決められていたらもっとラクだったと思うので、そこを決め切る力が必要かなと思います。

周りを使いながらチャンスを作るという部分では、選択肢も回数も増えてきたので、あとはそこをどうゴールにつなげるかだと思います。もっと質を高めたり、もっと相手を単独で剥がせるようにしたり、細かいところですがそういったところを合わせていければもっと良くなるのかなと思ってます。

勝負の世界でやっているので、勝ちにこだわるということは常に意識していますし、優勝するためには勝ちながら成長していくことが必要だと思っています。誰と組んでも左サイドは驚異にならなければいけないと思っているので、良い連携がもっとできるように関係性を築きながらやっていきたいです。
フォトギャラリー

(写真:高須力)

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