明治安田J3リーグ 第10節
2024.4.14 [SUN] 14:00 NACK

大宮

  • 39' 杉本 健勇
1 - 1
1 前半 0
0 後半 1

沼津

  • 54' オウンゴール
試合経過
監督コメント
ここまで、チームとして半歩ずつではありますが前進はしていて、大きな前進ということでは決してないですが、1試合1試合、確実に前進していると感じています。

沼津は非常に整理されたチームで、ていねいにサッカーをやっている印象です。同時にサッカーの本質的なことも外していなくて、彼らが今この順位にいるのは決して偶然ではないと思いますし、本当に難敵だと思います。

上位同士の対戦にはなりますが、最終節とか残り10試合というわけでもないですし、そこにはこだわっていなくて、目の前の1試合だけを考えています。沼津を相手に順位とかは関係なく、今までどおりしっかり戦っていきたいと思います。

次はホームゲームですが、まずはインテンシティで上回らなければどっちにしても持って行かれてしまうゲームなのでそこは堅守しながら、あとは戦術的なアプローチで一瞬の違いであったり、そういった部分を見せられればと思っています。

ここまでのホームゲームを見ても、ホームの雰囲気に後押しされて、それが間違いなく選手たちの力になっていると思うので、今節も引き続きサポータの皆さんにも一緒に戦ってもらいたいです。
選手コメント
なかなかスタメンで出れていない中での前節のYS横浜戦で、一本に対する集中力を持って臨みましたが、前半にヘディングがバーに当たったようなシーンを決め切らなければいけないなと思います。あと一歩早く出たらオフサイドでしたが、いいタイミングで出れましたし、ジャンプのタイミングも合っていました。本当にちょっとの差なので、あれを持って来れるように実力であったり運であったりを身につけなければいけないと思います。

沼津は球際であったりボールに対して積極的に来るチームだと思いますが、今シーズンの自分たちは受けて立っていないと思いますし、自分たちらしくボールに行く、球際に行くという姿勢を沼津以上のクオリティで出していくということをまずやっていきたいです。

ゴンさん(中山雅史監督)は小さい頃から見ていましたし、憧れの選手でした。監督と選手の立場で対戦するということは感慨深いものもありますが、しっかりチームとして勝ちたいです。

またホームで試合ができますが、(長澤)徹さんも口酸っぱく「ホームは要塞だ」と言っていますし、自分たちの良さをしっかり出せるように、全力を出して臨みたいと思います。
前節のYS横浜戦はうまくいかない時間帯もありましたし、思い描いていたゲームではなかったですが、苦しみながらもアウェイでしっかり勝点3が取れたことはすごく良かったことです。アウェイでまだ勝てていなかったので、ここで一つ勝てたことは少しずつですが成長した部分かなと思います。いい形でボールを前進させたり、自分たちで早くその形を作れれば良かったのですがそれが難しかったのと、守備での自分たちの良さは前で圧力をかけていくところなのですが、少しファーストのところを見てしまった感じがあったので、そこはもう一度みんなで合わせていければと思います。

自分たちが思ったようなゲームというのはなかなかできないですし、ただ「思いどおりにできなかったから勝点3取れなかったよね」ではダメなので、どんなゲームであれ今年は勝点3を取りにいくことが大事で、僕たちは結果がすべてなのでそれが一番大事だと思います。

僕たちはJ2から落ちてきたチームで、J2に戻らなければいけないチームで、自ずとプレッシャーもかかりますし、相手は食ってやろうという気持ちで来ます。でも、その重圧を味わえるのは僕たちだけですし、そこをどれだけパワーに変えられるかというところで、受け身になるのではなくて僕自身はいつだってチャレンジャーだと思ってプレーしていますし、そういう気持ちをもっと出していければと思います。

次は沼津戦ですが、どの相手でも自分たちの100%を出すことだけだと思うので、まずはしっかりいい準備をしてゲームに入ることと、相手は好調だと思うのでその勢いを僕たちがしっかり止めて、自分たちがもっと勢いに乗れるようなゲームをしたいと思っています。
メンバー

スターティングメンバー

65'
65'
65'
87'

控えメンバー

65'
65'
65'
87'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 50 渡辺 健太
DF 88 濱 託巳
DF 13 附木 雄也
DF 36 中村 勇太
DF 3 安在 達弥
MF 18 菅井 拓也
MF 7 持井 響太
74'
MF 14 徳永 晃太郎
86'
MF 21 森 夢真
74'
FW 27 和田 育
86'
FW 23 津久井 匠海
66'

控えメンバー

GK 55 武者 大夢
DF 26 宮脇 茂夫
MF 11 染矢 一樹
86'
MF 40 沼田 航征
74'
MF 41 遠山 悠希
86'
FW 19 齋藤 学
66'
FW 20 川又 堅碁
74'

監督

中山 雅史
試合詳細
10 シュート 7
14 GK 12
5 CK 6
9 直接FK 9
0 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

中井 敏博

副審

山口 大輔

副審

塚原 健

第4の審判員

阿久津 駿

入場者数

7,094人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

26.7℃/20%

HIGHLIGHT

後半に追いつかれ、ホームで悔しい引分けに
明治安田J3第10節。消化試合が1試合少ない中で首位に立つ大宮は、勝点1差で2位につける好調の沼津をホームに迎えた。

前節のYS横浜戦後、開幕から8試合負けなしの現状について浦上は「僕たちは頂点を獲るのが目標。そのためには勝ち続けなければいけないし、負けてはいけない。負けられないプレッシャーはありますが、選手としてプレッシャーがない状況なんてありません。プレッシャーさえも楽しみながら結果を出せれば、チームの成長にも自分自身の成長にも繋がると思います」と語っていた。

J3優勝でのJ2昇格という目標は、開幕前から少しもぶれていない。沼津との頂上決戦に競り勝てば、勢いが増す。5連勝中のホームで勝点3を積み上げ、独走状態に拍車をかけたい一戦だ。

この日の布陣は3-5-2。ゴールマウスに笠原、3枚の最終ラインは村上、濱田、市原。右のワイドに貫、左に下口。小島、アルトゥール・シルバ、石川が中央を固め、前線で藤井と杉本がコンビを組んだ。

勝てば首位を維持できる大宮と逆転して首位に立ちたい沼津の一戦は、序盤から一進一退の展開となった。大宮は3分、右サイドからの貫のロングスローに濱田が頭で合わせたが、ボールはわずかに左へ外れる。持井にカットインシュートを許した直後には、攻撃参加したシルバが左足でゴールを狙った。

最初の決定機は22分。右サイドで粘った貫が、縦へ走り込んだ藤井へパスを送る。ゴールライン近くまで侵入した藤井のラストパスを杉本がニアサイドで狙ったが、相手のクリアにあってCKへ。

このCKでは藤井と小島がつないで、貫のクロスに杉本がヘディングシュート。3分後にはペナルティエリア内でパスを受けた杉本の折り返しをシルバがボレー。ともに枠を捉えることはできなかったものの、3度の決定機で試合の流れは大宮に傾き始め、先制点への期待が膨らんだ。

30分以降も大宮はしっかりとパスを繋ぎ、試合の主導権を握る。藤井、杉本の2トップが前線で相手のパスコースを限定し、インサイドハーフの石川とシルバ、アンカーの小島が連動してプレスを仕掛ける。そこでマイボールにできなくても最終ラインが確実にボールを回収し、再び攻撃に転じる展開が続いた。

スタジアム沸騰の先制点は39分。左サイドのライン際で相手ボールを奪い、石川、小島、藤井と繋ぎ、最後は杉本。ペナルティアーク付近で右足を振り抜き、高精度の一撃をゴール左隅に突き刺した。

前半終了間際には沼津にやや押し込まれたが、守護神の笠原、さらには村上、濱田、市原の3バックを軸とした粘り強い守備と正確なパス回しでいなし、1点リードを保って前半45分を終えた。

試合前の時点でリーグ最多18得点の8割近くを後半にあげている沼津に対し、どのような試合運びを見せるのか。注目の後半、選手たちは気持ちのこもった戦いを披露した。

54分に追いつかれてからも自分たちのスタイルを貫き、パスを回しながらチャンスをうかがう。人数を割いてゴール前を固め、反撃に転じると貫、下口の両サイドが積極的に縦に仕掛け、シルバは思い切って遠目から、藤井は下口のクロスに頭で合わせてゴールを脅かした。

65分には三枚代え。植田、中野克、泉をピッチに送り込み、システムを4-4-2としてゴールを目指す。2列目の両サイドに張った中野克と泉が果敢に勝負を挑み、後方から植田がカバーする。

試合時間は残り10分と少し。時計の針が進む中、83分には杉本が惜しいヘディングシュートを放つ。87分には、藤井に代えて大澤を投入。笠原のセーブなどでゴールを守りつつ、前へ圧力を強める。4分のアディショナルタイムに入っても足を止めず、勝利を目指した。

しかし、最後まで1-1のスコアは動かず、勝点1を分け合う結果となった。勝ち切れなかった試合後、今季3度目の引分けについて長澤監督は、「ホームで勝点3を取って、(ファン・サポーターの皆さんに)笑って帰ってもらうのが仕事なんで、本当に申し訳なく思っています」と表情を引き締めた。

交代出場した泉は、「決め切る、打ち切る、クロスを上げ切る1本に懸けないといけない中、ゴールにつなげるプレーを見せられなかったのは実力不足です」と反省した。また、攻守に奮闘した小島は「後半にシステムを変えて押し込む時間もあったので、そこで取り切っていれば。1本ミドルがあったので、あれが決まっていれば……」と、相手にブロックされた自身のシュートを悔やんだ。

とはいえ、無敗は続いている。今日の引分けを糧に、大宮はルヴァンカップの名古屋戦を挟んで次節、アウェイで福島と対戦する。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
7,000人以上のサポーターの方が集まってくれて、沼津の方から500人ほどのサポーターが来てくれて、プレーヤーとしてはステージとかは関係なくサッカー冥利に尽きるような舞台を用意してもらったのですが、やっぱりホームで勝点3を取って笑って帰ってもらうのが仕事なので、今日に関してはサポーターの方に本当に申し訳なく思っています。

好調な沼津が相手で、劇的な逆転勝ちをして乗り込んで来ているぶん、勢いはあると読んでいましたし、前半のうちにボールを積極的に奪いに行って、敵陣で過ごして、先手を取ってからゲームを進めたいという意思があったので、かなり前に掛けて出て行きました。

しっかり一点取って、もしくはもう少し決定的チャンスがあったのですが、やっぱりそのあたりを決め切れないとサッカーなので裏側はあるのですが、失点に関してはちょっと後半フワッと入ってしまったかなと思いますし、そこが悔やまれるところです。我々が初めて見せるようなインテンシティの低さというか、暑さなどもあるとは言われますが、今日の気温26度というのは多分サッカーが一番やりやすい気候で、35度になったらまた別ですが、そういった点に限っては今選手たちにも話してきたのですが、システムも大事だし戦い方も大事だしグループの戦術も大事なのですが、やっぱりプロの中に1人小学生の男の子が入ったらゲームができなくなってしまうのと一緒で、本来あるインテンシティの部分に関して今日はちょっと揃っていなかったかなと思います。もしかしたら自分が選手を見極めるところで、少し疲れている選手を出場させてしまったのかもしれませんし、その部分はやっぱりちゃんと揃えていかなければいけなくて、相手を局面的に圧倒できるような感じでもすぐにひっくり返ってしまうような感じでゲームが進んでいたので、そこはしっかりとトレーニングも含めながら、疲労度もちゃんと見てあげながらという部分は考えたいと思います。

好調なチームというのはあのようなオウンゴールだったりを起こせる状態にはあると思っていたので、当然2点目が勝負だったのですが、そういう意味では後半に選手を思い切り入れ替えて勝負に出たのですが、リスタートを何回もショートだったりとか、自分で仕掛ける場面など得意なところで得意なプレーが出なかったりしたので、もう少し力を出させることができなかったのは自分の指導のところや、送り出すときの少し力不足かなと感じています。

ただ、目指すところは変わってないので、選手たちには、勝たなければいけなかったし、勝つことを当然と思っている集団なのですが、「引分けで終わったということはそういうところを見直せ」と話しました。もう1回、遠くを見ずに足元をしっかり見つめ直して、リーグ戦は週末に福島戦がありますし、その前にルヴァンカップがあって名古屋は開幕後はすごく苦しんでいましたがそのあとはものすごい勢いで来ているので、とはいえNACKでできるので、しっかり勝利を目指して準備したいと思います。
選手コメント
個人的にはもっとチームに勢いを与えられるプレーをしないといけないなと思いましたし、前半の最初みたいにチャンスを多く作るようなプレーを続けていかないといけないなと感じました。監督からは前への推進力を生かしてほしいと言われてたのですが、そこもうまく表現できなかったので、課題が見つかった試合でした。

ハーフタイムに後半もう1点取りにいこうと話していたのですが、後半の入り方がフワッとしてしまって追加点が取れなかったので、もっと締めていかなければといけないと思いました。守備のときの選手間の距離がちょっと遠くて、うまく噛み合っていなかった部分があったので、そこは改善していきたいです。状況をシンプルに見てプレーできれば、もっと良いプレーができるのかなと思うので、試合中も冷静にできるようにしていきたいです。

ポジション取りの部分も難しく考えすぎてちょっとあやふやになってしまったので、もっとはっきりやれれば良かったと思います。思い切りが足りなかったのかなと感じましたし、もっとチャンスをつかみにいかなければいけなかったです。僕個人としても勝負の年だと思っていますし、もっと割り切ってやっていかなければいけないとも感じているので、足りない部分をもっと重点的にやっていきたいと思います。すぐ次の試合があるので、できなかった部分はしっかりと反省して、良い準備をして良いプレーを出せればと思います。
前半はうまくいって先制点が取れて、後半はなかなかうまくいかなかったのですがチャンスは作れていましたし、勝ち切りたかったです。1-1になるのは想定内で、1-0では終わらないだろうと思っていました。俺自身にもチャンスがあった中で決め切れなかったことが悔しいです。

得点の場面は、(藤井)一志も自分で打てたと思うのですがていねいに出してくれました。一志は自分がゴールを取るだけでなく、「俺にアシストしたい」とも言ってくれています。相手がこっちに来ることはわかっていましたし、展開的にGKも出ていてインステップでインコースに打てば取られないだろうなと思っていました。

サポーターの人たちはたぶん、今日の試合が優勝に向けてのポイントになると思っていたと思います。俺も勝ちたかったですし、たくさんの方が来てくれたので勝利を届けたかったです。ただ、俺は38試合のうちのただの1試合だと思っていて、勝とうが負けようが優勝という目標は変わらないですし、悔しいですが次の試合に向けて準備していきたいです。

今日は俺と一志の2トップのような感じでしたが、いつもどおりにやろうと話していました。ゲームを作るところで自分がどれだけ顔を出してあげられるか、ボールをどれだけ捌けるか、そこは1試合を通して意識していますし、その中でもゴールに絡む、自分が点を取るというところは全然もの足りていないですし、まだまだできると思っています。

今日もそうですが、自分が点を取ってもチームが勝てなかったら本当に悔しいですし、自分が決めなくてもチームが勝てばいいと思っていますし、チームのためにやっていきたいです。
交代で入る前が押し込まれるシーンがちょっと多かったので、前への推進力でチャンスを作ろうと思っていたのと、自分たちの流れを持ってこれるようにしようというのは意識して試合に入りました。僕のアシストで得点できたらと思ってやっていたので、悔いが残っていますが、もっとチャンスの回数を増やしていけたらと思います。

球際をしっかり戦うみたいなチームの軸としてある部分をもっとしっかり突き詰めないといけないですし、試合に出るために自分の武器を出さないといけないので、攻撃のところでクロスやドリブルでチャンスを作っていけるような、その回数を増やせるような選手になりたいと思います。

選手それぞれが切磋琢磨して、それぞれがもっと細かいところを合わしていけたら、チームとしてもっと成長してもっと強くなっていくと思います。相手チームに対しても精神面的にもスキを見せてはいけないですし、自分たちが首位にいるからといってちょっとでも甘えた気持ちがあったらすぐに足元をすくわれると思うので、練習からしっかり詰めていって、1試合1試合大切に戦っていけたらなと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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