JリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 2回戦
2024.4.17 [WED] 19:00 NACK

大宮

0 - 2
0 前半 1
0 後半 1

名古屋

  • 45+1' パトリック
  • 54' パトリック
試合経過
監督コメント
5連戦のうち3試合が終わって、半歩ずつですが前進はしてきているので、リーグ戦では積み上げながらしっかり勝点を残すこと、トーナメントに関しては次に進むというその一点だけなので、そこに集中して残り2戦、やっていきたいです。

ルヴァンカップ1回戦の岐阜戦では多くの若手選手が出場しましたが、全員が戦力ですし、チームというのは警告、累積、ケガなど常に変化していくもので何が起こるかわからないのがシーズンです。そういう意味では戦力として実際の公式戦で何ができたか、何ができるかということが一番大事なところですし、戦力がしっかり確認できたという意味で手応えのあった試合でした。

ルヴァンカップは若手に注目が集まる大会ですが、大宮は元々育成の指導者の献身的な仕事ぶりがあって、非常に充実した環境の中から選手が輩出されていると思います。アカデミー出身の選手だけでなく、今所属している若い選手たちはしっかりと上を見てトレーニングを積んでいますし、みんなが可能性のある選手だと思っています。

名古屋はソリッド+スピード、それに尽きると思います。勝負という観点にフォーカスを絞ったチームなので、非常に強いチームだと感じています。長谷川監督が作るチームなので、非常にアグレッシブで、世間は守備的とか言いますが、決してそうではなく、攻守一体で攻撃も守備も本当にアグレッシブに出てくるチームです。それを上回らなければ話にならないので、我々もアグレシッブに出ていけるかがポイントになると思います。

この試合はデッドオアアライブのゲーム、次に進めるか進めないかのゲームなので、選手たちにはリスクを冒して点を取りにいってほしいですし、最後の局面も決して諦めることなくついていくということをしっかりやることで勝負は見えてきますし、カテゴリーは違えど試合が始まってしまえばチャンスを決めてピンチを防ぐというその一点に尽きるので、それをうまく進められるようにこのゲームにしっかり臨んでいきたいと思っています。
選手コメント
ルヴァンカップ1回戦の岐阜戦でプロデビューして、その後もリーグ戦では2試合に出場しましたが、出場機会が少ないということはまだまだ足りない部分があるということだと思いますし、自分自身でも、もっとできると思っています。一回一回の練習から、もっともっとこだわってやっていければと思っています。

プロのレベルでもある程度やれる感覚であったり自信も持てていますが、自分のプレースタイル的にも、もっと全体的な能力で差をつけていきたいです。自分のストロングは運動量であったりゲームメイクの部分なので、そこはもっとアピールしていきたいです。ボランチの真ん中の選手なのでチーム内での発信力も大事だと思いますし、そこは意識していければと思います。

1回戦の岐阜戦は、トーナメントなので勝てたことは良かったのですが、内容を見たらまだまだでしたし、メンバーが若かったり試合経験が少ないというのもありますが、それでももっと違いを見せつけられたら良かったと思います。個人としてはフル出場して、強度の部分では90分間を通して戦えていたと思いますし、走行距離にも表れていたと思います。ただ、細かいところでは、真ん中の選手なのでゲームコントロールで自分が落ちつかせたりする部分はまだまだだなという感覚でした。

次は名古屋戦ですが、失うものはないですし、個人的にはとても楽しみです。積極的にどんどんチャレンジしていきたいです。相手は守備が堅くて、前線に能力の高い選手がいてシンプルなサッカーをしてくるイメージがありますが、そこで主導権を握って勝ちたいです。
今年からトップチームに昇格して、始動からキャンプぐらいまではまだ慣れなくて自分の特長もあまり出せていなかったのですが、数ヶ月やってみて自分のストロングである一対一であったり、相手が複数いてもドリブルで仕掛けてチャンスメイクするという部分が通用する感覚を持てましたし、ルヴァンカップ1回戦の岐阜戦でのゴールがきっかけとなって、自信がつきました。そこからは徐々に自分の特長も出せるようになってきたので、ストロングの部分に関しては手応えを感じています。そこをより磨いてこれからチームに貢献できるようにしていきたいですし、次の試合でも自分がどれだけやれるか積極的にチャレンジしたいと思います。

逆に、これから改善していきたいところとして、一つひとつの判断の質、際のクオリティもそうですが、一番は守備の部分で、チームの戦術的なプレッシャーの掛け方もそうですし、単純なインテンシティの部分でもまだ足りていないなと感じています。

名古屋は縦に速くて、前線に強力な選手がいて、サイドの選手もスピードがあったり能力の高い選手が多くて、自分たちはそこにいかについていけるかであったり、そこに対して自分たちの方がより勢いを持って入れるかが大事だと思います。相手はすごくいいチームだと思いますが、リスペクトしすぎずに、ピッチに立てばカテゴリーは関係ないと思いますし、強い気持ちを持って戦って、2回戦でもゴールを決めたいです。
メンバー

スターティングメンバー

56'
80'
56'
65'

控えメンバー

56'
80'
56'
65'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 35 ピサノ アレックス幸冬堀尾
DF 4 井上 詩音
DF 5 吉田 温紀
DF 2 野上 結貴
68'
MF 25 久保 藤次郎
MF 8 椎橋 慧也
MF 34 内田 宅哉
68'
MF 28 榊原 杏太
90'
MF 27 中山 克広
FW 10 パトリック
71'
FW 17 倍井 謙
90'

控えメンバー

GK 37 杉本 大地
DF 20 三國 ケネディエブス
68'
DF 30 行德 瑛
MF 15 稲垣 祥
68'
MF 21 ターレス
90'
MF 32 鈴木 陽人
90'
FW 9 酒井 宣福
71'

監督

長谷川 健太
試合詳細
2 シュート 18
15 GK 7
1 CK 5
13 直接FK 10
2 間接FK 2
0 PK 1
試合データ

主審

上原 直人

副審

大塚 晴弘

副審

安藤 康平

第4の審判員

俵 元希

入場者数

5,467人

天候

曇、中風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

19.1℃/48%

HIGHLIGHT

後半にリズムを崩して完敗、今季公式戦の初黒星で敗退
ルヴァンカップ2回戦は、J1に所属する名古屋グランパスとの対戦だ。明治安田J3第10節から中2日での連戦。選手起用法が注目されたが、負傷などで出遅れていた戦力が一気に復帰した。先発では、FWシュヴィルツォクとDF鈴木が今季初出場。控えでは、MF泉澤、FW富山が今季初めて試合に登録された。ほかは、1回戦同様に若手がズラリ。強化指定選手のMF中山(東洋大)は先発、2種登録のDF斉藤(大宮U18)は控えに名を連ねた。

試合開始ととも雨が降り始める中、立ち上がりから押し込まれる展開になったが、最終ラインからショートパスをつなぎ、中山と、大卒ルーキー清水が組むダブルボランチを経由して押し返した。ピンチの場面は、GK加藤が安定したセービングを披露。粘り強い試合展開を可能にした。右SHで起用された高柳は、3月上旬以来で久々の公式戦出場。早い段階で中央の中山とポジションを入れ替わり、ボランチでプレーした。「積極性を見せるというより、がむしゃらにやらなければ勝てない相手。当たり前のことを当たり前にやろうという意識でした」と話したとおり、守備になると、精力的にボールを追った。シュヴィルツォクも、相手のわずかな隙を狙って球際でアタック。全員守備で一方的な相手ペースになることを防いだ。

攻撃の回数は少なかったが、32分に右サイドの大澤からのクロスを中野誠が頭で合わせてゴールを狙った場面は惜しかった。43分には左でボールをキープしたシュヴィルツォクのクロスに逆サイドから関口が飛び込むが、届かなかった。相手に押されながらも互角の戦いをできていた前半だった。しかし、アディショナルタイム目安1分が表示された直後、CKからヘディングシュートを決められ、先制を許した。

さらに、後半が始まってすぐの54分にも失点。最終ラインからのバックパスをGK加藤がコントロールミス。ボールを拾った相手FWに慌ててタックルを仕掛けたが、ファウル。PKを決められて2点差となった。後半開始早々、ミスからリードを広げられる、嫌な展開になった。

56分、長澤監督は泉澤と貫を同時に投入。しかし、2分後にポスト直撃のシュートを打たれるなど、ピンチが続き、試合の流れは好転しなかった。リードに余裕を持ち、揺さぶりをかけて来る相手に対し、早く取り返したいためにロングパスのミスなど焦りが目立った。強い相手に対しては、失点せずロースコアでゲームを進めることがいかに大事であるかを痛感させられる時間となった。何度も際どいシュートを打たれる、厳しい展開。カウンターで押し込まれる場面も増えて行った。

65分に富山、80分に阿部を投入したが、試合の流れは変わらず。シュート数は、2対18。後半だけで13本ものシュートを浴びた。思うようにゴールに迫れないタイムアップ。最も危険な「始まりと終わり」で相手に仕留められる試合になり、今季初黒星でのルヴァンカップ敗退が決まった。

カテゴリーが上のチームとも対戦できるトーナメント戦の敗退は、さらに経験値を上げる機会を失うことでもあり、残念だ。ただ、鈴木は「相手はJ1だけど本気で勝つつもりで会場に乗り込んだ。チームは(リーグ戦で)これから下位を突き放していかないといけない。そのために、今、出ているメンバー以上の力が必要になる。今回出場した僕らが、ここで名古屋を食って、もっと力を上乗せしないといけなかったのに、物足りなかった」と悔しがったが、鈴木だけでなく、シュヴィルツォクら負傷で出遅れていた戦力が実戦レベルに戻って来たのは、収穫だ。

次戦は、中3日で明治安田J3第3節の福島戦で、アウェイゲームとなる。リーグ戦は、無敗を継続中。気持ちを切り替え、J3のタイトル獲得へ歩みを進めたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
平日ナイターにもかかわらず5,000人以上のサポーターが来てくださって、名古屋からも1,000人ほど来ていると聞きましたが、大宮のサポーターの方にすごく悔しい思いをさせてしまって、監督として申し訳ないと思っています。ただ、このあとリーグ戦も続いていくので、しっかり取り戻せるよう、また準備していきたいと思います。

ゲームの方は、正直よくありませんでした。最初にクイックスタートから決定機をつかんだのですが逃してしまって、逆に勝負どころで失点を食らって、ちょっとエラーが出て失点を食らってという形で、カテゴリーが違うときのゲームの典型的なやられ方で、それに対する準備ができなかったことに対しては、非常に自分自身の指導力のなさを感じています。

実はこのグループでプレシーズンからずっとやってきて、全体で臨んだゲームとしては初めての敗戦で、やっぱりしっかり学ばなければいけないなと。戦術的というよりもインテンシティで完全に持っていかれてしまったゲームなので、本質のところを押さえないとその次に進めないなということを、まざまざと目の前で感じさせられましたし、スコアこそ0-2でしたが、残り15分は結構打たれっぱなしになってしまって、そこで個としてやっぱりきちっと抑えられる、システムは割れるので割れた中でも対応できるかどうかなど、そのあたりをきっちり確認して、悔しい敗戦ですが糧にして、今度のリーグ戦につなげていきたいと思っています。
選手コメント
0-2で負けてしまっているので何も言えないです。個人としてはもっとボールは触りたかったですが、名古屋はもちろんいいチームなので、そう簡単には触らせてもらえませんでした。自分たちのチャンスはそれほどなかったですが、自分たちの失点はアンラッキーなゴールばかりでした。でも、自分たちのチームもいいパフォーマンスを見せたと思っています。

復帰戦になりましたが、90分間プレーすることができて、自分のコンディションがいいことも見せられたと思いますし、自分のプレーであったりパフォーマンスをみんなに見せられたと思います。今は先のことではなく、しっかり練習して次の試合に臨むことしか考えていません。

今日は家族や友人も来てくれましたし、名古屋のサポーターもたくさん来てくれて、その前でプレーできたことは良かったです。もちろん、名古屋のサポーターにはすごく感謝してますし、自分のサッカー人生の中でも一番濃い時間です。忘れたことはないです。
出場機会を得たことは素直に喜びを感じていますし、NACKでプレーできたことは本当に嬉しかったですけど、チームがこれからもっと突き進んでいくために今日出場した僕らがここで名古屋を倒してもっと力を上乗せしていかないといけないという中では足りなかったかなと思います。

相手がJ1で僕たちがJ3という立ち位置での対戦でしたが、僕らは勝てると本気で思ってやっていましたし、勝つつもりで試合に臨みました。ただ、個々の能力の差が大きかったなと感じました。名古屋は選手みんなが試合の進め方や勝つための手段を把握してるなと改めて思いました。いかなきゃいけないところや無理にいったら失ってカウンターを食らうところをみんながわかっていて、判断の部分でもまだまだ僕たちとは差があったのかなとすごく思いました。

ルヴァンカップは今日で敗退してしまいましたけど、週末にすぐリーグ戦があるので、連敗は絶対許されないですし、この敗戦が決して無駄にならないように、これをリーグ戦につなげられるように、しっかり反省してもっともっとパワーアップして、みんなで積み上げていければなと思います。
J1のチーム相手でも自分たちのサッカーをしたいと思って臨んだ試合でしたが、なかなか思っていたサッカーはできずに、0-2という結果で終わってしまったのがとてもショックです。

個人的には久々の実戦でしたけど、もっと戦わなきゃいけなかったですし、もっとやらなければいけなかったなと感じています。失点してから相手がブロックを敷いてきてそのブロックをなかなか崩せなくて、自分がもっと気を利かせたりもっと怖いプレーをしなければいけなかったので、そういうプレーができるようになるように練習からやっていければなと思います。

ふがいない試合をしてしまった中でも、今日も来てくれたファン・サポーターの皆さんが拍手や声援を送ってくれるのは本当にありがたいですし、その分もっとやらなきゃいけなかったと改めて思いました。リーグ戦になかなか出れていないメンバーが多かった今日の試合で、次のリーグ戦にパワーを与えるような内容にできなかったことが本当に悔しいですけど、まだまだリーグ戦は続くので、チーム一丸となって次の試合にまず勝てるように、全力で戦いたいと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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