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塚本 泰史アンバサダー 富士登山実施レポート

8月4日(日)~5日(月)、塚本 泰史アンバサダーが富士登山を実施いたしましたので、その模様をお伝えします。

2012年2月、「同じ病気で戦っている人たちを勇気づけたい」、「これまで支えてきてくれた人たちに、自分が頑張っている姿を見せることで、少しでも恩返しをしたい」という思いを持って東京マラソンに参加し、見事完走。
そして次の目標に掲げたのが富士登山、さらに今回の挑戦はゼロ合目から山頂を目指すというものです。

今回の登山に向けては、昨年から武甲山(標高1,304m)、金峰山(標高2,599m)、雲取山(標高2,017m)を登頂し、8月4日に富士登山に向かいました。

富士山駅の近くの「金鳥居」をスタート地点として、世界遺産 富士山への挑戦が始まりました。金鳥居は、「一の鳥居」とも呼ばれ、富士山頂まで続く鳥居の最初のひとつ目とされているといわれています。スタート地点では、「若年性がん患者団体STAND UP!!」の皆さまに激励いただきました。

また塚本アンバサダーの手には、1本の登山用の杖がありました。この杖は昨年出会った梅崎太助さんが小学生の頃、富士登山をしたときに使用されたものです。梅崎さんは佐賀県小城市に生まれ、子供のころからサッカー少年団でボールを追いかける日々を送っていました。しかし中学生の頃に足に骨肉種を発症、「サッカーを続けたい」という思いで、足を切断しないで治療を続けましたが、残念ながら14歳の夏にお亡くなりになりました。
その梅崎さんのことを忘れないようにということで所属していた少年団が中心となって作られた大会「三・九カップ」があり、昨年塚本アンバサダーがご招待されました。そこで梅崎さんのご両親にお会いしこの杖を預かりました。今回の登山は太助さんと一緒にスタートを切りました。

金鳥居から北口本宮浅間神社を抜けて、吉田口登山道を延々と歩を進めていきます。なだらかな傾斜の続く森の中の遊歩道は時折強い日差しが顔を出し次第に体力を奪っていきます。

金鳥居を出発します 浅間神社の脇を抜けていきます 左手には梅崎さんの杖をもって進みます 1合目の手前の「馬返し」から徐々に山道は険しくなります
スタートから3時間半で1合目に到着。この辺りからは大きな石が散見され、険しくなる山道を進んでいきます。2合目、3合目と、時折休憩をとりながら山頂をめざし、日も暮れ始めた18:50、5合目の佐藤小屋に到着しました。

軽めの夕食をとり、20:00に佐藤小屋を出発。7合目では、サポーターの方々と合流し激励をいただきました。またそのころから雨が降り出し、山道を進む中、点在する大きな石は非常に滑りやすくなり、勾配もきつくなって来ましたが、ゆっくりとしたスピードながらもしっかりとした足取りで確実に歩を進めていきます。

5合目で一緒にのぼったみんなと記念撮影 日が暮れた中、しっかりと歩んでいきます
8合目に到着したころには0時を過ぎ、暗闇と大粒の雨が塚本アンバサダーに立ちはだかりますが、ゆっくり一歩一歩山頂に向けて登りを止めることなく進み、9合目に到着したころ、辺りは明るさを取り戻し、4:50頃に雲の間から太陽が昇り始めました。そして気温も徐々に上昇し、山頂までの残り400mをしっかりとした足取りで進んでいきます。

9合目を過ぎ、ご来光を拝みます 東の空からの日の出
そしてスタートから17時間すぎた5日(月)5:40、ついに山頂に到着しました。多くの登山者で賑わう山頂で、ともに登りきった仲間、サポーターと喜びをわかち合いました。疲労しきった表情の中にも充実した笑顔があり、この挑戦の過酷さとともに登頂の達成感を体中で味わいました。

17時間かけ富士山頂に到着 山頂で「大宮共闘」フラッグを掲げ記念撮影
これからも夢に向かって走り続ける塚本泰史アンバサダーをクラブは全力でサポートをしてまいります。

■塚本アンバサダーコメント:
今回の登山は想像以上に、そして東京マラソン以上にきつかったです。
途中で何度もくじけそうになりましたが、太助さんから杖にパワーをもらい、そして一緒に来てくれたスタッフに支えられて登ることができました。
自分が立てた目標ですが、多くの方々のサポートがあって達成することができたと思います。
これからも夢に向かって走り続けますので、応援よろしくお願いします。


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