高円宮妃杯 JFA第27回 全日本U-15女子サッカー選手権大会 ベスト4

昨年末、高円宮妃杯 JFA 27回 全日本U-15女子サッカー選手権大会で大宮アルディージャVENTUS U15がベスト4という成績をおさめました。

準決勝の相手は今大会を制すことになったJFAアカデミー福島でした。全国から精鋭が集まったスキルフルなチームを相手に、VENTUS U15は攻め込まれる展開が続きます。ギリギリの攻防戦が続くなか、最終ラインを筆頭に身体を張る守備でアカデミーの攻撃を跳ね返していきます。イニシアティブは握られても、不思議と焦るプレーは見られず、前半を0-0で折り返しました。

「最低で0-1。そこまでは耐えられるというイメージでした。2点目を与えると相手を流れに乗せてしまうので、なんとか1点で抑えられれば後半に点を取れるんじゃないかって。だから0-0で折り返せたのは良かったと思います」と話すのはCBを務めた長谷川和花 選手です。ボールを持たせることで生じるリスクを前に耐え抜いたバックライン。長谷川選手が語ったように55分を過ぎたあたりから本来の攻撃の形が見え始めます。大井みのり 選手が左サイドからクロスで、得点源の茂木未宙 選手が絶妙なターンから、精度の高い渡辺夕那 選手のCKから・・・あの手この手を駆使してアカデミーゴールに迫るVENTUS U15

幾度となくゴール前まで詰めますが、スコアは動かず、残り5分になったところで小林凜 監督が勝負に出ました。佐藤珠真選 手、鎌形姫沙 選手の2名を送り出し、ピッチ上の選手たちの配置を変え、超攻撃的な布陣で決勝点を狙いに行きます。終了間際には何度も練習を重ねてきたCKのチャンスを得ますがこれも実らず、勝負はPK戦へ。時の運とも語られるPK戦も激動の展開でした。決めて喜び、外して落ち込み、寺本唯香 選手のセービングに沸くも、相手GKのセーブにまた引き締められる。一喜一憂を繰り返しながらも最後はPK2-3で惜敗。VENTUS U15の戦いは準決勝にて終焉となりました。

それでもベスト4という目標を達成。今大会では台風の目となり、快進撃を続けたVENTUS U15。ボールをかき出し続けた長谷川選手は「すっごく悔しいです」としながらも、こう振り返りました。「準決勝までの4試合、チームの団結が高くなってきて、一つにまとまっていました。自分たちより強い相手に攻撃をやりきることもできた。ベスト4という結果が出せたのは良かったですけど、ここから後輩たちにどれだけ良い影響を与えられるかっていうのも自分たちの課題です」(長谷川選手)

長谷川選手たち3年生はこれでU15を卒業し、来シーズンからは新設されるVENTUS U18を新たに築いていくことになります。「常に切り開いていく難しさはありますが、一番大事なことはサッカーを楽しむこと! 今大会は本当にチャレンジャーだったので、この気持ちを忘れずにやって行くことが原動力になると思うので、そこを大切に先に進みたいと思います」と抱負を語ってくれた長谷川選手。最後は笑顔とともに「めちゃくちゃ楽しかったです!」とベスト4までの戦いを表現してくれました。

今後はVENTUS U18で奮闘する選手たちのプレーを楽しみにしていてください。

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