今野浩喜の「タダのファン目線記」オレンジコート ステラタウン店長
突撃インタビューシリーズ 今野浩喜 vs オレンジコート ステラタウン店長
さっそくですが…
今野「どうも、今野です。よろしくお願いします。えぇと、椎名…」
椎名「泰臣(やすおみ)と読みます」
今野「なかなか一発で読んでもらえないですよね。何て呼ばれます?」
椎名「肩書きとしては『オレンジコート ステラタウン』の店長なんですけど、スクールコーチもしているので『椎名コーチ』とシンプルに呼んでもらうことが多いです。自分の子どもには『パパ』じゃなくて『やっちゃん』って呼ばれるんですけどね(笑)」
今野「へえ(笑)」
椎名「イベントだと『店長』って呼んでねって言うこともありますね」
今野「さっそくですが、残念でしたね」
椎名「心にぽっかりと穴が空いたような……」
今野「これを読んでくださっている方は少し落ち着いているかもしれないけど、まだJ1参入プレーオフの直後でね……(取材日12月4日)」
椎名「(山形に)勝っていたら、イベントなどで『皆さんのおかげです』と言えるんですけど、逆に『申し訳ございません』と……」
今野「椎名さんが謝ることでもないと思うけど」
椎名「ステラタウンはNACK5スタジアム大宮から近いので、たくさんのスクール生が応援に足を運んでくれるんです。だから、『来年もJ2だけど、応援よろしくね』と言うのが心苦しくて……」
今野「アルディージャのファンで、個サルに来る人も多いんじゃないですか?」
椎名「はい。常連さんも多いですね」
今野「プレーオフで負けた後は、強めのシュートを打つ人が多かったとか」
椎名「どうでしょう(笑)。ストレスが溜まって『俺、ちょっと体を動かしてから帰るわ』っていう人はいたかもしれません」
椎名「泰臣(やすおみ)と読みます」
今野「なかなか一発で読んでもらえないですよね。何て呼ばれます?」
椎名「肩書きとしては『オレンジコート ステラタウン』の店長なんですけど、スクールコーチもしているので『椎名コーチ』とシンプルに呼んでもらうことが多いです。自分の子どもには『パパ』じゃなくて『やっちゃん』って呼ばれるんですけどね(笑)」
今野「へえ(笑)」
椎名「イベントだと『店長』って呼んでねって言うこともありますね」
今野「さっそくですが、残念でしたね」
椎名「心にぽっかりと穴が空いたような……」
今野「これを読んでくださっている方は少し落ち着いているかもしれないけど、まだJ1参入プレーオフの直後でね……(取材日12月4日)」
椎名「(山形に)勝っていたら、イベントなどで『皆さんのおかげです』と言えるんですけど、逆に『申し訳ございません』と……」
今野「椎名さんが謝ることでもないと思うけど」
椎名「ステラタウンはNACK5スタジアム大宮から近いので、たくさんのスクール生が応援に足を運んでくれるんです。だから、『来年もJ2だけど、応援よろしくね』と言うのが心苦しくて……」
今野「アルディージャのファンで、個サルに来る人も多いんじゃないですか?」
椎名「はい。常連さんも多いですね」
今野「プレーオフで負けた後は、強めのシュートを打つ人が多かったとか」
椎名「どうでしょう(笑)。ストレスが溜まって『俺、ちょっと体を動かしてから帰るわ』っていう人はいたかもしれません」
突然の告白
今野「そもそも『個サル』という名称は、いつ広まりだしたんですかね。知ったのはいつ頃でした?」
椎名「……実は私、出身が山形なんです」
今野「!!」
椎名「いやいや、今はオレンジの血が流れていますから。はい(笑)」
今野「どういう気持ちでJ1参入プレーオフを見ていたんですか?」
椎名「山形出身なので、確かに他のチームよりは思い入れはありますよ。だけど、今年に限っては、アルディージャが勝つと信じていました。J1参入プレーオフの2回戦までイメージしながら見ていましたから」
今野「どっちが勝ってもいいというふうにはならなかったですか?」
椎名「ならないですよ。今はアルディージャが一番。チャンスはあったので、勝ち切ってJ1に上がりたかったです」
今野「話を戻しましょうか」
椎名「はい(笑)。『個サル』の話でしたね。その山形で、兄と一緒にクラブチームを運営していました。10年以上前の話です。フットサルコートを2面持っていたんですけど、あるとき、関東から帰省してきたお客さんが来て『今、関東で個サルをやっているんだ』って言うんです。正式名称は個人参加型フットサル。『一人ずつのお客さんが集まって、みんなで一緒にフットサルをやるんだ』って」
今野「麻雀みたいなものですね」
椎名「そんな感じです。それで、とりあえず山形でも始めたんですけど、最初に集まったのは4人だけでした。そこで、スクール生の父兄などに声をかけたら40人くらい集まったんです。そこから軌道に乗って、毎回たくさんのお客さんに来ていただくようになりました」
今野「人数が集まらないときはどうするんですか?」
椎名「そこが難しいところで、やっぱり天候の影響などで集まらないときもあります。そんなときは、人数合わせでスタッフを入れるなど、工夫しながらやっていますね」
今野「俺も昨日、できなかったんです。4人しか集まらなくて」
椎名「……実は私、出身が山形なんです」
今野「!!」
椎名「いやいや、今はオレンジの血が流れていますから。はい(笑)」
今野「どういう気持ちでJ1参入プレーオフを見ていたんですか?」
椎名「山形出身なので、確かに他のチームよりは思い入れはありますよ。だけど、今年に限っては、アルディージャが勝つと信じていました。J1参入プレーオフの2回戦までイメージしながら見ていましたから」
今野「どっちが勝ってもいいというふうにはならなかったですか?」
椎名「ならないですよ。今はアルディージャが一番。チャンスはあったので、勝ち切ってJ1に上がりたかったです」
今野「話を戻しましょうか」
椎名「はい(笑)。『個サル』の話でしたね。その山形で、兄と一緒にクラブチームを運営していました。10年以上前の話です。フットサルコートを2面持っていたんですけど、あるとき、関東から帰省してきたお客さんが来て『今、関東で個サルをやっているんだ』って言うんです。正式名称は個人参加型フットサル。『一人ずつのお客さんが集まって、みんなで一緒にフットサルをやるんだ』って」
今野「麻雀みたいなものですね」
椎名「そんな感じです。それで、とりあえず山形でも始めたんですけど、最初に集まったのは4人だけでした。そこで、スクール生の父兄などに声をかけたら40人くらい集まったんです。そこから軌道に乗って、毎回たくさんのお客さんに来ていただくようになりました」
今野「人数が集まらないときはどうするんですか?」
椎名「そこが難しいところで、やっぱり天候の影響などで集まらないときもあります。そんなときは、人数合わせでスタッフを入れるなど、工夫しながらやっていますね」
今野「俺も昨日、できなかったんです。4人しか集まらなくて」
3分が限界
今野「オレンジコートに来るお客さんの年齢層はどれくらいですか?」椎名「20代後半から40、50代まで幅広いです。男性が多いですね」
今野「サッカーの経験がない人がフットサルをやると、Jリーガーがいかにすごいかに気づくんですよね。3分も走ったら、死にそうになりますから(笑)」
椎名「大人のフットサル大会をやると、皆さんがそう言われますね。判断のスピード、パスのスピード、運動量も想像していたものと違うようです。NACK5スタジアム大宮はスタンドとピッチの距離が近くて、それを体感できる場所ですけど、いざフットサルコートでやると如実に違いが分かるんですね」
今野「どっちかというと、サッカーよりもバスケットボールに近いですよね」
椎名「そうですね。だからバスケをやっている人は、フットサルにもすぐに入れると思います。スペースがないから、誰かが動いたところに誰かが入ってくるなど、スペースを作る動きが重要になる。メッシやネイマールも、子どもの頃はずっとフットサルをやっていたそうです」
今野「体力も必要ですよね」
椎名「同じ時間で考えれば、スプリントの数はフットサルの方が多いでしょうね。サッカーだとボールがないところはジョギングだったりしますから」
今野「距離はサッカーの方が走るんですけどね。フルピッチのサッカーをやると、果てしない距離を走っているような感覚に陥ります」
椎名「だから子どもの頃は、フットサルを基準に練習した方がサッカーも上達すると言われています。ボールタッチの数も、フットサルの方がサッカーより7倍も多い。シュートの攻防も7倍です。それくらいフットサルの練習は効果があると言えます」
今野「大人も、やるならフットサルの方が楽しいですよね」
椎名「サッカーだと、22人を集めるのも大変ですからね。フットサルは5対5ですから。今は軽く運動したい人が個サルに来て、気兼ねなくフットサルを楽しんでくれる。週1で来てくれる人でも、どんどん上手になりますよ」
今野「そうなってくると、新しい人が入りづらくなる」
椎名「そういう意見が多かったんです。そこで2019年4月から新しいコースを導入しました。それまで、月曜、金曜、土曜の20時から22時までオープンでやっていたんですけど、土曜日の17時から19時までをビギナー向けの個サルにしました。初心者、女性大歓迎。強シュー(強烈なシュート)はなし。経験者も参加できますが、配慮あるプレーをお願いしています。それで垣根がなくなりました。純粋にフットサルを楽しみたいという人が集まっています」
今野「審判がいるわけじゃないから、反則は全て自己申告じゃないですか。空気を悪くする人とかいないんですか?」
椎名「運営スタッフが近くにいるので安心してください。『こうするのがマナーですよ』『それはダメですよ』と、声がけをさせてもらうこともあります。どうやったらお客さんに楽しんでもらえるか。『また来たい』と思ってもらうには、私たちの関わりがすごく大事だと思っています。今野さんも個サルをやっているそうですね」
今野「個サルというほどでもないんですよ。運動の一環としてフットサルをしにジムに通っている感覚です」
椎名「でも、それも個サルですよ。コートは?」
今野「体育館です。だから、フットサルのときもあるしバスケのときもある。卓球やバレーボールをやるときもあります」
椎名「室内でやるのは楽しいですか?」
今野「楽しいです。何より天候に左右されない。それなのに4人しか集まらないって(笑)」
できないのはボールのせい
今野「ここはスクールもやっているんですよね。うまい子はいますか?」椎名「いますよ。子どもは5〜6歳までに神経系が大人の90パーセント近くまで発達します。この年代で外遊び、昔で言うとケンケンパとかゴム跳び、木登りをやっておくといいんですよ」
今野「リフティングってどうやるんですか?」
椎名「集中力とボールに触る数だと思います。自転車に乗るのと一緒で、やればやるだけできるようになります」
今野「サッカーボールに比べて、フットサルのボールの方がやりづらいですよね!」
椎名「やりづらいです」
今野「じゃあ、(自分がうまくできないのは)そのせいということで(笑)」
椎名「あとは、やり方じゃないですか。足の甲でボールに回転がかからないようにするのか。それとも、つま先を使ってチョンチョンと蹴るのか。あるいは、ボールに回転をかけるのか。大きく分けると3パターンあるんです」
今野「回転をかけない方法があるのか。回転はかけるものだと思っていました」
椎名「技術的にはボールの回転をかけずにやるのがいいと思います。ボールを上手に蹴れる子は、だいたいリフティングもうまい」
今野「料金は?」
椎名「アルディージャのファンクラブ会員は1,000円です。一般の方は1,500円。時間は2時間です」
今野「安いですね。人数がギリギリだと2時間やりっぱなしか。体力が持てば、だけど」
椎名「でも、皆さん、最初はキツくても、1時間くらいするとパスがうまく通って面白くなってくるんですよね。『疲れたぁ』と言いつつも、すっきりした顔をして帰っていかれます。だって、普通に2時間走るのってキツいじゃないですか。ボールがあって楽しみながらの方が体も動くでしょう」
今野「そうなんです。だから俺もフットサルをちゃんとはじめました。ルームランナーで15分も走っていると、疲れるよりも先に飽きがくるんですよね」
椎名「一緒にボールを蹴ったり、『また来たい』と言ってもらうのが一番のやりがいです。そういうサッカーファミリー、フットサルファミリーを増やすことが、私たちの仕事。そういう人がたくさん来てくれるように、いい雰囲気を作っていきたいですね」
今野「今日はありがとうございました」
椎名「個サルでお待ちしています」
今野「専門家に教えてもらえるならいいですよねえ(笑)」
インタビュアー:今野浩喜
構成:岩本勝暁