今野浩喜の「タダのファン目線記」グルメ担当
突撃インタビューシリーズ 今野浩喜 vs スタジアムグルメ担当

今野さんがタダのファン目線でクラブスタッフに逆取材を敢行! 今回の取材したのは、スタジアムグルメ担当の濱野さん。仕事内容を聞くはずが、なぜか今野さん自身がスタジアムグルメを出店する流れに!?


ちゃんと世の中に届いてる?

今野「どうも、よろしくお願いします。始めていいですか?」

濱野「初めまして」

今野「始めていいですか、からの初めましてって、よく分かんないですけど(笑)」

濱野「いつでも大丈夫です」

今野「濱野さんは、普段なんて呼ばれています?」

濱野「ハマちゃんとか」

今野「う〜ん……。○○ちゃんって言い方が、セクハラだって話があるじゃないですか。嫌じゃないですか?」

濱野「大丈夫です」

今野「下の名前は?」

濱野「陽子です」

今野「じゃ陽子さん、今回のインタビューの話はいつ聞きました?」

濱野「先月の終わりぐらいに……」

今野「どう思いました? そもそも、その企画は何なんだというのはありませんでした?」

濱野「いやいや、いつも楽しく読んでいます」

今野「嘘だよ。そんなわけはない。聞いてから急いで読みましたね」

濱野「ちゃんと読んでますよ(笑)」

今野「本当ですか。陽子さん1人じゃないですか、読者は。反応がないですもん。多分、この取材スペースだけで完結してる気がする。外に発信されてる感じがない」

濱野「社内では、結構ザワザワしてますけどね」

今野「ザワザワって、良くは聞こえない(笑)。取材に向けて髪を切ったりとか」

濱野「まったく! 朝まで忘れていまして……」

今野「じゃ、緊張もなく。それは良かったですね。色紙を買ってきてサインなんかは……」

濱野「大丈夫です」

今野「あははは……。それは何よりです」

濱野「はい」

大学サッカーに魅せられて

今野「あの〜、お仕事は何をされているんですか?」

濱野「部署としてはデジタル・マーケティングというところにいまして、グッズ、チケット、飲食売店とか、お金の関わるところを全体的に見ています」

今野「料金とかも決めるんですか?」

濱野「そうですね。飲食売店さんとかに、『高いので、もう少し抑えられないですか』と打診することはあります。夏にビール祭りでクーポンを配布したのですが、それも私たちが担当しました。あとは、今年から同じメニューは価格をそろえてもらうように決めました」

今野「どういうことですか? 同じものが同じ価格って、それはそうじゃないですか」

濱野「例えばチュロスでも、これまでは店舗さんによって価格が違ったので統一しました。今年から全メニューを掲載するようになって、そこで『値段が違うのはまずいですよね』となったんです」

今野「発覚したわけですか」

濱野「そうですね(笑)。こちらが把握し切れていなかったんです」

今野「これまでの仕事で、むちゃくちゃ怒られたことはありますか?」

濱野「……あぁ。ゲート付近に置く機械を2回くらい倒しまして……」

今野「何があったんですか(笑)」

濱野「運んでいる途中でバターンと。だいぶ怒られました」

今野「壊れたんですか?」

濱野「ガラス面がありまして、そこにヒビが……」

今野「最近の話ですね。最近、めっちゃ怒られたわけですね」

濱野「今年からアルディージャに入ったので」

今野「そうなんですね。それまでは何を?」

濱野「柏レイソルで広報をしていました」

今野「もともとサッカーが好きなんですか?」

濱野「はい。もともとは大学サッカーが」

今野「大学サッカーが好きって、何なんですか?」

濱野「そうですよね。よく言われます」

今野「プロにはない大学サッカーの良さって何ですか? 高校野球だったら何が起こるか分からないって部分があるじゃないですか」

濱野「最初に見た試合が、2点ビハインドから巻き返して、最後は7-2になったんです」

今野「えっ! ゼロだったチームが7点!?」

濱野「そうです、そうです」

今野「5人くらい退場になったとかじゃなくて? いやぁ、それはいいプレゼンですね。ちょっと見たくなりましたよ、その試合を」

濱野「あの巻き返しを見て、大学サッカーってこんなことが起きるんだって」

今野「3点でいいですもんね。どうして7点も……。それは確かにハマるかもしれない」


こじつけたい願望

今野「スタジアムグルメでは、何がお薦めですか?」

濱野「徳島ヴォルティス戦から販売される選手とのコラボメニュー、河面選手と考案したラーメンは、すごくおいしいです」 

今野「辛いんですか?」

濱野「河面選手は辛いものが好きだから辛いラーメンを作りましたが、誰でも食べられるということで辛くないラーメンも用意しました」

今野「よくあるじゃないですか、無理くりこじつけるやつ。河面さんなら左のウイングバックなりセンターバックなり……」

濱野「KAWAZU拉麺です!」

今野「あははは……。名前はそうなんでしょうけど」

濱野「チャーシューが背番号に合わせて6枚入っています」

今野「なるほど。そういうのですよね。(拉麺の画像を見ながら)例えば玉子は……、サッカーボールですね」

濱野「そうです」

今野「この黒いのは……」

濱野「キクラゲですね」

今野「キクラゲ! キクラゲは……芝、芝ですよね」

濱野「芝に見えてきました」

今野「チャーシューも背番号ってのもあるけど、スタジアムを囲むサポーターに見えますよね。それで、ここは何ですか」

濱野「スープです」

今野「無理くりのこじつけは書いた方がいいですよね。メニューに。今とまったく同じように書いてください。サッカーボールを模した玉子、と」

濱野「分かりました」

今野「この辛そうな赤いやつも、オレンジってことにしましょう」

濱野「スープで溶いたらオレンジになるはずです」

郷愁の陽子シリーズ

今野「陽子さん自身、好きな食べ物は?」

濱野「エビです」

今野「これまでエビのメニューは?」

濱野「HUBさんが、エビのから揚げを」

今野「それは陽子さんの提案ですか?」

濱野「HUBさんからこんなメニューはどうですかという話があったとき、エビ好きなので『いいと思います』と答えました」

今野「でもね、『陽子の……エビから揚げ』と書いていた方がいいと思いますよ」

濱野「ははは……」

今野「ワケは分からないけど、売れる気がします(笑)。どうですかね」

濱野「要相談ですかね(笑)」

今野「グッズなんかも、陽子さんのグッズを作ってもいいかもしれないですね。『陽子の4色ボールペン』。どうですか?」

濱野「そんなことしたら、ミーヤに嫉妬されそうです(笑)」

今野「ミーヤは十分あるじゃないですか。陽子は1つもないですから」

濱野「……いやぁ……」

今野「やっぱり、陽子っていい名前ですね」

濱野「ありがとうございます」

今野「日本的というか、キャッチーですね」

<p濱野「初めて陽子を褒めてもらいました」

今野「ところでグッズの話ですけど、大宮のグッズは……あんまり見ないですね」

濱野「今年はフラッグを配っているので、徐々に増えてくると思います」

今野「へ〜。たま〜に車で大宮のステッカーをつけている人がいると、異常にテンション上がりますね。煽っているわけじゃないけど、ずっと後ろについたり(笑)」

濱野「カーマグネットを見るとテンション上がりますよね」

今野「俺も車につけてるんですけど、こっちの思いは伝えづらい。抜くしかない。お前を煽っていた理由はコレなんだっていう(笑)」

濱野「確かに、いいと思います」

今野「いや、良くない良くない(笑)」

今野さん、スタジアムグルメに参戦?

今野「サッカー場で食べ物を売ることは難しくないですか? 買えるのは試合前かハーフタイムくらいです。そこの工夫はどうしていますか?」

濱野「夏の企画として、配布したクーポンの時間をバラバラにして、早めに来ていただいてクーポンを使えるように工夫してみました」

今野「どうせ並ぶんだろうなと思って、腰が重くなるんですよね」

濱野「できるだけ店舗を増やしたいとは思ってるんですが、スペースとか導線が……。夏にドリンク専用ブースを出したので、ある程度はスムーズになったと思うのですが」

今野「試合を見ながら買えるといいんですけどね」

濱野「ぜひ、デリバリーを!」

今野「デリバリーしかないか。どうしたらいいんだろうな。席の横に流しそうめんが……。回転ずしでも電車が運んでくるような……。大変な設備になりますね」

濱野「そうですね」

今野「出店するのは、食べ物じゃないとダメですか?」

濱野「そうですね」

今野「食べ物か……。クレープ屋ならいいですね。それはやってみたいかな」

濱野「ぜひ、キッチンカーエリアで」

今野「クレープはダメですか?」

濱野「メニューが多いとさばけないかも」

今野「メニューなんて、少ない方がすごみが出るじゃないですか。それでいいでしょう」

濱野「その方が出店しやすいと思います」

今野「おかず系のクレープがあるじゃないですか。その方向で考えてみましょう。だって、最終的にオレンジの色が見えればいいんでしょう(笑)」

濱野「そうですね」

今野「サーモン……生ものは危ないもんね。オレンジっぽいクリームが」

濱野「生地自体をオレンジにすればいいんじゃないですか」

今野「なんだったら、クレープを巻いてある紙がオレンジであれば……」

濱野「そうです、そうです」

今野「いやいや、アナタが言っちゃダメでしょう(笑)」

濱野「生地も紙もオレンジにしましょう」

今野「イケますね。今度作ってください。『陽子の……オレンジクレープ』でいいかな。名前は」

濱野「今野さんは、お名前出さないんですか?」

今野「出さない、出さない。巻いてる紙に、何とかおばさんの……みたいな。そういう絵だけ描いてもらえればいいです。買ってすぐに捨てられるだろうけど(笑)」

濱野「いや、みんな写真撮るんじゃないですかね」

今野「そうだ。インスタ映えを忘れてたわ。タピオカか。タピオカは儲かるらしいですね。本当に原価安いらしいですね」

濱野「高校時代に文化祭で出しました」

今野「儲かったでしょ、やっぱり。何回もブームが来ますからね。今のうちからホットタピオカの検討をしておいた方がいいんじゃないですか。だけど、熱いものをストローで飲むのは恐怖ですけどね(笑)」

濱野「そのへんも検討しておきます」

今野「最後に、何か言い足りないことは?」

濱野「大丈夫です」

今野「色紙にサインとか……」

濱野「大丈夫です(笑)

今野「何が大丈夫なんですか(笑)」

インタビュアー:今野浩喜
構成:粕川哲男

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