Vol.001 粕川 哲男「どうしても気になったあのリリース」【オフィシャルライター「聞きたい放題」】

アルディージャ練習場では日々、様々な取材活動が行われていますが、サッカーと関係のないことはなかなか聞けない場合もあります。このコーナーでは、そんな話も含めて記者が気になる質問を、どんどん選手にぶつけてみます。今回は先日、入籍を発表した畑尾大翔選手です。

Vol.001 粕川 哲男
どうしても気になったあのリリース

――入籍おめでとうございます。
「ありがとうございます!」

――2月14日のリリースはオリジナリティーがあって、とてもよかったと思います。
「自分の言葉で、ちゃんと伝えた方がいいと思ったので、考えました。広報の方に、『こんなのダメ』と却下されるかと思ったのですが、このままいきましょうってなりました」

――とはいえ、“欠陥品"とか“将来のパートナーは橋爪(勇樹)選手"とか、見逃せないワードがいくつもありました(笑)。詳しく教えてもらえますか。
「アルディージャのファンの方は、あまり知らないですもんね。欠陥品と言っていたのは、主に(ヴァンフォーレ)甲府のキャプテン・山本英臣選手です。オミさんは何でも知っていて、お世話になっていたんですけど、『お前は、こだわりが強すぎるから絶対に結婚できねぇ』と、言われていました。だから、結婚できました……、ということで」

――こだわりが強いというのは、どのあたりですか。
「いやぁ、僕自身はよく分からないんですよね。こだわりが強いと思ってないから。別に潔癖症でもないし、リモコンは直角に置かないとダメとかでもない。だけど、周りからは『結婚できないな』とか『人と一緒に住めないだろう』とか、よく言われていました。あとは、ハシ(橋爪勇樹)と仲が良すぎて、いつも一緒にいたからじゃないですかね」

――それにしても欠陥品って、かなり強い言葉ですよ。
「う~ん……、全部、普通だと思うんですけどね。今度、オミさんに聞いてみてください」

――いやいやいや。何かあるはずですよ。
「あっ、ハシに指摘されたのは、バスタオルです。2色を交互に積んでいるんです。茶色、こげ茶、茶色、こげ茶って。分かります? 洗濯の都合上、一番上が茶色なのに、次また茶色ってときがあるじゃないですか。そういうときは一番上の茶色を下に入れる。交互の順番は絶対に変えません。でも、これって別に普通ですよね?」

――いや、完全にそのことですね。
「えぇ!? 自分の中では、言うほどのことかって感じですけどね」

――細かい性格ですか?
「そうかもしれません。A型ですし。そう言えば、大学も一緒だったトミ(富山貴光)には言われていました。『その見た目のくせに細かいよな』って。大学でもノートをちゃんと取る方で、小さい字でびっちり書き込むタイプなので、『まず、字が小さい』と。それだってきれいに書いているだけで、僕としては普通のことなんですけどね。う~ん……、でも、いろいろエピソードを出さないと原稿が書けないですよね」

――まぁ、タオルのくだりで十分ですけどね。
「甲府のときもそうだったんですよ。自分じゃよく分からないから、ハシを呼んで『今こういう質問されているんだけど、答えてくんない?』と頼んで、答えてもらっていました。当時の記者の皆さんも、僕とハシの仲が分かっているので、ハシに聞いた方が早いって思っていたみたいです。何か思いついたら、また言いますけど、今度トミにも聞いてみてください(笑)!」

粕川 哲男(かすかわ てつお)
1995年に週刊サッカーダイジェスト編集部でアルバイトを始め、2002年まで日本代表などを担当。2002年秋にフリーランスとなり、スポーツ中心のライター兼エディターをしつつ書籍の構成なども務める。2005年から大宮アルディージャのオフィシャルライター。

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