Jリーグ ディビジョン1 第21節
2014.8.23 [SAT] 19:00 NACK

大宮

  • 45+4' 家長 昭博
1 - 3
1 前半 1
0 後半 2

鳥栖

  • 14' 金 民友
  • 69' 水沼 宏太
  • 77' 池田 圭
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 13 チョ ウォニ
DF 2 菊地 光将
DF 18 横山 知伸
DF 17 高橋 祥平
37'
MF 11 ズラタン
MF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
72'
MF 39 泉澤 仁
70'
FW 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 3 福田 俊介
DF 24 高瀬 優孝
37'
MF 4 橋本 晃司
MF 5 カルリーニョス
72'
MF 10 渡邉 大剛
70'
FW 28 富山 貴光

監督

スターティングメンバー

GK 33 林 彰洋
DF 15 丹羽 竜平
62'
DF 36 菊地 直哉
DF 5 坂井 達弥
DF 13 安田 理大
88'
MF 8 水沼 宏太
83'
MF 28 高橋 義希
MF 14 藤田 直之
MF 10 金 民友
FW 22 池田 圭
FW 11 豊田 陽平

控えメンバー

GK 1 赤星 拓
DF 3 磯崎 敬太
88'
DF 4 小林 久晃
83'
MF 6 岡本 知剛
MF 25 早坂 良太
MF 35 金井 貢史
62'
FW 9 播戸 竜二

監督

試合詳細
12 シュート 8
2 GK 7
4 CK 4
8 直接FK 12
2 間接FK 1
1 PK 0
試合データ

主審

今村 義朗

副審

中井 恒

副審

武田 光晴

第4の審判員

五十嵐 泰之

入場者数

8,718人

天候

晴、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

27.3℃/70%
家長のゴールで前半に追いつくも、後半の2失点でJ1リーグ戦3連敗
天皇杯3回戦は劇的な逆転勝利を手に入れた。確実に上向いている流れを掴むためにも、ここからの試合はすべてが正念場になる。
 
この試合に浮上のきっかけを掴もうとしているのは、今日の対戦相手である鳥栖も同じだ。後半戦に入って一時は首位に立つものの、ここ2試合は連敗。しかし、持ち前の堅守は健在だ。豊田を擁する攻撃をいかに封じ込めるか。アルディージャにとっては、ハードワークが勝利のカギを握っている。
 
アルディージャは前節の新潟戦からメンバーを入れ替えてきた。右サイドバックにはチョ ウォニが公式戦初先発を果たした。天皇杯3回戦から中2日ながら、湘南戦で好パフォーマンスを見せた金澤、泉澤も続けてスタメン入り。完全復活を果たしたGK北野がゴールマウスに立った。

前半の立ち上がりはお互いに慎重に入った。アルディージャは丁寧にボールを動かして鳥栖の守備に揺さぶりをかけ、後方からのロングフィードでシンプルに相手の裏を狙った。8分には右サイドのチョ ウォニが前線へと侵入してクロス。こぼれ球を金澤がシュートを狙ったが、相手GKの正面をついた。
 
14分に先制点を奪われるが、アルディージャにもチャンスはあった。失点からわずか2分後にムルジャがペナルティエリアで倒されてPKを獲得。しかし、ズラタンのシュートは相手GKのファインセーブに阻まれた。
 
反撃に出たいアルディージャだが、その後も悪い流れを断ち切れない。高橋が負傷でピッチを退くなどアクシデントもあった。家長とズラタンがポジションを入れ替えて攻撃の迫力は増したが、なかなか相手のゴールに迫ることができない。44分にはズラタンのクロスに合わせたムルジャがヘディングシュート。しかし、ボールは惜しくもバーをたたいた。
 
アルディージャの執念が実ったのは、アディショナルタイムも3分が過ぎたころだ。相手DFがクリアしたボールをムルジャが前につなぐと、抜け出した家長が左足を振り抜いた。このシュートがゴールネットを揺らし、1−1で前半を折り返した。

後半も試合は拮抗した。アルディージャはボランチの金澤と和田が高い位置から圧力をかけ、前線からボールを奪いにいった。前半の途中からピッチに入った高瀬も精力的にアップダウンを繰り返し、セットプレーからチャンスも作った。
 
しかし、先にスコアボードの数字を動かしたのは鳥栖のほうだった。69分に鳥栖の水沼に決められて1−2。再び追いかける展開になったアルディージャは、渡邉、カルリーニョスを続けて投入する。だが、77分に鳥栖の池田に追加点を奪われて、2点のビハインドを負った。
 
この日のアルディージャは、ズラタンのヘディングシュートがポストに弾かれるなど運にも見離されていた。それでもセンターバックの菊地を最前線に上げるなど、高さのある選手をそろえてゴールを奪いにいく。しかし、引いて守る鳥栖を崩せずタイムアップ。1−3で敗れた。

これでJ1リーグ戦は3連敗。ワールドカップによる中断期間が明けてから、まだ勝ち星が奪えていない。今は何よりもきっかけが必要だ。次節は首位浦和とのさいたまダービーである。「ダービーは絶対に勝たなければいけない。そういう気持ちを全面的に出していきたい。この状況から抜け出すためにも、この先の試合につなげることが重要だ」。そう話す金澤の目線は、しっかりと前を見据えていた。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

続きを読む

監督コメント
監督 大熊 清
悪い時間帯もありましたが、1点目は少しオフサイド崩れなのか確認してみないと分かりませんが、選手たちは自分たちの攻守を、少し中盤を変えて粘り強くという中で、自分たちのやりたいことはやれていたと思います。ただ今のこの置かれた立場で、シンプルさが必要な中、やはり焦りなのか、(点を)決めることができず、段々自分たちがという強引さが出てきて自分たちのリズムが出なくなってきた、逆に相手にカウンターを与えるということにもなってしまったかと思います。そこをもう少しいいポジションを取り、ボールを走らせながら、アタッキングサードでシンプルに攻める、最後のクロスの精度や、シュートの精度、詰め、というところが今後の課題だと思います。まだチャンスがあった中で、2点目、3点目が、ミスで失点となり非常に残念ではありましたが、次切り替えて、内容的には下を向くような内容では無いので、前を向いて準備することが必要だと思います。

Q:結果が中々出ない状況で15位と勝点5差ですが、降格圏から抜け出すためにどの様な方策を考えていますか?
前半の途中まで、悪い時間帯もありましたが、自分たちの良い時間帯もありましたし、そういう時間帯を増やしていく事がまず必要ですし、最近取り組んでいるクロスとシュートの数を増やしていくということ、強引にではなくてシンプルにクロスやシュートを使っていくというところは出来てきていると思います。決めきるための(前線の)枚数であったり、気持ちの部分など、ゴールというのは緻密さも必要ですが、豪快さも必要なところがありますので、その両方を持ってゴールに向かっていくことが必要だと思っています。それと攻め急ぎという訳ではないですが、間延びしたときの守備の力、そこは(最終ラインを)4枚でやっている以上、今日は高橋の怪我もありましたが、そこを考えていかないと本末転倒になってしまうので、ボランチの能力・人選も含めて考えていかないといけないと思います。

Q:シンプルに前に攻めるという意味で、3枚目のカードで橋本選手を投入するという選択肢はなかったのでしょうか?
無い訳では無いですが、カルリーニョスも天皇杯で調子が良かったので、そこはどちらを取るかというところで(カルリーニョスに)決めましたが、ビハインドがありましたので、場合によっては外からカルリーニョス、中で数的優位を生み出すために大剛(渡邉選手)ということを考えていた中での交代でした。橋本が頭に無かった訳ではないですが、相手が引いている中で中盤での数的優位を念頭において、まず(泉澤から)大剛に代えました。
選手コメント
MF 23 金澤 慎
ホームで勝点3を取れなかったことがすごく残念です。

Q:和田選手とボランチを組みましたが意識した点を教えてください
なるべく相手のセカンドボールを拾って、前線にボールを繋げようと意識していました。

Q:積極的な守備もありましたし、攻撃面でも活躍されていました
実際に勝利に繋がらなかったので、まだまだ改善しないといけない部分があると思います。

Q:次節はさいたまダービーです
残留争いをしている中でのさいたまダービーは自分たちにとって重要ですし、チームの調子が良くなるきっかけになるゲームだと思うので、チーム全員でいい準備をして臨んでいきます。
GK 1 北野 貴之
本日は敗戦となりましたが、長い間、結果が出ていないので結果的に悲観されるゲームになってしまうと思いますが、自分たちは非常にいいゲームをしていましたし、長いシーズンで考えたらアンラッキーなゲームだったと思います。

Q:リーグ戦の復帰戦となりましたが、いかがですか
仲間といいコーチングをして、いい形で闘争心をもって戦おうということで、11人とベンチの選手たちと一緒になって闘えたと思いますが、結果に結びつかなかったところはプロとして悔しいところです。

Q:この試合で意識した点を教えてください
相手の前線に高い選手がいるので、高いボールを利用したセットプレー・コーナーキックで失点しなかったというところはチームとして評価できると思いますが、注意していなかった訳ではありませんが、流れで失点してしまいました。鳥栖らしい高さを生かした得点というよりは、違う形で自分たちがやられたという感じがしました。

Q:ここ最近、先制点を決められている状況ですが、守備面ではどのように感じていますか。
自分が4か月ぶりにピッチに立って、このような形で失点して負けましたが、やはり自分が入って、なんとか流れを変えていきたいと思っていました。そういった意味でも、また新しい流れを掴み、勝つために失点を0にすることが必要不可欠だと思うので、そのような守備に立て直さないといけないと思います。今、大事なことは自信と闘う気持ちを持ち続けることなので、ファン・サポーターの皆さんと一緒に強い気持ちを持って次の試合に向かっていければと思っています。

Q:次節はさいたまダービーとなります。意気込みを聞かせてください。
さいたまダービーというのは最高の場なので、そこでしっかりとした結果を出すことによってチームの雰囲気はガラッと変わると思いますし、恐れることなく命がけで戦うくらいの気持ちで闘い、強い気持ちをもったチームが最後に勝つことができると思うので、そういった中で強い気持ちを持って戦う選手がどんどん出てきて、ファン・サポーターの方々と一緒になってこの逆境を乗り越えたいと思います。また、ダービーは自信をつけるためにも大事ですし、ファイターがどんどん出てきてチームの流れを変えるために最高の試合にしたいと思います。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー