Jリーグ ディビジョン1 第26節
2014.9.27 [SAT] 18:00 NACK

大宮

  • 9' ズラタン
  • 73' 家長 昭博
2 - 1
1 前半 0
1 後半 1

清水

  • 50' 本田 拓也
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 27 今井 智基
DF 18 横山 知伸
DF 17 高橋 祥平
DF 14 中村 北斗
87'
MF 23 金澤 慎
83'
MF 5 カルリーニョス
MF 41 家長 昭博
MF 4 橋本 晃司
64'
MF 39 泉澤 仁
FW 11 ズラタン

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
87'
MF 22 和田 拓也
83'
MF 38 増田 誓志
MF 10 渡邉 大剛
64'
FW 28 富山 貴光
FW 32 長谷川 悠

監督

スターティングメンバー

GK 1 櫛引 政敏
DF 37 ブエノ
DF 3 平岡 康裕
DF 25 三浦 弦太
DF 17 河井 陽介
76'
MF 8 石毛 秀樹
84'
MF 7 本田 拓也
MF 16 六平 光成
MF 34 水谷 拓磨
67'
FW 10 大前 元紀
FW 18 ノヴァコヴィッチ

控えメンバー

GK 21 相澤 貴志
DF 19 ヤコヴィッチ
DF 27 廣井 友信
DF 2 イ キジェ
76'
MF 30 金子 翔太
84'
MF 22 村田 和哉
FW 11 高木 俊幸
67'

監督

試合詳細
13 シュート 12
11 GK 7
12 CK 4
11 直接FK 18
4 間接FK 6
0 PK 0
試合データ

主審

松尾 一

副審

宮島 一代

副審

川崎 秋仁

第4の審判員

堀越 雅弘

入場者数

11,684人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

19.9℃/60%
残留争いの相手を直接対決で退け、NACKで第4節以来の歓喜!
清水をNACK5スタジアム大宮に迎える今日の一戦は、アルディージャにとって残留圏内へ浮上するための絶好のチャンスだ。前節が終了した時点で、清水は勝点25で15位、大宮は勝点22で17位だが、得失点差は互いに-17。つまり、この直接対決でアルディージャが勝利すれば、勝点では並ぶものの得失点差で清水を抜き去り、順位を上げることができるのだ。もちろん、そのためには繰り返しになるが、自分たちの力で眼前の敵から勝点3を奪うことが大前提であり、渋谷監督も「残留争いをしているライバルに対して、死にもの狂いで戦う」と、熱い気持ちを隠さない。秋の宵が迫る18時04分、キックオフの笛が鳴った。

アルディージャの先発はGKに北野、最終ラインは右から今井、横山、高橋、中村と並び、中盤はカルリーニョスと金澤がダブルボランチを組み、アウトサイドを家長と泉澤が固めた。そして、トップ下には橋本が入り、ズラタンが1トップを務めた。一方、清水は3-4-3でスタート。渋谷監督が指揮を執って以降では、愛媛戦(天皇杯4回戦)、徳島戦に続く3試合目となる3バックのチームとの対戦となった。

先に仕掛けたのはアルディージャだ。開始3分、家長のパスを受けたカルリーニョスが左サイドへ大きく展開。このパスを受けた泉澤が切れ込んでシュートを放つと、ボールは相手ディフェンダーに当たり、CKへ。このチャンスでゴールは生まれなかったが、その後もアルディージャは攻撃の手を緩めない。家長を中心にボールを回し、相手の左サイドを攻略するなど完全にペースを掌握。すると9分、攻勢が実を結ぶ。敵陣左サイドでボールをキープした泉澤が、攻め上がってきた中村にパス。深くえぐった中村がゴール前へクロスを供給すると、ズラタンがヘッドでネットを揺らした。先制したアルディージャは、16分にも先制点をアシストした中村がシュートを撃つなど勢いを持続。一方、守備では球際の攻防で激しく戦い、チャンスを作らせない。17分にはCKからピンチを招いたが、これも身体を張って守った。また、渋谷監督や選手たちが「絶対的な選手」として警戒していたノヴァコヴィッチに対しては、横山や高橋らがうまく対応し、仕事をさせなかった。

1点のリードを保って折り返したアルディージャだったが、後半開始直後から清水の反撃に遭ってしまう。「受け身に回ってしまった」と家長が語った通り、ボールを支配されて押し込まれると、50分、本田にバイシクルシュートを決められてしまった。その後もフリーのノヴァコヴィッチにヘディングシュートを許すなど、清水の攻撃にさらされたアルディージャだったが、交代をきっかけに盛り返す。橋本と代わった渡邉が右サイドに入り、家長がトップ下にポジションを移すと、再びボールが回り出す。ファン・サポーターの後押しに応えるかのようにペースを奪い返したアルディージャは73分、セットプレーから勝ち越しゴールを挙げる。右CKのチャンスで渡邉の蹴ったボールは、清水守備網の頭上を越えてゴール前の家長へ。これを家長が体を倒しながら、右足ボレーで決めると、スタジアムの興奮は最高潮に達した。リードを奪ったアルディージャは和田と福田を立て続けに投入。守備を強化したアルディージャは清水の反撃を封じ、第4節の仙台戦以来となるNACK5スタジアム大宮での勝利を手に入れた。

残留を争うライバルたちが勝点を積み上げたため、アルディージャの降格圏脱出は持ち越しとなったが、「例えここで降格圏を抜け出せたとしても気を緩めることはできないし、気を抜いたらすぐに抜かれる」と試合後に渋谷監督が語ったように、チームがやるべきことは順位にかかわらず、今後も変わらない。決勝ゴールを決めた家長が「次節に向けて気持ちを切り替えてやっていきたい」と話した通り、チームに浸透している『一戦必勝』の思いを胸に甲府に乗り込むだけだ。

(総評:齋藤順/写真:山田勉)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
まず先日、川崎F戦で負けたにも関わらず、11,000人強のサポーターの皆さんが応援に来てくれたことを非常に嬉しく思います。3月の仙台戦以来、(J1リーグ戦は)NACKで勝てていないということで、今日は選手たちに先日(の川崎F戦で)負けても拍手をいただいた、今日は勝って拍手をいただこうということで選手たちを送り出しました。その結果、選手は最後まで粘り強く闘って、勝ちを手繰り寄せてくれたことを、非常に嬉しく思います。これは本当に、出てない選手・スタッフがいい準備をしてくれた結果だと思っています。試合内容については前半からボールを動かせていると、相手のアンマッチのところと、我々のボールの動きだしのところと、それが上手くいって得点に繋がりました。ただ少し相手もリスクを背負ってきた時に、カウンターで我々が行きすぎて、オープンなゲームになってしまったことが、やっぱりちょっとシュートを打たなくなってしまったり、パスからパス、更にパスしてしまったり、そういうところからリズムが崩れて、前半の終わりころには全体的なリズムが無いというところで前半が終了しました。後半立ち上がりのところで選手にもうるさく言っていたのですが、立ち上がりにああいう形で失点してしまって、ちょっとリズムが無くなってしまったかと思います。ただその中で先日はまた失点してしまったりしていましたが、そこをまた吹き返して選手たちが、いい形でまた攻撃ができ、セットプレーで普段から黒崎コーチが攻撃のところをやっていただいていますが、そこの動きで獲れたというのは、いい準備が出来た結果かなと思いますし、すごく嬉しく思います。選手たちはいつも私になってから出てない選手もしっかりと相手チームのことをシミュレーションでやってくれたり、その結果、この様に結びついていることを、続けていかなければならないと、私自身思っています。本当にまだまだ我々はチャレンジャーなので、常にそれを意識してこれからもやっていきたいと思います。でも本当にホームで勝てたことは、凄く嬉しく思います。ありがとうございます。

Q:選手交代で橋本選手から渡邉選手へ代え、家長選手をトップ下に代えた狙いは?
まず橋本選手を使ったのは、FWを使っての裏へのランニングと思いましたが、ボランチのところで3対2と数的優位を活かしたいというのもあったので橋本選手を使いました。もちろんそこで攻撃面で少し我々も差をつけたかったのですが、守備のところでセット出来なかったので、そこで前半の途中から段々と攻め込まれたところ、彼にもサイドに流れてくれと話をしていたのですが、それがそのまま守備のときもサイドのままで、真ん中に選手がいないという状態でした。これも修正したのですが、いつも晃司(橋本選手)はいい準備をしてくれていたので使うというところも含めての起用でした。それで、アキ(家長選手)を真ん中に入れたというよりは、大剛(渡邉選手)を右サイドに置いて、相手のセンターバック、ウィングバック、シャドーの選手の後ろでしっかりとボールを受けて、あそこで起点が出来ないと多分攻撃出来ないんじゃないかなというところも含めて、あそこでボールを落ち着かせたというところの方が大きいかと思います。

Q:C大阪さんの結果にもよりますが、降格圏から脱出できる可能性が出てきた点についてはいかがでしょうか?
まだ8試合ありますので、降格圏を抜けたとか抜けないということよりは、もし降格圏を抜けた場合、今度はやっぱりそこを抜けて一息つくことなく行かなければ、多分追う立場から追われる立場というのは非常に違うと思うので、我々はもっと集中してトレーニングなどしていかないと抜かれる可能性が出てくると思うので、次の甲府戦は非常に大事な一戦になると思います。

Q:家長選手が日増しに非常に責任感が強くなっているように見えますが、監督から見ていかがしょうか?
私が就任する前から家長選手は必死にやっていますし、どの選手も必死に闘ってきたと思います。私が就任したからというよりは、大熊監督の時から必死にやってくれていたと思います。ただそれが結果に出なかったというだけですので、家長選手が良いというよりは、全体的に全員がこの危機感というものをしっかりと持って闘っているということが、家長選手も良くなっていますし、他の選手も良くなっていると私は感じます。
選手コメント
MF 41 家長 昭博
追いつかれてちょっと苦しかったですけど、なんとか勝点3を獲れて良かったです。

Q:今日は勝てば順位が入れ替わる試合でした。どのような心境で臨みましたか?
順位的なことは頭には入っていましたけど、なるべく試合に集中して全力を出せるようにと思ってやりました。

Q:家長選手は決勝ゴールを決めました。ゴールシーンを振り返ってください。
本当にいいボールが来たので、枠に飛んだら入るかなと思って冷静に打てました。

Q:試合を通じて相手を崩すシーンが多く見られました。そのあたり手ごたえはいかがでしょうか?
いい時間帯もありましたし、押し込まれて苦しい時間帯もあったのでその辺はチームとして課題もありますけど、苦しい時に皆で声をかけて乗り越えることができたので、次にプラスになると思います。まだ苦しい状況は変わらないので皆で頑張っていきたいです。

Q:次節は甲府戦です。意気込みをお願いします。
また明日から切り替えて、一週間しっかりと練習していいゲームを見せれるようにしたいですし、残りの試合をいい形で残留できるように頑張りたいです。
DF 14 中村 北斗
ホームで勝てたことが何より良かったです。

Q:今日は勝てば順位が入れ替わる試合でした。どのような気持ちで臨みましたか?
終わって倒れるくらいやろうという気持ちで最初から入りました。皆そのような気持ちでやれていました。

Q:先制点は中村選手の見事なアシストからゴールが生まれました。振り返ってください
仁(泉澤選手)に、(僕が)周ったら簡単に使ってくれと試合の前に言っていたので、それを言っていて良かったです。あとはズラ(ズラタン選手)が上手く決めてくれたので良かったと思います。

Q:中村選手が攻め上がるシーンが多く見られました。その辺りは意識されていましたか?
気持ちが勝っていたと思います。

Q:守備の面では危険なシーンが少なかったと思います。清水相手にどのような対策をしていましたか?
渋谷監督になって4人で守っているという感じより、ボランチ・サイドを含めた8人で守るという意識でやっていますし、その感じで試合をやれていて個人だけではなく全体でディフェンスできているから失点を少なくできています。

Q:次節はアウェイでの甲府戦です。意気込みをお願いします。
これからも負けられない試合が続くので、またすぐに切り替えてやっていきたいです。
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