Jリーグ ディビジョン1 第29節
2014.10.22 [WED] 19:00 NACK

大宮

  • 37' 増田 誓志
  • 50' ムルジャ
2 - 3
1 前半 1
1 後半 2

横浜FM

  • 29' 下平 匠
  • 52' 佐藤 優平
  • 90+2' 藤田 祥史
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 13 チョ ウォニ
DF 18 横山 知伸
DF 17 高橋 祥平
DF 22 和田 拓也
MF 5 カルリーニョス
MF 38 増田 誓志
MF 10 渡邉 大剛
MF 39 泉澤 仁
78'
FW 11 ズラタン
90'
FW 8 ムルジャ

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
DF 34 片岡 洋介
MF 15 大山 啓輔
MF 4 橋本 晃司
FW 28 富山 貴光
78'
FW 32 長谷川 悠
90'

監督

スターティングメンバー

GK 1 榎本 哲也
DF 13 小林 祐三
DF 22 中澤 佑二
DF 15 ファビオ
DF 23 下平 匠
MF 7 兵藤 慎剛
MF 27 富澤 清太郎
73'
MF 25 藤本 淳吾
67'
MF 10 中村 俊輔
MF 20 佐藤 優平
FW 16 伊藤 翔
80'

控えメンバー

GK 30 六反 勇治
DF 24 奈良輪 雄太
MF 26 三門 雄大
73'
MF 11 齋藤 学
67'
FW 17 端戸 仁
FW 19 藤田 祥史
80'
FW 9 矢島 卓郎

監督

試合詳細
12 シュート 10
7 GK 6
4 CK 5
7 直接FK 8
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

西村 雄一

副審

五十嵐 泰之

副審

平間 亮

第4の審判員

蒲澤 淳一

入場者数

7,001人

天候

雨、無風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

14.3℃/91%
増田、ムルジャのゴールで一時は逆転に成功するも、土壇場の失点で勝点ならず
6戦5勝。9月以降のJ1リーグ戦での戦績である。圧倒的な勝率で降格圏から脱出した。今日の相手は開幕戦で0−2で敗れた横浜FM。リベンジを果たし、残留争いから一歩抜け出したいところだ。
 
ここまでリーグ戦全試合に出場してきた家長は累積警告で出場停止だが、チームに不安はない。攻守において選手一人ひとりのやるべきことが明確になった。勝利を重ねることで自信を身につけたことも大きい。今日の試合で右MFに入った渡邉も「ここ数試合はワンチャンスをものにして勝っている。そういう試合展開にできたら」と準備は万全だ。
 
雨中のゲームとなった。状況は異なるが、1−0の勝利で降格圏から脱出した甲府戦がよみがえる。果たして再び雨を味方につけることができるか。注目の一戦は、横浜FMのキックオフでスタートした。

立ち上がりは我慢の展開が続いた。2度のピンチを救ったのが高橋だ。3分には横浜FMの藤本に抜け出されるが、てんてんと転がるボールをゴール前でかき出した。18分には伊藤にディフェンスラインを突破されるが、これも高橋がギリギリのところでクリアした。
 
ピンチから一転、アルディージャにもチャンスが訪れる。21分、バイタルエリアでボールをつなぐと、ズラタンのパスを受けたムルジャがシュート。惜しくも相手GKに防がれたが、スリッピーなピッチの中、カウンターで果敢にゴールを狙いにいった。
 
しかし、セカンドボールが拾えず、主導権を横浜FMに握られたまま刻一刻と時間が進んでいく。先制点は警戒していたセットプレーのこぼれ球からだった。横浜FMの下平にヘディングシュートを決められて、アルディージャが1点を追いかける展開になった。
 
しかし、反撃までに長い時間はかからなかった。先制点から8分後の37分、和田のクロスをゴール前で相手DFがクリアすると、ペナルティエリアの外にいた増田がボレーシュートをゴール右隅に突き刺した。久々のスタメンで、起用に応えた増田のスーパーゴールでアルディージャが同点に追いつき、1−1で前半を折り返した。

後半に入ってもアルディージャの勢いは衰えない。50分、中央から右サイドに展開すると、渡邉のパスを受けたズラタンが中央にクロス。ゴール前に走り込んでいたムルジャが左足で合わせて、ついに勝ち越しゴールを奪った。
 
このまま試合を進めたかったアルディージャだが、わずか2分後に横浜FMの佐藤に決められて再び試合は振り出しに戻る。ここから両チームの運動量が増え、カウンターの応酬が続いた。ベンチの動きも活発になる。横浜FMは齋藤をピッチに送り込み、さらに三門を投入して攻撃の圧力を増してきた。74分には至近距離から佐藤にシュートを打たれるが、これはGK北野がビッグセーブ。82分には中村にシュートを許すが、守備陣が身を挺して防いだ。
 
アルディージャは富山に続いて長谷川を送り込み、全員が粘り強く戦った。前線の選手は前からプレッシャーをかけ、ボールを奪いにいった。高橋、横山のセンターバックは高い集中力を保ち、ゴール前で体を張って横浜FMの攻撃を食い止めた。しかし、最後の最後でエアポケットが生まれた。横浜FMの中村に前を向かれると、ゴール前に上がったクロスを藤田に押し込まれた。アディショナルタイムの失点で勝ち越しを許し、2—3のまま試合終了の笛を聞いた。

勝点は取れなかったが、戦い方は前向きにとらえていいだろう。ボールに向かう全員の気迫は、スタンドにも伝わってきた。相手に先制されながら、一時は逆転に成功した。「いい形で守備ができている時間帯もあったので悔しい。切り替えて次の神戸戦に臨みたい」とカルリーニョスは言った。「次の試合に勝って勢いを取り戻したい」という北野の言葉は、チーム全員に共通する思いだ。下を向いている時間はない。次の神戸戦は4日後にアウェイで行われる。笑顔で帰って来られるように、全力で勝利を奪いに行くしかない。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

続きを読む

監督コメント
監督 渋谷 洋樹
最後ロスタイムに点を取られ、非常に悔しい試合でした。平日のナイトゲーム、しかも雨の中で来てくれた方に対して、最初に1点を取られてしまいましたが、選手たちがハードワークする姿を見せられ、逆転まで持っていけたことは私自身、非常に嬉しく思っています。ただ、最終的には結果として負けてしまったことは、申し訳ない気持ちでいっぱいです。試合に関しては、私の守備のやり方では、ボールにプレッシャーが掛からない場合があるので、その時間が続いてしまったかと思います。ピッチがスリッピーだったこともあってプレッシャーのタイミングがつかめず、それでも序盤は相手にミスも出ていましたけど、だんだん(相手の攻撃の)タイミングが合ってきて、攻撃の形が作られてしまったと思います。失点はセットプレーの流れからという感じでしたが、その後は積極的に前から行くようになって相手のミスも出てきました。そして、ボールを持ったときにチェンジサイドしっかりできてイニシアチブを取れてきて、真ん中を空けたところで増田選手が得点を取ってくれました。全体的に最初からアグレッシブさが欠けていたのかと思いますが、増田選手の得点以降は我々がやりたいことをやってくれました。後半は頭から良い入りをして、良い形で点を取ってくれましたが、私自身がゲームコントロールをしきれず失点してしまいました。私自身の反省点です。最後はズラタン選手から長谷川選手に代えて、もう一度チャンスがあるのかと勝ちにいきましたが、最終的には得点ができず、逆に中村俊輔選手のパスから“際”の部分でマークができず失点してしまいました。全体的にオープンゲームになっているような状態で、2-2になったところで我々が点を取らなければいけなかったと思いますが、そこで取れなかったことが最終的に失点につながり、負けてしまったのかなと思います。本当に悔しい試合です。この負けを次の試合に生かして、3日間しっかりと準備をして、次の試合には勝てるように頑張りたいと思います。

Q:相手のキーマンである中村選手が、自由にプレーしたように見えましたが?
マンツーマンで付けるわけでなく、グループで守備をしてボールを奪う場面もありました。ただ、彼の決定的なパスが得点に結びついたということは、彼にもう少しプレッシャーをかけなければいけませんでした。それは選手たちには伝えていましたが、そのように見えたということは、中村選手に渡る1つ前の選手に対してのプレッシャー、そして連動したプレッシャーやプレスバックと、グループで出来なかったことが決定的なプレーをさせてしまった要因だと思いますので、そういった部分は次の神戸戦に生かしたいと思います。

Q:相手のサイドに入ったとき、プレッシャーが弱かったように見えたのは、サイドの選手が今までと代わっていたからでしょうか。
サイドに入ったときにプレッシャーの甘さがあったかもしれませんが、スライドが遅かったのかなと思います。ウォニ選手もサイドが久しぶりで、クラブに来てから2回目だと思いますが、相手に付くのが少し早かったことで裏のスペースが空いてしまい、そこにボールを入れられてしまいました。後半はそこまで気にならなかったですし、全体的な守備のスライドは、しっかりできていたかなと思います。ただ、途中からオープンゲームで我々にもビッグチャンスがありました。しっかりとスライドできているときはボールを取れていたので、そのように見えたのはスライドが遅いときだと思います。相手は中盤の選手が多いので、斜めに走られたときに人を気にしてしまい、スライドが甘かったのかなと思います。

Q:家長選手を出場停止で欠いた中で、どういう攻撃の狙いを持っていたのか。
マリノスさんは両サイドバックが高い位置を取り、イニシアチブを取ってくるので、前線からしっかりと守備をしてカウンターというのをイメージしていました。ストライカーのムルジャ選手やズラタン選手も、スペースに流れて起点を作るとか、逆サイドの選手が走るであるとか。序盤はボールを持たれる時間が長かったので、そういう場面が少なかったですが、途中からはそういうプレーが出来たと思います。あとはボールを持ったときは、我々もサイドバックのポジションを変えて、サイドを起点にするという部分では2点目もそうですし、1点目もボールを保持してチェンジサイドしてからの得点だったので、うまくできたと思います。あとは、カウンターで仕留めることができなかったのが非常に残念でした。
選手コメント
FW 8 ムルジャ
0-1から2-1にひっくり返したところまでは非常にポジティブだったと思います。90分を過ぎて相手が得点したわけですから、自分たちよりも相手に少し運があったと思います。今日の敗戦については今晩のうちに忘れて、明日から次の神戸戦のことを考えないといけません。我々にとってはこれから勝点を積み上げることが最も重要です。

Q怪我から復帰後90分間のプレーとなりました。
怪我の部分と体調面を含めて万全の状態と言えます、怪我の問題というのは全くありません。

Q:一時は逆転となる得点を上げました。振り返っていかがですか
ズラタン選手から素晴らしいパスが来たので、得点すること自体は決して難しくはありませんでした。あそこで運もあって2-1とスコアをひっくり返すことはできましたが、最終的には負けてしまったので今日のことは忘れて次の試合のことを考えたいと思います。

Q:まだまだ負けられない戦いが続きます。どのように臨んでいきますか
先程も申し上げた通り、この試合については忘れて、この試合によって自分たちの勢いを止めるのではなくて、切り替えて神戸戦に備えて勝点を奪いに行きたいと思います。ここ6、7試合はチームとして良いコンディションと、良い試合を続けて結果も出ているわけですからこの一敗というのを深く考える必要はなく、今まで通り続けていく必要があると思います。
MF 38 増田 誓志
流れは相手にありましたけど、勝点1は拾えたような試合だったと思います。

Q:久しぶりの先発出場となりました。どのあたりを意識されましたか
チームは勝点を拾い続けていたので自分が出て途切れないようにと意識して入りました。

Q:積極的に攻撃に仕掛けていく場面が印象的でした
上手くカル(カルリーニョス選手)とバランスを取りながら、ここぞという時に上がれたらいいなと思っていて、それができました。

Q:前半にゴールを上げました。ゴールシーンを振り返ってください
ただこぼれ球を拾っただけで、枠に入れることだけを考えて打ちました。

Q:チームに加入後、サポーターの前で初のゴールとなりました
もちろん嬉しいですけど今の僕らの順位を考えると勝つことが最優先ですし、自分が出て負けたというのは非常に申し訳ないなと思っています。

Q:次節はアウェイでの神戸戦となります。意気込みをお願いします
最後に失点するというのはまだまだ僕らの力がないという証拠ですが、その分伸びるチャンスもあるので次の神戸戦でしっかりと勝点3を獲って、また勝ち続けられるようにしたいと思います。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー