Jリーグ ディビジョン1 第32節
2014.11.22 [SAT] 17:00 NACK

大宮

  • 45' 橋本 晃司
1 - 2
1 前半 1
0 後半 1

  • 19' 太田 徹郎
  • 49' ドゥドゥ
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 27 今井 智基
DF 34 片岡 洋介
DF 17 高橋 祥平
DF 30 渡部 大輔
89'
MF 5 カルリーニョス
MF 23 金澤 慎
90+1'
MF 41 家長 昭博
MF 4 橋本 晃司
69'
FW 11 ズラタン
FW 8 ムルジャ

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 14 中村 北斗
MF 22 和田 拓也
MF 38 増田 誓志
MF 10 渡邉 大剛
89'
MF 39 泉澤 仁
69'
FW 32 長谷川 悠
90+1'

監督

スターティングメンバー

GK 1 桐畑 和繁
DF 23 渡部 博文
DF 32 中谷 進之介
DF 4 鈴木 大輔
DF 22 橋本 和
MF 13 高山 薫
76'
MF 20 茨田 陽生
46*'
MF 7 大谷 秀和
MF 26 太田 徹郎
FW 11 レアンドロ
FW 18 ドゥドゥ
74'

控えメンバー

GK 21 菅野 孝憲
DF 2 藤田 優人
76'
DF 24 エドゥアルド
DF 33 輪湖 直樹
MF 28 栗澤 僚一
46*'
FW 19 木村 裕
FW 9 工藤 壮人
74'

監督

試合詳細
4 シュート 11
3 GK 11
1 CK 7
21 直接FK 14
1 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

家本 正明

副審

村上 孝治

副審

三原 純

第4の審判員

木川田 博信

入場者数

11,836人

天候

晴、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

13.1℃/57%
残留争いの大一番で厳しい敗戦、残り2戦にすべてをかける
大きな一戦を落とした。J1リーグ戦は、約3週間の中断期間を挟んで再開。この試合を含めて残り3試合しかないという状況で、アルディージャは降格圏の16位。しかも、残留争いの対象となる上位チームとの直接対決がなく、勝点を積み上げながら対象チームとの順位が入れ替わることを願うしかない状況だ。2007年には最終節で残留を決めるというシーズンを送ったが、同等レベルの危機と言える。文字通りの正念場を迎えた。J1第32節、ホームに4連勝中の柏を迎えての一戦は、次の陣容で臨んだ。GKは清水、4バックに右から今井、片岡、高橋、渡部。中盤はカルリーニョスと金澤がダブルボランチを組み、右に家長、左に橋本を配置。前線は、ムルジャとズラタンという強力2トップだ。

前半、アルディージャはタイトな守備とスピード感あふれるカウンターでゴールを狙った。12分、右サイドで今井がつないだボールを家長がキープ。左足のクロスがファーサイドへ届き、橋本がダイレクトでシュート。決定機となったが、ゴール右にわずかに外れた。チャンスの後にはピンチがある。19分、ムルジャと家長の位置が入れ替わった右サイドで攻撃を受けると、対応が遅れた。柏は橋本の縦パスを受けた太田がシュートまで持ち込み、先制点を挙げた。しかし、アルディージャは勢いを落とすことなく攻撃に出た。38分、足下が滑ってコントロールを失った相手からカルリーニョスがボールを奪取。パスを受けた家長がシュートをフェイントに折り返したが、味方には渡らなかった。絶好機をふいにしてしまったが、前半終了間際にカルリーニョスが角度をつけたボールを右サイドに展開すると、家長のクロスを橋本が頭で合わせてゴール。負けられない一戦のスコアを振り出しに戻すことに成功した。

前半は、先制こそ許したが、手ごたえのある内容だった。しかし、後半に入って柏が中盤に栗澤を投入すると、アルディージャは守備の機能不全に陥った。金澤は「栗澤選手にボールが入ると、小さいパス交換から長いパスが出るなど前半にはなかった形を作られた。自分がマークする相手だったのでプレッシャーをかけに行ったが、前に出ると自分が塞いでいたバイタルエリアに通されてしまい、プレスに行けなくなった」と状況を説明した。前半に手ごたえを得たアルディージャは、後半から守備面で積極的に奪いに行ったが、バランスを失っていた。渡部は「リスクマネジメントができなくなっていた」と話し、今井も「マークがハマらなくなって守備の時間が続いたところで我慢ができなかった」とミスマッチが生まれ始めていたことを認めた。混乱の中、柏は49分に左サイドを突破。レアンドロのクロスをドゥドゥが押し込んだ。この1点は大きく響いた。アルディージャは、前半の勢いを完全にそがれてしまった。ムルジャは「前半はリードをされていても、こっちが勝っているのではないかというサッカーができていた。後半は何が起きたのか分からない。チーム全体が崩れてしまった。さらに言えば、後半の立ち上がりに失点したことで、チームが急に自信をなくしてしまった印象がある」と首を振った。残念ながら、アルディージャはその後もバランスを崩したまま強引に攻める展開が続き、84分にはカルリーニョスが退場。アディショナルタイムにカウンターで攻め込む場面はあったが、再び同点に追いつくことはできなかった。

厳し過ぎる敗戦だ。しかし、不幸中の幸いと言うべきか、すぐ上の順位にいる仙台、清水はともに引分け、勝点差を大きく離されることは避けられた。ムルジャは「この試合のことを考えても、もう仕方がない。前半は確実に良い試合ができていた。次の名古屋との試合が重要だ。勝点3を取ることと、少しの運に恵まれることが必要だが、残留の可能性はまだ残されている」と視線を上げた。悔しい黒星だが、振り返っても何も得られないのが現実だ。やれることは残り2試合を戦い、勝つのみ。「一戦必勝」の姿勢は曲げてはいけない。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日はスタジアム入りするときに、たくさんのファン・サポーターの方に歌っていただいて、私にも選手にもすごく力をいただきましたし、11000人以上の方が観戦に来られて選手も躍動していましたけど、残念ながら結果が出ませんでした。前半はトレーニングの中で意識したことをある程度できたゲームでした。しかし、レイソルはああいった形で点を取ることがあるので、「一発に注意」と伝えていましたけど失点してしまいました。その後も点を取るためにしっかりと同じように戦い続け、点を取れたことは戦い方として良かったと思います。私がハーフタイムに選手たちに伝えたのは、「点を取るために、前へ前へ」ということでしたが、ボールが前に行ったときに後ろの選手がプッシュアップしていなかったり、前の選手が少し残ったままだったりと、後半の入りのところで失点してしまったのは非常に残念に思います。それでも、選手たちは私の言ったとおり「前へ前へ」とプレーしてくれましたけど、少しバランスが崩れてしまったのかなと感じます。やらなければいけないこと、練習でやってきたことがしっかりできれば、どうだったのかなと。私が後半に勢いを持たせるために選手に言ったことが、逆になってしまったのかなと私自身反省しています。ただ、カルリーニョス選手が退場して1人減っても、最後まで点を返そうという前への意識は持ってくれました。我々には、まだチャンスがあると思っています。選手にも伝えましたけど、もう一度もう一週間、下を向かずに前を向いて、トレーニングして良い準備をしてやってきたいと感じました。

Q:後半にサイドで起点をつくれなかった要因は?
失点した時間が4分くらい。それが後半に攻めきれなかった第一の要因だったと思います。みんなが良いかたちでいっていたので、失点して少しメンタル的に落ちたのかと感じています。相手が点を取ったことで勢いが出て前からプレッシャーに来て、そこに引っ掛かっていることが少し多かったかなと思います。全体のバランスが均等になり過ぎてしまいました。そういったプレッシャーをかけられたと思います。家長選手や橋本選手はタイミング良く中に入ってプレーするのですが、そこを使うための前の段階で、後ろのところでプレッシャーがあったので、起点づくりが前半よりはできなかったと感じました。途中から、中で起点をつくったりチェンジサイドをしたりという、私が言ってきていることをやるために、ベンチから声は掛けましたけど、選手たちには前へ前へという意識があったと思います。そこでワイドに選手を置いて、チェンジサイドやサイドに起点をということを意識しました。泉澤選手を入れてからは、ズラタン選手を右に置き、左からクロスを入れていくと。相手のボランチのプレッシャーが強かったので、家長選手はその背中でプレーするように配置しました。トレーニングでもそういったことはやってきたので、選手たちはスムーズに遂行してくれたと思います。ただ、後半はシュート数が1しかないので、それが成功したかどうかは私自身も反省しなければいけないと思います。

Q:2失点目のところで、球際に強くいけていなかったように見えました。
後半の入りですか? その通りだと思います。大谷選手がしっかりとボールをコントロールしているにもかかわらず金澤選手がスッと前に掛かって、(縦パスを出されて)太田選手にフリーでランニングされたので、ボールに行くタイミングが一個一個ずれていたというのは、その通りだと思います。ボール際の厳しさというのは、それほど悪くなかったと思いますが、そういうふうに見えたのはタイミングがずれていたからかと思います。

Q:負けられない試合で、リードされているチームの戦いには見えなかったように思いました。
そう思われているのであれば、それでいいと思います。私自身10年コーチとして携わってきていますし、1番最初に言ったように”前へ前へ”という意識を持たせました。このゲームに勝たなければいけない、このゲームを落としてはいけない、ということを選手たちに伝えました。あなたもサッカーが分かっていれば、チェンジサイドをしっかりして相手をずらし、サイドからクロスを上げて点を取る、4−4−2をしっかりつくる、そういったことができた上でサッカーが成り立つということを分かると思います。何も意識しないで”前へ前へ”というだけではいけませんから、そういったバランスだと思います。ただ、メンタル的に私は選手たちをあおっていたので、そうやって見られてしまったことは残念です。もちろん、点を取るためにとか、必死にスライディングするとか、そういったことは必要だと思います。ただ、そのように見えてしまったのは、私の指導不足もあったのかもしれません。サッカーは前にボールを蹴って、1人の選手がドリブルで行ってくれれば簡単だと思いますが、練習でやってきたことを遂行できれば、我々が1点取っていれば、という部分です。メンタル的な部分でも選手たちは良くやれたと思います。
選手コメント
MF 23 金澤 慎
前半は失点してしまいましたが手ごたえのある内容でした。ただ、後半の立ち上がり、入り方を含めて気を付けようと話をしていた中で失点してしまい、少しバランスを崩しながら攻撃をしなければいけなかったので、なかなか攻撃できなかったと思います。

Q:中断期間で得た手ごたえの部分を教えてください
中断期間前に結果が出ないことはありましたけど、その中でもう一度渋谷監督のコンセプトをしっかりと全員でトレーニングをして自信が回復した中で柏戦に臨んだので結果に繋がらなかったのは残念ですし、悔しいです。

Q:久しぶりのスタメン出場となりました。ボランチとして意識したことを教えてください
相手のボランチが自分たちに対して、しっかりとプレッシャーをかけてくることが分かっていたので、なるべくボールをロストしないように、相手の攻撃の時には、しっかりとバランスをとってプレッシャーをかけて前の3枚に対してコースを限定したりとか縦パスを入れさせないということを意識してやっていました。

Q:試合中に粘り強い守備をしていましたね
僕だけではなく、みんな守備の意識が高かったと思いますし、実際に中盤でかなりの回数ボールを奪う機会がありました。ただ、そこから速く攻撃するとか、攻撃的に前にボールを供給するところが、後半はできなくなってしまったかなと思います。

Q:残すところ2試合です。今の気持ちを教えてください
厳しいことには変わりはないですが、まだ2試合戦うことができるので、僕は残留できると思っていますし、今日のようにたくさんのサポーターの皆さんが自分たちを後押ししてくれて自分たちの力になっているので、その人たちのためにも最後結果を残して、残留するということをしっかりと残り2試合目指してやっていきたいと思います。
MF 4 橋本 晃司
先制点を取りたかったですが外してしまって、最初に決めていればもう少し違った展開になっていたと思います。

Q:いったんは同点となるゴールを決めました。ゴールシーンを振り返ってください
先ほども言いましたが立ち上がりいいパスが来ましたが外してしまって、先制点を取られて、どうしても前半のうちに追いつきたかったので、ニアに走りこんでアキ(家長選手)からいいボールが来たので慣れないヘディングでしたが決めれて良かったです。

Q:すごく気合の入った試合だったと思います。どのような気持ちで臨んだのでしょうか
今日は絶対に勝つという思いでやっていたのですが、相手も決めるところしっかりと決めていたので、そこの差だと思います。

Q:残すところ2試合です。意気込みをお願いします
とにかく二つ勝って、勝点6を獲ってから他の結果を待つしかないので次の試合は何が何でも勝てるように全力で頑張ります。
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