Jリーグ ディビジョン1 第33節
2014.11.29 [SAT] 17:00 豊田ス

名古屋

  • 6' 永井 謙佑
  • 90+3' 小川 佳純
2 - 1
1 前半 0
1 後半 1

大宮

  • 50' 橋本 晃司
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 楢﨑 正剛
DF 19 矢野 貴章
DF 3 牟田 雄祐
DF 4 田中 マルクス闘莉王
DF 8 ダニルソン
MF 14 田鍋 陵太
46*'
MF 28 田口 泰士
MF 20 矢田 旭
MF 18 永井 謙佑
FW 11 玉田 圭司
65'
FW 32 川又 堅碁

控えメンバー

GK 50 高木 義成
MF 5 ヘジス
MF 7 中村 直志
MF 10 小川 佳純
90+2'
MF 13 磯村 亮太
46*'
FW 17 松田 力
65' 90+2'
FW 23 青木 亮太

監督

スターティングメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 14 中村 北斗
58'
DF 18 横山 知伸
DF 17 高橋 祥平
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 38 増田 誓志
46*'
MF 41 家長 昭博
MF 4 橋本 晃司
FW 8 ムルジャ
86'
FW 11 ズラタン

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 34 片岡 洋介
58'
DF 27 今井 智基
46*'
MF 10 渡邉 大剛
MF 39 泉澤 仁
FW 28 富山 貴光
FW 32 長谷川 悠
86'

監督

試合詳細
8 シュート 8
7 GK 7
2 CK 8
11 直接FK 11
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

岡部 拓人

副審

八木 あかね

副審

大川 直也

第4の審判員

野田 祐樹

入場者数

21,695人

天候

屋内、無風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

17.6℃/57%
アディショナルタイムに痛恨の失点、最終節の逆転残留狙うのみ
崖っぷちの戦いだが、諦めるわけにはいかない。J1第33節は、アウェイでの名古屋戦。16位と苦しんでいるアルディージャは、今節を含めた2試合で降格圏から抜け出さなくてはならない。直接対決で順位を逆転することはできないが、今節は先に試合を行った15位の清水が柏に敗れたため、名古屋に勝てば勝点で並び、得失点差で上回って残留圏に浮上できるという状況でキックオフを迎えた。
 
アルディージャの先発は、次の通り。GK清水、4バックに右から中村、横山、高橋、和田。中盤は金澤、増田がダブルボランチを組み、右に家長、左に橋本を配置。前線はムルジャとズラタンが2トップを組んだ。リーグ戦における名古屋とのアウェイゲームは、通算で0勝4分5敗と相性が悪いが、鬼門を突破して降格圏を抜けたいところだ。

しかし、いきなり先制パンチを見舞われた。6分、名古屋は中盤でフリーになった日本代表MF田口が浮き球のパスを縦へ送り、快足を飛ばしてマークを振り切ったFW永井がシュートを決めた。増田は「立ち上がりからアグレッシブに行こうと言っていたのに、それができなかった」と、序盤の失点を悔やんだ。
 
それでもアルディージャは気落ちすることなく反撃に出た。16分に中村のミドルシュートのこぼれ球を家長がシュート。さらに17分にはムルジャのクロスからズラタンがヘディングシュートを狙ったが、どちらもGKに防がれた。20分にも家長のクロスに飛び込んだ増田がボールに触れられないなど、あと一歩のところでシュートを決められなかった。

だが、後半に入るとアルディージャは怒とうの反撃を見せた。ハーフタイムに増田を下げて今井を投入。和田をボランチの位置に押し上げた。後半開始40秒、家長のクロスをムルジャがヘッドで合わせたが、相手GK楢崎が右足でセーブ。続く左コーナーキックを高橋がヘディングで狙うなど、たたみかけた。
そして50分、右サイドからムルジャが送ったクロスに、長い距離を走って飛び込んだ橋本がシュート。古巣を相手に2試合連続となるゴールを決め、同点に追いついた。後半開始から一気にギアを上げた姿は、必ず勝って帰るという気迫を感じさせるものだった。
 
70分、負傷した中村に代わって投入された片岡が、相手のクリアに突っ込んでボールを奪取。パスを受けたズラタンのシュートのこぼれ球をムルジャが狙ったが、クロスバーを越えた。86分、家長から右へ展開すると、橋本の縦パスから今井がクロス。ムルジャがダイビングヘッドで飛び込んだが、ゴール左に外れた。家長は攻守に渡る大車輪の活躍でチームをけん引した。
 
ところが、最後の最後に厳しい展開が待っていた。アディショナルタイム、名古屋に右サイドを崩されると、投入されたばかりのMF小川に決勝点を決められた。1-2での敗戦となり、15位の清水との勝点差を縮めることはできなかった。最終節で逆転残留を果たすためには、アルディージャが勝利を収めた上で清水が敗れなければならない。金澤は「もう少しで勝てるというところまで行った。結果は残念だけど、最後まで勝利にこだわったことは最終節につながると思う」と話した。

極めて厳しい状況だが、奇跡を起こすためには、その準備が必要となる。選手は個々に責任を感じながらも、不屈の姿勢を強調した。ムルジャは「後半の良い時間帯に私かズラタンのどちらかが決めていれば勝てた」と話し、チームの問題点を問われても「まだ終わっていない。残留のチャンスは存在している。今言えることはそれだけだ」と答えた。横山は「最初の失点は、ボールホルダーにプレッシャーがあってもなくても(永井に振り切られた)自分の責任」と言い、最終節については「まだ何も終わってない。1週間、やることをやるだけ」と強い口調で語った。最終節、奇跡を信じて戦うのみ。それ以外にない。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷洋樹
悔しいの一言に尽きます。今日は本当にたくさんのファン・サポーターが、1,300人ほど埼玉などから来て大応援をしていただき、おそらくテレビの向こう側でも多くの方が気にして見てくれたと思います。そして勝利に向かって選手たちは最後まで執念を燃やし、勝つために全員が戦ったと思います。ただ、試合の最後で失点して負けてしまったということは、本当に悔しいの一言です。ゲームの内容と言うより、本当にその一言です。

Q:「後半の入りと終わりの部分を大事に」という、ハーフタイムでの指示については?
試合の入りと後半の入り、終わりというのは、サッカーにおいて一番、得失点が多いところです。我々は今日に向けて、裏の守備という点を意識してトレーニングをしてきましたけど、(試合の)入りのところで相手のボランチにプレッシャーが掛けづらかったというのは反省で、相手の一番の特長を生かされて失点したのは非常に残念でした。しかし選手たちは、そういう形になったとしてもゴールへ意識を持ち、後半の最後まで足を止めずに執念を燃やしてくれました。もしかしたら、最終結果としては引分けでも良かったのかもしれませんが、我々は勝点3を取りに来ていますから、クロスからのヘディングのうまい長谷川選手をムルジャ選手に代えて入れました。あれだけクロスが上がっていたので、「最後、決着つけてくれ」という狙いでした。ただ、(名古屋の)小川選手があれだけ短い時間で、ワンプレーで結果を出したことについては、非常に素晴らしい選手だとあらためて感じました。

Q:後半に勝ち越し点を取れなかった要因は?
クロスのタイミングや質、最後の質のところだと思います。前半から、サイドからクロスが上がっていましたが、普通に上げるだけではほとんどはね返されていたので、トレーニングでもやってきたようにGKとバックラインの間とか、バイタルエリアに速いボールをという点を意識させました。(名古屋の)バックラインが下がるのが速かったので、得点シーンに関してはトレーニング通りかなと。ただ、ムルジャ選手のヘディングにしろ、シュートにしろ、名古屋のセンターバックは『ある程度ボールを持たれても中を閉めればいい』という守り方をしていて、そこを打開できませんでした。ミドルシュートとか、コンビネーションで崩すとかがあれば良かったかとも思いますが、サイドにあれだけスペースがあったので、最後の質かと思います。

Q:残留を懸けた最終戦へ向けて。
選手には、今日のゲームに関しては胸を張って帰ってほしいと伝えました。我々は本来であれば前節で降格していたかもしれませんし、今日だって降格していた可能性が高かったわけですから、もしかしたら神様がまだチャンスを与えてくれているのではないかと思います。本当に勝利しかないので、いつも以上に集中して準備してホーム最終戦、シーズン最終戦で勝つということに向けて、準備しなければいけないと選手にも伝えました。これだけ(チャンスを)与えてくれているのに、それを掴めないということは、私自身の準備不足かと思うので、もう一度しっかり準備したいと思います。
選手コメント
MF 4 橋本晃司
絶対に勝たなくてはいけない試合だったので、本当に悔しい気持ちしかないです。

Q:前半に比べて後半の方が、全体的に動きが良くなった印象でした。改善点があれば教えてください。
玉さん(玉田選手)が中盤でフリーになる場面が多かったので、そこに拓也(和田選手)と慎くん(金澤選手)が気を配るようになって守備が良くなり、高い位置でボールを取れるようになったのと、中盤の距離が近くなったのでボールが回せるようになりました。

Q:貴重なゴールシーンを振り返って。
グランパスはセンターバックのヘディングが本当に高かったので、グラウンダーでPKスポットあたりで受けられる方が良い。そこにムルジャが良いパスをくれたので、(ゴールに)入って良かったです。

Q:2試合連続ゴールの要因は?
勝つために点を取りたいという思いは強いですし、シュート練習をずっとやっている成果は出ていると思いますけど、やっぱり勝たないと意味がないので、次は1点でなく2点、3点と取れるように頑張りたいと思います。

Q:セレッソ大阪戦への意気込みを。
まだチャンスがあるということですから、泣いても笑ってもあと1試合なので、最終節に勝って何とか残留できるように頑張りたいと思います。
MF 22 和田拓也
我慢して入ろうということでしたが、早い時間に失点してしまいました。いつも通りやっていれば追い付けると皆で話して、良い形で追い付けたんですが、最後に失点してしまってもったいなかったと思います。

Q:久しぶりの先発出場でした。どんな気持ちで試合に入りましたか。
チーム状況などありますが、自分のプレーをしっかりやってということで、気持ち的には落ち着いて、あまりいろいろと求めすぎずに、という感じでした。

Q:前半は左サイドバック、後半はボランチ。それぞれ意識したことは?
前半は自分のところで仕掛けていくイメージはあったので、攻撃には絡めたのかなと。後半は、相手のボランチに(プレッシャーに)行こうと慎くん(金澤選手)と話していましたが、連動するというところで、まだまだ足りなかったのかと思います。

Q:次節の意気込みを
本当に勝つしかないということで、1週間チームの皆で力を合わせて頑張っていきたいと思います。
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