Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Bグループ 第4節
2014.5.21 [WED] 19:00 NACK

大宮

0 - 2
0 前半 0
0 後半 2

名古屋

  • 61' 田中 マルクス闘莉王
  • 83' 矢野 貴章
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 27 今井 智基
DF 2 菊地 光将
DF 17 高橋 祥平
DF 14 中村 北斗
MF 10 渡邉 大剛
MF 34 片岡 洋介
80'
MF 38 増田 誓志
66'
MF 41 家長 昭博
FW 28 富山 貴光
70'
FW 32 長谷川 悠

控えメンバー

GK 31 清水 慶記
DF 3 福田 俊介
DF 30 渡部 大輔
MF 23 金澤 慎
MF 4 橋本 晃司
66'
MF 39 泉澤 仁
80'
FW 20 ラドンチッチ
70'

監督

スターティングメンバー

GK 1 楢﨑 正剛
DF 19 矢野 貴章
DF 3 牟田 雄祐
DF 4 田中 マルクス闘莉王
DF 15 本多 勇喜
MF 38 枝村 匠馬
46*'
MF 28 田口 泰士
MF 7 中村 直志
46*'
MF 20 矢田 旭
FW 11 玉田 圭司
85'
FW 18 永井 謙佑

控えメンバー

GK 50 高木 義成
DF 29 佐藤 和樹
MF 5 ヘジス
MF 8 ダニルソン
46*'
MF 13 磯村 亮太
MF 14 田鍋 陵太
85'
FW 17 松田 力
46*'

監督

試合詳細
2 シュート 18
14 GK 8
5 CK 6
11 直接FK 11
2 間接FK 6
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

間島 宗一

副審

数原 武志

第4の審判員

森川 浩次

入場者数

4,681人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

17.7℃/79%
後半に流れを失い、2本のセットプレーの前に沈む
ヤマザキナビスコカップ第4節、予選リーグBグループを戦うアルディージャはホームに名古屋を迎えた。上位陣と比べて1試合消化が少ないとはいえ、2位以内に入り予選リーグを勝ち抜くためには絶対に勝たなければならない一戦だ。大熊監督は「持っている力をすべてぶつける」と語っている。今日の名古屋戦から甲府、徳島、新潟と続く、12日間で4試合というハードスケジュールを良いリズムで乗り切るため、さらには、7月中旬から再開するリーグ戦で巻き返しを図るため、選手たちの自信につながる勝点3が欲しい。
 
ヤマザキナビスコカップで2試合連続ゴール中の橋本、期待の大卒ルーキー・泉澤といったベンチを含めた総合力にも注目したい試合は、雨が上がった深緑のピッチを舞台に名古屋、矢田のボールタッチでキックオフされた。

この日のアルディージャのフォーメーションは4-4-2。GKは江角。今井、菊地、高橋、中村の4人が最終ラインを形成し、中盤の底には増田と片岡、渡邉と富山がワイドに開き、長谷川と家長がやや縦関係となって2トップを組んだ。
 
序盤は主導権を握れない時間帯が続いた。増田、渡邉、家長が積極的にボールに触り、菊地のフィード、今井の攻撃参加などで名古屋の守備を崩そうと試みるが、フィニッシュまで持ち込むことができない。16分、渡邉のFKに長谷川が頭で応えたシーンもゴールを脅かすには至らなかった。
 
両チームとも譲らない展開のなか、最初のチャンスはセットプレーから訪れた。渡邉のCKのこぼれ球、待ち構えていた増田が左足を振り抜く。枠を捉えることはできなかったが、初めてスタジアムが沸いた場面だ。以降、アルディージャはボールポゼッションで上回り名古屋陣内でゲームを進めるが、決定機を作り出すことができない。
 
危ない場面もないがゴールの気配もない……。そんな展開のまま迎えた前半終了間際、2度のピンチに見舞われるが、ともに江角の好守でスコアが動くことはなかった。ゴール左隅に飛んできた玉田のFKを弾いたプレー、オーバーラップした闘莉王のヘディングをキャッチしたプレー、どちらも守護神の存在感を際立たせるものだった。

無得点で突入した後半、アルディージャは最も警戒していた形から、最も警戒していた選手に先制を許してしまった。ショートコーナーを玉田、矢田、牟田につながれ、最後はポジションを上げていた闘莉王に頭で流し込まれた。
 
ゴールを、そして勝利を狙うアルディージャのベンチは、そこから素早く動いた。66分、増田に代えて橋本を、70分には富山に代えてラドンチッチを送り込む。しかし、名古屋に傾いた流れを引き戻すことができない。大熊監督の「北斗、橋本、もっと上げろ!」の声がスタジアムに響き渡るが、前線へ思うようにボールを運べない。反対にピッチの横幅を最大限に使い、交代出場の松田や矢田が積極的な仕掛けを見せる名古屋に押し込まれる。78分、永井に許した決定的なヘディングはシュートミスに助けられたものの、83分にはセットプレーから矢野に痛恨の追加点を奪われてしまった。
 
試合途中からピッチに立った橋本、ラドンチッチ、泉澤の3人も、劣勢のなか見せ場を作ることができなかった。橋本のフィード、泉澤のドリブルからのクロス、ラドンチッチのポストプレーは決定機につながらず、3分のアディショナルタイムにも名古屋のゴールネットを揺らすことはできなかった。

2失点はどちらもセットプレーからで、守備ブロックを崩されたわけではない。前半の途中からは完全に主導権を握り、名古屋に攻撃の形を作らせなかった。それでも最終的なスコアは0-2。公式記録に記されたシュート数は2対18。勝点3を手にしたのは確かな武器を持った名古屋だった。
 
ヤマザキナビスコカップの予選リーグは残り3試合。決勝トーナメントに進出する可能性は極めて厳しいものとなった。しかし、消化試合とするわけにはいかない。富山は「次の甲府戦は内容よりも結果にこだわり、勝点3を求めたい。勝利が選手を前向きにさせてくれる」と表情を引き締めた。渡邉は「いま必要なのは結果。自分たちはこれでいけるという自信を得るためにも勝利が必要」と語った。一つの勝利をきっかけにチーム状態が上向くことは、決して珍しくない。選手たちと同じく、そのことを信じて3日後の甲府戦に臨みたい。

(総評:粕川哲男/写真:山田勉)

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監督コメント
監督 大熊 清
前半に限って言えば、自分たちのリズムでボールを持てていましたが、ゴール前の迫力という意味では少し欠けていたと思います。それを後半では、前半の良いリズムを続けながら、相手ゴール前で脅威を発揮することを目指したのですが、連戦の疲れもあったのか、なかなか思うようにいきませんでした。交代で入ったメンバーも含めてミスが多くて、後半に限ってはリズムが消えてしまい、ゴール前にもいかないという状態になってしまったと思います。

ただ、仁(泉澤選手)たち途中出場の選手がこれからどれくらいできるのか、もう少しプレー時間を与えたいですし、今のチームにはもう少し個人でこじ開ける選手が必要だと思いますので、パスを回すだけではなく、名古屋の選手のようにボールを運ぶ力やチャレンジする力を持っている選手を育てていかないといけませんし、最後のところを崩し切れていないので、そういった選手にチャンスを与えて、勝利と同時に選手を育てていきたいと思っています。

Q:先発メンバーについては、相手にどうやって脅威を与えていこうと考えていますか。
クロスを上げるところまではいっていますし、攻撃に対する意識も上がっていて前線に入っていく人数も増えていると思います。ただ、相手がゾーンで早めに引いた中でのクロスの精度や、もう一つチャレンジしてディフェンスラインを引き出すなど、もう一つ入っていかないとディフェンスラインを引き出すことができないところがあります。名古屋の玉田選手なり永井選手はディフェンスラインを引き出すための個のドリブルがあります。そういう意味では、クロスだけではなくて、もう一つ自分で勇気を持って入っていくなり、アイディアを持つことが必要だと思います。そこはこれまでも取り組んできたのですが、相手のレベルが上がった時に、公式戦でも本当にそれができるレベルに上がっていかないと、崩すというところまでは至らないかと感じています。ただ、崩し切る手前まではいけているので、そこを追及していくことは大切ですし、個のチャレンジというところは人選を含めて今後も取り組んでいくことが、今日の前半のような戦いをしつつ点をゲットしていくことにつながっていくのかと思います。
選手コメント
MF 10 渡邉 大剛
まず、決勝トーナメントに進むためには勝点3が必要だったので残念です。前半は攻守のバランスが良く、しっかりとボールを動かしながら自分たちのリズムでゲームを進められたのではないかと思います。ただ、後半の立ち上がりから相手の高い位置からのプレッシャーに対してなかなかボールを動かすことができず、ロングボールやクリアが増えてしまい、セカンドボールを拾われて、そこから攻められる時間が続いてしまったと思います。それでセットプレーから失点して、交代選手を含めて点を取り返しにいったのですが、全体が間延びしてしまって相手にスペースを与えてしまって、自由にプレーされてしまった印象です。

Q:先発の布陣を4-4-2に戻してから2試合目になりましたが、手応えは?
ディフェンスラインも高い位置でプレーできていますし、これまでは守備の時間が長かったのですが、攻撃の時間も長くできているのではないかと思います。ただ、今、必要なのは結果だと思います。もちろん、試合内容や自分たちのスタイルというものは確立していかないといけませんが、自信とか自分たちのやり方に対しての信頼を築くには勝利が必要ですから、何とか勝ちたいと思っています。

Q:すぐに甲府戦がありますが、どのように取り組みたいですか。
中2日なので、コンディションを100%に近い状態にできるように、しっかりと準備したいと思います。本当に勝つことだけを意識して、何が何でも勝ちたいという思いをプレーに出したいと思います。アウェイゲームですが、勝点3を取って帰ってきたいと思います。
MF 39 泉澤 仁
気持ち的にフワフワしたというか緊張してしまったのですが、少しはドリブルの部分を出せたので良かったと思います。少し惜しいところはありましたけど、結果を残さなければいけないので悔しいです。

Q:どのような指示を受けてピッチに入りましたか。
相手が前がかりになっているので裏を狙えと言われていましたが、なかなかタイミングがなくて足下ばかりになってしまったので、もう少し工夫しなければいけないと思います。

Q:何度かサイドから切り込む姿が見られましたが、手応えは?
そこからのアイデアとか、点につながらないと意味がないと思っているので、もっともっと成長していきたいとあらためて思いました。

Q:今後はどのようなプレーを見せたいですか。
プロの世界なので、結果が大事。目に見える数字を出していきたいと思います。

Q:次戦は中2日での甲府戦ですが、意気込みを聞かせて下さい
中2日なので、90分プレーした選手は体力的につらいと思います。自分のようにあまり長く出場していない選手が試合に出てチームを救う活躍をしたいと思います。
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