明治安田生命J2リーグ 第2節
2015.3.15 [SUN] 17:00
ヤンマー
C大阪
- 53' 玉田 圭司
- 90' 玉田 圭司
- 90+3' 扇原 貴宏
3
-
1
0
前半
0
3
後半
1
大宮
- 84' 河本 裕之
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 キム ジンヒョン
DF 3 染谷 悠太
DF 14 丸橋 祐介
DF 17 酒本 憲幸
DF 23 山下 達也
MF 2 扇原 貴宏
MF 5 長谷川 アーリアジャスール
46*'
MF 6 山口 蛍
FW 10 フォルラン
90+2'
FW 20 玉田 圭司
FW 32 関口 訓充
78'
控えメンバー
GK 27 丹野 研太
DF 30 椋原 健太
DF 33 茂庭 照幸
90+2'
MF 11 楠神 順平
MF 16 安藤 淳
78'
FW 9 永井 龍
FW 18 カカウ
46*'
監督
パウロ アウトゥオリ
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 27 今井 智基
DF 18 横山 知伸
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 5 カルリーニョス
MF 10 渡邉 大剛
76'
MF 17 横谷 繁
66'
MF 39 泉澤 仁
89'
FW 9 富山 貴光
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 2 菊地 光将
DF 34 片岡 洋介
DF 13 渡部 大輔
89'
MF 15 大山 啓輔
76'
FW 14 清水 慎太郎
66'
FW 11 播戸 竜二
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
13 | シュート | 10 |
---|---|---|
7 | GK | 11 |
3 | CK | 5 |
13 | 直接FK | 4 |
2 | 間接FK | 4 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
上田 益也
副審
桜井 大介
副審
藤沢 達也
第4の審判員
馬場 規
入場者数
15,584人
天候
雨、無風
ピッチ状態
全面良芝、水含み
気温/湿度
10℃/65%
清水慎、大山の攻撃活性化で追いつくも、突き放されて敗戦
結果を見れば、足りなかったものは明白だ。1-3での敗戦。敵地から勝点を持ち帰るというミッションに失敗した。第2節アウェイでのC大阪戦は、ともに昨季降格し、1年でのJ1復帰を狙うチーム同士の一戦。上位争いをする可能性のある相手に勝っておきたい試合だ。しかし、第1節で負傷交代したムルジャ、前日の練習で足の違和感を訴えた家長を欠く陣容となり、先発メンバーの違いや降雨といった要素が影響したのか、攻撃がなかなか機能せずに苦しんだ。
前半は、前線で収まる機会が少なく、中盤からサポートに入る選手の距離も遠かった。1トップ気味だった富山は、「中盤との距離がなかなか縮まらなかった。FWがもっとキープするのがベストな解決策だけど、なかなかうまくいかないこともある。そのときにどうするかは課題。相手がロングボールを蹴ってきたので、最終ラインから全体を押し上げるのも難しかったと思う。それなら我慢しながら戦うのも大事だし、選手同士でもそう話していた。前半を失点ゼロで終えられたことは良かったと思う」と、課題を挙げながらもチーム全体が粘り強く対応できていたことを明かした。
しかし、後半が始まって間もない53分に先制点を奪われる。最終ラインにピンポイントのロングパスを入れられ、丸橋から関口、玉田という連係に崩された。我慢をするなら先制点を与えてはならず、この展開には課題が残るが、その後の状況を若い選手が打破した点は明るい点だ。まず、66分に投入された清水慎がターゲットとして機能。相手に体を預けながら空中戦で競り勝つなど、味方の押し上げを促した。そして、76分に右MFとして投入された大山は、中央にスペースを見つけるとパスを呼び込んで攻撃の起点となり、今井とのワンツーでボールを前に運びCKを得る。苦しい時間帯にセットプレーを得て、味方が押し上げる時間を作る頭脳的なプレーだ。
清水慎、大山が積極的に敵陣のスペースを突き、CKの場面が増えて行く中で同点ゴールが生まれる。84分、左CKからの二次攻撃で、大山のクロスから河本がヘッドで押し込んだ。大山は「シュートの選択肢もあったけど、長身の選手が中にそろっていたので、しっかりと競れるような速過ぎないボールを密集地帯に入れた」と振り返った。序盤から続いた攻撃の停滞感を解消して同点に追いつき、勝点を持ち帰ることができれば勝利を逃しても及第点と言える。しかし、この試合では終盤に鮮やかな直接FKを決められ、その後はクリアミスからロングシュートを決められて1-3というスコアに終わった。
最後の失点シーンに限らず、クリアが相手に当たり決定的なピンチとなった場面が何度もあったのは気になるところ。ミスが続けば失点は避けられない。持ち帰るのは、欲しかった勝点ではなく、粘り強く戦って一度は追いつけたという収穫と、クリアや攻撃の早期改善という課題となった。しかし、リーグはまだ始まったばかりだ。収穫と課題を次節に生かし、一歩ずつ階段を上っていきたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
前半は、前線で収まる機会が少なく、中盤からサポートに入る選手の距離も遠かった。1トップ気味だった富山は、「中盤との距離がなかなか縮まらなかった。FWがもっとキープするのがベストな解決策だけど、なかなかうまくいかないこともある。そのときにどうするかは課題。相手がロングボールを蹴ってきたので、最終ラインから全体を押し上げるのも難しかったと思う。それなら我慢しながら戦うのも大事だし、選手同士でもそう話していた。前半を失点ゼロで終えられたことは良かったと思う」と、課題を挙げながらもチーム全体が粘り強く対応できていたことを明かした。
しかし、後半が始まって間もない53分に先制点を奪われる。最終ラインにピンポイントのロングパスを入れられ、丸橋から関口、玉田という連係に崩された。我慢をするなら先制点を与えてはならず、この展開には課題が残るが、その後の状況を若い選手が打破した点は明るい点だ。まず、66分に投入された清水慎がターゲットとして機能。相手に体を預けながら空中戦で競り勝つなど、味方の押し上げを促した。そして、76分に右MFとして投入された大山は、中央にスペースを見つけるとパスを呼び込んで攻撃の起点となり、今井とのワンツーでボールを前に運びCKを得る。苦しい時間帯にセットプレーを得て、味方が押し上げる時間を作る頭脳的なプレーだ。
清水慎、大山が積極的に敵陣のスペースを突き、CKの場面が増えて行く中で同点ゴールが生まれる。84分、左CKからの二次攻撃で、大山のクロスから河本がヘッドで押し込んだ。大山は「シュートの選択肢もあったけど、長身の選手が中にそろっていたので、しっかりと競れるような速過ぎないボールを密集地帯に入れた」と振り返った。序盤から続いた攻撃の停滞感を解消して同点に追いつき、勝点を持ち帰ることができれば勝利を逃しても及第点と言える。しかし、この試合では終盤に鮮やかな直接FKを決められ、その後はクリアミスからロングシュートを決められて1-3というスコアに終わった。
最後の失点シーンに限らず、クリアが相手に当たり決定的なピンチとなった場面が何度もあったのは気になるところ。ミスが続けば失点は避けられない。持ち帰るのは、欲しかった勝点ではなく、粘り強く戦って一度は追いつけたという収穫と、クリアや攻撃の早期改善という課題となった。しかし、リーグはまだ始まったばかりだ。収穫と課題を次節に生かし、一歩ずつ階段を上っていきたい。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
DF 3 河本 裕之
難しい試合になりました。一度は同点に追いつけて、最悪でも引分けで勝点を拾えた試合だと思いますが、僕のファウルによるフリーキックで勝ち越されてしまい、申し訳なく思っています。連敗は許されないので、京都戦に向けて1週間しっかり準備したいです。次は絶対に勝つので、応援よろしくお願いします。今日も応援ありがとうございました。
MF 15 大山 啓輔
雨の中、応援ありがとうございました。我慢の時間が続いていたので、自分が投入されたらまずは同点に追いつけるようなプレーができればと思っていました。連敗は良くないので次は絶対に勝てるようにしたいと思います。今日は不甲斐ない試合になってしまいましたが、次は絶対に勝てるように頑張りますので応援よろしくお願いします。
MF 39 泉澤 仁
前線にうまく起点を作れなかったこともあり、良い形の攻撃ができなかったのでとても悔しいです。次の京都戦はホームですし、連敗だけはしたくないので、ファン・サポーターの皆さんの力を借りて全力で頑張ります。今日はご声援いただき、ありがとうございました。次の試合も一緒に戦いましょう。
後半は相手が4-2-2-2のような形にシステムを変えてきましたが、我々は前半とほぼ同じような形で守っていたため、立ち位置の変化やプレッシャーの掛け方が少し違っていたとも感じました。しかしゲームを壊すことなく、試合終盤に同点にすることもでき、その後は我々が一気に攻勢を掛ける時間帯もありましたが、質の高い素晴らしいフリーキックが入ってしまい、万事休すでした。
また、最後の3失点目は非常に大きいと思います。リーグ戦の得失点差ということを考えてもそうですし、1-2で踏みとどまれていれば、もう一度1点を返せば同点にできる状況だったわけですから、2点差に離されないということが重要だとあらためて感じました。こういうゲーム展開で試合終盤に追いつくことができ、そのまま逆転することが最高のイメージでしたが、1-1でゲームを終えること、勝点1の重みを私自身も、選手も、もう一度しっかりと持たないといけないと思います。これが2節目ということで今後に活かしていきたいと思います。
Q.選手交代の意図は?
渡邉選手はコンディション的には、あれくらいの時間までという予定でした。大山選手はボランチをやることが多いですが、練習試合などでサイドハーフをやることもありますし、中に入ってプレーをすることで、空いたスペースに(右サイドバックの)今井選手が上がっていってプレーをしてほしいという狙いがありました。コーナーキックのセカンドボールを拾ってアシストもしてくれましたし、しっかりとしたプレーができたのではないかと思います。
Q.中心選手が不在だった影響は?
家長選手は昨日のトレーニングで足に違和感があったため連れてきませんでした。今季ラストゲームであれば連れてきたかもしれません。セレッソ大阪戦ということで連れてきたかったという思いもありますが、無理をして長引くことがないようにという判断です。コンビネーションに関しては、キャンプから色々な組み合わせでやってきましたので、イメージとしては悪くなかったと思います。ただ、先日の金沢戦でもそうですが、ボールが落ち着いたときに飛び出していくとか、思い切りの良さがチームとしてあまり出せなかったことが残念です。
Q.思い切りの良さが足りない原因は?
選手たちに4-4-2のオーガナイズをしっかり作りたいという考えがあるからだと思いますが、ボールが前に入ったときの動き出しが少なかったです。思い切って自分が出て行けば相手もついてくるので、そこで後ろの選手がサポートしてサイドチェンジという展開ができればと思います。前にボールが収まったときは、飛び出す選手が必要だと思います。