明治安田生命J2リーグ 第7節
2015.4.11 [SAT] 15:00
フクアリ
千葉
- 77' 井出 遥也
- 80' 井出 遥也
2
-
0
0
前半
0
2
後半
0
大宮
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 21 高木 駿
DF 4 北爪 健吾
56'
DF 20 キム ヒョヌン
DF 2 大岩 一貴
DF 17 中村 太亮
MF 7 佐藤 勇人
MF 5 パウリーニョ
MF 11 ネイツ ペチュニク
MF 26 井出 遥也
MF 8 谷澤 達也
71'
FW 9 森本 貴幸
90'
控えメンバー
GK 1 岡本 昌弘
DF 3 田代 真一
DF 13 金井 貢史
56'
MF 16 佐藤 健太郎
90'
MF 6 田中 佑昌
71'
MF 29 水野 晃樹
FW 19 オナイウ 阿道
監督
関塚 隆
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
82'
MF 15 大山 啓輔
76'
MF 39 泉澤 仁
66'
FW 17 横谷 繁
FW 8 ムルジャ
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介
MF 23 金澤 慎
MF 10 渡邉 大剛
76'
MF 41 家長 昭博
66'
FW 11 播戸 竜二
FW 14 清水 慎太郎
82'
監督
渋谷 洋樹
試合詳細
15 | シュート | 10 |
---|---|---|
9 | GK | 11 |
3 | CK | 2 |
15 | 直接FK | 14 |
6 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
山本 雄大
副審
松井 健太郎
副審
権田 智久
第4の審判員
柿沼 亨
入場者数
11,580人
天候
曇、弱風
ピッチ状態
全面良芝、水含み
気温/湿度
14.6℃/66%
家長投入で攻撃の活性化に成功するも力負け
今シーズン初の敵地での勝利、初の連勝、千葉の無敗ストップ――。試合前に描いたストーリーは実現しなかった。スコアは0-2。先発フル出場の横谷は、「誰が見ても力負け」と完敗を認めた。相手の鋭い出足の前に攻撃を組み立てることができず、守備も疲弊によって耐え切れず後半に失点。先制された直後には、余裕を持った相手に対してボール奪取を急いだ結果、反対に振り回されて隙を突かれた。ハッキリと課題を突き付けられた試合。勢いに乗ってシーズン序盤の主役となろうとしている千葉とは、現時点で完成度に差があった。
前半は、ともにロングパスを前線に送り、セカンドボールを拾い合う展開となった。ここで千葉は圧倒的な運動量で、この戦いを制圧。さらに、大宮が最終ラインまでボールを下げてもプレッシャーをかけてきた。攻撃の起点を作れず、試合のペースは次第に相手へと傾いた。大山は「ボールの出どころまでプレッシャーがかかっていて、パスを受ける選手も動き出すタイミングが難しかったです。中盤がDFに近付いて助けるという手もありましたけど、そうするとFWが孤立してしまいます。前半は割り切ってセカンドボールを拾えればと思ったけど、相手に拾われる部分もありました」と、負の連鎖に陥った攻撃面での難しさを明かした。しかし、失点さえなければ活路は見出せる。FWを前に残して8人で守備のブロックを組み、自陣ゴール前で耐えしのいだが、千葉は攻撃の質が高かった。長身MFネイツ・ペチュニクに際どいヘディングシュートを打たれるなど、冷や汗をかく時間が続いた。
後半も千葉の勢いは止まらず、自陣に押し込まれてFWが孤立する時間が長く続いた。この流れを一度は断ち切ったのは、66分にピッチに送り込まれた家長だ。負傷離脱により出場は開幕戦以来。ビジターゴール裏からは、背番号41の応援歌が力強くピッチに降り注いだ。その家長は期待に応えるように単独で、あるいはパス交換を交えながら、安定感のあるドリブルでカウンターの起点となり、試合の流れを変え始めた。ところが、77分に相手のスローイン時に対応ミスから右サイドを崩されて失点。さらに80分、左右に揺さぶられて縦パスを通され、ポストプレーからのシュートをフリーで打たれて追加点を奪われた。横山は「先制された後、ボールを奪いに行く連係を少し欠いた。ただ、早くボールを奪って攻撃したいというところだったので、もう一度整えてからと考えるのは少し難しい。結果論になってしまう」と苦悩を明かした。終盤にセットプレーから家長のヘディングシュートがクロスバーをたたいたが得点は奪えず、0-2で敗れた。和田は「運動量でも、切り替えの速さでも、戦術面でも、相手とは違いがあったと思う。後半に攻撃の場面は増えたけど、相手の運動量が落ちたときに意図的にプレーできただけで、やってやったぞという手ごたえはなかった」と、横谷同様に完敗を認めて唇をかんだ。
強いプレッシャーを回避する攻撃の組み立てと、失点をしても慌てずに引分けに持ち込むようなしたたかさ。首位に立った千葉に追いつき、追い越すためには、この2つが課題となる。強くなるための糧とできるか。ここからの積み上げが問われる。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
前半は、ともにロングパスを前線に送り、セカンドボールを拾い合う展開となった。ここで千葉は圧倒的な運動量で、この戦いを制圧。さらに、大宮が最終ラインまでボールを下げてもプレッシャーをかけてきた。攻撃の起点を作れず、試合のペースは次第に相手へと傾いた。大山は「ボールの出どころまでプレッシャーがかかっていて、パスを受ける選手も動き出すタイミングが難しかったです。中盤がDFに近付いて助けるという手もありましたけど、そうするとFWが孤立してしまいます。前半は割り切ってセカンドボールを拾えればと思ったけど、相手に拾われる部分もありました」と、負の連鎖に陥った攻撃面での難しさを明かした。しかし、失点さえなければ活路は見出せる。FWを前に残して8人で守備のブロックを組み、自陣ゴール前で耐えしのいだが、千葉は攻撃の質が高かった。長身MFネイツ・ペチュニクに際どいヘディングシュートを打たれるなど、冷や汗をかく時間が続いた。
後半も千葉の勢いは止まらず、自陣に押し込まれてFWが孤立する時間が長く続いた。この流れを一度は断ち切ったのは、66分にピッチに送り込まれた家長だ。負傷離脱により出場は開幕戦以来。ビジターゴール裏からは、背番号41の応援歌が力強くピッチに降り注いだ。その家長は期待に応えるように単独で、あるいはパス交換を交えながら、安定感のあるドリブルでカウンターの起点となり、試合の流れを変え始めた。ところが、77分に相手のスローイン時に対応ミスから右サイドを崩されて失点。さらに80分、左右に揺さぶられて縦パスを通され、ポストプレーからのシュートをフリーで打たれて追加点を奪われた。横山は「先制された後、ボールを奪いに行く連係を少し欠いた。ただ、早くボールを奪って攻撃したいというところだったので、もう一度整えてからと考えるのは少し難しい。結果論になってしまう」と苦悩を明かした。終盤にセットプレーから家長のヘディングシュートがクロスバーをたたいたが得点は奪えず、0-2で敗れた。和田は「運動量でも、切り替えの速さでも、戦術面でも、相手とは違いがあったと思う。後半に攻撃の場面は増えたけど、相手の運動量が落ちたときに意図的にプレーできただけで、やってやったぞという手ごたえはなかった」と、横谷同様に完敗を認めて唇をかんだ。
強いプレッシャーを回避する攻撃の組み立てと、失点をしても慌てずに引分けに持ち込むようなしたたかさ。首位に立った千葉に追いつき、追い越すためには、この2つが課題となる。強くなるための糧とできるか。ここからの積み上げが問われる。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
MF 5 カルリーニョス
応援ありがとうございました。前半に関しては良い守備をすることができ、相手を自由にさせることはありませんでしたが、後半はスローインの時にマークがズレてしまい一瞬の隙を突かれてしまいました。心強い仲間である家長も復帰したので、次の試合に向けて良い準備をしたいと思います。
FW 8 ムルジャ
難しい試合でした。チャンスを活かし切れなかったと思います。千葉も決して多くの決定機を作れていたわけではありませんでしたが、彼らはそれを活かしました。アウェイにも関わらず多くのファン・サポーターの皆さまに応援いただいたので今日の試合は悔しいですが、切り替えて次の試合に向けて頑張っていこうと思います。
MF 39 泉澤 仁
前線でチャンスメイクすることができなったので悔しいの一言です。まずは守備をしっかりして、耐えるところは耐えてカウンターから良い形ができればと思ってプレーしていましたが、あまりうまくいきませんでした。次は勝つしかないと思いますし、精一杯頑張りますので応援よろしくお願いします。
Q.家長選手の交代について教えてください。
(泉澤)仁が前半から守備に追われていましたし、金井選手が右サイドバックに入ってきたこともあり、左に(大山)啓輔を、右にアキ(家長)を置くことで、相手のサイドハーフの裏を取る作業をするために代えました。アキは左利きなので、カットインして(渡部)大輔をオーバーラップさせるという形もイメージしましたし、ストライカーとのコンビネーションを発揮してくれることを期待していました。
Q.7試合を終えてのチームの評価はいかがでしょうか。
千葉さんのプレッシャーが本当に速かった中で、タフな戦いを体現できたのは非常に良かったです。普段なら、いつもの立ち位置でボールを受けていればフリーでプレーできたところを、今日は相手のプレッシャーを回避できなかったりしていたので、ポジショニングの精度をもっともっと高めていかなければいけないと思っています。それができたときはボールも動き、チャンスもたくさんありました。なぜかと言うと、距離感を変えたり、プレーのスピードを上げたりができているからです。ただ、守備に関してはボール際で負けている場面もあったので、そこをもっともっと高めていかないと勝ちにつながらない、勝ちを引き寄せることができないと、私自身すごく感じました。7試合目でこういう結果となったわけですが、ここからのトレーニングをしっかりやっていきたいと思います。そんなに時間の猶予はないとみんなに言いながら、しっかりやるしかないと思いますので、意識高くやり続けていきたいと思います。
Q.どういう指示を与え、後半に攻められるようになったのか。また、攻められるようになったときに失点してしまったことを、どう捉えているのでしょうか。
後半はボールが移動しているときの立ち位置を変えたので、うまくいったのだと思います。前半は、いつもの立ち位置でプレーを始めようと思ったのですが、その前にシャットアウトされていたため、後半は相手の狙いを防ぐために変化を加えました。ある程度、良い形でボールが前に運べて、チャンスが作れてというところで、スローインからのワンプレーで失点してしまったのは非常に残念です。スローイン1つにしてもトレーニングが大事だと、私自身あらためて感じさせられました。良い流れでしたし、選手交代もして“これから"というところで失点してしまいました。しかし、1点でこらえていれば最後にチャンスもあったので、2点目を取られてしまったことが非常に大きかったと思います。