明治安田生命J2リーグ 第10節
2015.4.29 [WED] 14:00 鳴門大塚

徳島

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 31 長谷川 徹
DF 4 藤原 広太朗
DF 26 橋内 優也
DF 5 石井 秀典
DF 3 アレックス
MF 16 斉藤 大介
89'
MF 19 内田 裕斗
75'
MF 7 木村 祐志
81'
MF 20 エステバン
MF 24 佐々木 陽次
FW 23 長谷川 悠

控えメンバー

GK 1 相澤 貴志
DF 25 冨田 大介
DF 22 広瀬 陸斗
75'
MF 8 青山 隼
89'
MF 14 濱田 武
81'
MF 15 廣瀬 智靖
FW 11 津田 知宏

監督

小林 伸二

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 27 今井 智基
DF 18 横山 知伸
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 15 大山 啓輔
85'
MF 17 横谷 繁
46*'
MF 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ
FW 14 清水 慎太郎
68'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介
DF 20 大屋 翼
MF 10 渡邉 大剛
46*'
MF 39 泉澤 仁
68'
FW 9 富山 貴光
FW 11 播戸 竜二
85'

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
8 シュート 4
3 GK 6
4 CK 5
12 直接FK 2
0 間接FK 5
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

中井 恒

副審

間島 宗一

第4の審判員

岡 宏道

入場者数

4,316人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

20.8℃/51%
攻撃の活性化に課題。停滞感が漂う引分け
得点できずに不満の残る引分けとなったが、さりとて勝利を逃したという表現がふさわしい試合でもなかった。満足できない試合だったという事実は動かしようがない。公式記録に残されたシュート数は、徳島の半分となる4本。ほとんどチャンスを作れないまま試合は終わってしまった。結果と内容をどのように受け止めるかが今後に向けて重要だ。4月も終盤を迎え、ゴールデンウィークに突入した。それは、サッカー界における連戦の訪れを意味する。前節の水戸戦から中2日で迎えた第10節は、アウェイでの徳島戦。第11節の愛媛戦まで中3日という厳しい日程だ。連戦や移動による疲労でプレー精度が落ちるのは避けようがない。その中でどのようにカバー、あるいは工夫するのか、選手としてもチームとしても総合力が問われる。

前半は、徳島にあっさりとペースを奪われた。守備ではきっちりと対応していたものの、そこからの反撃が機能しなかった。この試合でリーグで初めてボランチとして先発した大山が、家長に鋭いスルーパスを試みる場面はあったが、あと一歩のところで通らず。崩し切らなくてもシュートまで持ち込む相手に対し、攻撃の組み立て段階でなかなか歯車がかみ合わなかった。大山は「押し込んだときに中央へパスを入れていきたかったけど、相手が狙っていることもあって怖さがあった。個人としては、その中でも勝負どころを見極めてパスを入れていかなければいけない。あとは、ボールがよく転がるピッチではなかった上に、ボランチとサイドの距離が遠かったので、ボランチ同士のパス交換をしながら相手のギャップを突いてFWにパスを入れるシーンも、もう少し増やしたかった」と、狙いどころを封じられた状況で揺さぶりが不足した点を反省として挙げた。

後半は、渡邉が精力的にこぼれ球を拾うなど、全体的に運動量を上げ、途中出場の泉澤、播戸と動きにキレのある攻撃陣が随所で相手の守備網を破る。60分には、左サイドを突破した泉澤のクロスにムルジャが飛び込む惜しいシーンが生まれ、74分には家長のサイドチェンジから今井がクロスを送り、渡邉がヘディングで合わせる場面もあった。しかし、いずれも単発で連係が向上されたとは言い難かった。渡邉は「相手のエステバンはボール奪取能力がある。止めて、見て、出すというテンポでは狙われる。強いパスが転がる状況ではないし、もっと近い距離でサポートする攻撃をもっとやりたかった」と、大山と同じように距離感の改善を課題に挙げた。

改善に多くの時間を割くことのできない連戦では、まず負けないことが大事だ。攻め急いでバランスを崩さない点は続けていかなければならない。しかし、渋谷監督が「上に付いていくためにも勝たなければならなかった」と話した事実も受け止める必要がある。前節は終盤に逆転できたとはいえ、やはり前半から主導権を握ることは今の課題と言えるだろう。渋谷監督は「前に出ればいいところで慎重になっているところもある」と、攻守のバランスの取り方に苦心している一面ものぞかせた。引分けという結果自体はポジティブに捉えつつもも、次節では前半から攻撃の停滞を解消する思い切りのあるプレーが見たいところだ。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
前半から我々のピンチがたくさんありましたが、いつものようにしっかりと耐えてくれました。最初はグラウンドの状況にも慣れず、そこを引っ掛けられる場面もありましたが、段々と慣れてくるうちにチャンスもだいぶ増えてきました。今日は本当に勝利を追求して選手交代をしましたし、やることはやったのですが、チャンスとピンチの回数を考えれば妥当な結果だと思います。後ろはしっかりと守ってくれましたし、攻撃ではしっかりとサイドからチャンスを作っていましたので、そういった意味では良かったと思います。ただ、アウェイまでかけ付けてくれた約150名のサポーターの皆さんが、徳島さんと同じくらいの声で応援してくれたにもかかわらず、勝利を届けることができなかったのは非常に残念です。上を目指すためにも、上に付いていくためにも、今日は勝たなければいけなかったと思うのですが、結果が出なかったことを非常に悔しく思います。ただ、次はホームで3日後、今日は河本選手が退場してしまいましたけど、とにかく総力戦で戦わなければいけないので、もう一度ここで全員で一致団結して、一戦必勝という気持ちで次の試合に向けてしっかりと準備したいと思います。

Q.セカンドボールを拾えない試合が続いていますが、コンディションの問題でしょうか。それとも何か違う原因があるのでしょうか。
私自身も、選手たちも話していますが、それは相手さんもいることです。その理由はメンタルであったり、パワーであったりするかもしれませんが、1つは自分たちの慎重さが出てしまっていて、出て行けばいいところで出て行かないという場面が、よく見られるのかと思います。千葉戦でもそうでしたが、ボールを奪ったときに後ろからわき上がるように出て行ってもいいのに、『まだ前半の立ち上がりだから』と出て行かないことが、段々と劣勢を呼び込んでしまっていると思っています。それも選手に伝えていますが、それでも慎重にプレーしている部分があると感じています。それと、攻撃時にボールを動かしたいと思っても、相手の守備網に引っかかったりすると、そのワンプレーで次にもう一度トライしないときがありますので、もっともっとトレーニングしていきたいと思います。やはりトレーニングが足りないと感じていますので、そこは連戦が終わった後で、しっかりとやっていきたいと思います。連戦なのでメンタルをしっかりと切り替えて、戦っていきたいと思います。
選手コメント
FW 8 ムルジャ
今日は相手が二人いました。徳島というチームとプレーしにくいグラウンドです。乾いている上にボールも滑らず、私には難しいピッチコンディションでした。そのような中でも、もちろん勝ちに行きましたが残念ながら勝点3を奪うことはできませんでした。次はホームです。多くのサポーターの前でしっかり勝ちたいと思います。
MF 15 大山 啓輔
決定的なシーンがなかなか作れなかったです。後ろでボールを散らすだけではなく前線に顔を出すプレーもできれば良かったのですが、あまりできませんでした。得点を取れなかったので責任を感じています。今日も徳島まで多くのファン・サポーターの方が来てくれていました。しっかり準備をして次の愛媛戦は勝ちたいと思います。
MF 22 和田 拓也
うまく前にボールが入らず、インターセプトをされて攻め込まれるシーンが多かったです。前線で時間が作れなかったので、上がっていくタイミングも難しく、チームとして重心が後ろに置かれている時間が長かったと思います。次は勝つしかないのでファン・サポーターの皆さんと共に、勝点3を取れるように頑張りたいと思います。
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