明治安田生命J2リーグ 第21節
2015.7.4 [SAT] 18:00 長崎県立

長崎

0 - 1
0 前半 1
0 後半 0

大宮

  • 40' 横谷 繁
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 大久保 択生
DF 7 李 栄直
DF 6 前田 悠佑
DF 4 高杉 亮太
MF 24 三鬼 海
MF 22 井上 裕大
73'
MF 20 黒木 聖仁
MF 17 古部 健太
MF 18 佐藤 洸一
80'
MF 23 梶川 諒太
63'
FW 27 イ ヨンジェ

控えメンバー

GK 31 三浦 雄也
DF 3 趙 民宇
MF 14 東 浩史
MF 15 岸田 翔平
MF 10 花井 聖
73'
MF 8 木村 裕
63'
FW 39 高橋 祐太郎
80'

監督

高木 琢也

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
84'
MF 17 横谷 繁
71'
MF 14 清水 慎太郎
FW 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ
88'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 28 福田 俊介
MF 20 大屋 翼
84'
MF 15 大山 啓輔
MF 10 渡邉 大剛
71'
FW 9 富山 貴光
88'
FW 11 播戸 竜二

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
11 シュート 7
6 GK 8
9 CK 5
9 直接FK 14
5 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

井上 知大

副審

松井 健太郎

副審

熊谷 幸剛

第4の審判員

内田 康博

入場者数

6,029人

天候

雨、無風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

19.9℃/93%
横谷の鮮烈FKで雨中の激戦制す! 総力戦で完封勝利
出直しの一歩をしっかりと踏むことができた。前節の東京V戦で連勝が止まり、首位堅持のためには絶対に連敗は避けなければならない試合だったが、白星で再スタート。シーズン前半戦の最後の試合となる長崎とのアウェイゲームで、渋谷監督は今シーズン初めてFW清水慎を左MFでの先発起用に踏み切った。

試合開始から10分間は互いに一度のチャンスを作り、互角だった。6分、横谷のクロスから、そのこぼれ球を家長、清水慎と立て続けにシュートを狙った場面は良かったが、逆に8分には菊地のクリアに飛び込んで来た長崎のMF佐藤にボールをさらわれ、クロスをFWイ・ヨンジェに狙われる危険な場面があった。その後は、攻撃の起点を作ろうと清水慎にボールを集めたが、長崎が東京Vと同様に素早いプレスを仕掛けてきただけに苦しんだ。守備でも長崎が蹴って来るロングボールのセカンドをうまく拾えず、じわりじわりと押し込まれていく展開となった。

しかし38分、「失点しなければ自分たちのペースになってくるから、前半は堅い試合になっても良いと思っていた。そんな中で相手が前掛かりになっていたので、シンプルに裏を狙った」と、渡部が右サイドから相手の背後へ低く鋭いボールを供給。ムルジャが相手と競り合いながら得意の抜け出しでゴールに向かって前進し、シュート体勢に入ったところでスライディングを受けたが、右CKを得て敵陣に押し込んだ。このプレーが先制点の呼び水となった。横谷のクロスは跳ね返されたが、二次攻撃でカルリーニョスが右からクロスを上げると、相手が処理を誤ってハンド。ペナルティーエリアのすぐ外で得た直接FKを、横谷が目の覚めるような豪快なシュートでゴール右にたたき込んで先制点を挙げた。

横谷は「雨だったのでグラウンダーも考えたが、今週はあの角度で右上を狙う練習をやってきた。カルちゃん(カルリーニョス)もムルジャも蹴りたそうだったけど、僕も自信があったので蹴らせてくれと頼んだ。壁の作り方も、練習で塩さん(塩田)にアドバイスを受けて工夫した。練習では数本に1本の確率だったけど、本番で出て良かった」と笑顔を見せた。前半は、相手のプレスに苦しみながらも焦れずに落ち着いて対応し続け、相手に揺さぶりを掛けるロングパスも織り交ぜたことが奏功した。

後半も立ち上がりは互いにビッグチャンスがあった。48分、清水慎が左サイドでボールを収めると、パスを受けたムルジャがポストを直撃する惜しいシュートを放った。反対に53分には左サイドから押し込まれ、イ・ヨンジェと古部に次々と際どいシュートを打たれたが、GK加藤が1対1をセーブし、ポストに助けられ、菊地がブロックするという綱渡りの攻防となりながらゴールを死守した。その後も前掛かりになる長崎に対して、人数を掛けて守備をしながら、長短のパスを駆使したカウンターで対抗。57分に横谷がドリブルで相手を弾き飛ばしながら前進し、縦パスから家長がゴール右にわずかに外れるシュートを放つなど、効果的にチャンスを作っていった。

終盤は、相手のシュートを直前で阻止したカルリーニョスが負傷し、相手のパワープレーにもさらされ続ける時間があったが、プロになって初めて故郷・長崎に凱旋した渡邉や、大屋、富山といった途中投入された選手も、限られた出場時間の中でもベストを尽くし逃げ切りに貢献。GK加藤は「みんなが体を張ってくれて、試合をしながら泣きそうになった」と、総力戦で耐えた一体感を振り返った。全42試合のうち、前半戦の最後となる第21節が終わったばかりだが、4日後には第22節・札幌戦が待っている。長崎、札幌と西へ北への大移動となるアウェイの連戦だが、再び連勝街道を突き進みたい。

(総評:平野貴也/写真:山田勉)

続きを読む

監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日は、アウェイまで来ていただいた300人強のファン・サポーターの皆さんに、勝利を届けられたことを非常にうれしく思います。雨の中、最後まで選手たちを力強く後押ししてくださったことに、本当に感謝しています。地元・さいたま市内でもパブリックビューイングがありましたので、そちらで応援してくださった方々に対しても勝利を届けられて良かったです。また、私自身J2リーグは2シーズン経験がありますが、この長崎のスタジアムは初めてでした。スタジアム、ピッチともに非常に素晴らしく、J2リーグを盛り上げる雰囲気を作ってくださったことに本当に感謝しています。

ゲームに関しては前節、東京ヴェルディさんに負けたこともあり、この試合は絶対に落とせない、勝たなければいけないゲームだと思っていましたし、J1に復帰するためにも何が何でも勝とうと選手たちを送り出しました。ヴェルディさんとの試合では、プレッシャーを受けてボールを動かすことができず、得点を取ることができず、2失点して負けたということで、ボールを動かすことに関しては今週のトレーニングでずっと取り組んできました。結果としてはFKによる1得点でしたが、しっかりと相手を見ながら、しっかりとポジションを取ってプレーしてくれたと思います。一方、まだまだ修正して、もっとレベルアップしていかなくてはいけないと実感したゲームでもありました。

長崎さんは非常にアグレッシブで、守備においても攻撃においても迷いなくプレーしていて、非常にトレーニングされたチームだと映像を見て分かっていました。スキを作ったら絶対にやられてしまうと思っていましたので、選手たちが最後まで粘り強くタフに戦えたことは、今後においても非常に大きな一戦になったと思います。これから連戦になりますが、とにかく良い準備をして、一戦一戦集中して戦っていきたいと思います。

Q.相手はウイングバックを使って攻めてきましたが、相手のサイド攻撃に対して、どのように対応したのでしょうか。
私が具体的に修正の指示を出したというよりは、選手たちがゲームの流れを読んで、しっかりとプレーしてくれました。我々は久しぶりに3-4-3システムのチームとの対戦でしたので、慣れていない部分がありますし、マッチアップするポジションではなく立ち位置がずれていますので、うまくボールが入れば相手に良い攻撃を作られてしまいます。逆に、我々がサイドから攻撃できれば主導権を握れるので、そこで主導権の奪い合いがありましたが、序盤は長崎さんの方が良い形が多かったと思います。ただ、ロングボールを入れられてもセカンドボールを奪われることが少なかったので、そこはヴェルディさんとの試合から改善できた点です。そして段々と中央のスペースが開いてきて、相手がボールを奪いに狙ってきたところで焦らずに、しっかりとプレーしてくれました。前半の終わりから後半の頭の時間帯は、相手もボールを少し前に運んできましたが、相手の後ろにできたスペースをうまく使えていたと思います。

Q.これで対戦が一巡しました。首位・大宮に対する他チームからの圧力は増してくると思いますが今後、一番大切にしたいことは何でしょうか。
前半戦が終わったとはいえ、まだ21試合あります。私はリーグが始まってから一戦一戦集中してトレーニングしてきましたし、自分たちのプレーの精度や質を上げなければ、他チームと対等に戦えないと考えていますので、今後もそういった雰囲気をトレーニングから作っていきたいと思います。私自身あまり厳しい発言をしない性格ですし、タフに戦えという指示などもしないタイプですが、今後はそういった部分をもっとできるようにしていきたいです。ボールを動かすことに関しては、選手たちに高い負荷が掛かるような要求をしてしまっているところもありますが、私も高い理想を持って取り組んでいければと思います。また、よりボール際でタフに戦えるチームにしたいと思います。守備では選手たちにもっとプレーの強度を上げてほしいですし、それで守備の時間を短くした上で攻撃の時間を増やし、自分たちがしっかりとボールを動かす戦いをしたい。そういった点をもっともっと追求して、日々選手たちと成長していきたいと思っています。
選手コメント
GK 1 加藤 順大
今日は絶対勝ちたかったし、自分もプレーで見返してやろうと思って試合に臨みました。フィールドプレイヤーの仲間が最後の最後で足を出したり頭を出したりして頼もしかったですし、試合をしながらこのチームでプレーできて幸せだと思いました。雨が強かったですが、こういう中でもしっかりやれたことは自信になると思います。良い雰囲気でサッカーができましたし、遠く長崎まで来てくれたサポーターの皆さんに感謝しています。
MF 10 渡邉 大剛
最終的に一番上にいることが大切だと思うので、引き続き頑張っていきたいです。自分が出た後は、マイボールの時間を長くしたかったですし、守備も引かずに高い位置でやりたかったですが、相手がパワープレーで攻めてきたので押し込まれることが多くなってしまいました。プロ入り後、地元長崎で初めての公式戦だったので親をはじめ、応援してくれている人がたくさん来てくれていました。勝ち試合を観せることができて良かったです。
MF 22 和田 拓也
前節負けていたので今日は勝点を必ず取って帰るという思いで試合に臨みました。内容としては攻め込まれる時間も長かったですが、アウェイで勝点3という結果には満足しています。(加藤)ノブくんを入れた後ろの5人で、ゼロで抑えようと意思疎通はできていましたし、声をかけカバーし合いながらプレーをすることができました。札幌にはホームで引き分けているので、必ず勝点3を取ってきたいと思います。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー