明治安田生命J2リーグ 第25節
2015.7.22 [WED] 19:00
NACK
大宮
- 5' 渡邉 大剛
- 8' 家長 昭博
- 63' 泉澤 仁
3
-
0
2
前半
0
1
後半
0
横浜FC
試合経過
メンバー
スターティングメンバー
GK 1 加藤 順大
DF 13 渡部 大輔
69'
DF 28 福田 俊介
DF 3 河本 裕之
DF 20 大屋 翼
MF 18 横山 知伸
MF 5 カルリーニョス
61'
MF 10 渡邉 大剛
MF 39 泉澤 仁
90+1'
FW 41 家長 昭博
FW 8 ムルジャ
控えメンバー
GK 21 塩田 仁史
DF 34 片岡 洋介
69'
DF 24 高瀬 優孝
MF 23 金澤 慎
61'
MF 17 横谷 繁
FW 9 富山 貴光
FW 14 清水 慎太郎
90+1'
監督
渋谷 洋樹
スターティングメンバー
GK 18 南 雄太
DF 14 小池 純輝
DF 2 野上 結貴
DF 4 パク テホン
DF 6 中島 崇典
87'
MF 20 中里 崇宏
MF 8 佐藤 謙介
MF 24 松下 年宏
MF 19 小野瀬 康介
FW 10 寺田 紳一
72'
FW 9 黒津 勝
72'
控えメンバー
GK 1 渋谷 飛翔
DF 27 楠元 秀真
DF 32 永田 拓也
87'
MF 25 石井 圭太
MF 7 内田 智也
MF 13 野崎 陽介
72'
FW 39 大久保 哲哉
72'
監督
ミロシュ ルス
試合詳細
11 | シュート | 9 |
---|---|---|
10 | GK | 6 |
3 | CK | 6 |
11 | 直接FK | 11 |
0 | 間接FK | 1 |
0 | PK | 0 |
試合データ
主審
家本 政明
副審
宮島 一代
副審
岡野 宇広
第4の審判員
鶴岡 将樹
入場者数
9,737人
天候
晴、弱風
ピッチ状態
全面良芝、乾燥
気温/湿度
29℃/65%
電光石火の2得点で圧倒、追加点も奪って5連勝
電光石火の2得点で一気に勝利を手繰り寄せた。前節の福岡戦から中3日で迎えたホームでの横浜FC戦。次節も中3日という日程で、3連戦の第2戦となる。首位の座をより優勝へ近付けるため、3連勝で独走態勢に入りたいところだ。夏場の連戦は選手にとって酷だが、この日のアルディージャは停滞感などまるで感じさせない鋭い立ち上がりで相手を圧倒した。試合開始の場面では、相手がキックオフのボールを左サイドバックに下げたところで、家長が一気に追い込んで激しいタックルを見舞った。渋谷監督が「試合はファーストプレーで決まったと思う」と称賛した、気持ちが感じられるプレーだった。家長は「他チームとの勝点差が開いてきて気持ちに余裕が出始めている。その中でさらに勝点を積み重ねられるように気合いを入れ直して臨んだ」と、勝ち続ける強い意欲を示した。
そして5分、最終ラインの河本が左サイドの大屋に展開。大屋からパスを受けた家長が左サイドの奥にボールを流すと、泉澤がフェイントを織り交ぜたターンで相手2人をひきつけ、その間からパス。リターンをもらう形になった家長は、ゴールライン際をドリブルすると、ゴール前へラストパス。走り込んで来た渡邉がダイレクトでゴールへたたき込んで先制点を挙げた。さらに8分、今度は右サイドから相手の守備を攻略した。渡部が思い切ってランニングを見せた瞬間を見逃さず、最終ラインの福田がロングフィード。1本のパスで相手の背後を突くと、渡部がじっくりと味方の上がりを待ってバイタルエリアへパスを送ると、走り込んだ家長が左足のボレーで追加点を獲得。アウトサイドにやや引っ掛けながら、ゴール右側へ突き刺す難易度の高いシュートだった。電光石火の2得点で試合のペースは、完全に大宮のものとなった。
後半は2点のリードを生かしてじっくりと構えた分、前半よりもプレッシャーが緩み、54分にポスト直撃のシュートを浴びるなど危険な場面もあったが、渋谷監督は61分に守備力のあるMF金澤を投入し、相手をけん制。一気にペースを奪われることを回避した。すると64分、自陣ペナルティーエリアでルーズボールを拾った大屋が、慌てることなく左サイドの泉澤につなぎ、カウンター攻撃がさく裂した。泉澤は中央のムルジャへ、ムルジャは左前方のスペースに展開して、ボールは再び泉澤の足下へ入った。泉澤はカットインからニアサイドへシュートを突き刺し、勝利を決定付ける3点目を奪った。「前回、同じ形から取ったときはファーサイドだったので、ニアにいこうと思った。中に入って股下は狙い通りだった」という泉澤は今季、左45度の角度からの得点を積み重ねており、得点が大いに期待できる形になってきた。
終盤は、渡部が足に違和感を訴えて交代する場面があったが、急きょ出場した片岡がスムーズに連係を取って相手のパワープレーを跳ね返し、無失点勝利に貢献した。中3日で迎える次節は、岐阜をホームで迎え撃つ。この日は、NACK5スタジアム大宮のホームエリアがぎっしりと埋め尽くされ、平日にもかかわらず9,737人の入場者数を記録した。スタジアムには大きな一体感が生まれつつある。渡部は「選手が代わっても勝てるということはチームの自信になるし、士気も上がる。連戦で連勝というのが一番、波に乗れると思う」と充実の表情で話した。チームは、夏場も勢いが落ちるどころか、むしろ上昇ムードにある。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
そして5分、最終ラインの河本が左サイドの大屋に展開。大屋からパスを受けた家長が左サイドの奥にボールを流すと、泉澤がフェイントを織り交ぜたターンで相手2人をひきつけ、その間からパス。リターンをもらう形になった家長は、ゴールライン際をドリブルすると、ゴール前へラストパス。走り込んで来た渡邉がダイレクトでゴールへたたき込んで先制点を挙げた。さらに8分、今度は右サイドから相手の守備を攻略した。渡部が思い切ってランニングを見せた瞬間を見逃さず、最終ラインの福田がロングフィード。1本のパスで相手の背後を突くと、渡部がじっくりと味方の上がりを待ってバイタルエリアへパスを送ると、走り込んだ家長が左足のボレーで追加点を獲得。アウトサイドにやや引っ掛けながら、ゴール右側へ突き刺す難易度の高いシュートだった。電光石火の2得点で試合のペースは、完全に大宮のものとなった。
後半は2点のリードを生かしてじっくりと構えた分、前半よりもプレッシャーが緩み、54分にポスト直撃のシュートを浴びるなど危険な場面もあったが、渋谷監督は61分に守備力のあるMF金澤を投入し、相手をけん制。一気にペースを奪われることを回避した。すると64分、自陣ペナルティーエリアでルーズボールを拾った大屋が、慌てることなく左サイドの泉澤につなぎ、カウンター攻撃がさく裂した。泉澤は中央のムルジャへ、ムルジャは左前方のスペースに展開して、ボールは再び泉澤の足下へ入った。泉澤はカットインからニアサイドへシュートを突き刺し、勝利を決定付ける3点目を奪った。「前回、同じ形から取ったときはファーサイドだったので、ニアにいこうと思った。中に入って股下は狙い通りだった」という泉澤は今季、左45度の角度からの得点を積み重ねており、得点が大いに期待できる形になってきた。
終盤は、渡部が足に違和感を訴えて交代する場面があったが、急きょ出場した片岡がスムーズに連係を取って相手のパワープレーを跳ね返し、無失点勝利に貢献した。中3日で迎える次節は、岐阜をホームで迎え撃つ。この日は、NACK5スタジアム大宮のホームエリアがぎっしりと埋め尽くされ、平日にもかかわらず9,737人の入場者数を記録した。スタジアムには大きな一体感が生まれつつある。渡部は「選手が代わっても勝てるということはチームの自信になるし、士気も上がる。連戦で連勝というのが一番、波に乗れると思う」と充実の表情で話した。チームは、夏場も勢いが落ちるどころか、むしろ上昇ムードにある。
(総評:平野貴也/写真:早草紀子)
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選手コメント
GK 1 加藤 順大
前節で3点を先に奪いながら、前半の終了間際に失点したことがすごく悔しかったので、今日はそういうことがないようにしたかったです。リードしても気が緩むことがないようにと強く意識していました。平日にもかかわらず1万人近くの方が来てくれて、とても励みになりましたし嬉しかったです。これからも是非スタジアムに来てほしいです。
MF 10 渡邉 大剛
ようやくスタートから出られるチャンスが来たなという思いでしたし、点を取りたいなという気持ちもありました。だからと言って特別なことをするのではなく、チームが勝つために自分のプレーができればと思っていました。出たときに結果を出すことが一番大事ですので、早い時間で得点ができ、勝つことができて良かったです。しっかりとホームで連勝できるように、次もいい準備をしたいと思います。
DF 34 片岡 洋介
急に出番が来ましたが、いつ出てもいいように準備をしていたので大丈夫でした。しっかりプレーすることができたのではないかと思います。少し攻め込まれる時間もありましたが、集中して声を切らなさないようにしました。またチャンスをもらったときには、日頃から支えていただいている皆さんのためにも全力を尽くしたいと思います。
MF 41 家長 昭博
結果が出たので良かったです。暑い中での試合でしたが、今日もやることは変わりませんでしたし、立ち上がりに点を取ることができたのが良かったです。ただ、3点差になってからは、少し良くない部分も出てしまいました。今日は平日なのに多くの方に応援してもらったし、夏休みになったということで子どもたちもいっぱい来てくれていました。また試合を楽しく観に来てくれると嬉しいです。
ゲームついては、ファーストプレーで決まったと思います。家長選手が中島選手にタックルに行ったプレーです。私からは選手たちに気迫あるプレーをしてくれと伝えていましたし、あのプレーがすべてだったと今になって感じています。体がある程度きついときに、ああいうプレーはなかなかできないものですし、実際にやるかやらないかという部分もあるのですが、あれが我々に主導権をもたらしたのではないかと思います。
攻撃に関しては、これまで3-4-3や5-4-1システムの相手との対戦が多かった中で、横浜FCさんが4-4-2だったため、選手たちにはいつも以上にスペースが見えたと思います。選手たちがそれを感じ取り、得点してくれたことが非常にうれしいです。今日は運動量や最後まで走り切るということが大切でしたし、しっかりとランニングしたことが得点につながったと思います。また、厳しい状況の中で選手たちがどれくらいできるかという点は1つの課題でした。前節の福岡戦では、3-0から1点を返されて後半は攻めに攻められてしまいました。多くのチャンスがあったので、J1に復帰するためにはやらなければいけないことが多々あると思いますが、今日は2-0から後半に1点を取り、さらに失点をゼロに抑えたという点では、課題を1つクリアしたと思いますので次につなげたいです。
後半の途中からは、もっとボールを持って、相手を押し下げて相手の陣地でパスをつなぐということをもう少しできるようにならないと、1つ上のレベルでは点を取られてしまうと考えていました。もっとそういう部分の精度を高めていきたいと思います。しかし暑い中、選手も最後まで力を抜かずに戦ってくれ、結果を出してくれたことを本当にうれしく思います。
Q.守備面の評価を教えてください。
ボールサイドへの寄せは非常に良かった半面、逆サイドの絞りなどは甘い部分があったと思います。横浜FCさんもボランチからのサイドチェンジや裏へのボールを出してくるため、非常に危ないと思っていました。我々が意図的に守備をしている中でサイドチェンジをされても問題ないのですが、やはり1回インサイドに入れられてからサイドチェンジをされると、守備側は中に絞ってから外に行くことで一歩遅れてしまいます。1メートルや2メートルの細かい部分ですが、そういったことを意識していかないと、本当にレベルの高い相手にはやられてしまうので、もっともっと突き詰めていきたいと思います。
Q.久しぶりの先発出場で期待に応えた、渡邉大剛選手の評価を教えてください。
彼は普段から、先発でも交代でも大丈夫な準備をしてくれています。今回は連戦でしたし、サイドハーフには攻撃でも守備でも求めていることが非常に多く、ずっと出ていた横谷選手が体力的に厳しくなるのは分かっていました。渡邉選手は、あれくらいは普通にやってくれる選手です。1点目の場面であそこに走り込んでいったのは本当に良かったですし、こういった形で貢献してくれたことをうれしく思います。やはり、普段から良い準備をしているからではないかと思っています。今日も、片岡選手が急きょ右サイドバックで出ても、最後の局面で体を張ってくれました。普段から全員が高い集中力を持ってトレーニングに取り組んでくれていることが、こういう結果につながっていると思いますが、まだまだ試合は続きますので、次もしっかりと良い準備をしていきたいです。
Q.渡部選手の状況について、分かる範囲で教えてください。
足を気にしていたようですが、具体的なことは分かりません。次の試合まで中3日しかありませんので、次がどうなるかは分かりません。先日のJ1を見ていても、肉離れをする選手が多かったりPKが多かったりと、暑さの中で非常にシビアな戦いをしていると思います。選手たちはピッチの内外でコンディショニングを意識しなくてはいけませんし、我々も選手たちをコントロールしていかなくてはいけないと感じます。