Jリーグ ディビジョン1 第6節
2012.4.14 [SAT] 14:00 ニッパ球

横浜FM

  • 53' 小野 裕二
1 - 1
0 前半 0
1 後半 1

大宮

  • 82' 長谷川 悠
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 飯倉 大樹
DF 13 小林 祐三
DF 4 栗原 勇蔵
DF 22 中澤 佑二
DF 5 ドゥトラ
MF 27 富澤 清太郎
MF 8 中町 公祐
MF 25 中村 俊輔
MF 7 兵藤 慎剛
86'
FW 10 小野 裕二
FW 9 大黒 将志

控えメンバー

GK 1 榎本 哲也
DF 26 青山 直晃
DF 24 金井 貢史
MF 28 熊谷 アンドリュー
MF 14 狩野 健太
FW 23 松本 翔
86'
FW 17 松本 怜

監督

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 14 坪内 秀介
77'
DF 2 菊地 光将
DF 20 キム ヨングォン
DF 22 下平 匠
MF 6 青木 拓矢
MF 5 カルリーニョス
MF 13 渡邉 大剛
MF 9 チョ ヨンチョル
MF 16 金久保 順
84'
FW 10 ラファエル

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 4 深谷 友基
DF 30 渡部 大輔
84'
MF 23 金澤 慎
MF 7 上田 康太
MF 18 橋本 早十
FW 32 長谷川 悠
77'

監督

試合詳細
8 シュート 9
13 GK 21
5 CK 12
12 直接FK 16
3 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

家本 政明

副審

大塚 晴弘

副審

村井 良輔

第4の審判員

井上 知大

入場者数

7,101人

天候

雨、中風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

11.6℃/80%
長谷川が移籍後初ゴール! 粘り強く追いついて勝点1を奪う!
前節のC大阪戦はホームで3点を奪われ、悔しい敗戦を喫した。再スタートを切ったアルディージャが乗り込んだのはニッパツ三ツ沢球技場。冷たい雨が降る中、過酷なコンディションでの一戦となった。
横浜FMとは3月20日のヤマザキナビスコカップ第1節で対戦している。結果は1-1のドローながら、終盤のアンラッキーな失点で白星を失った。この試合のキーマンになったのが、横浜FMの中村だった。ボランチのポジションから、長短織り交ぜたパスで中盤のリズムを作られた。アルディージャのディフェンスラインは下がらざるを得ず、いつしか中盤が間延びして横浜FMにペースを握られた。追いつかれた上での引き分けは、アルディージャにけっして小さくないダメージを与えた。あの試合から約1カ月。リベンジマッチでもある一戦は、横浜FMのキックオフでスタートした。

アルディージャにとって警戒すべきは、中盤で指揮を執る中村と、6年ぶりに復帰した左サイドバックのドゥトラである。しかし、アルディージャは今シーズン初スタメンの坪内が、オーバーラップしたドゥトラを徹底マーク。マッチアップの場面で1対1の強さを見せ、横浜FMのサイド攻撃を封印した。
しかし、雨でピッチに水がたまり、奪ったボールをつなぐことができない。「前線へのパスの供給が少なかった」と鈴木監督が振り返ったように、両チームともにパスの精度を欠いた。開始直後のFKで中村のシュートがバーをたたいたように、雨の日はセットプレーが明暗を分けることがある。アルディージャのチャンスは36分のCKから生まれた。逆サイドに抜けたこぼれ球をラファエルがキープすると、フォローに入ったカルリーニョスが左足でクロス。ゴール前に残っていた坪内がファーサイドでヘディングシュートを放つが、ボールはわずかにバーの上を越えた。前半は互いに決め手を欠いて、0-0のままハーフタイムを迎えた。

試合が動いたのは53分だった。横浜FMの小野にミドルシュートを決められて先制点を許してしまう。しかし、アルディージャが本領を発揮したのはここからだった。「先制されても自分たちのペースが崩れなかった。逆に横浜FMの運動量が落ちて、点が取れる気がした」とチョ ヨンチョル。渡邉も「失点しても踏ん張って追いつけたことが収穫」と振り返っている。チョ ヨンチョルは持ち前のスピードを生かし、左右にポジションを変えて相手のディフェンスを揺さぶった。金久保もドリブルで前線に侵入し、横浜FMの守備を崩しにかかった。
77分に長谷川がピッチに入ると、高さのあるFWが前線に並んだことでさらに攻撃の幅が広がった。鮮やかなゴールが生まれたのは82分。左サイドの下平がゴール前にクロスを入れると、ヘディングで競り勝ったラファエルがボールを折り返す。うまく足元に収めた長谷川が粘り、冷静に左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。「ラファエルが見えた瞬間、ボールを折り返してくると思った。相手もよく見えていた」と言う長谷川の移籍後初ゴールで、アルディージャがついに試合を振り出しに戻した。

試合は1-1のまま終了したが、ヤマザキナビスコカップで対戦した時と違い、追い付く形で勝点1を手に入れた。後半の数字だけを見ると、アルディージャの6本のシュートに対して横浜FMは5本。さらに横浜FMの3本に対して、8本のCKを獲得している。確かに鈴木監督が「自分たちからアクションを起こして攻められなかった」と言うように、勝点3を取れなかったことは課題が残る。それでも、次節のさいたまダービーに向けて、トンネルを抜け出すきっかけをつかんだことは大きな収穫である。「移籍してここまでうまくいかないこともあり、何かを変えるきっかけがほしかった。このゴールをきっかけにして、いい形で次につなげたい」。長谷川が残したのは、巻き返しを予感させる重い言葉だった。

(総評: 岩本 勝暁 /写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 鈴木 淳
どちらのチームもなかなか調子が上がらない中で今日のゲームを迎えましたが、やはりお互いに思い切りのいいプレーができず、特に攻撃面でそういう場面が多かったと思います。ボランチでなかなかボールがキープできなかったり、あるいはつなげなかったので、サイドチェンジを含めて前線へ供給するボールがなかなか多くなりませんでした。
守備についてはわりと安定してできたのですが、攻撃がほとんど形になりませんでした。ルーズボールを拾って攻めることはできましたが、自分たちからアクションを起こして攻めることなかなかできなかったように思います。なんとか勝点1は取りましたが、次のゲームこそ勝点3を取れるようしっかり準備したいと思います。

Q:ボランチでキープできなかったのは、横浜FMが中盤を省略するスタイルのサッカーだったからか?
それはあまり関係ないと思います。自分たちの中盤の構成のところでのバランスがあまりよくありませんでした。金久保はわりと右に左にと動きがよく、彼が起点になることは多かったのですが、青木とカルリーニョスのところで起点になる場面が非常に少なかったように思います。そのバランスが全体としてよくなかったために、攻撃の形が思うようにできませんでした。
選手コメント
FW 32 長谷川 悠
Q:1点ビハインドでピッチに入った時に意識していたことは?
今年は途中から出場する機会が多かったのですが、その中で思うような形で結果を出せていませんでした。ですので、とにかくゴールを取れるように、ということを考えていました。ラファエルとの2トップだったので、少々無理なボールでもどんどん前に入れてもらって、ゴール前でチャンスを多く作れるようにと意識してやりました。

Q:得点場面を振り返って。
思ったよりもトラップがうまく止まり過ぎて、ボールが足下に入ってしまったのですが、その後うまく相手DFをブロックできたし、落ち着いて決めることができたのではないかと思います。

Q:このゴールをきっかけにどんどん結果を出していきたいのでは?
まず1点決めなければチームの一員として認めてもらえない、と思ってやっていたので、今日のゴールでとてもほっとしています。これからもどんどんゴールを決めていけるように、できれば勝利につながるゴールを決められるようにやっていきたいと思います。
DF 14 坪内 秀介
Q:今日プレーして手応えを感じた部分は?
僕は攻撃的な選手ではないので、自分のサイドからは崩されないで1試合通して戦いたいと、守備面でそういう課題を持ってやっています。そういう点では、今日は先制点を許してしまったので非常に残念でした。逆転できれば一番よかったのですが、それでもチームとして引き分けにできたことで、次につなげなければいけない試合になったのではないかと思っています。

Q:試合後、サポーターからは「勝点3」コールがあったがどう感じたか?
サポーターの皆さんもそうでしょうけど、もちろん選手も勝点3が欲しいと思ってプレーしています。次こそ勝点3を取れるようにチームとしてやっていきたいと、選手全員がそう思っていると感じています。個人的には、また次の試合に先発で出られるようにやっていかなければいけないので、引き続き頑張りたいと思います。
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