Jリーグ ディビジョン1 第8節
2012.4.28 [SAT] 16:00 NACK

大宮

  • 10' カルリーニョス
  • 71' 青木 拓矢
2 - 1
1 前半 1
1 後半 0

札幌

  • 45+1' 高木 純平
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 14 坪内 秀介
DF 2 菊地 光将
DF 20 キム ヨングォン
DF 22 下平 匠
MF 5 カルリーニョス
MF 6 青木 拓矢
MF 13 渡邉 大剛
90+1'
MF 9 チョ ヨンチョル
87'
MF 8 東 慶悟
58'
FW 10 ラファエル

控えメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 4 深谷 友基
87'
DF 24 鈴木 規郎
DF 30 渡部 大輔
MF 7 上田 康太
58'
MF 16 金久保 順
90+1'
FW 32 長谷川 悠

監督

スターティングメンバー

GK 16 李 昊乗
DF 2 日高 拓磨
DF 3 ジェイド ノース
DF 29 奈良 竜樹
DF 6 岩沼 俊介
MF 4 河合 竜二
MF 31 前 貴之
75'
MF 7 高木 純平
MF 17 岡本 賢明
62'
MF 32 近藤 祐介
70'
FW 11 前田 俊介

控えメンバー

GK 1 高木 貴弘
DF 25 櫛引 一紀
DF 34 岡山 一成
MF 8 砂川 誠
MF 10 宮澤 裕樹
70'
MF 15 古田 寛幸
62'
FW 13 内村 圭宏
75'

監督

試合詳細
15 シュート 16
12 GK 13
5 CK 2
13 直接FK 7
6 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

山本 雄大

副審

岡野 尚士

副審

渡辺 智哉

第4の審判員

関谷 宣貴

入場者数

8,435人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

21.4℃/65%
カルリーニョスがリーグ戦初得点、今季初の連勝飾る
前節のさいたまダービーを制したアルディージャが狙うのは、今季初の連勝だ。前回の連勝は、2010年の第29節・山形戦、第28節・湘南戦までさかのぼる(第28節が荒天で順延となったため開催順序が入れ替わった)。昨季は残念ながら一度も連勝することができなかったのだ。しかも、ホームではわずか2勝に終わった。今節は、前節に続くホームゲーム。相手はリーグ戦未勝利で最下位に苦しむ札幌。アルディージャとしては、ダービーでの快勝をその場限りの歓喜に終わらせず、今後の勢いにつなげるために何としてもホームでの連勝を飾りたい。

試合の序盤は、互いに中盤で守備ブロックを組んでにらみ合った。その中で先手を取ったのは、アルディージャだった。立ち上がりの5分は相手守備ラインの裏へ長い縦パスを通して縦に揺さぶり、チャンスメーク。そして10分、渡邉のサイドチェンジで今度は横に揺さぶり、下平がすかさずピンポイントのクロスを送ると、相手DFの隙を突いたカルリーニョスがヘディングシュートで先制点をもぎ取った。今季新加入で主軸として活躍しているカルリーニョスにとっては、待望のリーグ戦初ゴール。チームメートから祝福を受けて愛きょうのある笑顔を見せた。しかし、リードを得た後の攻撃はやや単調に陥った。渡邉は「ショートパスとロングパスのどちらを攻撃の基本にするのか、少し曖昧になった。主導権をしっかりと握ってボールをつなぐというスタイルをもっと表現すべきだったかなとも思う。追加点を取りに行くという気持ちも足りなかったように感じた」と反省点を挙げた。それでもリードしたまま前半を終えようとしていたが、前半終了間際に札幌のFW前田に鋭いターンで突破を許した。守備陣が慌てたところでMF高木に強烈なシュートを決められ、同点に追いつかれた。試合再開直後に前半終了のホイッスル。リードを守り切れなかった嫌な空気がスタジアム全体に漂った。

しかし、鈴木監督に「粘り強くメンタルコントロールして戦うこと」と指示を受けたアルディージャイレブンは、試合の流れを相手に渡すことなく粘った。今季失点が多い後半の立ち上がりをしのぐと、58分には負傷明けで万全ではない東に代えて上田を投入。東がいたトップ下にポジションを移したカルリーニョスが正確で速いロングパスによって効果的なカウンター攻撃を生み出し、チームはゴールへ向かう推進力を取り戻した。71分、アルディージャは敵陣に押し込むとラファエルの浮き球のパスに対して渡邉が走り込んだ。このランニングが相手DF2人をひきつけ、右サイドをオーバーラップした坪内がフリーとなってこぼれ球をコントロール。「打っちゃおうかなと思ったけど、難しかった。青木が声を出して『後ろ!』と言ってくれたのでパスを出した」という坪内のバックパスを青木がシュート。ボールは鮮やかに相手GKの手をかわし、ゴールネットを揺らした。その後はDF深谷を投入して相手の攻撃をシャットアウト。この試合でJ1通算200試合出場を果たした北野が相手のクロスをキャッチしたところで試合終了のホイッスルが鳴り、スタジアムは今季初の連勝を喜ぶアルディージャサポーターの拍手に包まれた。

途中出場でゲームコントロールに一役買った上田は「勝つことが一番。ホームで連勝できたし、いい形でアウェイに行ける」と、ゴールデンウィークの連戦を良い雰囲気のまま乗り切る決意をのぞかせた。次節はアウェイでの神戸戦。勢いに乗ったまま、3連勝を飾りたい。

(総評: 平野 貴也 /写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 鈴木 淳
今日は非常に重要なゲームだと思ってました。その理由は、昨年からなかなか連勝ができない、NACK5スタジアム大宮でなかなか勝てないということがあり、そしてさらに、前節の浦和とのダービーを制して、気持ちの面でもフィジカル的な面でも非常にきついだろうということでした。それでも、どんな形でも勝点3を取りたいと選手に話をしてゲームに臨みました。選手はよくそれを実行してくれたと思います。いろいろな問題がありましたが、とにかく勝点3を取れてよかったです。

Q:「いろいろな問題」とは具体的に何か?
もう少しボールをポゼッションしたいし、前からプレッシャーを掛けていきたいということはありましたが、前節のゲームでメンタル的にもフィジカル的にもかなり疲弊をしていました。また、前節勝ったという安堵感もありました。しっかりボールをつないで相手を走らせることができればよかったのですが、チーム状態から考えてなかなかそこまでは難しかったかもしれません。それで、どちらかといえば守備的なところからゲームはを進めていきました。前半はボールポゼッションできる場面もありましたが、なかなか効果的にボールを動かせていませんでした。そういうところが問題点としてありました。

Q:途中交代した東の状態は?
状態は悪くないと思います。そこまでほとんどゲームをやっていなかったのに前節フルに近い形でやって、フィジカル的にかなりきつかったのではないかと思います。今日も前半からなかなかいい形でプレーができていませんでした。今のところは足の状態も100%ではない中でゲームをやってもらっていますので、あまり無理をさせたくないということもあって交代しました。

Q:問題点もあった中で、この試合の収穫は?
先ほども話しましたように、前節の戦いから考えて今日は非常に難しいゲームになると思っていました。それは、選手も同じでしたが、気持ちと体がなかなかマッチしない中、非常に厳しい戦いを強いられながらも、粘り強く戦ってくれたことではないか、と思います。思ったよりは体が動かなかったのではないかと感じています。その中でも粘って粘って勝点3を取りました。それが収穫だと思います。
選手コメント
MF 5 カルリーニョス
Q:前節さいたまダービーに勝利した後での今節、どんな気持ちで試合に臨んだか?
ダービーで勝利したことはうれしかったですが、今週のゲームはもしかするとダービー以上に重要なゲームになる、チーム全員でそういう意識を持ってトレーニングしてきました。それが勝利という形になったのは、自分自身もうれしく思っています。

Q:先制点の場面を振り返って。
とてもうれしいです。ゴールを決めることは、特にリーグ戦でゴールを決めるということは非常に重要だと思っています。自分自身どこかでチャンスがないかとずっと狙っていたので、今日そのチャンスが来てうれしく思います。ですが、ゴール以上にチームが勝ったということが重要です。チームの勝利のほうがうれしいですね。

Q:前半終了間際に追いつかれたが、ハーフタイムにはどんな話があったか?
ああいった形で失点してしまうと、やはりお互いに厳しい言葉が飛び交うものです。その中でも、しっかり落ち着きを持って、気持ちを持って後半に入ろうと話し合いました。僕自身、今日もし引き分けていたとしたら、それはすなわち敗戦を意味すると思っていました。我々の今までの戦い方を考えても、こういったゲームをしっかり勝ち切ることが非常に大事です。今日は引き分けではなく、何としても勝利を得るんだと意思統一して、後半に臨んだつもりです。

Q:この後は連戦だが、どう調整していくか?
連戦を迎えるに当たって、まずは休養が大事です。しっかり食事を摂って、休む。そしてその後に試合に向けて準備をする。そういったプロとしての姿勢が大事になってくると思います。
MF 6 青木 拓矢
Q:自身のホーム初ゴールが決勝点となったが、その場面を振り返って。
ゴール前に走り込んだら、ツボさん(坪内)からいいボールが来たのでシュートを打ちました。ゴールを見た瞬間にはもう入っていたので、細かいところはよくわからなかったです。

Q:サイドネットをきれいに揺らしたが狙ったのか?
もちろん狙いました。

Q:前半終了間際に追いつかれ、ハーフタイムにどんな話があったか?
もっとセカンドボールを拾うために動こう、もう少し落ち着いてつなごう、という話をしました。

Q:途中追いつかれながらも勝ち切れた要因は?
後半はみんな粘り強く守備して、失点しませんでした。危ないシーンも何度かありましたが、ギリギリのところで防ぎ、ゼロで抑えられたことがよかった要因だと思います。

Q:これから連戦だが、どんな準備をしたいか?
次の試合にも100%で臨めるように、まずは体をしっかり休めて、神戸戦に備えたいと思います。
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