Jリーグヤマザキナビスコカップ 予選リーグ Bグループ 第4節
2012.5.16 [WED] 19:00 NACK

大宮

  • 53' キム ヨングォン
1 - 1
0 前半 0
1 後半 1

札幌

  • 88' 前田 俊介
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 江角 浩司
DF 30 渡部 大輔
DF 2 菊地 光将
DF 20 キム ヨングォン
DF 24 鈴木 規郎
90+2'
MF 5 カルリーニョス
MF 7 上田 康太
MF 16 金久保 順
79'
MF 9 チョ ヨンチョル
MF 8 東 慶悟
88'
FW 10 ラファエル

控えメンバー

GK 1 北野 貴之
DF 34 片岡 洋介
DF 22 下平 匠
MF 6 青木 拓矢
MF 18 橋本 早十
79'
FW 27 市川 雅彦
88'
FW 32 長谷川 悠
90+2'

監督

スターティングメンバー

GK 16 李 昊乗
DF 3 ジェイド ノース
DF 25 櫛引 一紀
DF 29 奈良 竜樹
DF 2 日高 拓磨
MF 27 荒野 拓馬
74'
MF 31 前 貴之
MF 8 砂川 誠
MF 13 内村 圭宏
70'
MF 33 榊 翔太
67'
FW 23 大島 秀夫

控えメンバー

GK 30 杉山 哲
MF 4 河合 竜二
MF 18 芳賀 博信
67'
MF 15 古田 寛幸
MF 7 高木 純平
FW 11 前田 俊介
74'
FW 32 近藤 祐介
70'

監督

試合詳細
15 シュート 11
9 GK 10
15 CK 7
13 直接FK 6
2 間接FK 3
0 PK 0
試合データ

主審

吉田 哲朗

副審

中井 恒

副審

作本 貴典

第4の審判員

西尾 英明

入場者数

4,359人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

21.6℃/65%
終了間際に被弾。公式戦ホーム4連勝を逃す
ミッドウィークの水曜日に開催されるのは、今節がチーム3試合目となるヤマザキナビスコカップだ。アルディージャはここまで1分け1敗で、グループBの7チーム中5位となっている。
チーム状態は決して悪くない。浦和とのさいたまダービーに勝利してから、ホーム3連勝を飾っている。敵地で行なわれたリーグ前節も、難しいゲーム展開のなかで勝点1を持ち帰ってきた。
札幌を迎え撃つこの日は、その鳥栖戦からメンバーを入れ替えてきた。GKには江角が起用され、最終ラインは右から渡部、菊地、キム ヨングォン、鈴木で構成される。ダブルボランチには上田とカルリーニョスが入り、両ワイドは右に金久保、左にチョ ヨンチョルだ。トップ下は東で、最前線にはラファエルが構える。
メンバーが変わっても、コンビネーションに不安はない。勝利へのモチベーションも高い。ホームの連勝記録をのばせるのか、出場機会を得た選手がどのようなプレーを見せるのか、という期待感が、NACK5スタジアム大宮を包み込んでいる。

 序盤からゲームをコントロールしたのはアルディージャだった。しっかりとしたポゼッションからラファエル、東、チョ ヨンチョル、金久保の4人が流動的にポジションを入れ替え、相手の守備ブロックの間でボールを引き出す。攻守の切り替えの早さも意識されており、スピーディな展開から相手ゴールへと迫る。
前半は0対0のままで終了したが、ショートカウンターあり、ミドルシュートありと、多彩な攻撃で相手守備陣に圧力をかけ続けた。相手に攻め込まれた場面では、「落ち着いてゲームに入れた」というGK江角を中心にしっかりと対応した。


後半もアルディージャのペースで進む。「前半のうちに得点できなかったので、勢いを持って入ることは意識していました」という上田の言葉どおり、チーム全体がゴールへの意欲を感じさせていくのだ。
52分にはゴール前のこぼれ球に反応したキム ヨングォンの左足シュートが、相手GKを鋭く襲う。この一撃で得た右CKから、待望の先制点が生まれた。53分、ジェイド ノースのマークを振り切ったキム ヨングォンが、見事なヘディングシュートを突き刺したのだ。
その後もアルディージャは主導権を掌握する。59分、右CKからラファエルが際どいヘッドを放つ。66分にはチョ ヨンチョル、東、金久保とボールをつなぎ、最後はラファエルがシュートへ持ち込んだ。鈴木と渡部の両サイドバックが前線へ飛び出すシーンも増え、厚みのある攻撃が相手守備陣を追い詰めていく。
ここで追加点を奪うことができれば、一気に勝利を引き寄せられただろう。しかし、「セカンドボールがだんだん拾えなくなって、最後は押し込まれてしまった」と金久保が言うように、両ゴール前での攻防が多くなる。アルディージャは攻めているが、札幌にも攻撃を許してしまうのだ。「後半は攻めて、攻められてという展開が多くなり、後ろの安定感を欠いてしまった」とは鈴木監督である。88分、途中出場の前田に痛恨の一発を喫してしまった。アルディージャはアディショナルタイムまで攻めたて、右サイドのFKからキム ヨングォンがプッシュしたものの、GKにキャッチされた瞬間に終了のホイッスルが鳴り響いた。

試合後の選手たちは、悔しさを噛み殺していた。菊地と東は「もったいない試合でした」と口を揃え、金久保は「追加点を取れなかったのがすべてかな、と思います」と呟くように話した。
とはいえ、今後につながる材料を見つけることはできる。「いい形でボールが取れているので、カウンターが早くなってきた」と東は語る。「もっとやっていかなきゃいけないですけれど、攻守の切り替えは以前より早くなっている」と菊地も話す。
土曜日には中2日でリーグ戦が待つ。「(リーグ戦の)鳥栖戦はアディショナルタイムで追いつかれて、今日も終了間際だった。しっかり反省して、また同じことがないようにしたい」という菊地の思いは、チーム全体に共通するもののはずだ。

(総評: 戸塚 啓 /写真:早草 紀子)

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監督コメント
監督 鈴木 淳
結果的に勝点1しか取れずに残念です。前半から攻撃的に行って、何度かチャンスはありましたが、1点しか取れずに2点目が取れなかったのが痛かったです。後半になってスペースができて、終盤はお互いに攻めて攻められて、という展開が多くなってきて、守備の安定を欠いてしまいました。
運動量はそこそこありましたが、全体のバランスを含めてもっといいポジショニングができれば攻撃はもっとよくなると思います。それから、何本かはシュートまで行けたものの、クサビのボールに対しての連動性と精度が足りなかったので、その部分でのコンビネーションを高めていかなければいけないと感じました。

Q:鳥栖戦から先発メンバーを7名入れ替えたが、その狙いは?
まず、勝点3を取るために全体のバランスを考えてメンバーを選びました。それから、運動量があって、しかもバイタルエリアに入ってからのコンビネーションをできるだけ高められるような形で構成しました。
金久保を右サイドに置いて、彼の運動量で敵の背後を突きたかったのですが、その形はあまり出ませんでした。間で受けてからサイドへの展開ということも何度かはありましたが、そこからのラストパスの精度が今一つだったと思います。

Q:神戸戦以来の先発となったキム ヨングォンのプレーはどうだったか?
集中力を高く持ってやってくれました。左足のいいキックを持っているので、組立のパスがもうちょっとラファエルや東に入ればもっと良くなると思います。(チョ)ヨンチョルへのパスも何本かありましたが、直接ゴールラインを割ってしまっていました。パスの精度を高め、味方のタイミングに合わせてのクサビをもっと入れられるようになれば、もう少しレベルアップできると思います。
選手コメント
MF 7 上田 康太
Q:J1リーグ戦で対戦したばかりの札幌だったが、前回の対戦から何か生かしたいと思っていたことはあったか?
リーグ戦では守備の時に引き過ぎて、相手に自由にやられてしまっていたので、もっと全体をコンパクトにして前からボールを取りに行けば相手も嫌じゃないかと考えていました。それは前半から意識してやりました。

Q:個人的に意識してプレーしていた点は?
僕のプレースタイルは、ボールを受けてさばいて、というのを繰り返してチームにいいリズムを与えることなので、そこは意識していました。チャンスがあればゴールにつながるパスを出したり、自分でゴールを取りに行きたかったのですが、なかなかうまく前に絡めなかったですね。

Q:ボールを持って試合をコントロールしながらもゴールが遠かった原因は?
ボールは前には入っていましたが、そこからの工夫が足りませんでした。ミドルシュートだったり、もっとダイナミックな思い切ったプレーが必要だったと感じています。

Q:中2日での川崎戦に向けての意気込みを。
次の試合は絶対に勝てるように、チームみんなで頑張って一丸となって戦って、サポーターの方たちに勝利をプレゼントしたいと思います。
DF 20 キム ヨングォン
Q:神戸戦以来の先発出場で、アピールする気持ちも強かったか?
直近の2試合は試合終盤の残り何分かしか出ていませんので、こういう限られたチャンスの中で結果を出すことが非常に大事だと思っています。ゴールは決めましたが、現状に満足せずもっともっと頑張っていきたいです。

Q:得点場面を振り返って。
あれは私のゴールではなく、チーム全員で奪ったゴールだと思っています。あのゴールで勝てれば一番よかったのですが、引き分けてしまい非常に残念でした。

Q:中2日で迎えるJ1リーグ戦・川崎戦への意気込みを。
今日も試合内容自体はそれほど悪くはなかったですし、我々は力のあるチームだと感じています。中2日しかありませんが、しっかり準備して川崎に勝ちたいと思います。
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