明治安田生命J1リーグ 1st 第6節
2016.4.10 [SUN] 13:00 豊田ス

名古屋

  • 26' シモビッチ
1 - 2
1 前半 0
0 後半 2

大宮

  • 72' 河本 裕之
  • 79' 泉澤 仁
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 楢﨑 正剛
DF 19 矢野 貴章
DF 5 大武 峻
DF 2 竹内 彬
DF 33 安田 理大
MF 6 古林 将太
80'
MF 17 明神 智和
85'
MF 7 田口 泰士
MF 11 永井 謙佑
MF 18 野田 隆之介
72'
FW 9 シモビッチ

控えメンバー

GK 16 武田 洋平
DF 3 オーマン
DF 24 高橋 諒
MF 10 小川 佳純
80'
MF 20 矢田 旭
85'
MF 29 和泉 竜司
72'
FW 34 グスタボ

監督

小倉 隆史

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
81'
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 10 岩上 祐三
71'
MF 17 横谷 繁
MF 39 泉澤 仁
87'
FW 41 家長 昭博
FW 8 ドラガン ムルジャ

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
81'
DF 5 沼田 圭悟
MF 18 横山 知伸
87'
MF 20 大屋 翼
FW 7 江坂 任
71'
FW 9 ネイツ ペチュニク

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
11 シュート 11
13 GK 5
7 CK 8
8 直接FK 16
0 間接FK 4
1 PK 0
試合データ

主審

荒木 友輔

副審

聳城 巧

副審

権田 智久

第4の審判員

川崎 秋仁

入場者数

12,417人

天候

曇、無風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

24.4℃/37%
逆転で鬼門突破、リーグ戦で4試合ぶり勝利
序盤の試練が訪れようとしている。開幕2連勝の後、2連敗を喫して1つの引分けと続き、戦績は2勝1分け2敗。白星先行の成績にしなければ上位には食い込めない。ヤマザキナビスコカップでは2勝1分けでAグループ首位と好成績を出しているだけに、勢いをリーグ戦に持ち込みたいところだ。明治安田生命J1 1stステージ第6節の相手は、勝点7で並ぶ名古屋。実は、名古屋とのアウェイゲームは4分け6敗と分が悪い。しかも豊田スタジアムは、2年前の対戦で終了間際に勝ち越しを許し、最終節に自力でのJ1残留の可能性がなくなるという苦い敗戦を喫した場所でもある。鬼門を突破しなければならない。

しかし前半は、やはり鬼門かと思わずにはいられない展開だった。泉澤と家長の連係を軸に左サイドから攻撃する場面はあったが、パスワークは全体的に低調だった。右サイドハーフで先発した横谷は、「全体的にパスが回らず、30点くらいの出来。特に前半の右サイドは攻撃の形を作れなかった」と苦戦を認めた。奥井は「前半は相手MFの永井選手が守備を頑張ってきて、相手DFの安田選手を引き出せなかった。そのままで僕が上がると、自分の守るべきスペースを空けてしまうリスクの方が大きいと思った」と、リスクマネジメントの観点からもテンポアップが難しかった状況を振り返った。

攻撃ができなくても、相手にペースを握られているわけではなかった。ただ、アクシデントで苦しくなった。26分、コーナーキックの際に家長がペナルティーエリア内での接触プレーでファウルの判定を受け、PKを与える形になったからだ。フラストレーションがたまる展開の中、厳しい判定から生まれたPKで先制され、難しい試合になった。だが後半は相手の運動量が落ちた影響もあり、中央に入り込む横谷のゲームメークや奥井の攻撃参加が機能。両方からのサイド攻撃で相手に揺さぶりをかけた。

そして72分、家長が泉澤とのパス交換からクロスを上げると、セットプレーの流れで前線に残っていた河本が得意のヘディングで同点ゴールを突き刺した。元々、相手に試合のペースを支配されていた展開ではなかっただけに、チームは一気に勢い付いた。79分、家長から途中出場の江坂と右サイドから左斜め前へのパスをつなぎ、江坂から泉澤へ。すると、前半から積極的にカットインシュートを狙い続けていた泉澤が中央に切り込み、密集地帯からシュート。自身J1初ゴールで逆転に導いた。

終盤は、長身シモビッチをターゲットにパワープレーを展開してきた名古屋に押し込まれたが、全員で体を張って守り切った。フル出場で勝利に貢献した金澤は、「前半は攻撃のテンポが上がらないまま時間が過ぎ、イライラした気持ちがチームに広がっていた。自分たちで状況を変えることができなかったのは課題。それでも90分間、最後まであきらめずに戦ったことが結果につながった」と反省点を挙げながらも、粘り強く戦って得た成果の手ごたえを話した。

次節は、甲府を迎えてのホームゲーム。家長は「今のJ1は上位と下位で力の差がある状況だと思う。上位に食い付いていくためには負けられない」と語気を強めた。今シーズン2度目の連勝で上位戦線に食い込みたいところだ。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
先日のアウェイ湘南戦でもそうでしたが、今日も名古屋まで700人のファン・サポーターの方にいらしていただきましたし、同じく埼玉でも応援してくださっている方々に勝利を届けられたことを本当にうれしく思います。我々は2年前の第33節、この場所でアディショナルタイムに点を取られて敗れ、最終節で勝ったのに降格を味わったため、私自身にとっても思い入れのあるスタジアムです。また、アウェイで名古屋さんに勝っていないという歴史を塗り替えることができました。リーグ戦で必ずや上位にいくという意識で戦っていますし、そのためにもこの1勝を次につなげていきたいと思います。

ゲーム内容としては、我々はしっかりとボールを動かしていましたが、最後の局面まではなかなか行かせてもらえませんでした。守備では永井選手や古林選手のスピードや、シモビッチ選手の高さを警戒してはいたものの、それでも前にボールを運ばれてセットプレーを何度も与えてしまいました。PKを与えてしまったのも、セットプレーを多く与えてしまったからだと思います。ハーフタイムで選手たちに伝えたことは、『前半同様に慌てずにしっかりとボールを動かし、相手の嫌なところにしっかりとランニングすることを続けてくれれば得点が入る。だから後ろの選手たちは我慢してくれ』ということです。後半、選手たちはしっかりと戦ってくれましたし、同点になる時間まで追加点は許しませんでした。決めるところをしっかりと決めて逆転することができたのも、選手たちが最後まで粘り強く戦ってくれたからです。これは次につながるゲームになりますし、次につなげなければいけないゲームですので、次の甲府戦に向けてまたしっかりと準備していきたいと思います。

Q.PKを取られた判定については、どう思われますか?
レフェリーの方が判断したことですし、本人がどう感じたかは分かりません。高さがないと体を押さえて対応することになると思いますが、判定に関しては何を言っても仕方がない部分もあります。そういった意味では、選手たちがメンタルをしっかりと切り替えてくれたと思います。特に家長選手はマークする選手にPKを与えてしまった中で、しっかりとメンタルをコントロールして戦ってくれました。あれは彼の強さだとすごく感じました。

Q.後半、奥井選手が高い位置でプレーする機会が増えました。何か修正したのでしょうか。
名古屋さんには非常にスピードのある永井選手がいますので、ポジションを少し修正していました。対永井選手という点で、前半は守備面から考えていましたが、後半は我々がボールを持てるようになったため、攻撃面から考えてポジションを修正しました。それ以外は大きな変更はありません。ただ、名古屋さんは3戦連続でメンバーを代えておらず、色々な部分で疲弊してきていると感じたので、そういった部分を突ければと思っていました。ポジション変更の効果がどの程度だったかは分かりませんが、相手が嫌がるエリアへシンプルにボールを入れることがゴールにつながります。ボールを動かすだけでは点は入らないと常々思いますし、シュートを打つことが大切だと今日の後半であらためて感じました。

Q.J1初ゴールを決めた泉澤選手の評価と、菊地選手の状態を教えてください。
ボールを持った泉澤選手が、あれくらいのプレーをしてくれるのは分かっているつもりです。先日の湘南戦でも話に挙がりましたが、チームとして泉澤選手までボールが運べているということが重要で、彼が1対1になる状況をどう作るかというのが大きなポイントですから、後ろの選手たちのボールの動かし方が非常に良かったと思います。泉澤選手は磐田戦でもインサイドに切り込んで3本のシュートを打っていますし、今日はその形からゴールを取ってくれました。ああいう形で持ち込める能力は素晴らしいですし、毎試合ゴールを決められるような選手になれば、彼もまた大きく変わると思います。菊地選手は空中戦を繰り返していたこともあり、足が気になったようです。大丈夫だということでしたが交代させました。
選手コメント
DF 19 奥井 諒
試合前に渋谷監督からも話がありましたが、今日は本当に大切な試合だったと思います。前半に1点リードされましたが、みんなが勝つ気持ちを忘れなかったので逆転できました。後半はスペースもできたので前線に上がれる機会も増えました。

今後は得点につながるチャンスメークをもっとしていきたいと思います。上に行くためには次の甲府戦も落とせないと思うので、しっかり勝点3を取れるように全員で頑張りたいです。
MF 39 泉澤 仁
J1初ゴールをあげることができて素直に嬉しいです。先制点を取られた後は、積極的に行くのか、バランスを取りながら行くのかで少し迷いがありました。後半に入ってからは積極的に仕掛けることができたし、逆転につながって良かったです。

2年前に、このスタジアムで悔しい思いをしたので、今日は絶対に勝ちたいという気持ちでピッチに立ちました。次はホームなので、たくさんのサポーターの皆さんで、僕ら選手を後押しして下さい。
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