明治安田生命J1リーグ 1st 第8節
2016.4.24 [SUN] 18:00 BMWス

湘南

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

大宮

  • 80' 家長 昭博
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 村山 智彦
DF 36 岡本 拓也
DF 20 坪井 慶介
DF 6 三竿 雄斗
MF 24 奈良輪 雄太
MF 16 石川 俊輝
82'
MF 5 パウリーニョ
56'
MF 10 菊池 大介
82'
FW 19 大槻 周平
FW 9 キリノ
FW 23 高山 薫

控えメンバー

GK 25 タンドウ ベラピ
DF 4 アンドレ バイア
MF 28 神谷 優太
82'
MF 32 齊藤 未月
56'
FW 11 藤田 祥史
FW 15 長谷川 アーリアジャスール
82'
FW 17 端戸 仁

監督

曺 貴裁

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
85'
DF 2 菊地 光将
DF 3 河本 裕之
DF 22 和田 拓也
MF 23 金澤 慎
MF 17 横谷 繁
78'
MF 39 泉澤 仁
MF 7 江坂 任
MF 41 家長 昭博
FW 8 ドラガン ムルジャ
71'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
DF 20 大屋 翼
85'
MF 18 横山 知伸
MF 10 岩上 祐三
78'
MF 16 マテウス
FW 9 ネイツ ペチュニク
71'

監督

渋谷 洋樹
試合詳細
14 シュート 11
3 GK 9
4 CK 7
14 直接FK 18
1 間接FK 3
0 PK 1
試合データ

主審

飯田 淳平

副審

田中 利幸

副審

大川 直也

第4の審判員

西尾 英朗

入場者数

9,080人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

18.7℃/51%
家長が冷静にPKを決める。耐えてしのいで貴重な勝点3をゲット!
アルディージャの調子が上向きだ。この試合を前に、4月はヤマザキナビスコカップを含めて2勝3分けと負けなし。直近2試合は追いつかれる形での引分けが続いたが、渋谷監督の戦い方にブレはない。指揮官は今日の湘南戦のテーマを「相手よりも走り勝つこと」と言った。積極的にボールを動かし、攻守にわたって主導権を握りたい。

フォーメーションは4−5−1。攻撃陣に若干の変化があった。MF登録の家長が右サイドハーフに入り、トップ下を江坂が務めた。これまで右サイドハーフで存在感を発揮してきた横谷はボランチでの起用。金澤とコンビを組んで、果敢にサイドにボールを散らした。

最初の決定機は6分に生まれた。左サイドでボールを持った和田が、ゴール前に走り込んだムルジャにスルーパス。シュートは相手GKに止められたが、攻撃のコンビネーションが機能した。その後もピッチを幅広く使い、サイドから攻撃を展開。左サイドハーフの泉澤がドリブルで相手陣内に侵入し、たびたびチャンスを作った。

しかし、守備陣にとっては我慢の時間が続く。湘南はロングフィードで最終ラインの裏を狙ってきた。それに対して、センターバックの菊地を軸に高い位置をキープ。少しでもラインを下げようものなら、バイタルエリアに危険なスペースが生まれ、そこを湘南は容赦なく狙ってきた。

スコアレスのまま前半を折り返すと、後半も拮抗した展開が続く。アルディージャは積極的に前線からボールを追った。湘南の運動量も落ちない。数的優位を作ってアルディージャのボールを奪いにきた。

試合を動かしたのは、71分に投入されたペチュニクだ。彼の動きで攻撃にリズムが生まれると、76分にはペチュニクが泉澤のクロスをファーサイドで合わせた。さらに78分に入った岩上が、自らのロングスローで流れを変えるなど、攻撃に厚みが生まれた。

そして、80分に先制点が生まれる。泉澤がペナルティーエリアの手前からクロス。コーナーキックの直後だったこともあり、前線には多くの選手が残っていた。ファーサイドの菊地がヘディングシュート。それが相手DFにプレッシャーを与え、ハンドの反則でPKを獲得。これを家長がゴール右隅に冷静に蹴り込み、ついにアルディージャがゴールネットを揺らした。

先制点は奪った。あとは試合をどう終わらせるかだ。先制しながら追いつかれた過去2試合を無駄にしてはいけない。ここからがチームの成長の見せどころと言える。相手の攻撃を粘り強くしのいだ。一人一人が身を投げ出してボールに食らいついた。カウンターの場面では丁寧にボールを保持し、ゴール前に迫った。簡単にはボールを失わなかった。

「(先制点を奪ってから)残り時間も10分くらいだったし、ネイツも、任も、仁も、アキも、まだパワーが残っていた。しっかり守って、カウンターで追加点が取れたらと思いながらプレーしていた」。試合後にこう振り返った金澤。実際、終了間際には泉澤がドリブルで侵入してシュートを放っている。そして4分のアディショナルタイムをしのぎ切り、1−0で価値ある勝利を手に入れた。

耐えてしのいで勝点3を獲得した。「ピッチ上の選手たちが自分たちで考え、判断し、決断してプレーしてくれた。今後につなげなければいけない試合だった。しっかりと(順位でも)上に行けるように、ファン・サポーターの方々を含めて全員で1stステージを乗り切りたい」と渋谷監督。

殊勲の家長も「大きな勝利」とチームメートをたたえた。「みんなで我慢するところを我慢してできた。90分間、集中してプレーできた。いいところも悪いところもあったけど、チームが1つになって戦えた。課題は多いが、これからも勝点を積み重ねていきたい」。

次節の鹿島戦で明治安田生命J1リーグ1stステージもいよいよ折り返し。上位チームから勝点3をもぎ取り、上位争いに名乗りをあげたいところだ。

(総評:岩本勝暁/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
神戸戦に続きアウェイでの戦いでしたが、今日も1,300人という多くのファン・サポーターの方々が、我々の勝利を期待して応援してくださったことに感謝いたします。甲府戦、神戸戦と、ここ2試合は良い試合をしながらも勝利を届けられずに申し訳ございませんでした。神戸戦でもそうでしたが、今日の試合は相手に走り勝つことがテーマだと選手たちに伝えていました。湘南さんのスタイルは球際で厳しくいく部分に特化していると思いますので、試合をコントロールしながらアグレッシブに戦いたいという思いで、選手をピッチに送り出しました。ここ2試合はアグレッシブに戦いながらも試合をコントロールできずに1失点していましたが、今日はその課題に対して選手たちが自分で考え、判断して、決断してプレーしてくれたので、今後につなげなければいけないゲームだと感じています。ここまで明治安田J1 1stステージを8試合戦った中で、選手たちが課題を克服したり修正したりしてくれています。埼玉に残っている選手も含めて選手たちとともに、またスタッフとともに、そしてファン・サポーターの方々とともに全員で、必ずや上位にいけるように1stステージを乗り切っていきたいと思います。

Q.相手の裏のスペースを使えなくなってきた時間帯での交代だったと思いますが、ネイツ ペチュニク選手の交代の意図と、彼の評価をお願いします。
湘南さんは最終ラインを高く保って前からプレッシャーに来るため、裏にはスペースが生まれます。ですから、最初はシンプルに裏を使いました。一方で、相手の最終ラインを押し込むことができれば、今度はバイタルエリアというか最終ラインの前が空いてきますから、そこを使わないとオープンな試合展開になってしまいます。ムルジャ選手は何本もランニングを繰り返していましたし、相手を押し込むことで裏へ抜け出すスペースがなくなってきたと同時に、他の選手との距離が遠くなってきていました。ペチュニク選手は前線でターゲットになれる選手ですから、引き気味になっていた全体の押し上げを狙ったのと、あとは前からのプレッシャーを掛けてほしいという狙いで交代しました。
 ペチュニク選手がいることで、クロスを上げる選手たちがすごくプレーしやすくなり、相手も嫌がっていたのではないかと感じました。PKを獲得した菊地選手のヘディングはセットプレーからの流れでしたが、絶対的にヘディングの強いペチュニク選手が入ったことによって、相手にとっては脅威になったと思います。湘南さんは最後の粘り強さやボールへの寄せが素晴らしかったので、なかなか得点を奪うのは難しいと感じていましたが、ゴール前へ飛び込む意識を持ってくれたことが、ああいう形での得点につながったと思います。

Q.J1復帰1年目で、なかなか良いペースで勝点を積み重ねていると思います。ご自身としてはいかがでしょうか。
上位に居続けながら戦いたいと、今シーズンは考えています。私自身は長く大宮にいますから、上位に居られることに対して喜びを感じますし、それは選手たちの頑張りのおかげです。ここから下位にいかないためにも、一戦一戦を本当に勝利する意識で戦っていかなければならないと思います。昨年のJ2でも、選手たちには首位に立った瞬間からよりパワーを掛けてプレーしようと伝えていましたが、下位になって残留するためにパワーを掛けるのではなく、上位に居るときこそパワーを掛けたいですし、今から力を使っていかねばならないと思っていますので、そういった点でも選手たちは本当に頑張ってくれています。勝点に関しては、一戦一戦を勝利のために戦っている中、引分けが2つ続いていたので勝点は足りないと思いますが、一方で負けなかった試合もあったので、勝点はあまり気にしていません。負けずに戦い続けることが大事だと思いますし、しっかりと上位に居続けながら、チームのレベルアップをしようと日々取り組んでいますが、選手たちが常に意識高くトレーニングに励んでくれていると思います。

Q.湘南はメンバーが変わってもチームの戦い方があまり変わりません。そういった中、ナビスコカップで対戦したことで、戦いやすくなった部分はあったのでしょうか。
いえ、それはないですね。ただ、先程お話したように湘南さんはボールを奪うことに特化していますし、湘南さんは自分たちから能動的にプレッシャーを掛けるスタイルのため、我々が日々トレーニングしていることが、どれくらい表現できるかが分かる試合だったと思います。あの守備に引っ掛かってしまうようでは良いゲームはできません。ヤマザキナビスコカップでも1-0、今日も1-0と、非常に厳しい戦いをした2試合は、選手たちにとっても私自身にとっても非常に大きいと思います。湘南さんのプレッシャーの中で、どれくらいボールを動かせているか、どれくらいチャンスができているかという部分では、これからもトレーニングを継続していきたいと思います。

Q.勝ち切ることにこだわりを持っていた中で、選手たちにはどのような指示を送ったのでしょうか。
ここ2試合の2引分けは、先制点を挙げながらも失点してしまっていました。甲府戦は何とか引分けた内容だったかもしれませんが、神戸戦では勝ち切れなかったと感じていたので、今日は何としても先制点を取って失点をゼロに抑えようと、選手たちにはそれだけを伝えました。普段から彼らに伝えていることは、試合に入るときは集中してアグレッシブに戦うこと、そして我々はチャレンジャーだということを忘れないでくれという点です。それを選手たちがピッチ上でどれくらいできているかということですが、甲府戦では後半は何もできなかった状態でしたが、今日は後半に最終ラインをどれだけ下げずに戦えたかという点を見ても、選手たちが自分で判断して、たくましく戦ってくれたと思います。
選手コメント
GK 1 加藤 順大
後ろが我慢していれば、前線のみんなが点を取ってくれるはずだと信じていました。試合の終盤には相手のセットプレーが続きましたし、湘南にはキリノ選手のようなパワーのある選手がいましたが、みんながしっかりマークについてくれました。仲間に助けられた完封勝利だと思います。目の前の相手をしっかり倒して勝点を積み上げていくことが大切です。上位に食い込んでいくために大きな一勝になりました。
DF 2 菊地 光将
上位にいくためには、今日の試合が大切になると試合前にみんなで話していました。攻めも守りもセットプレーが多かったですが、守りのときには色々な人から声が出ていたし、とても集中してやれていると思います。攻撃のセットプレーも多かったので1点取れればと思っていました。勝点1と3では大きく違うので結果が出て良かったですが、課題はまだまだありますので、修正しながらやっていきたいと思います。
MF 39 泉澤 仁
最初は主導権を握れていましたが、自分を含めて簡単にボールロストするシーンが続いてしまったことで、徐々に流れを失ってしまいました。得点シーンは、キクさんとコウモさんが前線に残っているのが見えていたので、クロスボールを選択しました。結果につながって良かったです。次の鹿島は強いチームですが、ホームで勝てていないので、勝利を目指して思い切ってプレーしたいと思います。
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