明治安田生命J1リーグ 1st 第14節
2016.5.29 [SUN] 16:00 NACK

大宮

  • 12' 奥井 諒
  • 62' 江坂 任
2 - 2
1 前半 0
1 後半 2

神戸

  • 77' 小林 成豪
  • 84' レアンドロ
試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 4 山越 康平
DF 25 高山 和真
DF 22 和田 拓也
MF 18 横山 知伸
MF 23 金澤 慎
MF 5 沼田 圭悟
83'
MF 17 横谷 繁
88'
FW 41 家長 昭博
FW 7 江坂 任
77'

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 28 福田 俊介
DF 20 大屋 翼
83'
MF 10 岩上 祐三
MF 15 大山 啓輔
MF 16 マテウス
88'
FW 9 ネイツ ペチュニク
77'

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 18 キム スンギュ
DF 6 高橋 峻希
DF 4 北本 久仁衛
DF 39 伊野波 雅彦
DF 3 相馬 崇人
MF 9 石津 大介
62'
MF 24 三原 雅俊
67'
MF 33 村松 大輔
23'
MF 19 渡邉 千真
FW 7 ペドロ ジュニオール
FW 11 レアンドロ

控えメンバー

GK 30 徳重 健太
DF 2 田中 雄大
DF 8 高橋 祥平
DF 25 東 隼也
MF 14 藤田 直之
67'
MF 15 小林 成豪
62'
MF 17 田中 英雄
23'

監督

ネルシーニョ
試合詳細
9 シュート 13
3 GK 7
5 CK 11
15 直接FK 8
4 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

榎本 一慶

副審

数原 武志

副審

馬場 規

第4の審判員

山岡 良介

入場者数

12,446人

天候

曇時々晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝、乾燥

気温/湿度

27℃/49%
2点リードから追いつかれる、悔しいドロー
5月も終盤を迎え、夏の気配が強まっている。昼間は半袖でも暑さを感じるほどの気候だ。明治安田生命J1 1stステージ第14節は、ホームでの神戸戦。キックオフは16時だが、日差しが強く影が濃い。キックオフ時の気温は27度。いよいよ、暑さとの戦いも無視できない季節になった。4日前のヤマザキナビスコカップ グループステージ第6節は試合がなかった分、神戸よりも日程面では有利。ホームの利も生かして勝利を挙げたいところだ。

試合はペースを握って進めていった。万全のコンディションではなかった河本がメンバーを外れるアクシデントがあったが、山越と高山の若い2人がセンターバックに入り、序盤は相手の強力な外国籍2トップを抑え込んだ。攻撃面では、相手の最終ラインとボランチの間に江坂や家長が入り込んで起点を作り、サイド攻撃を展開した。12分、左サイドに抜け出した家長がクロスを上げるタイミングを図りながらキープ。その間に、中央に江坂、逆サイドに奥井が走り込んだ。そして、家長のクロスから奥井がヘディングシュートをゴールへ突き刺した。奥井は加入後初得点。前所属クラブを相手に闘志を燃やしていただけに、喜びを爆発させながらベンチへ走ると、昨年に神戸から加入した大屋にとび付いて右腕を突き上げた。

リードを得た後も攻め込んだが、カウンターが決まらなかった。時間の経過とともに暑さの影響も見られて、守備の走力がダウン。後半はギアを上げてきた神戸に攻め込まれた。それでもカウンターの応酬となった62分、奥井の縦パスを受けた横谷が右サイドを破ってクロスを送ると、ナビスコカップの神戸戦でもゴールを決めた江坂が中央に走り込んで追加点を奪うことに成功した。江坂は前節のリーグ初ゴールから2試合連続、さらにホームでのリーグ初得点。間違いなく、良い流れだった。

ところが2点のリードの生かし方がハッキリせず、足が止まったまま防戦一方となってしまった。70分過ぎからはピンチの連続となり、加藤の好守連発で辛くもしのぐ展開。それでも流れを変えることはできず、77分に相手の左コーナーキック、84分には相手のロングスローのこぼれ球から、どちらもヘディングシュートを決められ同点となってしまった。2失点目の直前に交代した沼田は「チームとしてあいまいだった。前の選手のポジショニングが遅かったし、全体的にもコンパクトにできていなかった」と明かし、金澤は「攻守がバラバラになっていた。相手の2点目も含め、守備でプレッシャーを掛けなければいけないところに行けなかった。やはり、J1ではスキを見せたら決めてくる選手がそろっている。意識し直さないといけない」と振り返った。

結局2-2で勝点1は獲得したが、落胆は否めない。悔しさを隠せなかった背番号19の目には光るものがあった。奥井は「本当に悔しかった。本当に勝ちたい相手だった。みんなが本当によく戦っていたし、ノブさんもすごいセーブをしてくれていた。この大宮でプレーできて幸せだな、ここに来て良かったなと思った。アウェイでは勝ちますよ」と言葉をかみ締め、次の対戦での勝利を誓った。次週は、すでにノックアウトステージ進出が決まったヤマザキナビスコカップのグループステージ最終節で鹿島と対戦。その翌週に第15節の新潟戦となる。1stステージは残り3試合。反省を生かし、勝ち切る試合を見せたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
神戸さんの応援も含め、今日も12,000人以上の方にご来場いただきました。今週はホームで何が何でも勝つことをテーマに取り組んできた中で、選手たちは本当に良い入り方をしてくれました。前半に先制し、後半に追加点を挙げることができ、ラスト15分までは我々のコントロール下で試合を進めることができたと思います。レアンドロ選手やペドロ ジュニオール選手という非常に破壊力を持った選手に対して、全員が1つになって押さえていましたが、最後のところでやはり力があるのだとあらためて感じました。ファン・サポーターの方々に勝利を届けられず、勝点2を失ったと言われるかもしれませんが、勝点1という重い物を取れたとも言えます。選手たちが最後まで粘り強く戦ってくれたことには非常に感謝していますし、誇りに思います。

勝たせてあげられなかったのは私の責任です。それは普段のトレーニングから最後のところをしっかりと決め切ることであったり、こういった試合の戦い方であったりを私自身がもっと学ばなくてはいけないと感じました。今日の痛い2失点には、私自身も悔しい思いをしました。2-0でリードしていたら、本来は1失点しても勝つものだと思いますが、2-2にされてしまったことは私の責任です。絶対に次の試合で勝ち切る姿を見せて、ファン・サポーターの方々に勝利を届けたいと思います。しかし、こういう展開だと逆転されてしまうこともありますが、選手たちが粘り強く最後まであきらめずに戦ってくれたことに関しては、今後につながると思います。

Q.江坂選手が少し下がり気味だったように思いますが、前線に家長選手と江坂選手を起用した意図と、流動的な攻撃ができていたことに対する評価をお願いします。
どちらが少し下がってきても良いなど、基本的なことは彼らに伝えましたが、今日は彼ら自身がスペースを見付けてプレーしてくれていました。2人とも下がってしまうと相手のプレッシャーを受けてしまうので、どちらか1人は相手のセンターバックとボランチの間を狙ってほしいということは伝えていました。流動的な攻撃については、相手の守備との兼ね合いもあると思いますが、良い攻撃ができた場面では、普段から取り組んでいるポジショニングや判断が非常に良かったと思います。一方でうまくいっていないときは、素早く良い位置にポジションを取ることが足りなかった部分もありました。良いポジションを取って、良い攻撃をできる場面が少しずつ増えているので今後も続けていきたいですが、J1は本当にレベルが高いですから、もう1点を取らなければ逃げ切れないと思いますので、今日の試合を反省して次に生かしたいです。それでも、選手たちが普段からイメージを持ってくれているプレーが出せた試合だったと思います。

Q.2失点とも交代直後でしたが、その点に関してはいかがでしょうか。
セットプレーのタイミングで交代して失点してしまうと、交代選手の責任が問われてしまうことがありますが、交代によってポジションを変化させたわけではないですし、交代が失点の直接的な原因ではないと思います。江坂選手は足をつっていましたし、ペチュニク選手はヘッドの強い選手ですから交代しました。非常に良いボールが入ってきたとはいえ、ヘディングされた相手に対してマークができていたかという点を考えた方がいいと思います。2失点目もクロスを上げた選手にプレッシャーに行けていたのか、レアンドロ選手に対して高山選手がしっかりとマークできていたのかという点を考えたいと思います。
 
守備のセットプレーのタイミングで交代したことに関しては、私に責任があると思いますが、プレーをしていた選手たちにも感じてほしい部分もあります。交代したことで選手たちがふと息をついてしまったのであれば私の責任ですし、失敗した点を挙げるのであればその点だと思います。交代せずに失点していたら、それはそれで後悔したでしょうが、結果的に2失点してしまったので私は責任を感じていますし、今後は交代のタイミングも考えていきたいと思います。
 
勝点2を失ったのは本当に大きなことですが、一方で勝点1を取ったことも大きいと思います。あの展開だと逆転されてしまう可能性が高かったですが、ペチュニク選手、大屋選手、マテウス選手と、交代選手を含めて最後まで粘り強く戦ってくれました。最後の10分は我々にもビッグチャンスがたくさんありましたので、そこで決め切れるような交代選手の活躍が絶対に必要だと思いますし、次は頑張ってもらいたいと思います。

Q.山越選手と高山選手のコンビは、リーグ戦では初めてでした。結果的には2失点となりましたが、チーム全体の守備を振り返っていかがでしょうか。
彼らはヤマザキナビスコカップで一緒にプレーして2試合とも失点ゼロでしたので、リーグ戦では初めてでしたが自信を持って送り出しました。彼らがどれくらいのプレッシャーを感じながらプレーしたかは分かりませんが、破壊力のあるレアンドロ選手とペドロ ジュニオール選手の攻撃をよく押さえてくれていましたし、相手がボールを持つ前のところで非常に良い準備をしていました。また、彼ら以外の周りの選手がよくカバーしてくれていたと思います。
 
高山選手は去年からトレーニングをしてきた中で今日の舞台に立ち、自分ができたことなどをしっかりと自分自身で把握して、次に臨んでほしいと思います。最後の場面で自分がマークすべき選手にやられてしまうというのが、J1の中でもレベルの高い選手の特長ですから、あれを守り切れるようになれば、まだ1つレベルアップできるのではないかと思います。彼らが守備をコントロールしてくれた部分もありますから、チームにとっては大きなプラスになります。また、特に高山選手はいつ試合に出るか分からない中でトレーニングをし続けてきたと思いますが、しっかりとトレーニングをしていれば試合でどれくらいできるかが自分で計れたと思います。チームとしても勝点1を取れたのでポジティブに考えたいですし、私自身は勝点2を失ったことに責任を感じますが、彼らにはこれから成長していってほしいと思います。
選手コメント
MF 7 江坂 任
横谷選手が裏を取って抜け出して良いボールを送ってくれました。僕も良いポジションを取れたと思います。出場機会をもらえているので、前線のメンバーとのコンビネーションは良くなってきていると感じていますが、ホームで勝てていないのでサポーターの皆さんに本当に申し訳なく思います。勝ち切って期待に応えられるよう、しっかり課題をみつめて取り組んでいきたいです。
MF 18 横山 知伸
久しぶりのリーグ戦のスタメンだったので勝って結果を残したかったです。もったいない試合になってしまいました。警戒していた選手にやられてしまい悔いが残ります。2人の若いセンターバックは頑張っていましたし、彼らが勇気を持ってディフェンスラインを上げられるように、自分がもっと声を掛ければ良かったです。引分けた試合は次が大切です。チームとしても、個人としても、もう一度、気を引き締めてしっかり準備したいと思います。
DF 19 奥井 諒
勝ちたかった、ただそれだけです。今日の試合には強い思いがありましたので、本当に悔しい気持ちでいっぱいです。相手の左サイドは背後の処理に少し難がありましたので、良い場所に飛び込めたし、アキさんが最高のボールを送ってくれました。神戸とはアウェイでの対戦が残っていますので、そこで勝ちたいと思いますし、勝点1を取ったことをプラスにとらえて残り試合を戦っていきたいです。
DF 25 高山 和真
(リーグ戦デビューとなりましたが)ナビスコカップのときほど緊張しませんでした。山越くんとは2試合やっていたし、チームメートのみんなに支えられました。2点リードから追いつかれたことはディフェンダーとして申し訳ないですし、反省点です。特に押し込まれたときのクロスの対応には課題があると感じました。

今日の一戦は自分の中では大きな経験となりましたが、応援してくださったサポーターの皆さんの期待に応えられなかったことで申し訳ない気持ちでいっぱいです。次に出たときにはよりパワーアップした姿を見せられたらと思いますし、そのときにはサポーターの皆さんが笑顔で帰れるようなプレーができればと思います。
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