明治安田生命J1リーグ 2nd 第3節
2016.7.13 [WED] 19:00 NACK

大宮

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

G大阪

試合経過
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 加藤 順大
DF 19 奥井 諒
DF 2 菊地 光将
81'
DF 3 河本 裕之
DF 5 沼田 圭悟
MF 16 マテウス
79'
MF 17 横谷 繁
MF 18 横山 知伸
MF 39 泉澤 仁
69'
FW 9 ネイツ ペチュニク
FW 14 清水 慎太郎

控えメンバー

GK 21 塩田 仁史
DF 4 山越 康平
81'
DF 13 渡部 大輔
MF 10 岩上 祐三
79'
MF 20 大屋 翼
FW 7 江坂 任
FW 8 ドラガン ムルジャ
69'

監督

渋谷 洋樹

スターティングメンバー

GK 1 東口 順昭
DF 22 オ ジェソク
DF 5 丹羽 大輝
DF 6 金 正也
DF 4 藤春 廣輝
MF 15 今野 泰幸
MF 11 倉田 秋
46*'
MF 13 阿部 浩之
65'
MF 19 大森 晃太郎
MF 7 遠藤 保仁
FW 29 パトリック
81'

控えメンバー

GK 18 藤ヶ谷 陽介
DF 8 岩下 敬輔
DF 14 米倉 恒貴
MF 21 井手口 陽介
46*'
MF 25 藤本 淳吾
65'
FW 9 アデミウソン
81'
FW 20 長沢 駿

監督

長谷川 健太
試合詳細
14 シュート 11
13 GK 12
7 CK 4
13 直接FK 10
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

松尾 一

副審

相樂 亨

副審

山内 宏志

第4の審判員

川崎 秋仁

入場者数

9,873人

天候

曇、無風

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

28.8℃/70%
ゴールを奪い切れずドロー、クロスからの攻撃はあと一歩
引分けという結果には、常に手ごたえと課題が混在する。ミッドウィークに行われた明治安田生命J1リーグ 2ndステージ第3節は、1stステージで敗れたG大阪を相手に多くの得点機を作ったが決め切れず、0-0で引分けた。

試合の前半は、かなり多くのチャンスがあった。左サイドハーフ泉澤がドリブル突破を仕掛け、ペチュニクと清水の2トップは高い位置でのボール奪取に成功。ショートカウンターを仕掛けるなど、攻勢が続いた。37分には、横山の浮き球パスを受けた清水がボレーシュートを放ち、クロスバーをたたく決定機があった。

しかし後半はピンチが増えた。G大阪は、元日本代表MF遠藤を中心に少しずつ攻撃をテンポアップさせてきた。64分に遠藤、66分に阿部と続けざまにシュートを打たれ、かなり危険な場面が続いたが、運にも助けられてどうにか耐えた。70分になると、渋谷監督はムルジャを投入して試合の流れを変えにいった。

ファン・サポーターは7試合ぶりに出場したムルジャに対し、待っていたと言わんばかりに拍手を届けた。ムルジャとペチュニクが前線に並び立つと、68分に清水のクロスにペチュニクが飛び込んだり、71分にショートコーナーから横谷がシュートを放ってムルジャが詰めようとしたりと反撃ムードが強まった。終盤には、岩上のロングスローを河本が頭で合わせたが決め切れず、試合はスコアレスのままタイムアップを迎えた。

決め切れなかった点は課題だが、攻撃の軸となっていた家長が負傷で離脱している中、別の特長を持つ前線の選手の生かし方が見えてきている。クロスによる攻撃は、あと一歩の場面がいくつかあった。32分、奥井が泉澤との連係から右サイドを突破してGKとDFの間に低いクロスを入れた場面は、相手DFが棒立ちになる絶好機だったが、ペチュニクと清水が同じラインに立って動けず、ボールが流れてしまった。

「あのコースは守る側にとって一番嫌なところで、得点になる可能性がすごく高い」と話した奥井にとっては、狙い通り。FWにとっても良いクロスだったことは間違いない。ペチュニクは「あれは良いクロスだった。ただ、慎太郎の位置を確認しきれなくてマイナス方向に構えてしまった。彼の位置が分かっていれば私が前に行くべきだった」と反省。清水も「ネイツが前に入ると思ってマイナスを狙ったけど、ネイツが動かなかったのを見てファーにいた自分が動けば良かった」と、あのクロスを決められなかったことを悔やんだ。

ペチュニクは2ndステージこそ先発が続いているが、1stステージでの先発出場は5試合のみ。清水はこの試合が今季初先発。イメージやコミュニケーションにズレがある部分は否めず、まだ向上の余地がある。奥井は「ネイツと慎太郎は、2人ともクロスに入るスピードもパワーも高さも持っている。アキさん(家長)とムルジャの組み合わせより、クロスに対して特長を持っているタイプ。クロスを上げる僕たちも質とタイミングの精度が高まれば、得点の確率は上がると思う」と、つかみつつある手ごたえを話した。

次節は、アウェイの浦和戦。ホームで敗れた悔しさを晴らすさいたまダービーとしたい。中3日と期間は短いが、わずかなズレを修正して大一番に臨みたい。

(総評:平野貴也/写真:早草紀子)

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監督コメント
監督 渋谷 洋樹
今日は平日で雨が降っている中、1万人近いファン・サポーターの方に来ていただいたにもかかわらず、勝利を届けられなかったことを本当に申し訳なく思います。G大阪さん相手だから引分けでも良いというのではなく、今日のような試合を勝ち切ることができなければ、上位にいくことは難しいと思います。選手たちは本当にタフにハードワークし、100パーセントの力を出してくれましたが引分けてしまいました。私がチームにもう少し落とし込むことができていれば、得点に至ったのかもしれません。選手たちは今日のゲームを次につなげられるようにしてもらいたいですし、いいコンディションで浦和戦を迎えたいと思います。

互いに連戦ですから、我々はメンバーを少し代えて臨みました。もう少し守備のバランスが崩れてしまうかと思いましたが、前線からしっかりとした守備ができ、相手に決定機を与えませんでした。ただ、遠藤選手がボランチになったときはフリーでパスを出され、少しチャンスを与えてしまいましたので、今後に向けて整理していきたいです。選手たちが最後まで足を止めなかったとはいえ、相手がシュートチャンスでミスしてくれた場面もありましたので、その点は修正していきたいと思います。

攻撃では私が意図する形を出してくれましたが、磐田戦もそうだったように、もっと相手の嫌なところにランニングしたり、ボールを入れたりしていかないと得点には至らないと思います。今日は、前後半を通して相手にも我々にもチャンスがあって一進一退でしたが、ホームですし勝って皆さんと喜び合いたかったです。次節はダービーです。前回の対戦ではホームで0-1という悔しい思いをしています。ダービーはファン・サポーターの方々が、埼玉の方々が期待してくれている試合ですので、短い時間ですがしっかりと準備して臨みたいと思います。

Q.1stステージでのG大阪との対戦と比べると進歩が感じられたと思いますが、ダービーに向けて攻撃面で意識するのはどんな点でしょうか。
1stステージの対戦では相手にならないくらいでしたが、今日は選手たちが恐れることなくアグレッシブにプレーしてくれたことで、引分けまで持っていけたと思います。チーム力が追い付いているのかと言われれば、私はまだまだだと感じています。20試合で19得点と1試合1得点を下回ってしまいましたので、特に攻撃におけるゴール前の部分をもっと突き詰めていきたいですし、リスクを負って攻撃を仕掛けることも取り組んでいかなくてはと思います。一方、守備では失点ゼロで終えることができたので、浦和さんも強力なチームですし、失点をゼロに近いところで抑えると同時に1点、2点と重ねていかなくてはいけません。ゴール前でもう少しランニングして人数を掛けたり、セカンドボールを拾ったりしつつ、ビルドアップでボールの落ち着きどころを見付けながら攻撃していきたいと思います。今日は非常にアグレッシブにミドルシュートを打ってくれていました。中3日しかないのでトレーニングする時間があまりないですが、シュートが枠にいくように選手たちに意識してもらいたいです。

Q.ムルジャ選手を投入した意図と、久しぶりに出場した彼の評価を教えてください。
泉澤選手が疲労感を残した中でのプレーでしたが、まずは彼のところから仕掛けて得点を狙おうと考えていました。ムルジャ選手もどこかで起用したいと考えていましたし、0-0で試合が進んだ中でスペースが生まれていたので、彼にチャンスがくると思って交代しましたが、投入直後は恐る恐るプレーしていたと思います。しかし、それが逆に味方に速いタイミングでパスを出す結果になっていました。本来、彼はもっと推進力がありますから、次につながる試合にできればと考えていましたし、相手にとっては脅威になる存在です。最後にPKになりそうなシーンがありましたが、ああいう推進力が随時、見られるようになってくれば得点も増えていきますし、次の浦和戦に向けて良い状態で入っていければと思います。他の選手も非常に集中していますから、チームとしてハードワークを続けて勝利したいと思います。

Q.ペチュニク選手の状態が良くなっていると思いますが、渋谷監督からご覧になっていかがでしょうか。
試合に出続けることでフィットしてきていますが、あれが本来の彼の力だと思いますので、チャンスをあげられなかったことを本当に申し訳なく思います。もっともっとゴール前に入っていったり、クロスに合わせたりして得点を決めることができると思いますし、周りの選手も意識して彼に合わせていければと思います。彼の守備の連続性は非常にレベルが高いものがあります。何度もプレスバックしたりプレッシャーを掛けたりしてくれているので、相手にとっては非常にやっかいだと思います。そうやって守備面でも貢献してくれていますし、攻撃ではボールを保持して"的"になって時間を作ってくれています。みんなが彼を見ながらプレーできていますので、周りのサポートがもっと速かったり、サイドの選手がもっと飛び出していったりできれば得点チャンスが広がりますので、それも1つのオプションとして考えていければと思います。本当に良くやってくれていると思います。
選手コメント
DF 5 沼田 圭悟
攻撃ではクロスボールでチームに貢献したいと思っていました。何本か良い流れからクロスを上げることができましたが、中の選手と合わなかったので、そこは課題かと思います。今日はチーム全体で良い守備ができていましたし、吹田スタジアムで対戦したときよりもボールを持つこともできました。連戦で体はきついですが、次はさいたまダービーなので絶対に勝ちたいです。
MF 16 マテウス
スタメンのチャンスをもらったので、強い気持ちを持ってピッチに入りました。ガンバはボールを持つチームなので、マイボールになったときにはスペースがありました。そのスペースを使ってゴールに迫りましたが、最後にもう少し精度が必要だったと感じています。次はダービーなので、特別な相手との試合になります。勝てば勢いが生まれると思いますし、いつも素晴らしい応援をしてくれているサポーターの皆さんに勝利をプレゼントしたいです。
MF 17 横谷 繁
今日はゲームを作るポジションでしたので、タメを作ることと縦にボールを入れることを意識しながら、前線の選手がプレーしやすいようなパスの供給を考えました。イメージしていたことはある程度できましたし、どちらが勝ってもおかしくないゲームだったと思います。次はダービーです。5月にホームで負けてすごく悔しかったので借りを返したいですし、日本のトップレベルのクラブに対して自分たちがどれだけできるか、チャレンジ精神を持って挑んでいきたいです。
MF 18 横山 知伸
チームは良いゲームの入り方ができていたと思いますが、自分自身はボールロストが多く、反省すべき点が残りました。今日は練習で取り組んだ守備がうまくできましたが、パスをもっと丁寧に出すなど攻撃面でもっとチームに貢献したかったです。ダービーを楽しみにしているサポーターは多いと思いますから、期待に応えたいですし、全力を尽くして走り切りたいと思います。
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