明治安田生命J2リーグ 第8節
2022.4.3 [SUN] 14:00 みらスタ

山口

  • 71' 沼田 駿也
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
監督 霜田 正浩

過去に指揮をしたクラブが対戦相手でも、今は大宮アルディージャの監督ですので、この状況を踏まえても勝点3を取らなくてはいけない試合です。3連戦の最終戦ということで、メンタルや肉体的な部分のリカバリーをしてきましたし、戦う準備ができている選手が山口のピッチに立つと思っています。岡山戦では気持ちのこもったプレーを見せられましたが、町田戦ではまったくできませんでしたので、山口戦ではまずは戦う姿勢を示し、気持ちの入ったプレーを前面に出して戦いたいです。

山口には知っている選手やスタッフがたくさんいますし、自分がいたときのサッカーに似ている部分があったり、バージョンアップしているところがあったりすると感じています。昨シーズン、大宮の監督に就任後の初勝利がアウェイでの山口戦でした。このタイミングで山口と対戦することは、余計に気持ちの入る試合ではありますが、現地へお越しいただく方もDAZNで応援してくれる方も一体感を持って戦いたいですし、いま大宮に必要なのは勝点3です。全員の力を結集して、山口から勝点3を持って帰ってきたいです。

選手コメント

シーズン前のキャンプでうまくいって結果を残せたからといって、そのシーズンの出だしが良い結果になるとは限りませんし、その逆も今まで経験してきました。キャンプ中は相手も積み上げ段階だったり、失うものがない状況なので、選手も公式戦よりリスクも負ってプレーできるところはありますので、うまくいった部分もありました。結果的にキャンプからシーズンに入って、今のところなかなか結果が出てないので難しい状況になっています。

いま必要なのは勝つことですし、勝つことによっていい循環が始まると思っています。1つ勝てれば勇気を持って戦える心理状況になると思います。この世界はすべて結果で示さないといけないですし、トレーニングしてきたことが勝ちにつながると信じて戦っていますが、勝てなければ評価されません。90分間のなかで準備してきたことを選手が使い分けないといけないですし、最後はボールを持っている選手や周りの選手が判断することです。ただ、周りの選手との判断がマッチしていないところがまだありますし、使い分けのところで迷いが出て、判断の遅さにつながっているのかもしれません。

戦術のストロングが出て、どこかにウィークが出ることは仕方ないです。戦術のストロングな部分を追求していくのか、ストロングが薄まってしまってもいいのでウィークに目を向けていくのか、理想と現実、継続するのか変化を加えるのか、チームとしてすり合わせて準備したいです。

サッカーのシステムやフォーメーションでパーフェクトなものはありませんし、どこかに必ずウィークはあります。山口戦では、やると決めたことに対して腹をくくってプレーし続けなくてはいけないですし、すべては勝利のために同じ方向を向いて戦いたいです。

霜田監督が常に言っていることですが、まず応援してくださる方あってのサッカークラブ、チームですので、そういう人たちが1週間気持ちよく生活できるように、僕たちはピッチで頑張らなくてはいけないですし勝利を届けないといけません。今週は多くのサポーターが練習見学に来てくれてパワーをもらいましたし、恩返しをしないといけないとあらためて感じました。

なかなか勝てない状況が続いていますが、ピッチに立っている選手に責任がありますし、一番は自分たちのストロングを出し原点に立ち返って、それらをピッチで表現するだけです。自分たちはアクションをしなければ良さは出ないと思います。ボールを持っていても持っていなくても、自分たちからアクションを起こさないといけないです。前節はメンバーから外れましたが、結果が出ていなかったので何も言うことはできませんし、しっかり受け止めないといけません。

山口は監督が名塚さんになって、霜田さんのサッカーと似てきていると思います。前に在籍したチームなのでもちろん成長した姿をみせたいですし、また違った思いがありますので、大宮のために結果を求めて戦いたいです。

メンバー

スターティングメンバー

GK 21 関 憲太郎
DF 7 石川 啓人
90+3'
DF 6 渡部 博文
DF 3 ヘナン
DF 14 橋本 健人
MF 8 佐藤 謙介
87'
MF 33 山瀬 功治
64'
MF 20 田中 渉
FW 18 高木 大輔
FW 19 沼田 駿也
FW 13 大槻 周平
46*'

控えメンバー

GK 17 吉満 大介
DF 2 菊地 光将
DF 4 眞鍋 旭輝
90+3'
MF 5 佐藤 健太郎
87'
MF 26 神垣 陸
64'
FW 30 兒玉 澪王斗
FW 9 岸田 和人
46*'

監督

名塚 善寛

スターティングメンバー

GK 35 南 雄太
DF 22 茂木 力也
DF 17 新里 亮
DF 24 西村 慧祐
MF 41 小野 雅史
MF 7 三門 雄大
MF 15 大山 啓輔
87'
MF 26 小島 幹敏
59'
MF 48 柴山 昌也
74'
MF 11 奥抜 侃志
74'
FW 10 河田 篤秀
59'

控えメンバー

GK 50 若林 学歩
MF 20 栗本 広輝
MF 6 大橋 尚志
87'
MF 29 三幸 秀稔
74'
MF 19 矢島 慎也
59'
FW 18 髙田 颯也
74'
FW 28 富山 貴光
59'

監督

霜田 正浩
試合詳細
14 シュート 5
12 GK 11
7 CK 6
11 直接FK 3
4 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

長峯 滉希

副審

数原 武志

副審

眞鍋 久大

第4の審判員

向井 修也

入場者数

3,406人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

23.2℃/20%

HIGHLIGHT

CKから被弾し、今節も勝利を逃す
2試合連続のアウェイゲームとなる2022明治安田J2第8節、大宮はレノファ山口と対戦する。ここまで3分4敗と勝利がないだけに、アウェイとはいえ勝点3が欲しい。

中3日での3連戦目ということもあり、霜田監督は先発メンバーを5人入れ替えた。右SB茂木が5試合ぶり、左CB西村、右CB新里が3試合ぶりにスタメンに名を連ねた。左SB小野を加えた4バックの並びは、2節の新潟戦以来となる。

中盤では大山がシーズン初先発だ。ここ2試合はセントラルMFを2枚置く4-2-3-1でスタートしたが、今節は大山がアンカーに入り、右インサイドハーフに三門、左インサイドハーフに小島の立ち位置となる。

前線では奥抜が3試合ぶりのスタメンとなる。背番号11は左サイドからスタートし、柴山が右に立つ。中央は河田だ。

控え選手では、FW登録に髙田と富山の名前がある。ともに前節は途中出場からアグレッシブなプレーを見せ、相手ゴールへ鋭く迫った。フィールドプレーヤーでは栗本、大橋、三幸、矢島慎もメンバー入りしている。GKは2試合連続で若林が控える。

キックオフとともにアグレッシブにプレーした。前線から意欲的にプレスを仕掛け、高い位置でボールを回収する。2分に茂木、4分に小野がクロスを入れる。

敵陣から繰り出すショートカウンターに加えて、相手の背後を狙うランニングとそれに呼応したパスも効果的だった。20分には相手CBのバックパスが短くなったところを見逃さず、奥抜がチェイスしていく。GKにギリギリで処理されたものの、前への意識がうかがえる場面だった。

30分には柴山から河田へ、ペナルティエリア内でパスがつながる。シュートへ持ち込むことはできなかったものの、前半を0-0で終えたのは悪くなかったはずだ。

後半は開始早々にロングスローをきっかけにピンチを迎えるが、至近距離からのシュートはバーに救われた。
 
前半同様に前線からプレスを仕掛け、50分には決定機をつかむ。左サイドのスペースを狙った小野の縦パスを、奥抜がDFと入れ替わりながら受ける。奥抜は時間を作りつつゴール正面へパスを出すと、ここに三門が入ってきた。力強い右足シュートが、GKを襲う。

59分、霜田監督がこの試合最初の交代カードを切る。小島に代わって矢島慎、河田に代わって富山が入る。ポジションとシステムに変更はない。

0-0で推移するなかで、奥抜と柴山がサイドを入れ替える。68分には大山がアンカーへのパスを狙ってインターセプトし、すぐに柴山へつなぐ。柴山が左足でフィニッシュするが、CBにブロックされた。

スコアが動いたのは71分だった。CKから失点し、リードを許してしまうのだ。

73分には左CKからゴールへ迫る。柴山のキックはDFにクリアされるが、セカンドボールを西村がオーバーヘッドで狙った。

直後の74分、二度目の2枚替えが行なわれる。奥抜から髙田、柴山から三幸へのスイッチで、選手の立ち位置も変更する。三門が右SBへ下がり、茂木が左SBへスライドする。中盤は大山をセントラルMFに、三幸が右インサイドハーフ、矢島慎が左インサイドハーフとなる。前線は右から髙田、富山、小野の並びになった。

1点を追いかけて、82分に相手ゴールへ迫る。富山の突進で残ったボールを矢島慎が引き取り、ゴール正面から右足を振り抜く。右下隅を狙ったシュートは、惜しくも相手GKに弾き出された。

アディショナルタイムに入った90+2分には、髙田が右サイドからドリブルで突破していく。クロスは腰が回り切らずに、GKに処理されてしまった。

最終盤は西村が前線へ上がり、パワープレーに活路を求めようとした。しかし、得点を奪うことはできず、0-1のまま終了のホイッスルを聞くこととなった。

通算成績は3分5敗となり、最下位からの脱出はならなかった。2試合連続で無得点に終わっているのは気になるが、チームは未来ある戦い方をしている。

中3日での3連戦が終わり、次節まで6日間のインターバルが空く。甲府と対峙する次節は、3試合ぶりのホームゲームだ。何とか浮上へのきっかけをつかみたい。

(総評:戸塚 啓)

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監督コメント
監督 霜田 正浩
やろうとしたことがしっかりできた部分もありましたが、そうでない部分でやられてしまったので、非常に悔しい敗戦です。

選手たちは本当に前向きに戦ってくれましたし、現状なかなか流れが作れないなかで、勇気を振り絞って、力を振り絞って、前向きなサッカーをしてくれたと思いますが、勝点を取りたくて縦に急ぐ攻撃になりすぎてしまったことは反省です。

僕らは相手陣地でボールをつないでコンビネーションで点を取るというサッカーをずっとやってきたなかで、「早く相手のゴールに行きたい」、「相手陣地に入りたい」という気持ちが出てしまったゲームになったと思います。

町田戦から中3日で練習はそれほどできなかったのですが、「キャンプから取り組んできて、開幕戦の横浜FC戦でできたことをもう一度続けよう」と話をして、それはうまく体現できたかなと思います。ただ開幕戦と違い勝てていないというメンタル状況があるなかで、より楽な選択肢を選んでしまいがちなところは、選手を責めることはできないかなと思っています。シュートブロックでもしっかり体を張っていましたし、守備陣も決定的なチャンスを作らせず頑張ってくれました。セットプレー1発でやられてしまったので非常に残念だと思っています。

いろいろな形で点を取ろうと言ってきていますが、プレッシングからのショートカウンターで点を取れそうなチャンスもありましたし、CKからのチャンスもありました。そのなかの1つとして、もう少しボールを握って相手陣地でチャンスを作るということができなかったことは、非常に残念でした。

毎試合、分析をして修正をして、選手たちの心にもう一度火をつけて、というサイクルをずっとずっとやってきていますが、やはり彼らに一番必要なのは勝点3です。今日のような流れのなかで勝点3が取れることもありますし、これまでの7試合でも勝点3が本当に手元まできたときもありました。僕ができることは勝点3が取れるまで背中を押し続けることしかないと思っています。
選手コメント
立ち上がりは前からプレスにいってハマっているシーンも何度かあったのですが、そこで点を取り切れなかったことが課題だと感じています。

背後を取ったあとの相手のプレスバックが速かったので、カットインしたときに相手のDFラインが揃っている状態で、シュートまで持っていくことができなかったですし、あの場面で時間を作っても良かったのかなと思います。

左サイドのときは何度か背後を取れたのですが、右に回ってからはなかなか背後を取れませんでした。

サイドで起点を作るのも大事ですが、もう少し中でワンツーをするようなプレーを増やしていかないと、シュートの本数も増えないと思います。外で完結するというよりは中で崩す場面を増やしたいです。個人的にもシャドーで出ていたときは、ゴールに近い位置でプレーできるのでシュートの本数も多かったのですが、そこは織り交ぜていきたいです。

次の試合では、まずはシュートを増やして、よりゴールに近い位置でプレーすることを心掛けてプレーしたいです。
勝てない状況のなかでフォーメーションやシステムも変えながらやってきましたが、町田戦後にまずは自分たちがやってきたことに立ち返って、「3枚で前線からしっかりプレスをかけて相手陣地でサッカーしよう」と、チームで共通意識を持って臨みました。

前半の入りは自分たちが圧力をかけて相手陣地で奪う場面が作れましたが、自分たちの攻撃が単調になるシーンが多かったせいで、守備に回る時間が多くなりました。

サイドで裏は取れるのですが、まだ中が揃っていない状況でボールホルダーが仕掛けて、失ったときに後ろがまだ追いついていなくて回収できないというようなシーンが多かったです。裏を取るところまではすごく良かったので、その先のクオリティだったり、ボールホルダーが味方の押し上げを待つタメを作るなどがもう少しできれば良かったと思います。

守備の重心は比較的高く保てたと思うのですが、アクシデントでの失点はあるものなので、点を取れなかったこと、単調な攻撃で終わってしまったことは改善点だと思いますし、セットプレーでも続けて失点しているので改善点です。

しんどいですが這い上がるしかないですし、自分たちで勝利を引き寄せられるように、一人ひとりが意識を変えないといけない部分と、逆に信念を持ってやり続けないといけない部分もあるので、そこはブレずに、まずは次節ホームで勝って、そこから巻き返していきたいです。
立ち上がりはある程度割り切って、ロングボールを増やして相手の背後を取ることで、相手陣地でサッカーをしたいという意図でした。背後を取れているシーンも何本かあったなかで、人数が足りてなくても行き切ってしまい、なかなか相手陣地でボールを保持できない展開が続きました。アンカーとしてもう少しバランスを調整できれば良かったと思います。

自陣でリスクをあまりかけすぎないことはチームとして意思統一してやっている部分ではあるので、そこだけ見れば忠実にやれたとは思いますが、今日のような苦しい展開でしっかり守ってワンチャンスで1点取って勝てていれば「我慢強くできたね」となる試合ですが、結局セットプレー一本でやられて負けてしまうと、何もできなかった試合に一変してしまいます。

開幕から勝てていないなかで、自分にチャンスが巡ってきて、なんとしても今日結果を出してチャンスをつかみたいという思いが強かったので、すごく残念です。

背後を取るという意味では、本来は1つ2つはがしてから、高い位置から背後を狙った方が、背後を取れる確率も高くなりますし、中盤が押し上げる時間も作れるのですが、そこをDFラインやGKから背後を狙うことで、確率が50%50%になったとしても、今はその選択をしようと考えのなかでやっているので、そこは割り切って蹴るタイミングで皆がセカンドボールを拾いに行っていますが、そこからが課題として残りました。サイドアタッカーが裏を取ったあとに、仕掛けてシュートで終われればそれで良いのですが、一発で背後を取ったときに前線に人が揃っていない状況であればキャンセルする選択肢をもう少し頭に入れられればと思います。

今日は最初に前線からプレスに行った上で、ダメだったらある程度早めにブロックを作ろう、深追いしすぎて自分たちの脇でどんどん受けられるのは避けようと話をしていたなかで、ブロックを作る時間は長くなりましたが、そこからどうやって相手を跳ね返していくか、自分のレーンに来たときに厳しく行くことだったり、ゾーンでやっても取るのは人と人なので、そこの厳しさはもっともっとチームとして出していかないといけません。

攻撃では、ここ数試合はリスクを減らして相手陣地に入ろうという意図があったなかで、ロングボールの難しさが出るのはしょうがないですが、セカンドボールは構造ではなく選手の頑張りにかかっています。一人ひとりがなんとかして二度追いしたり粘ったり、精神的な部分はもっともっと出していかないといけないと思います。
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