明治安田生命J2リーグ 第22節
2022.6.18 [SAT] 14:00 フクアリ

千葉

  • 44' 櫻川 ソロモン
1 - 1
1 前半 1
0 後半 0

大宮

  • 17' 新里 亮
試合経過
監督コメント

サッカーの本質の部分を突き詰めている秋田さんを相手に、みんなで助け合って勝利できたことは、一つ僕にとっても選手たちにとっても自信になったと思います。水戸戦の負けを無駄にしていけないと考えていましたので、選手たちがリカバリーしてリバウンドメンタリティーをもって秋田戦では戦ってくれました。

千葉は怪我人も出ていることからシステムを変えて戦っていますが、代わりに出た選手が活躍している印象があります。我々は自分たちの基準をしっかり上げつつ、その中で相手の良さを消したり、相手の良い面でも自分たちが上回ったりできるように高めていきたいです。現代サッカーの流れでは、プレーの強度が必要ですし、練習から選手たちがこれでは物足りないという雰囲気が出てくれば、もっと良いチームになれると思います。

今節からリーグ後半戦が始まりますが、目の前の試合を1試合ずつ戦っていきたいですし、1試合平均勝点2を獲得できるように、勝利を積み重ねていきたいです。

選手コメント

球際や1対1のバトルは強くなっている印象がありますし、個人としても成長を感じていて、いまは日々の練習からとても楽しくプレーしています。相馬監督の下、3試合でFWとしてプレーしてボールを受けてもシンプルに周りを使うプレーをしていましたが、もう少し前を向いてドリブルで仕掛けて、ゴールに向かうプレーを出していきたいです。

守備の強度を上げ、試合勘は取り戻しつつあるので手応えをつかんでいますが、自分の持ち味をまだまだ出せていないと思いますので、狭いスペースでも前を向いてドリブルを仕掛けて、千葉戦ではゴールという結果を残したいです。

攻撃の最後の部分は自分の力でどうこじ開けるかだと思いますので、そこを考えながら自分のアイデアを出して前向きにプレーしていきたいです。

秋田戦では強い風の影響もあり、エンドによって少しプレーの仕方や意識を変えて戦いました。なかなかチャンスがない試合でしたが、そういった試合で勝点3を取れたことは大きいと思います。試合の映像を見返してもっと相手に寄せられたと感じたので、そこはもっと高めていきたいですし、ハードなトレーニングに取り組んでいますが、全員で声を掛け合いながら良い雰囲気で練習ができています。

千葉戦でも秋田戦同様に球際やセカンドボールの戦いが重要になってくる相手だと思いますので、まずは対峙した相手に一人一人が負けないように戦いたいです。後半戦のスタートとなる試合で勝利することができれば間違いなく勢いがつきますし、連勝となれば順位も上げていけるので、アウェイゲームですがしっかり勝ちたいです。

メンバー

スターティングメンバー

GK 1 新井 章太
DF 26 西久保 駿介
81'
DF 15 チャン ミンギュ
DF 6 新井 一耀
MF 8 風間 宏矢
75'
MF 4 田口 泰士
MF 18 熊谷 アンドリュー
MF 21 秋山 陽介
75'
FW 37 ブワニカ 啓太
FW 10 見木 友哉
FW 40 櫻川 ソロモン
81'

控えメンバー

GK 31 松原 颯汰
MF 45 矢口 駿太郎
81'
MF 17 福満 隆貴
75'
MF 5 小林 祐介
MF 20 高木 俊幸
75'
MF 14 小島 秀仁
FW 29 佐久間 太一
81'

監督

尹 晶煥

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 22 茂木 力也
DF 17 新里 亮
DF 24 西村 慧祐
DF 41 小野 雅史
83'
MF 15 大山 啓輔
MF 26 小島 幹敏
MF 19 矢島 慎也
71'
MF 39 泉澤 仁
71'
FW 11 奥抜 侃志
83'
FW 9 菊地 俊介
87'

控えメンバー

GK 50 若林 学歩
DF 8 田代 真一
DF 36 吉永 昇偉
83'
MF 14 武田 英寿
71'
MF 18 髙田 颯也
71'
FW 10 河田 篤秀
83'
FW 28 富山 貴光
87'

監督

相馬 直樹
試合詳細
15 シュート 4
5 GK 9
7 CK 4
13 直接FK 5
4 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

長峯 滉希

副審

竹田 和雄

副審

塚田 智宏

第4の審判員

道山 悟至

入場者数

6,099人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

26.5℃/66%

HIGHLIGHT

新里のゴールで先制するも、前半で追いつかれ1−1のドロー
記憶に新しいのが前回、第10節の対戦だ。河田の2ゴールで勢いに乗ると、今シーズン初勝利を挙げた。あれから2カ月が過ぎ、チームは大きく変わった。相馬監督が新たに就任し、メンバーや戦い方も変わった。しかし、勝利への熱量は変わらない。一つひとつ勝点を積み重ね、上位を狙うのみだ。

後半戦のスタートとなる明治安田生命J2リーグ第22節は、千葉とのアウェイゲーム。メンバーは前節の秋田戦とほぼ同じ。途中出場ながらその試合で決勝ゴールを決めた泉澤がついに初スタメンを果たした。4−4−2のミラーゲームとなった一戦は慎重な立ち上がりだ。泉澤、矢島慎と高いスキルを持つサイドハーフにボールを集めて攻撃を展開。カウンターからピンチを招く場面もあったが、素早い帰陣から粘り強く対応した。

先制点は左からのCKだ。17分、矢島慎が蹴ったボールを相手がゴール前で弾き、逆サイドに流れた。茂木が頭で折り返すと、そこに走り込んだ新里がヘディングシュート。ゴールをこじ開けた。

その後は、千葉がピッチを広く使って攻撃を仕掛けてくる。GK志村が存在感を発揮した。24分には相手のクロスに勇気を持って飛び込んでボールをクリア。27分の千葉のCKも、身を挺してボールをつかんだ。

幅のある攻撃を仕掛けてくる千葉に対して、アルディージャはコンパクトな守備で対応。ゴール前に入ってきたボールは、センターバックの新里、西村を軸に粘り強く跳ね返した。相手にボールを持たれつつも、要所でカウンターを仕掛けるなどうまくゲームをコントロールしていた。44分、千葉の櫻川にヘディングで同点ゴールを決められたが、前半の内容は五分五分だったと言っていい。

後半の立ち上がりは、千葉に押し込まれる展開が続いた。CKから大きなピンチも招いた。奥抜が前からプレッシャーをかけ、流れを引き戻そうと懸命な守備を見せた。しかし、自陣でのプレーが続き、時折見せるカウンターも単発となり二の矢、三の矢につながらない。

それでも徐々に盛り返し、右サイドの奥抜が前線でタメを作ってチャンスにつなげる場面もあった。71分には、フレッシュな武田、髙田を送り込んで、攻撃の活性化を図った。球際の激しい競り合いが続く。85分には、カウンターから髙田のクロスに合わせた武田がヘディングシュート。しかし、これは枠を逸れた。

87分、相馬監督が最後のカードを切る。菊地に変えて富山を投入。アディショナルタイムに入ると、千葉の波状攻撃が続いた。相手のCKをしのいで、カウンターから攻撃を仕掛けた。しかし、河田のシュートが止められたところでタイムアップ。勝点1を分け合う結果となった。

勝ち切ることはできなかったが、勝点1は死守した。球際のところは負けていなかったし、内容も決して悪くなかった。千葉にボールを支配される時間もあったが、我慢強く戦った。足りなかったのは、ほんのわずかな勇気。課題を修正し、次節の金沢戦で再び這い上がりたい。

(総評:岩本 勝暁)

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監督コメント
大宮からたくさんのサポーターに来ていただきました。後半戦初戦で勝点3を取って連勝でスタートできるようにと、一緒に戦いに来てくれたと思うのですが、残念ながら勝点1という結果になりました。ただ、苦しいゲームだったので、そのなかで勝点1を持って帰れることは、サポーターの皆さんの力添えが非常に大きかったと思います。本当にありがとうございました。

お互いに前線がランニングをかけたところでポイントを作って、そのセカンドを拾ってという形になりましたが、千葉はそれで押し込む時間が長くなり、我々はそこでうまく時間を作ることができないゲームでした。

リスタートから先に取れたことは良かったのですが、前々節と同じように、43分、44分という時間で失点してしまいました。なんとか1-0で帰って来てくれたら修正も含めて違う展開になったと思いますが、非常にもったいないというか、まだそのあたりの甘さが出てしまったと思います。

もともと持っていた千葉の印象からすると、今日はゲーム前からかなりタフな印象を持っていました。そのタフさでファーストボールもそうですし、セカンドボールもそうですが、相手にボールが出てしまうことが多く、そういった部分も含めて我々はマイボールの時間をどうやって作っていくのか。そのために一番は勇気を持ってプレーしないといけないと思っていますし、勇気を持てるようにしていくのが僕の仕事だと思います。急にたくさんのことはできないかもしれませんが、次のゲームでそういったゲームが少しでもできるようにしたいですし、攻撃においても守備においても、勇気あるプレーを増やせるようにしていきたいです。
選手コメント
後ろでつなぐのか蹴るのかという部分で、つなげるのに前に蹴ってしまう場面もありましたし、それで相手に回収されて守備の時間が長くなってしまい、攻撃のところで良い形が作れず、シュートチャンスも少なかったので、そこは課題だと感じています。

狙いとしては、前の選手が相手の背後を取って引っ張って、そこに対して皆が押し上げていくという形を練習からやっていたのですが、ロングボールの精度もそうですし、相手が来ていないのに蹴ってしまう部分もあったので、その判断のところでのもったいないロストが多かったと思います。

ハーフタイムに、背後に抜けるところと、相手のCBとボランチの間に落ちて起点を作るところは監督から指示がありました。後半もガチャガチャしてしまい、そこで受けて前を向くようなシーンはあまり作れませんでした。

相手のボランチがつなぐのがうまくて、そこに対して僕らがボランチにつくのか、相手のCBに仕掛けにいくのかという部分で、少し後ろと息が合わない場面もありました。

背後を意識するなかで、そればかりになってしまっているところもあるので、相手が来てないのであれば臆せず顔を出してつなぐことができる選手たちだと思いますし、判断のところは出ている選手たちがピッチのなかでやっていかないといけないと思います。

あまりチャンスがないなかで勝点1を拾ったことをポジティブにとらえないといけないと思いますし、次はホームでできるので良いゲームをしたいです。
CKはいろいろなパターンを練習していたなかで、相手の状況を見て最初にやろうと思っていたこととは変えたのですが、入るボールを見ながら対応しました。

いま僕たちがやっているやり方だとサイドの使われやすさは多少ありますが、自分たちの強い方に運びながらブロックしていたので、守備が破綻するようなシーンはそれほどなかったと思います。ただ、もう少し効率的に、自分たちのエネルギーを使わずにうまく守るやり方もあったと思いますし、奪ったあとの攻撃がもう少し効果的になるような守備の仕方を考えないといけないなと思いました。

ハーフタイムに「もう少し自分たちがボールを持つ時間を増やそう」と話をして、後半はもう少しボールを持ちたかったですが、カウンターを狙いながら我慢して守備をすることを考えていましたし、最終ラインの選手と話をしながらプレーしていました。

まだ相馬監督に代わって数試合しかやっていませんが、残り試合も少なくなってきているので、練習だけでなく試合で精度を高めていかないといけないと思います。試合のなかでもそうですし、1試合1試合改善していけるように、試合で出た課題を練習で改善できるようにしたいです。
相手にボールを持たれる時間が長かったですが、守備に回る時間が長くなればリスクも増えますし、自分たちが効果的に相手陣地に入ってマイボールの時間を増やす必要があると思います。これから暑くなってくるなかで守備ばかりで体力を消耗してしまうと、次は前に出て行けなくなる循環になってしまうと思うので、そこは改善したいです。

ボールを保持することが目的ではないので、早めに相手陣地に入って、相手陣地で自分たちがサッカーをしながら後ろはリスク管理をしつつセカンドボールを拾うということを繰り返していければいいのですが、今日はシンプルなボールが簡単に相手ボールになってしまったり、縦に急ぎすぎる場面もありました。

勇気を持つという意味では、顔を出してほしいところに選手がいない場面や、ロングボールを蹴るだろうという考えで先に動いているところもあると思うので、一人ひとりが勇気を持つことも必要ですし、プレーの意図を合わせることも必要になってくると思います。
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