明治安田生命J2リーグ 第25節
2022.7.6 [WED] 19:00 Cスタ

岡山

  • 15' 徳元 悠平
  • 74' 濱田 水輝
  • 90+1' チアゴ アウベス
  • 90+5' チアゴ アウベス
4 - 2
1 前半 0
3 後半 2

大宮

  • 64' 西村 慧祐
  • 84' 菊地 俊介
試合経過
監督コメント

岩手戦では足りないものがあったので勝つことができなかったと思いますが、すべてを否定する内容ではなかったと感じています。しっかり積み上げていくことや、連戦ですのでファイティングポーズをとれる選手をピッチに送り込みたいと考えています。

前線で起点を作ることも大事ですし、点を取り切る部分でもう一段、迫力を出すことや精度を上げることも必要です。これから相手が対策してくるなかで、プレーの連続性も重要になってくると思いますし、有機的にプレーしなくてはいけません。

試合内容に関しては少しずつ積み上げができていると感じていますし、岩手戦では終盤まで良いプレーを出せていました。少しずつ上積みできているのは、戦う部分で軸が揃ってきているからだと思っていますので、そこはぶらさないようにしたいです。

アウェイの連戦となりますが、返ってそのような状況の方が力を出せると思いますので、戦う姿勢とマインドを整えさせて臨みたいです。

選手コメント

岩手戦では途中から出場しましたが、相手の背後に上手く走り込めていましたし、攻撃においては良い感触をつかめています。失点しないことは大事なことですが、失点しても取り返せるような雰囲気や、ぶれないメンタリティが必要です。岩手戦の失点は相手のキックの精度が良かったこともありますし、大きなミスが原因となったものではないので、すぐに気持ちを切り替えて取り返しにいく姿勢が必要だったと感じています。

選手同士の距離を近く保てていることでセカンドボールは拾えるようになっていますし、選択肢が多くあるなかで、ある程度後ろからどこへボールが出てくるのか分かっていることは、相手より良い準備ができていることにつながっています。

ここ数試合勝てていませんが、1つ勝利できればチームは変わっていけると思いますので、ここで勝って流れを変える試合にしたいです。

大宮に加入してからボランチでプレーする機会がほとんどなかったなかで、ここ3試合はボランチでの出場機会を得られたので、このチーム状況を変えるプレーや監督から求められていることを表現できるようにプレーしました。ボールを運んだり散らしたりすることだけではなく、僕はできる限り周りを生かしたり、みんなの特長を引き出したりすることを心がけています。

結果が示す通り、何かが足りないからこの状況だと思っています。それは一つの要素と言い切れるものではなく、いくつもの細かいものや、一つひとつの瞬間のものだと思いますので、全員が改善していかなくてはいけません。

いまチームに必要なのは勝点3です。勝つためにチームスタッフたちと前回の試合を振り返って、何を改善すべきかを確認し、それをピッチで表現できるように準備していきたいです。

メンバー

スターティングメンバー

GK 35 堀田 大暉
DF 16 河野 諒祐
DF 5 柳 育崇
DF 4 濱田 水輝
DF 41 徳元 悠平
MF 14 田中 雄大
88'
MF 27 河井 陽介
88'
MF 26 本山 遥
MF 9 ハン イグォン
71'
FW 8 ステファン ムーク
71'
FW 15 ミッチェル デューク
65'

控えメンバー

GK 13 金山 隼樹
DF 3 阿部 海大
DF 24 成瀬 竣平
88'
MF 22 佐野 航大
71'
FW 39 白井 陽斗
88'
FW 18 齊藤 和樹
71'
FW 7 チアゴ アウベス
65'

監督

木山 隆之

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 22 茂木 力也
DF 17 新里 亮
DF 24 西村 慧祐
DF 36 吉永 昇偉
88'
MF 20 栗本 広輝
MF 26 小島 幹敏
MF 41 小野 雅史
56'
MF 19 矢島 慎也
77'
FW 39 泉澤 仁
56'
FW 10 河田 篤秀
56'

控えメンバー

GK 50 若林 学歩
DF 4 山田 将之
88'
MF 15 大山 啓輔
MF 11 奥抜 侃志
56'
MF 14 武田 英寿
56'
FW 9 菊地 俊介
56'
FW 28 富山 貴光
77'

監督

相馬 直樹
試合詳細
16 シュート 10
9 GK 13
5 CK 1
8 直接FK 8
2 間接FK 0
1 PK 0
試合データ

主審

松本 大

副審

馬場 規

副審

池田 一洋

第4の審判員

若槻 直輝

入場者数

4,201人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

29.1℃/69%

HIGHLIGHT

2度のビハインドを跳ね返すが、最終盤の失点で敗れる
前節の岩手戦から中3日、明治安田J2第25節は岡山とのアウェイゲームだ。大宮にとっては、4試合ぶりの勝利を目指す一戦となる。

先発は2人入れ替えがあった。最終ラインは右から茂木、新里、西村、吉永の並びで、栗本と小島がダブルボランチに立つ。2列目は右に小野、左に矢島慎だ。矢島慎は古巣対決になる。2トップはともに阪南大出身の泉澤と河田のコンビを組む。河田は5試合ぶりの先発だ。

今シーズン前半戦の対戦では、1-1で引分けた。13分に矢島のゴールで先制したが、GKの南と上田が相次いで負傷してしまい、この日がJリーグデビュー戦だった栗本が急きょGKを務めた。後半のアディショナルタイムまでリードを保ったが、90+5分の失点で勝点1を分け合うこととなった。

この日は前半開始早々にピンチを迎えた。3分、岡山のハンイグォンにDFラインを破られる。1対1の局面を迎えたGK志村は、相手のボールタッチが長くなった瞬間に足元へ飛び込み、得点を許さない。守護神の冷静な対応がチームを救った。

その後は落ちついて試合を運んでいく。相手にボールを握られる展開は想定済みで、西村と新里の両CBがミッチェル・デュークを厳しくチェックする。相手の攻撃を跳ね返していくなかで、小野や河田がミドルレンジからシュートを打っていった。しかし15分、ミドルシュートを決められて追いかける展開となる。

相手ゴールを脅かしたのは30分だ。ペナルティエリア左でパスを受けた矢島慎が、内側へ持ち出して右足を振り抜く。GKの手前でバウンドさせたシュートが枠をとらえるものの、GKに弾き出された。

35分には矢島慎が自陣左サイドで相手を剥がし、左サイドのオープンスペースへ展開する。オーバーラップした吉永がクロスを供給すると、GKとDFラインの間を際どく横切った。

セカンドボールの回収に課題を残したところはあったが、失点以降は岡山にチャンスを与えていない。序盤は押し込まれた右サイドの攻防も、互角にまで押し戻している。前半は0-1で折り返した。

大宮のキックオフでスタートした後半は、前線の立ち位置を変えた。河田を頂点に矢島慎が中央へポジションを移し、泉澤が左サイドへ入った。

54分には河田の動き出しが相手守備陣を脅かす。ゴールキックを西村が跳ね返し、中央にいた小野がDFラインの背後を突いた河田にパスを通す。惜しくもオフサイドになったが、フィニッシュへの道筋が見えたシーンだった。

56分、相馬監督が動く。小野、泉澤、河田を下げ、武田、奥抜、菊地が投入される。武田は2列目の右サイド、奥抜は同左サイド、菊地は1トップだ。

57分、左サイドからカットインした奥抜が右足でシュートする。DFにブロックされたボールに吉永が反応し、さらにシュートを浴びせた。

選手交代をきっかけに選手同士の距離感が改善され、ワンタッチでボールがつながるようになる。セカンドボールの回収率も上がり、敵陣でのプレー時間が増えていった。

62分には奥抜の仕掛けが相手のファウルを誘い、正面やや右から直接FKを獲得する。狙うのは武田だ。スピード、高さともに申し分のない一撃が、4枚の壁を越えていく。ゴール右へ向かっていくボールはGKに止められるものの、残ったボールを西村がプッシュした。64分、1-1に追いつく。

69分には決定機をつかむ。小島が守備ブロックの中央へドリブルで侵入し、ペナルティエリア内の菊地にラストパスを通す。菊地もワントラップから素早くシュートへ持ち込んだが、わずかにゴール右へ逸れていった。

この時間帯は主導権を握っていただろう。ところが74分、左サイドのFKからヘディングシュートを決められてしまう。

相馬監督はすぐに動く。77分、矢島慎に代わって富山がピッチに立つ。富山は菊地と2トップの関係を築く。

再びビハインドを背負ったが、リズムは失っていない。マイボールをしっかりとつなぎ、83分に同点とする。左サイドを突いた吉永のクロスを、富山が相手CBと競り合いながらマイナスに落とす。菊地が右足でゴールネットを揺らした。

2-2で推移する88分、相馬監督が5枚目の交代カードを切る。吉永が退いて山田が出場する。山田は右SBに入り、茂木が左SBへスライドする。

ホームで勝点3がほしい相手も、選手交代をしながら攻撃にパワーをかけてくる。大宮も3点目を狙いにいく姿勢を保っているが、90+1分にゴールを喫してしまう。90+5分にもPKで失点し、2-4で終了のホイッスルを聞いた。

勝点をつかむことはできなかったが、後半は連動性が高まってボールがスムーズに循環し、厚みのある攻撃を繰り出した。第17節の仙台戦以来となる複数得点も記録した。相馬監督のもとで積み上げてきたものは、しっかりと形になっている。中3日で挑む次節へ向けて、ファイティングポーズをとり続けていく。

(総評:戸塚啓)

続きを読む

監督コメント
水曜ナイターで非常に暑さもあり、台風などの状況もあったなかで、遠く大宮から来ていただいたサポーターの皆さんに感謝申し上げたいです。

当然、我々は勝ちがほしい状況なので、勝ちに向かうエネルギーをスタートから出したかったのですが、相手も前節負けているなかで立ち上がりからエネルギーを持って入ってきました。我々はアウェイ連戦であったことも含めて、少し後手を踏んだ苦しい前半になってしまいました。それでも1点で帰ってこれたのでなんとか人を入れ替えながらと思っていたのですが、なかなかうまくいきませんでした。ここ最近は点が取れていなかったので、2度追いつけたことはポジティブな部分ではありますが、最後に最低でも勝点1を持って帰るということができず悔しく思っています。
選手コメント
自分が途中出場する前ぐらいから少しずつ勢いが出て、2度追いついてここからというときにやられてしまいましたが、そういったところで誰がというのではなくチーム全体がもっとスイッチを入れていけるようにならないと勝利はつかみ取れないと思います。ほんのちょっとのところだと思うので、そこをみんなで変えてやっていくしかないと思います。

前半はベンチから観ていて、うまくいかない時間帯に裏へのランニングが少なかったりとか、無駄に走らないといけないところや頑張らないといけないところ、我慢しないといけないところがもう少しできれば、点は取られずに耐えて後半に入れたと思います。

ひさしぶりに複数得点が取れたことは良かったですが、セットプレーで失点してしまうと厳しいですし、逆に自分たちもセットプレーから1点取りましたが、他のセットプレーでチャンスを作って点が取れるように、一人ひとりが役目を果たしてみんなで点が取れるようにしたいです。また、流れのなかでもいろいろな選手が絡んで、いろいろな人の想いを背負って最後に決めて、ファン・サポーターに勝利を届けないといけないですし、そういったことをもう一度思い出して、一番はサッカーを楽しむことですが、ファン・サポーターの方もそれを観に来ていると思いますし、難しい状況ですがやっていくしかないと思います。
前半を観ていて、うまくいっていないなかでみんなの表情が暗かったり、一つひとつのプレーでも悩んでいるように感じました。自分もそうなるときがありますし、しょうがないと思っていましたが、交代で入った自分たちでもっと活気づけようと考えていたので、勢い良く入って声を出して周囲を元気づけられればと思ってプレーしました。

ピッチに入ってからは良い距離感でプレーできていましたし、試合の流れ的に前半からどちらのチームもアップダウンが多く、間延びしてスペースがある状況だったので、ボールを受けやすくて、受けるポイントもわかりやすかったです。前半から意図的に相手を引き出したり、相手をコンパクトにさせずに延ばして自分たちでスペース作ってプレーができれば、もっと楽になるのではないかと思いました。

中3日で次の試合になりますが、一番は結果を求められているので、どんな形でも勝ちたいですし、もっとチームとして喜ぶ場面や、一つひとつのプレーに対しての迫力であったりとか、声を掛け合ったりとか、みんなでまとまってポジティブな要素をこれから増やしていければと思っています。
2016年まで岡山に所属していたので、スタジアム自体は懐かしかったですが、いま所属している選手はほぼ知らない状態でした。

これで3連敗になりましたが、特にこれという要因があるわけではないですし、攻守はつながっていると思うので、どちらが良い悪いではなく、どちらにも改善点があると思います。

前半の終わりにポジションが変わりましたが、チームとしての狙いがあったと思いますし、そこを僕がもっと生かせれば良かったと思います。自分のところにボールが来たときに、いかに剥がして前に行けるかという部分で、前半は1回ぐらいしか剥がせなかったので、そこを2、3回に増やしていかなくてはいけないですし、自分がサイドに置かれているという意味では、左サイドでターンしてSBに出してクロスまでいったようなシーンを増やしたいです。

次節はホームなので、良い試合がしたいです。すぐに次の試合があるなかで劇的に変わることはできないと思いますが、攻撃では自分のところで何ができるかが大事ですし、ボールを失わないようにしながらチャレンジしていきたいです。
フォトギャラリー

カテゴリー


X

パートナーバナー