仙台
- 64' 中島 元彦
- 89' 遠藤 康
大宮
- 11' 袴田 裕太郎
- 12' 河田 篤秀
- 34' 矢島 慎也
前節は得点チャンスを決め切れず悔しかったです。あの場面は中にいるカワくん(河田)が見えていたのですが、GKとDFが上手くシュートコースを消してきたので上しか狙えないと判断して打ちました。FWをやっている以上ゴールを決めないといけないので、シュートを選択したことは後悔していませんが、次は決められるように修正したいです。
試合前からカワくん(河田)と「相手CBにプレッシャーをかけ続けよう」と話をしていたので、彼らに時間を与えないようにプレッシャーをかけられたと思います。守備の部分でもあれをスタンダードにしないといけないですし、前で奪えたことで得点につなげられたと思いますので継続していきたいです。仙台も後ろからボールを繋いでくるチームですので、前線で奪うことができればショートカウンターからチャンスを作れると思います。何より勝つことが必要ですし、再び上位相手に勝つことができればチームも自信を得られて波に乗れると思いますので、気合を入れて臨みたいです。
仙台の原崎監督には、自分がプロ1年目のときからお世話になりましたし、当時はタイムを計ったりコーンを使ったりしてドリブルの練習を2人でよくしていました。ホームでの前回対戦では出場機会がなかったので、今節はピッチで成長した姿を見せたいです。
裕太郎(袴田)が加入したことで安定感もたらしてくれていると思います。大学時代は僕がボランチで裕太郎がサイドバックでプレーすることが多かったので、横関係でプレーすることはまだ慣れないとよく2人で話をしています。左利きのCBのメリットの一つで、相手は縦パスをケアしようと中を切ろうとしてくるので、僕は高い位置を取れるようになっています。
首位を相手に勝てたことは良い薬になったと思いますし、自分たちが前線から守備をしようとトレーニングしてきたことを出して勝つことができました。全員の運動量も増えていましたし、5バックになっても押し込まれるだけでなく攻めることができたので、手応えをつかんでいます。
横浜FC戦のようにチャレンジャーとして仙台戦に臨んでいきたいですし、状況を変えるためには連勝がすごく大事です。勝利を目指しながら最低でも1ポイントは持ち帰ってきたいです。
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
16 | シュート | 12 |
---|---|---|
6 | GK | 14 |
11 | CK | 4 |
8 | 直接FK | 7 |
0 | 間接FK | 0 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
入場者数
天候
ピッチ状態
気温/湿度
HIGHLIGHT
立ち上がりは我慢の時間が続いた。4分には、仙台の内田にヘディングでファーストシュートを許した。7分には氣田に1対1の場面を与えたが、GK志村がビッグセーブを見せた。これが猛攻のきっかけになった。8、10分とセットプレーから立て続けにゴールを狙う。
そして11分、3度目のCKから待望の先制点が生まれた。矢島慎が蹴ったボールをニアで相手選手が触った。しかし、完全にクリアし切れない。混戦から菊地がボールを前に送ると、ゴール前に残っていた袴田がダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。
追加点はわずか1分後のことだった。菊地がクリアしたボールが一気に相手の背後を突いた。前線で奥抜が前を向く。追い抜いた矢島慎にボールが渡ると、ゴール前に質の高いクロスを入れた。河田がうまく相手を外し、ヘディングでゴールに流し込んだ。18試合ぶりに生まれたエースのゴールで、幸先よく2点を先行した。
仙台にボールを支配される時間は続くが、守ってばかりではない。右SBの岡庭がアップダウンを繰り返し、攻守にわたってイニシアチブを握った。そして、早くも3点目のシーンが訪れる。34分、栗本との連携でボールを持った岡庭から柴山へ。柴山がドリブルで中央に切れ込むと、ゴール前の河田にスルーパスを送る。相手DFを引きつけた河田がダイレクトで左に流し、フリーでボールを受けた矢島慎が落ちついてシュート。鮮やかにゴールを射抜いた。
集中した45分だった。全員がハードワークを貫いた。仙台の攻撃を0で抑え、怒涛の3ゴールで前半を折り返した。
後半、3人を代えた仙台が、牙を剥いて襲いかかってくる。しかし、アルディージャは前から積極的にプレッシャーをかけ、相手に自由を与えない。52分の危険な場面は、相手のシュートを小野が身を挺して防いだ。セットプレーからピンチを招いたが、ゴール前にブロックを築いて粘り強く守った。56分にはクリアミスから相手に抜け出されたが、新里が体を張ってボールを外にかき出した。
ボールは支配されながらも、落ちついた試合運びを見せた。64分、仙台の中島にミドルシュートで1点を返されたが、下を向く者は一人もいない。すぐに富山、泉澤を送り込み、前線にパワーを生み出した。70分、左サイドの展開から裏に抜けた富山がゴール前に折り返す。柴山がダイレクトで合わせるが、シュートは相手GKに阻まれた。
ギアを上げてくる仙台に対して、守る時間が長くなった。栗本に代えて茂木、奥抜に代えて田代を投入。守備の枚数を増やし、5バックにシステムを変えた。最後のカードは15試合ぶりの出場となる中野だった。84分、柴山に代わってピッチイン。全員で勝点3を奪いに行った。
89分にさらに1点を返された。これでリードは1点に縮まった。アディショナルタイムは6分。仙台の波状攻撃が続いた。時間がとてつもなく長く感じられた。そして、最後のCKをしのいでタイムアップ。勝点3を上積みし、今季2度目の連勝となった。
古巣を相手に殊勲の決勝ゴールを決めた矢島慎は、フラッシュインタビューで「後半は仙台のスタジアムの雰囲気やチームとしての強さに押し切られそうになった。課題が残った勝ち方だったが、いまは勝てたことを喜びたい」と言った。最高の形で勝点3を持ち帰り、次節、町田との一戦に挑む。
(総評:岩本 勝暁)
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我々がしっかりと仕掛ける、チャレンジする、上位を争っている仙台に対して下位で苦しんでいる我々がチャレンジャーとして立ち向かうという話をして臨みましたが、前半はそれをいい形で表現してくれたと思っています。最初の点をリスタートから取れたことも大きかったですが、奪ってから早く攻める形、そしてボールをしっかりと動かしながらフリーな選手を作る形で追加点を取れたことは、今後の選手の自信にも、チームの自信にもなると思います。
後半は苦しくなることはわかっていましたけれども、これを3-0で終わらせたり、さらに4点目を取ったり、そういったことができるチームになればいまの順位ではないと思いますが、それでも頭を下げずに、追いつかれる流れになったときにも、選手たちが自分たちで声をかけ合いながら、勝点3を持って帰ることができたので、これは今後につながるものだと思いますし、つなげていけるようにしたいです。
3点目のアシストは、右サイドで崩している間に前向きでゴール方向に行ければそのままシュートを狙っていたのですが、思ったよりも時間がかかって自分が先に入り込む形になったので、近くの選手を探したときに慎也が見えて迷わず出しました。
後半は難しい展開になりましたが、試合中に変えることは難しいですし、練習のときからただ頑張るのではなく、相手の嫌がるプレー、頭を使ったボールの運び方、動かし方などもしっかりやっていかなくてはいけません。ゴール前はしっかり固められていましたが、攻め出す段階としては仙台はやりやすかったと思いますし、もう少し嫌がるプレーができればよかったです。
2試合連続で3得点が奪えましたが、取れそうなときに取れているというのは良い部分です。セットプレーで点が取れていないときでも惜しいシーンがありますし、そういった部分はポジティブにとらえていいと思います。
前に人数をかけて早い攻撃というのは狙いとしている部分で、それが形になってきていますし、そのなかでより個人個人がアイデアを出したり、ボール保持者が目の前の相手をはがすプレーが出てきていて、それが得点にもつながっているので、前線の選手は自信を持って自分の特長を生かすプレーをもっと出していっていいのではないかと思います。
チームとしてもなんとか勝てたという感じでうれしいですし、やっとスタートラインに立てたというか、形ができ始めている感触があるので、これを土台にしっかり失点を減らして、得点などいい部分は続けていきたいです。
得点シーンはフリーの状況ができていて、逆に時間がありすぎて考えることが多く、自分で難しくしてしまったのですが、カワくん(河田)がしっかり見てくれていたので、決められてよかったです。
2点目のアシストシーンは狙いどおりです。前節のアシストシーンもそうですが、速い攻撃を求められているので、なるべくあのようなシーンを増やせればと思います。
古巣相手のゴールでしたが、全力で喜べないというか、半年しか在籍していないにもかかわらず、今日も名前を呼ばれたときに拍手をいただきました。怪我をしてしまった期間が長かったのですが、こういった迎え方をしてくれました。後半の一体感はすごいなと思いましたし、本当に感謝しています。
横浜FCに勝ってから、次の試合が大事だということをチームのなかで共有できていましたし、今日こうして勝つことができました。次はホームですし、自分たちがやれることを、全力でやることが大事だと思います。
自分たちが前半で3点取れたということは、相手も後半に3点以上取れる可能性がありますし、後半は一度リセットしてまずは守備から入ることと、3点を取って心理的に引いてしまうことはありがちなので、もう一回前から行って、チームとしてやりたいことをやろうと話して入りました。ただ、押し込まれる時間が続いて、チームとしても慌ててしまっている部分があったので、もう少し落ちつける部分もそうですし、最終ラインが前に前に上げてコンパクトにしていけたらよかったと思います。勝てたのでよかったですが、課題も出たので、次に向けて修正できればと思います。
2失点目はだいぶ揺さぶられていたなかで失点をしてしまいましたが、5枚だったら相手の特長のサイドからのクロスに対して、真ん中の選手が押し上げてウイングの選手にプレッシャーに行かせることも、もっとアラートにできたかなと思います。ゴールに引っ張られすぎて内側に寄りすぎている部分もあったので、ボールホルダーに対してもっとプレッシャーを掛けられれば、クロスやサイドチェンジも防げたと思いますし、そこは突き詰めていかなければいけないと思います。
上位相手に勝てたことはチームとして自信になりますが、課題もいっぱいありますし、これを続けて勝ちながら改善していけるのが理想なので、もっともっと勝ちに貪欲になって、チームとして上にいければと思います。
一つ勝てたことでチームもポジティブな雰囲気になっていると思います。横浜FC戦は色々な意味で守備でも攻撃でも自分たちでスイッチを入れられた試合でしたし、チーム全体が一つになって戦えたと思います。横浜FCを相手に自分たちから仕掛ける場面を多く出せて勝てたことは、次につなげていきたいです。
いま置かれている立場を考えれば、次の試合も自分たちはチャレンジャーとして戦わなくてはいけませんし、怖がっていては何も得られません。チームは生き物ですし、チャレンジしてくためには苦手なことをするより得意なことに取り組んでいきたいです。
ここで連勝できればチームはもう一段良い方向に向かっていけると思いますし、我々がベクトルを合わせることができれば、横浜FC戦のような戦いができると思います。相手の出方を見ながら、我々がどこにパワーを注ぐのかチームで合わせていけるように準備したいです。