第102回 天皇杯 3回戦
2022.6.22 [WED] 19:00 NACK

鹿島

  • 16' 仲間 隼斗
  • 52' 鈴木 優磨
  • 90' 上田 綺世
3 - 0
1 前半 0
2 後半 0

大宮

  • スカパー!
試合経過
監督コメント

鹿島はチーム状態が良い印象で、前への推進力が強く、かなり攻守の強度も高いチームだと思いますので、まず球際で戦うことや周りの選手のカバーの距離も大事になってきます。力のある相手ですので、いろいろな面で勇気をもってチャレンジしなければもったいない試合ですし、我々がやってきているものをしっかりぶつけられるように、選手を試合に向かわせていきたいです。

自分が昨年率いたクラブが相手ということは意識していませんが、個々の選手の能力や特長はわかっていますし、そのすべてがパーフェクトでないことも分かっています。サッカーはどんな試合でも勝つチャンスがありますし、一発勝負の天皇杯ですので勇気をもって戦いたいです。

中3の連戦でありますが、鹿島相手にチャレンジできる、戦う準備ができている選手を揃えて、この試合に臨みます。

選手コメント

古巣の鹿島との対戦は初めての経験でとても楽しみな一戦ですし、アカデミーの頃から知っている鈴木選手をはじめ元チームメートの土居選手や三竿選手との対戦も楽しみです。鹿島の選手は、いま相馬監督が自分たちに求めているものを、必要最低限のものとしてプレーしてくると思いますので、特に球際の部分では負けないように戦いたいです。鹿島はうまくいっていないときでもセットプレーから1点を取って勝つような強さを持っていますし、ずる賢さや勝負へのこだわりは強い印象があります。

自分がプロサッカー選手になれたのは鹿島のおかげですので感謝していますが、鹿島在籍時はカップ戦1試合しか出場できませんでしたので、鹿島戦に出場する機会があれば、鹿島の皆さんに自分のプレーをしっかり見せたいです。最近はリーグ戦のメンバーから外れてしまっているので、勝利のためにいま自分ができることをすべて出し切りたいです。

チャンスが巡ってくれば、プロ入り後初めてNACK5スタジアム大宮でプレーすることになりますし、怖がらずに積極的にプレーしていきたいです。相手はJ1クラブで常に上のステージで戦っている力のあるチームですので、自分の通用する部分としない部分に気づける試合でもあると思いますし、どんどんチャレンジしていきたいです。相手にはユース時代に対戦した選手もいますので、再び対戦できることも楽しみです。

チームに少しずつ新しいスタイルが浸透し、選手間で共有できる部分が増えてきていると思いますので、これからもっとチームは良くなっていけると感じています。気温も上がり蒸し暑くなってきていますが、夏場は走れたチームの方が勝利に近づけると思いますので、その部分は強く意識して戦いたいです。

メンバー

スターティングメンバー

GK 31 沖 悠哉
DF 22 広瀬 陸斗
DF 20 キム・ミンテ
DF 6 三竿 健斗
DF 28 溝口 修平
78'
MF 34 舩橋 佑
MF 21 ディエゴ・ピトゥカ
MF 33 仲間 隼斗
66'
MF 8 土居 聖真
78'
FW 40 鈴木 優磨
66'
FW 9 エヴェラウド

控えメンバー

GK 29 早川 友基
DF 23 林 尚輝
DF 2 安西 幸輝
78'
MF 7 ファン・アラーノ
66'
MF 27 松村 優太
66'
MF 35 中村 亮太朗
FW 18 上田 綺世
78'

監督

レネ・ヴァイラー

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 46 貫 真郷
DF 4 山田 将之
DF 8 田代 真一
DF 36 吉永 昇偉
86'
MF 6 大橋 尚志
MF 20 栗本 広輝
60'
MF 14 武田 英寿
74'
MF 7 三門 雄大
60'
MF 18 髙田 颯也
FW 10 河田 篤秀
60'

控えメンバー

GK 50 若林 学歩
DF 24 西村 慧祐
DF 41 小野 雅史
86'
MF 19 矢島 慎也
60'
MF 39 泉澤 仁
74'
FW 9 菊地 俊介
60'
FW 11 奥抜 侃志
60'

監督

相馬 直樹
試合詳細
10 シュート 6
10 GK 15
6 CK 6
5 直接FK 4
1 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

川俣 秀

副審

森川 浩次

副審

鶴岡 泰樹

第4の審判員

佐藤 誠和

入場者数

6,161人

天候

ピッチ状態

全面良芝、水含み

気温/湿度

24.2℃/67%

HIGHLIGHT

天皇杯は3回戦敗退、鹿島に3失点で完敗
天皇杯3回戦は、相馬監督が昨季まで率いた鹿島アントラーズとの対戦だ。国内最高峰のJ1リーグに属するチームと戦う貴重な機会となる。チームの今後の可能性を示すためにも勝利をもぎ取りたい。

週末のリーグ戦の合間となるため、2回戦に続き、リーグ戦で出場機会の少ない選手が多く先発で起用された。GK志村、4バックは右から貫、山田、田代、吉永。中盤は右に武田、中央は3人で大橋がアンカー、栗本がセンターハーフ、三門がトップ下の役割を担った。左は髙田。前線は、河田のワントップだ。

試合は、序盤から苦しい展開になった。開始5分、GK志村がボールをファンブルして正面からシュートを打たれる大ピンチがあったが、ゴールカバーに入っていたDF田代がクリア。続く8分にはゴール前を横断するシュートを打たれてヒヤリとさせられた。

なかなか攻撃の形が作れず、序盤に2度訪れた左CKでは、右DF貫がキッカーを務めたが中央で合わなかった。3度目以降はキッカーを左利きの武田に代えたが、これも相手に弾かれた。

16分、左サイドから中央へ攻め込まれた場面でボールを奪えず逆サイドへ展開されると、最終ラインの背後へパスを流し込まれ、鹿島のMF仲間に先制点を奪われた。

直後、河田が起点となりカウンター攻撃からクロスを繰り出すと、中央を駆け上がった栗本がヘディングシュート。気落ちせず立ち向かう気概を示した場面だったがゴール上に外れた。

押し込まれる展開は変わらない。相馬監督は「少し(最終ラインが)下がり過ぎて時間を作られた。ボールの出所を押さえたかったが、ボールを動かされ、ファーストディフェンスで(制限に)行けない時間があった」と主導権を握られた守備面を振り返った。

数少ない攻撃場面で起点となったのは、右の武田だった。リーグとは違ってワクワクする気持ちが強かったと話した武田は、攻撃面について「周囲のサポートのおかげもあり、いつもより楽にボールを受けられた」と手応えを語った。ただし、最終ラインでの守備を強いられ、攻撃はカウンター頼みで人数不足。なかなかシュートには持ち込めなかった。

苦しい展開だったが、闘志は失わなかった。相手ボールで始まった後半のファーストプレー。「相手もぐっと強く来ると思ったけど、行く姿勢を見せないとダメだと思った」と言う貫がハイボールの争いに強気な姿勢を見せて競り勝った。51分には髙田が左からドリブルでカウンター攻撃を仕掛けたが、クロスは合わなかった。

取り返しに行きたい時間帯に、相手が強かった。53分、自陣で左から右、右から左へとクロスで揺さぶられると、GK志村が対応を迷い見送ったボールを鹿島のFW鈴木に決められ、後半早々に追加点を奪われた。

60分、相馬監督は3人を同時に交代して攻撃の活性化を図った。65分、貫がこの試合で初めて見せた右サイドからのロングスローで右CKを獲得。武田のキックがファーサイドに抜け山田が触れたがコントロールし切れず、枠の外。惜しい場面だが、得点にはならなかった。

鹿島は78分に選手交代で3トップから2トップに変更して中盤の守備の安定感を強めてきた。チャンスが少ない中、85分に奥抜が素早く左からカットインシュートを放ち、1点を返す期待を持たせた。

しかし、点を決めたのは相手の方だった。終盤、鹿島は高速カウンターを精力的に繰り出してきた。試合終了間際、バイタルエリアでパスを受けたFW上田にダメ押し点を奪われ、0-3で敗退した。

栗本は「一つひとつの精度や判断の速さが足りていないと感じた。もっと高めないといけない」と相手から学ぶ姿勢を示した。次戦は、中3日で明治安田J2第23節・金沢戦。戦いの舞台は一つに絞られた。今後は、リーグ戦で下位から這い上がることに専念するのみだ。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
水曜のナイトゲームでしたが、たくさんの大宮サポーターもそうですし、鹿島サポーターにも来ていただいて、選手たちにとってはすごくエネルギーの出せるゲームにしていただきました。ありがとうございました。

天皇杯ということで、他会場ではアップセットしたゲームもありましたが、そういったことをしたいと思ってゲームに臨んだなかで、選手たちはよく戦ってくれたとは思っています。立ち上がりの5分以内のところでもピンチがあって、そこはなんとか失点せずに済みました。ただ、こういったゲームでアップセットするには、先に点を取らせてはいけないのですが、スペースを空けてしまう形で失点してしまいました。

後半も0-1のままでいけば可能性が出てくるなかで、後半の立ち上がりにCKの流れから失点し、最後も90分に決められてしまいました。同様のことがこれまでのリーグ戦でもありましたし、リーグ戦とはメンバーが違いましたが、そこはより意識して変えていかなければいけないと思っています。

ただ、今日はリーグ戦から少し離れている選手が多く出場しましたが、非常に勇気を持ってプレーしてくれたと思います。これは今日ゲームに出なかった選手にも刺激になると思いますし、誰がどれくらいのことをこういった相手にできるのか、できないのかを見れた部分もあります。それも含めて次のリーグ戦につなげていきたいです。
選手コメント
やはり最後のクオリティやその前のスクリーンの部分のクオリティの差が、この結果になったと思います。

プレーしながら、パス1つもそうですし、クオリティの部分での差を自分でも感じたので、そこは日頃の練習からこだわってやっていかないと差が出ますし、こういった試合で勝ち切れないと思いました。

監督からは、今日に限らず、戦うところだったり、球際の部分でまず負けないという、戦術以外のところをいつも強く言われていました。

またリーグ戦で勝ち点3を取っていければ、順位的にも少しずつ上が見えてきますし、上がっていけると思うので、しっかり勝ち点3を取れるように準備したいです。
監督からは高めの位置でプレーしてほしいと言われていたので、セカンドボールだったり、あとはできる限り前のところで起点を作れるように意識してプレーしました。自分はチャンスがあったので、そこでしっかり決めないと勝てないですし、そういったところが差になってくると感じています。相手の長いボールでも一つひとつの質は高いと感じましたし、自分たちは精度を上げていかなくてはいけません。

鹿島というタイトルを取ることが義務付けられてるチームとの対戦で、この大会の重みを感じていたので、こういった結果になって残念です。平日の夜にもかかわらず、大宮アルディージャサポーターの方も本当にたくさん来てくれましたし、すばらしい雰囲気で試合ができましたが、勝てなかったことはアルディージャサポーターに対して申し訳ない気持ちです。

天皇杯は敗退してしまいましたが、リーグ戦はまだ約半分あり、勝ち点3を積み重ねていかないといけない状況だと思っているので、いい準備をしたいと思います。NACK5スタジアム大宮でいつもたくさんの方に応援していただいているので、そういった方々に勝ち点3をプレゼントできるように頑張りたいと思います。
J1の鹿島さんということで、自分たちがいま結果が出せていない中、チャレンジするにはいい相手だとみんなで試合前に話をして、そういった部分は最初から出せたと思うのですが、先に失点してしまうと、相手は実力のあるチームなので難しい試合になってしまいました。本当に前半の失点のところはもったいなかったですし、負けている状態だったのでみんなで前に前にやっていけば、流れも変わりこちらの時間も作れたと思うので、そこは本当に悔しいです。

個人としてはスタメン出場はチャンスだと思いましたし、鹿島さんに自分ができるプレーを見せれば、評価も上がると思っていました。バトルで勝てるシーンもありましたしそういった面をもっと突き詰めてやらないといけないと思います。

今日も平日のナイターにも関わらず多くのファン・サポーターの皆さんが駆けつけてくれて、最高の雰囲気を作ってくれたのにもかかわらず、0-3という結果で終わってしまって申し訳ないです。もし次自分が試合に出ることができれば、ファン・サポーターの皆さんに笑顔で帰ってもらえるように、勝利を届けるために戦います。
フォトギャラリー

(写真:高須力)

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