明治安田生命J2リーグ 第9節
2023.4.12 [WED] 19:00 NACK

大宮

0 - 1
0 前半 0
0 後半 1

群馬

  • 46' 平松 宗
試合経過
監督コメント
ここまで積み上がってきているものもあると思いますが、結果としては連勝にはなっていません。ただ、ゲーム内容が交互に良かったり悪かったりするかといえば、決してそうではないので、やはり積み上がってきているものを信じてやっていくしかないですし、それを安定して勝利に近づけられるようにしたいです。

全体の距離感という意味では、攻撃でも守備でも良い部分が出てきていると思っています。相手もあるなかなので、特に攻撃においてはより狙い所を合わせてきたい部分はありますが、ボールを動かすときに距離が遠くなりすぎないことや、背後であったり優先順位を忘れないことを意識しながら、全体としての作りはできてきているかなと思っています。

山形戦の2点目のような前線でのコンビネーションは練習からやっている形で、それが出せる場面が増えてきているとは感じます。積極的に取り組んでいる部分ではありますが、それでもまだ足りないとも思っていますし、その回数と精度を上げていくことが必要だと感じています。

ホームで連戦ができるというのがもちろんポジティブな気持ちで入れますが、勝利が約束されたものではないので、そこは間違えないように、ホームだから安心するようなことがあってはいけないと思っています。群馬もいま勢いがあるチームですので、我々のスタジアムで相手に良い形でやらせないようにしたいです。

群馬は昨年の最後のゲームでもそうですが、先に点を取らせたくないなという印象です。つまり自分たちが先に点を取る必要があるということですし、そこが大事なポイントになってくると思います。どんなゲームでもそうですが、よりその色が強いかなと感じますし、自分たちのホームで、自分たちの得意な形に持っていけるようにしたいです。
選手コメント
前節の山形戦は、相手が監督も代わって勢いを持って試合に入ってくるなかで、早い時間に点が取れたことは相手の勢いを折る意味でも良かったと思います。日頃からゴール前のコンビネーションの練習はしていて、ボールの近くに人も多くいて良い形で崩せましたし、あのような形をもっと作れればゴールのチャンスも増えると思います。

一度追いつかれてから勝ち越せたというのは、やはりホームで勝っているという僕たちの自信があったからだと思いますし、追いつかれてもブレることなく、自分たちがやるべきことをやって、後半も良い入りができました。栃木戦での逆転負けがあったからこそ、皆が崩れることなく、自分たちを信じてプレーできたと思います。チームとしてまとまれていることが、結果にも出てきていると思います。

群馬には、浦和ユース時代の監督の大槻さんや後輩もたくさんいますし、負けられない試合です。ユースではキャプテンをやらせてもらったり、精神的にもフィジカル的にもすごく鍛えられました。いま自分が走れるのは、中学・高校時代のトレーニングがベースですし、もっと走れるようになっているところを見せて、「嫌な選手を育てたな」と思わせたいです。2戦連続で恩返し弾を決められるように頑張ります。
ここまでスタメンで使ってもらっているなかで、3アシストはできましたが、もっと結果にこだわらなくてはいけないと思いますし、シュートの本数も少ないので、ゴール前ではもっと貪欲にプレーしていきたいです。個人的な手応えとして、自陣であったり相手陣内でボールを受けることができれば、自分の良さを出すことができていると思うのですが、ボールを受けるまでのプレーにはもっとこだわりを持って、意識してやっていきたいです。

前節は(小島)幹敏くんが前に入ることで、どちらかというと中盤の枚数が増えたので、相手の前で受ける選手が増えた分、自分は背後を狙う動きを増やそうと意識しましたが、幹敏くんが近くにいるからこそつながって近い距離感でもプレーできたと思いますし、背後だけでなく足元でどれだけつながれるかも意識していきたいです。

ホームの声援はとても心強いですし、ホームで勝てていることが自信にもつながっています。群馬戦でも勝てるようにトライすることが大事ですし、ここまで連勝ができていない分、このホーム2連戦は連勝するチャンスなので、勝利に向けて必死に頑張っていきたいです。

群馬は3連勝していてチームの状態も良いとは思いますが、そういった相手に対しても、自分たちがチャレンジャーという気持ちを持って戦う姿勢は変わらないですし、ひたむきにやっていきたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 3 岡庭 愁人
DF 5 浦上 仁騎
DF 25 袴田 裕太郎
DF 22 茂木 力也
MF 16 石川 俊輝
87'
MF 6 大橋 尚志
66'
MF 48 柴山 昌也
74'
MF 7 小島 幹敏
MF 39 泉澤 仁
66'
FW 28 富山 貴光
74'

控えメンバー

GK 40 志村 滉
DF 17 新里 亮
87'
MF 15 大山 啓輔
66'
MF 8 栗本 広輝
MF 32 高柳 郁弥
66'
FW 49 大澤 朋也
74'
FW 33 室井 彗佑
74'

監督

相馬 直樹

スターティングメンバー

GK 21 櫛引 政敏
DF 24 酒井 崇一
DF 3 畑尾 大翔
MF 38 天笠 泰輝
MF 36 中塩 大貴
MF 19 岡本 一真
MF 15 風間 宏希
80'
FW 28 長倉 幹樹
86'
FW 10 佐藤 亮
80'
FW 23 平松 宗
58'
FW 5 川上 エドオジョン 智慧
58'

控えメンバー

GK 42 石井 僚
DF 2 城和 隼颯
MF 6 内田 達也
80'
MF 33 細貝 萌
86'
FW 17 山中 惇希
58'
FW 7 川本 梨誉
58'
FW 9 北川 柊斗
80'

監督

大槻 毅
試合詳細
8 シュート 5
9 GK 14
6 CK 1
5 直接FK 11
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

高山 啓義

副審

塚田 健太

副審

金次 雄之介

第4の審判員

佐藤 貴之

入場者数

4,358人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

16.1℃/61%

HIGHLIGHT

優勢の前半から一転、後半早々の失点でホーム初黒星
明治安田J2第9節は、群馬を迎えてのホームゲームだ。終了間際に決勝点を奪って勝った前節から中3日の連戦。途中出場でチームの攻撃を加速させた泉澤と、同じく途中出場で中盤を組み立てた大橋が、今季初めて先発で起用された。GKの笠原は、この試合がJ2通算200試合目の出場。前節の勢いを持ち込み、今季初の連勝を狙う。

試合の序盤、泉澤がいきなり警告を受けたが、チーム全体のリズムは良かった。ボール保持からサイドチェンジで泉澤にボールを渡し、得意のドリブルで時間を作ったり、縦へ突破したりと相手を揺さぶり、味方がタイミングを合わせて連係攻撃を繰り出した。

前線では、前節に続いてトップ下で起用された小島が豊富な運動量でスペースに流れてパスを呼び込んだ。敵陣に押し込み、相手のクリアをすぐに回収して再び攻撃を仕掛ける良い流れが続いた。10分過ぎには泉澤が左サイドで縦への突破を2度披露。15分には右からの小島のラストパスを富山がダイレクトシュート。ポストに嫌われたが、惜しい場面だった。

20分を過ぎると、群馬もボールを保持して対抗。互いに攻守の切り替えで激しいプレスを仕掛け、ともにファウルが増えた。守備の時間が増えると、押し返すのに時間がかかり、相手も守備を立て直して来る。泉澤を経由する攻撃はケアされるようになったが、今度は石川が積極的に中央で縦パスを通した。38分、右サイドから石川がゴール方向へ斜めのパスを入れると小島がシュート。相手GKが大きく前に弾いた。

優勢だった前半をスコアレスで終えて試合を折り返すと、後半は立ち上がりに手痛い失点を喫した。相手の中盤の選手が最終ラインに下りてフリーになったところからのロングパスでCB2人の間を平松に走られ、笠原が前へ出たところをかわすシュートを流し込まれた。もう1人、相手FWがCBとSBの間を狙っていた場面でもあり、マークしていた平松への対応が遅れた浦上は「(相手が)僕より前にいたのでオフサイドポジションにいる感覚でしたけど、サイドにも(ほかの相手)選手が走っていて、サイドの(茂木)選手が残っていた。完全に僕のせいだと思います」と責任を感じていた。後半開始わずか1分、縦パス1本でゴールを許し、後半の出鼻をくじかれた。

それでも56分に柴山がカットインから少し距離のあるミドルシュートを狙うなど反撃。66分、相馬監督は大山、高柳を投入したが打開しきれず、約10分後、さらに室井、大澤を前線に投入。小島は、中盤に下りてゲームメークを担った。しかし、選手交代で5-4-1の布陣にして自陣のスペースを消す群馬を崩し切れなかった。

87分には相手守備陣の手前から茂木が思い切ったミドルシュート。「シュートまで行けていない時間帯でしたし、相手がクロスだと予測しているだろうと思って狙った」という鋭い一撃だったが、山形時代のチームメートだった相手GK櫛引のセーブによりクロスバーに弾かれた。

最後は新里を投入。袴田を前線に配置して3-4-3の布陣でパワープレーを展開。4分目安のアディショナルタイムもゴール裏からの大きな声援を受けてゴールに迫った。最後は岡庭が右から入れたクロスを大澤が頭で合わせ、それたボールに袴田が飛び込んだが、触れず。直後にホイッスルが鳴り、0-1で今季ホーム初黒星となった。

次節も中3日で連戦。アウェイで秋田と対戦する。富山は「もったいない試合だったと思う。僕たちの弱さが出た。(ホーム全勝が途絶えたが)これだけの雰囲気を作ってくださっている方々に感謝しかない。次はアウェイですけど、勝てるように切り替えて準備したい」と敵地で星を取り返す決意を示した。わずかな隙が大きな痛手となった試合を教訓に、すぐにやって来る次戦に向かっていく。

(総評:平野貴也)

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監督コメント
今シーズン最初のナイトゲームで、連戦の平日の試合でしたが、我々と一緒に戦いに来てくださりありがとうございました。ホームでは4試合続けて勝っていたので、今日も一緒に勝利を喜びたかったですが、それが叶わず非常に残念です。

相手の攻撃の狙いをうまく抑えながら、我々の攻撃もしっかりと前向きの状態を作って相手の背中に入っていく場面は、前半から出せていたと思います。いくつかチャンスもありましたが、カウンターは少し気をつけなければいけない部分もありました。ここまでの群馬の成績を考えても、自分たちが先にリードしたかったなかで前半に得点できなかったことは、今日のゲームの流れを大きく変えた要因になったと思います。

後半の立ち上がりの失点については、セルフジャッジをしてはいけないと常々言い続けていますが、そこで止まってしまって失点したことは、非常にもったいない形だったと思います。それ以降も相手は前から来て、背後のボールを増やす形だったので、そこでひっくり返して我々が出て行ってチャンスを作れたとは思いますが、相手が前に出ている時間帯のなかではなかなかその形を作り切れなかったと感じています。

少し人を入れ替えて整えてからは、多少前にボールが出ていく形を作れたとは思いますが、徐々に相手が引き込む形になってきたときに、そこで崩し切るということに対してはもっともっとやらなければいけないと思います。

最後はパワープレーの形になりましたが、ゴールに近づくという意思は見せてくれたと思いますし、また次に向けて反省すべきところは反省して、しっかり戦える準備をしていきたいです。
選手コメント
自分たちがボールを持って相手のゴール近くまで運べる場面は多かったですが、最後の精度や、一本のパスで失点につながる隙を作ってしまったことが、負けてしまった要因だと思います。

群馬はクロスが多くカウンターが特徴的なチームなので、クロスが跳ね返されたあとのセカンドボールなど、そこの芽を摘むように意識してプレーしました。

俊くん(石川)とはキャンプや練習で一緒にボランチを組んでいたので、今日の試合前も「練習どおりやろう」と話していました。

次節のアウェイ秋田戦まで中3日ですが、簡単なミスをせず最後の精度を高めて、先制点を取れるように意識してやっていきたいです。
ひさしぶりの先発だったので、楽しみながらやろうと思ってプレーしました。前半はボールを持つ機会も多く、チャンスも作れていましたが、最後の質が悪かったので、そこが課題だと思います。

個人としては、スタートから出場した方がやりやすい部分もありますし、自分のリズムで仕掛けられるので、スタートから出場してチームの勝利に貢献できるようにプレーできたらいいなと思います。

一昨年ケガをして、今年はシーズンの頭からトレーニングや体重など、いろいろ調整してやってきたのですが、それが良い方向に向いてきていると感じますし、次節は得点できるように頑張ります。

次の試合に向けて何かを変えるよりは、もう一度ゴールに向かってプレーをすることを意識しながらやれれば、チームとしての良さが出ると思うので、これまでやってきたことを変えずに続けることが必要だと思います。
平日のナイトゲームでしたが、多くのファン・サポーターの皆さんが来てくださったなかで勝利することができず、非常に申し訳なく思っています。僕たちはまだまだ強くなっていかなければいけないと感じましたし、一緒に喜びたかったです。

先制点が大事だったとあらためて感じますし、良い時間帯に点を取ることが非常に重要だということをしっかりと胸に刻まなければいけないと思います。シンプルですが、相手に先制されずゼロで抑えることを徹底しなくてはいけません。

自分の立場や年齢的なこともありますが、チームの結果に責任を持たなければいけないですし、年齢を考えると毎試合がラストチャンスだと考えてプレーしています。隙を見せたらすぐ落ちてしまうので、自分のやれることを全部出し切るという気持ちでプレーをすることがすごく大事だと思います。

今シーズンは勝てる試合を落としたり、接戦の中で勝利がつかめない試合が続いているので、次節の秋田戦はしっかり勝利して皆さんと喜び合えるように頑張りたいです。
フォトギャラリー

(写真:高須力)

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