明治安田生命J2リーグ 第10節
2023.4.16 [SUN] 14:00 ソユスタ

秋田

  • 61' オウンゴール
  • 84' 諸岡 裕人
2 - 1
0 前半 1
2 後半 0

大宮

  • 36' 富山 貴光
試合経過
監督コメント
群馬戦ではできていた部分はありましたし、連戦のなかでも狙いを持ってやれた部分は多々あったと思いますが、結果から逃げてはいけません。選手たちにも話をしましたが、どうして隙が生まれてしまったのか、それを次に向けての糧にしなければいけないと思っています。

特徴のある秋田が相手で、連戦の最後のアウェイゲームになりますが、色々な要素が組み合わさっていて、この試合に関してはこれまで継続してきたプレーとはまた違った部分が大事になってくるとも考えています。いまのシチュエーションは関係なく、一番大事なのはこの1試合に向けてしっかりと準備して入っていくことが大事だと思います。

秋田はやり方云々以上に、徹底しているということが強みだと思いますし、我々もそこに打ち勝つだけのものを持って臨まなければいけません。得点が多く入るゲームにはならないと思いますので、相手の隙を突くこともそうですし、逆に隙を作らないような戦い方をする必要を感じています。

開幕からここまで、良いゲームをしても勝利につながらないことが続いているとも感じますし、そこを勝ち切れるようになって初めて次のステップに行けると思います。意図する形でゲームをコントロールできていながらも勝点3を取れるときもあれば取れないときもあって、自分たちのちょっとした隙を突かれて勝点をこぼしている部分もあります。チームとしての積み上げは大事ですが、本物になるにはやはり勝つことが必要で、それが自信になって次のものにトライできるようになっていくと思っています。
選手コメント
前節はJリーグ公式戦200試合出場という自分自身にとっての節目の試合になりましたが、相手の枠内シュート1本で1点を取られて0-1で負けるという、GKとしては一番悔しい負け方でした。自分の記録というよりも、ホームでしたし、今シーズンはこれまでずっと勝ち続けてきていたので、とても悔しかったです。ただ、自分たちがワンチャンスで勝ってきたゲームもありますし、だからこそ、その1つを止めることでしかチームを勝利に導くことはできないということをあらためて感じました。

秋田戦は戦うチームですし、それを全員が愚直にできるというのは本当に強いチームだと思います。ここまで結果も出ていて、自信も付いていると思います。球際のバトル、戦う部分、そのこだわりなどは見習うべきところだと思いますし、アウェイで難しいゲームになると思いますが、自分たちがもう1つ成長するために、すごく良い相手だと思います。自分たちが上位で争っていけるのか、下位に引き込まれてしまうのか、この3連戦の最後でその覚悟を試される大事なゲームになると思います。

数字の上では200試合で1つ節目になったと思いますし、またイチからスタートする良い機会だとも捉えています。すごく悔しい負け方をしたあとですが、連戦でまたすぐ次の試合が来るというのは良かったと思いますし、秋田戦は自分の特長が出るゲームにもなると思うので、良い準備をして万全の状態で秋田に乗り込めるようにやっていきます。
群馬戦では、3人目の動きやミドルシュートなどでもっと相手の守備ブロックを引き出していかなければいけないと、プレーしながら感じていた部分もありました。特に前半は自分たちのペースで試合を進めながら、シュート数が3本というのは少なかったと思いますし、打てるタイミングでもう少し足を振るべきだったと感じます。

ここ何試合かは幹敏くん(小島)が前線に入っていますが、個人的にはとてもやりやすくて、ワンツーやワンタッチプレー、タイミングなど同じ絵を描けている感覚がお互いにあると思います。秋田戦でも、良い距離感でプレーして、自分と幹敏くんとプラスアルファの選手で、3人目を作ってコンビネーションで崩せればと思います。

秋田戦も先制点を取れるか、取られるかで、大きく変わってくると思います。先に取られると引かれてしまうので、自分たちが先に点を取って相手が出て来ないといけない状況を作って、間延びしたところで追加点を狙うような形に持っていければと思います。

秋田戦で10節が終わりますが、個人としてはここまでの出来、特に数字の部分にはまったく納得していないので、ここからさらにギアを上げていきたいですし、秋田戦は自分にとっても大事な試合になると思っています。
メンバー

スターティングメンバー

GK 31 圍 謙太朗
DF 3 小柳 達司
DF 13 才藤 龍治
DF 4 阿部 海大
DF 22 髙田 椋汰
MF 24 小暮 大器
55'
MF 25 藤山 智史
MF 6 諸岡 裕人
90'
MF 7 水谷 拓磨
73'
FW 15 丹羽 詩温
55'
FW 17 梶谷 政仁

控えメンバー

GK 21 小澤 章人
DF 5 河野 貴志
DF 27 藤田 雄士
MF 23 田中 裕人
90'
MF 16 井上 直輝
73'
FW 8 畑 潤基
55'
FW 40 青木 翔大
55'

監督

吉田 謙

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 3 岡庭 愁人
DF 5 浦上 仁騎
DF 25 袴田 裕太郎
DF 22 茂木 力也
MF 16 石川 俊輝
90'
MF 8 栗本 広輝
75'
MF 32 高柳 郁弥
58'
MF 7 小島 幹敏
MF 39 泉澤 仁
58'
FW 28 富山 貴光

控えメンバー

GK 40 志村 滉
DF 17 新里 亮
MF 15 大山 啓輔
58'
MF 6 大橋 尚志
MF 48 柴山 昌也
90'
FW 49 大澤 朋也
58'
FW 33 室井 彗佑
75'

監督

相馬 直樹
試合詳細
8 シュート 9
11 GK 17
10 CK 1
8 直接FK 11
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

田中 玲匡

副審

植田 文平

副審

鶴岡 泰樹

第4の審判員

友政 利貴

入場者数

2,203人

天候

曇時々雨、強風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

10.2℃/89%

HIGHLIGHT

風下に立った後半に逆転を許し、今季初の連敗を喫する
3連戦の最後、明治安田J2第10節はアウェイに乗り込んでの秋田戦だ。

秋田がJ2に昇格した2021年以降、4度対戦しており、大宮は1勝3分。ここまで一度も負けていない。もちろん、気を緩めることはできない。大宮の14位に対して秋田は5位。とはいえ勝点差は『3』だけに、しっかり勝点を持ち帰り、上位に食らいつきたいところだ。
「連戦でパワーを出せるよう、より良い状態の選手を使っていきたい」と語っていた相馬監督は、4日前の群馬戦から先発2人を変更。栗本が中盤のセンターで石川とコンビを組み、高柳が2列目の右サイドで2試合ぶりにスターティングメンバーに名を連ねた。

セットしたボールが転がるほどの強風の中、試合は秋田のキックオフで始まった。風上に立った大宮は5分に茂木がファーストシュートを放ち、流れを引き寄せようとする。その後も正確なパスで流れを作り、時折り縦パスを入れたり、サイドチェンジを試みたりするが、風に乗ったボールがラインを割ってしまうなどして、チャンスには至らない。

それでも21分、相手ゴール前で栗本、茂木とつないだボールを、ペナルティエリア内に入った泉澤が左足でフィニッシュ。GK圍にキャッチされたが、先制への期待が高まる場面だった。直後の24分には、最初の決定機が訪れる。茂木が倒されて得たFKから高柳がゴールを脅かしたが、これも圍に防がれた。

しばらくは攻める大宮、守る秋田の構図となる。秋田のプレッシングは激しく、こぼれ球の奪い合いも互角。ともに主導権を握れない展開の中、均衡を破ったのは大宮だった。36分、袴田のリスタートから。右サイドの高い位置で浦上からパスを受けた岡庭が右足で中央へクロス。相手CB小柳の前にポジションを取った富山が身体を捻りながらヘディングシュートを放つと、ボールは圍を越えてネットに吸い込まれた。前半終了間際、大宮は相手CKから何度か危ない場面を迎えたが、栗本が身体を張って丹羽のシュート精度を落とし、茂木が渾身のクリアで相手にシュートを許さなかった。

1点リードで迎えた後半は、風下での戦いとなった。セットプレーを得意とする秋田のロングスローやCKからヒヤリとする場面もあったが、粘り強い守備で点差を守る。秋田が二枚替えで圧力を強めてくると相馬監督も動き、高柳に代えて大山、泉澤に代えて大澤をピッチに送り込んだ。ところが61分、連続したCKから同点に追いつかれてしまう。高精度のボールが風に乗りゴール前まで抜けてくると、DFに当たってゴールイン。これは、対応が難しくなった水谷のキックを褒めるべきだろう。

その後は押し込まれる時間帯となる。大宮は中盤での競り合いに勝てず、セカンドボールも拾えない。秋田の波状攻撃、連続するセットプレーに晒された。笠原のゴールキックは風に戻され、パスがなかなかつながらない。自陣でプレーする時間が長く、一息つく余裕もないまま時間が過ぎていった。75分、なんとか流れを変えようと栗本に代えて室井を投入。小島がボランチに下がり、サイドに大山と大澤。前線に富山と室井が構えた。しかし思うように相手陣内に入れず、耐える展開を覆せない。風上に立った秋田の勢いを止めることができず、袴田や浦上の必死のクリアが続いた。

迎えた84分、風を利用した相手のゴールキックを起点に諸岡に逆転ゴールを許してからは反撃に転じ、大山のセットプレーなどから何度かゴールに迫った。しかし、1点が遠い。交代出場した柴山も積極的にボールを運んだが、5分のアディショナルタイムにもシュートを打つことはできず、今季初となる連敗を告げるホイッスルを聞く結果となった。

ホームでの連勝が止まり、今季初めて黒星が並んだ。だが下を向いてはいられないし、やるべきことは変わらない。相馬監督は「勝敗を分ける部分にこだわりを持ち、隙を作らないようにしていかないと」と課題を口にした。顔を上げ、強い気持ちで、次節はホームに清水を迎える。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
非常に荒れた天候のなか、遠く大宮から来て一緒に戦ってくれたサポーターの皆さんに感謝したいです。バスが入ってくるところからコールしてくれて、そういったものに応えたかったですが、非常に申し訳なく思っています。

前半は点こそ取れましたが、終始このスタジアムの風を含め、秋田に狙い通りのサッカーをされてしまったと思います。なかなか敵陣へ簡単に入ることができないゲームになりました。大きなチャンスをそこまで作れてないなかで、風上ということも含めてボールを動かす時間もありましたし、先に点を取れたことは非常に大きかったと思っています。

後半は風下になったなかで、秋田がやっていたように風を利用して背中を取ることができず、秋田のペース持ち込まれてしまいました。そこは持っていき方も含めて、僕の方でもう少しやれることもあったかなと思っています。

1失点目は今シーズン初めてリスタートで奪われ、2失点目は前節の失点と同じように我々が隙を作ったなかで点を取られてしまい、非常にもったいないゲームの流れになってしまったと感じています。

シーズン最初の連戦は思ったような形で終わりませんでしたが、またすぐホームで清水戦がありますので、しっかりと切り替えて清水を迎えたいと思います。
選手コメント
セットされると相手も良いプレッシャーをかけてきますが、切り替わった瞬間に足元で1、2個つないで入ってから左右に揺さぶれば相手もブロックを敷くので、敵陣でのプレーを増やしたかったです。

監督からは、後半はボールが止まるから背後に落として、落としたボールを前向きで追いかけて生かそうと指示を受けていましたが、ベンチで見ていたときも実際にピッチに入ったときも、そこまでボールは飛ばず、その手前でCBに弾かれてしまい、DFラインの背後に落とせるシーンがあまりなかったかなと思います。

今日の結果で、成績としては完全に負け越しました。連戦が終わり、今日の負け方もショッキングでダメージは大きいですが、ここで一旦切り替えて、また次節はホームですばらしい相手と試合ができるので、もう一度準備をしていきたいです。

ゲームマネジメントの部分は課題です。1-1という状況で、もちろん勝ちに行くべきかもしれませんが、これだけアウェイで勝点1を拾えていないことを考えると、最悪でも勝点1を持って帰るということも、リーグ戦を戦うなかで必要になってきます。そのバランスではないですが、リードしていて追いつかれると、心理的にやられた気分、取り返さなければいけない気分になりますが、栃木もそうでしたけど、そこでもう1点取られない、もう1回崩れないことが大事だと思います。難しいですが、もう少しずるがしこく、ゲーム巧者になっていく必要があると考えています。
得点の場面は、風が強かったので、岡庭がファーにはボールを蹴らないだろうと思ったので前に入って、少し強めに当てれば入るかなと思ったらうまくいってくれたので良かったです。風も強く難しいなかで、ワンチャンスを決められて良かったです。

後半は、クリアやセカンドだったりで一歩が遅かったですし、そこを早くすれば自分たちの時間もできたと思うので少しもったいなかったなと思います。やはり、耐えなければいけない時間帯で失点してしまうことは、自分たちの課題だと思います。

ここまでは点がは取れていますが、やはり耐えなければいけない時間帯に簡単に失点をしたり、立て続けに失点をしているのは、自分たちの弱さだと思います。まだまだ課題はたくさんありますが、選手たちはやろうとしていますし、これから精度を上げて、どれだけチーム全員で共通認識を持ってやれるかだと思うので、そこを意識しながらやっていきたいです。
FKの場面は、風もあったので自分の感覚で狙えると思って打ったのですが、少しコースが甘くなってしまったので、練習が必要だと感じています。

風が強くボールが流れて難しい状況ではありましたが、前半は追い風で、相手を押し込む時間も多かったですし、自分自身も前向きでボールを受ける回数が結構ありました。そこで効果的なパスやプレーがなかなかできず、失う回数も多かったことは反省点です。後半は向かい風になって、相手の陣地に入ることが難しかったです。そのなかでのボールの運び方や、ゲームの進め方は改善が必要な部分だと思います。

試合が終盤に近づくにつれての戦い方や、もう一点をどうやって取りに行くか、相手の勢いが強まったときに自分たちのサッカーを続けることができるかは課題です。ホームでできていることが、アウェイでできてないわけではないと思いますが、アウェイで負けが続いていて引分けにもできないのは、足りない部分が多くあるということだと思います。次節までの1週間で、チームとして足りない部分を少しでも埋めていきたいです。
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