明治安田生命J2リーグ 第12節
2023.4.29 [SAT] 15:00 フクアリ

千葉

  • 53' 鈴木 大輔
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
3連敗という状況については、理由はあると思いますが、それは一つではないと思いますし、ちょっとした部分でこぼしている部分もあると思います。ただ、もう一回しっかりと戦わなくてはいけないですし、このままでいるわけにはいかないという話を、あらためて選手たちにはしました。

改善すべき部分も、もっと突き詰めていく部分も、両方あると感じています。やれているなかでも隙が出てしまっている部分もありますし、やれているつもりだけれども勝てていないなかで以前はできていたことができていなくなっているところもあると思います。当然、全部を一変にというのは難しいですが、そのベースとして、やはり自分たちはチャレンジャーですし、ファイティングポーズをしっかりとって戦わなければいけません。

ここからの3連戦が終わると、リーグも3分の1が終わることにはなりますが、どちらにしても目の前の最初のゲームが一番だと思います。3連敗を取り返すためにもまずは次のゲームが大事ですし、ピッチに立って思い切って戦える状況を作らなければいけないと感じています。

今シーズンの千葉はチームとしてトライしている部分もありますが、ここ数試合では多少違う部分もある印象です。ただ、軸になる選手は大きく変わらないと思いますし、そこを機能させないようにしなければいけません。加えて、自分たちが攻撃のところで良さを出せるようにしたいです。

相手もなかなか勝てていない状況でのホームゲームなので、立ち上がりを含め勝利に徹してくる部分も当然あると思っています。だからこそ、しっかりと戦う部分、ファーストボール、予測のアラートさ、セカンドボールも大事ですし、マイボールを相手陣内に運んでゴールに向かうために、まずマイボールにするところでのバトルは当然必要で、加えて怖がらずにプレーすることも必要になってくると感じています。
選手コメント
清水戦を振り返ると、勝負どころを相手の方がわかっていたなという印象です。どこでパワーを使うのかなど細かな部分で差があったと感じました。こういった負け方をしたあとで、個人個人がどう感じるかが大切で、何かを変えなければ差は縮まらないですし、同じことをやっていても相手も練習して成長すればいつまで経っても差は埋まりません。あの試合をどう感じるかがすべてだと思います。

いまの状況、順位は危機感を持たなければいけません。ただ、個人個人がいくら頑張っても、どれだけ責任を果たそうとしても、それがバラバラになってしまってはチームとしては良い方向には向かないと思うので、戦う部分、ボールを奪いに行くこと、切り替えといったベースになる部分を大事にしつつやっていかなければいけないと感じています。

千葉は技術が高い選手が多いですし、身体能力の高い選手もいる印象です。相手のやり方をチームのミーティングで確認しながら、良い準備をして臨めればと思っています。
ここからまた連戦になりますが、個人的には試合の間隔が短い方が良い状態でプレーできると思っていますし、やはり試合が楽しいので連戦も苦には感じていません。チームとしていまは連敗中ですが、細かい部分が結果につながっていると思いますし、そういった自分たちの隙をどんどんなくしていくことが必要だと感じています。

個人としては、やはり目の前の相手に1対1で負けてしまうとあのような結果になってしまうということを、前節の清水戦で感じましたし、まずはそこで勝つことを意識してプレーしていきたいです。

千葉は今シーズンから監督が代わりましたが、ボールをしっかり握って試合をコントロールしようとするイメージがあります。ただ、相手は関係なく、僕たちは本当に勝ちたいですし、そこに向かってチーム一丸となって取り組んでいくだけだと思っています。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 新井 章太
DF 26 西久保 駿介
DF 6 新井 一耀
DF 13 鈴木 大輔
DF 67 日高 大
MF 5 小林 祐介
MF 16 田中 和樹
68'
MF 14 椿 直起
90+1'
MF 8 風間 宏矢
68'
MF 10 見木 友哉
FW 37 ブワニカ 啓太

控えメンバー

GK 23 鈴木 椋大
DF 52 久保庭 良太
DF 36 松田 陸
DF 24 矢口 駿太郎
90+1'
MF 2 髙橋 壱晟
68'
MF 25 末吉 塁
68'
FW 39 新明 龍太

監督

小林 慶行

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 3 岡庭 愁人
DF 5 浦上 仁騎
DF 25 袴田 裕太郎
DF 22 茂木 力也
MF 16 石川 俊輝
79'
MF 15 大山 啓輔
71'
MF 48 柴山 昌也
59'
MF 7 小島 幹敏
59'
MF 13 山崎 倫
71'
FW 19 アンジェロッティ

控えメンバー

GK 40 志村 滉
DF 17 新里 亮
MF 14 三幸 秀稔
79'
MF 32 高柳 郁弥
71'
MF 39 泉澤 仁
59'
FW 33 室井 彗佑
71'
FW 28 富山 貴光
59'

監督

相馬 直樹
試合詳細
15 シュート 7
8 GK 12
3 CK 3
11 直接FK 9
1 間接FK 5
0 PK 0
試合データ

主審

吉田 哲朗

副審

道山 悟至

副審

内山 翔太

第4の審判員

大矢 充

入場者数

9,606人

天候

曇時々晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

22.7℃/46%

HIGHLIGHT

ゴールが遠く、セットプレーからの失点で4連敗
3連敗という悪い流れを断ち切る覚悟を持って、ゴールデンウィーク中の3連戦の最初、アウェイでの千葉戦に臨んだ。

試合前、改めて自分たちはチャレンジャーであること、そして、戦う姿勢がカギになることを選手たちと共有した相馬監督は、完敗を喫した清水戦から先発4人を入れ替えた。岡庭が2試合ぶりに右SBに戻り、中盤のセンターでは大山が今シーズン初先発。アンジェロッティが6試合ぶりにケガから復帰し、前節の清水戦で今シーズン初出場を果たしたプロ2年目の山崎も先発に名を連ねた。

両チームともに下位脱出のきっかけとしたい一戦は、どちらが先手を取るか注目されるなか、序盤から一進一退の展開となった。大宮はアンジェロッティが最前線で積極的なプレッシングを見せ、2本のCKを得るなど流れをつかみかける。9分、CKのこぼれ球を拾った小島が柴山につなぎ、落としたボールを石川がファーサイドに送り込むと、そこへアンジェロッティと山崎が飛び込む。シュートは打てなかったが、期待を抱かせる場面だった。

大宮に訪れた最初の決定機は22分。千葉の寄せをかわしながら最終ラインでボールをつなぎ、中盤の底でパスを引き出した大山が、左サイドのオープンスースへ絶妙なスルーパスを送る。相手DFの足先を抜けたボールを受けた山崎はドリブルで仕掛け、ペナルティエリアへ。対応にきた相手をかわして左足でフィニッシュを放ったが、GK新井章のセーブに遭い、惜しくも先制点は奪えなかった。その後も、対峙した相手に勝負を挑む山崎の積極性、攻撃参加からクロスを放つ岡庭の思い切りの良さ、中盤をコントロールする石川の知的なプレーなどが光った。

ところが、流れが変わる。33分、田中とのロングワンツーから風間にポケットを取られ、見木に連続で決定的なシュートを許してしまう。浦上の身を挺した守備と笠原のセーブで難を逃れたが、このピンチを境に一気に劣勢となる。セカンドボールを拾えず、一度ボールを奪い返してもパスがつながらない。DF陣の奮闘、ダブルボランチの下がりながらの守備などで凌ぎ、なんとかスコアレスで前半を折り返した。

大宮ボールでキックオフした後半も、苦しい時間が続いた。岡庭のスローインからアンジェロッティが左足でゴールを狙ったが、流れを引き寄せるには至らない。53分には日高のCKから鈴木に頭で先制点を奪われてしまった。失点のあとも、オーバーラップした西久保、日高の崩しから最後は新井一と、立て続けに決定機を許す嫌な流れを変えようと、

59分に相馬監督が動く。小島に代えて富山、柴山に代えて泉澤を同時投入して、反撃の糸口を探った。

71分には、再び2枚代えで圧力を強める。室井と高柳が、山崎と大山に代わりピッチに送り込まれた。千葉陣内でのプレータイムが伸び、泉澤がドリブルからシュートを放つなど〝あと一歩〟の気配が漂う。石川に代わり今季初出場となった三幸も、精度の高いセットプレーで見せ場を作った。

ときおりカウンターを受けながらも、千葉を自陣深くに押し込んだまま突入したアディショナルタイムは5分。交代出場選手が中心となり全員でゴールを目指し、袴田を前線に残してパワープレーを仕掛けたが、最後までネットを揺らすことはできなかった。

この日も1点が遠く、大事なところで耐えることができずに4連敗。試合後、相馬監督は「自分たちの時間を作れず、最後をこじ開けることもできなかった」と悔しい表情を浮かべながら、「すぐにゲームが来るので、しっかり切り替えてファイティングポーズを取らないといけない」と次なる戦いへ目を向けた。大宮は次節、中3日で首位を独走する町田に挑む。

(総評:粕川 哲男

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監督コメント
たくさんのサポーターの皆さんにフクアリまで足を運んでいただいて、本当に力をもらいました。ありがとうございました。なかなか勝利がない状況のなかで、一緒に戦ってくれたサポーターには感謝しかないです。その期待に応えることはできませんでしたが、また次のゲームがありますので、そこに向かっていかなければいけないと思っています。

立ち上がりこそ自分たちの時間帯があったと思いますが、なかなかそれが続かず、想定してた以上に我々の距離が開いてしまったように感じています。それによって、セカンドボールがなかなか取れない場面も多くありました。そういった部分で、相手にゲームを持っていかれる流れになってしまったと思います。

後半はそういった部分を修正しようと声をかけて入ったのですが、自分たちの時間を作るより先にリスタートから失点してしまい、なかなか自分たちの時間を作れないゲームになってしまいました。

コンパクトにやるという部分は、チームとしてずっとやってきていることですが、それがうまく表現できず、結果的に負けてしまったということも含めて、次のゲームまでにはなんとか修正できるようにしたいです。

負けが続いている状態では頭を上げることもなかなか大変ではありますが、選手たちと一緒にしっかりと次の試合を戦える状態を作っていきたいです。
選手コメント
立ち上がりは良い形でスタートできましたが、先に失点をする展開になってしまいました。後半はロングボールで得点を狙いチャンスもありましたが決めることができず、悔しい試合になりました。

自分自身は試合に向けての準備、トレーニングもしっかりできていたと思いますし、負けている状態だったので交代せず90分プレーしましたが、もっと良いリズムを作れれば良かったですし、もっとチームのために貢献したいです。

自分たちなりにトライをしてゴールを狙ったのですが、それが実ることなく負けてしまいました。ただ、チームには良い選手が多いですし、自分たちのフィーリングに関しては良いものができてきているのかなと思います。

ゴールはやはりチームで築き上げるものですし、チームでしっかりと自分たちのやるべきことをやって、それがゴールにつながると思います。

良い形でゴールを決めることができていた開幕してからの数節の流れに早く戻らなければいけないですし、しっかり反省して、次はゴールを決めて勝利したいです。
リードされている状況でボランチでの出場でしたが、点を取らなければいけないなかでシュートチャンスを作れなかったことは反省点です。チームとしても間延びするような感じで、相手に前向きで拾われるシーンが多く、そこを自分がつぶせていれば二次攻撃につなげられるシーンもあったのですが、そこでつぶせず相手に深い位置まで運ばれてしまったのは自分の弱さですし、改善しなければいけません。

相手がゴール前を固めてきているなかで、無理矢理ボールを放り込んでもなかなか崩せないですし、実際に無理やり入れたボールが相手に拾われて、カウンターを受ける場面もありました。引き込まれた相手に対しての攻め方というのは、自分自身もそうですがもっと工夫しなければいけません。後半が始まって早い時間に失点しましたが、まだまだ余裕があるなかでも焦ってしまったと思うので、そこはチームとして統一感を持って攻め方を工夫したり、デザインしていかなければいけないと思います。

チームが勝てていない状況で、自分もメンバーに入れなかったことは悔しかったですし、メンバーに入ったからには絶対に勝ちたい、勝利に貢献したいという思いで臨んだので、勝利できなかったことは本当に悔しいです。ただ、連戦ですぐ試合が来るので引きずってはいけないですし、反省するところを反省して、また切り替えていかなければいけないと思います。

連敗してしまっていますが、ミスを恐れずにチャレンジしていくことがもっと必要だと思うので、チャレンジ精神を忘れずに、初心に戻って頑張っていきたいです。
もう少し高い位置でボールを受けたり、仕掛ける場面を作れれば良かったです。泉澤選手のように、高い位置でボールを受けて仕掛けられれば、もっとチャンスが作れたと思います。前半の決定機は決めたかったです。あの場面はGKが出てきたので、巻いて狙おうと思ったのですが、GKのコースの切り方がうまくて縦に行くしかありませんでした。そこはまだ経験不足だと感じました。

チームとしても最初はアグレッシブに行こうと入ったのですが、それをうまくかわされてスイッチが入らなかった場面も多く、流れを持っていくことができませんでした。

チャンスをもらったなかでしっかり結果を残さなければいけないですし、チームのためにプレーする部分をベースに、自分の良さを出すことで結果がついてくると思っています。

距離感が遠いことでうまく入り込めなかったり、個の力で行かなければいけない場面が多いのかなと思います。苦し紛れのパスも多いと思いますし、そこはコミュニケーションをとって、出してワンツーであったり、修正しなければいけないと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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