明治安田生命J2リーグ 第13節
2023.5.3 [WED] 14:00 NACK

大宮

0 - 1
0 前半 1
0 後半 0

町田

  • 16' 翁長 聖
試合経過
監督コメント
負けが続くことで顔が下がりがちになりますが、まずはそれを変えなければいけないですし、フレッシュな状態を作ってゲームに入っていくことが大事だと思っています。何らかの変化は必要だと思いますし、それに加えて我々が「よし、これで勝ちに行くぞ」と思えるようなものを準備して、一つになってゲームに入っていけるようにしたいです。ただ、もちろんそのベースの部分では、個々のところでまず走り勝つことが必要ですし、予測のところでアラートに対応することも大事だと思っています。

町田は首位で球際の部分にもこだわっているチームですが、それは僕が来てから大宮でもこだわっている部分ですし、当然負けたくはありません。連敗を引きずるのではなく、この一戦に向けてしっかりと準備する、戦うということが、ことさら必要な相手だと感じています。そういった相手に勝つことは我々にとってはいまの状況を変えるきっかけになるはずですし、チーム全体が同じ方向を向けるようにしっかり準備して臨みたいです。

相手の印象としてはタイトさを非常に感じますし、点を取るところ、取らせないところのシビアさというものは、すごく持っているなと感じます。

自分自身、町田には長くお世話になりましたが、相手が町田だからというよりも、いま強さを見せている首位を相手に勝つことで、我々は必ず上がっていけると思いますので、まずはそこに注力したいです。
選手コメント
千葉戦は、前に出る迫力やスピード感で相手に上回られていたと思います。パワーの使いどころという意味でも、カウンターを受けて戻る場面が連続するとやはり難しくなりますし、もっと賢く体力を使う部分も必要です。お互いのチーム状況や3連戦の初戦というなかで、セットプレーでしたが先に奪われたことが難しくしたと思います。

千葉戦の試合展開は群馬戦と似た状況でしたが、あの展開になるとどのチームでも崩すのは難しいですし、ここ最近は先に奪われる試合が続いていて、特にセットプレーを含めた相手ボールになったときの準備の速さもまだまだ足りないと感じています。

連敗中ですが、連戦ですぐに試合が来ることはポジティブにとらえています。いま自分たちに必要なのは結果で、もちろん勝点3が取れればベストですが、まずは勝点1でも拾うことが大事だと思います。試合後に皆で喜びあえるよう、まずは僕たちが戦う姿を見せなければいけないと思います。
千葉戦は相手のCB2枚が深い位置を取ってくるなかで、そこに対してどこまで取りに行くかで自分たちのコンパクトさが左右される状況でしたが、前半30分くらいまではチーム全体で取りに行けているシーンもあったものの、少しずつ持たれる時間が長くなって全体が間延びした部分もあったと思います。ハーフウェーラインぐらいに最終ラインを設定して、背後にリスクを背負った状態でも可能な限り前から行く、行き続けることがチームとして理想としている形なので、相手に回されても前から行けるフィジカル、メンタルが必要だと思います。

町田はショートカウンターであったり、前線の強力な選手たちに早めにボールを入れてそこからパワーを持って攻撃を仕掛けてくる、迫力があるチームだと思います。一つひとつの局面で、自分たちが受け身にならずに、真っ向勝負していく必要があると思います。

相手は首位ですし勢いのあるチームですが、しっかり勝てるように頑張ります。サポーターの皆さんも良い雰囲気を作ってくれると思いますし、ホームで勝って、もう一度勢いを取り戻したいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 3 岡庭 愁人
88'
DF 5 浦上 仁騎
DF 25 袴田 裕太郎
DF 22 茂木 力也
MF 16 石川 俊輝
77'
MF 7 小島 幹敏
MF 48 柴山 昌也
77'
MF 13 山崎 倫
54'
FW 19 アンジェロッティ
FW 33 室井 彗佑
88'

控えメンバー

GK 40 志村 滉
DF 17 新里 亮
88'
DF 37 関口 凱心
88'
MF 6 大橋 尚志
MF 15 大山 啓輔
77'
MF 39 泉澤 仁
54'
FW 28 富山 貴光
77'

監督

相馬 直樹

スターティングメンバー

GK 23 ポープ ウィリアム
DF 2 奥山 政幸
DF 14 チャン ミンギュ
DF 4 池田 樹雷人
DF 22 翁長 聖
MF 27 平河 悠
88'
MF 8 髙江 麗央
74'
MF 18 下田 北斗
MF 7 荒木 駿太
74'
FW 15 ミッチェル デューク
69'
FW 11 エリキ
69'

控えメンバー

GK 42 福井 光輝
DF 34 藤原 優大
69'
DF 6 太田 宏介
MF 41 安井 拓也
74'
FW 9 沼田 駿也
74'
FW 30 中島 裕希
88'
FW 25 藤尾 翔太
69'

監督

黒田 剛
試合詳細
11 シュート 9
10 GK 7
6 CK 1
11 直接FK 12
4 間接FK 0
1 PK 0
試合データ

主審

榎本 一慶

副審

堀越 雅弘

副審

村田 裕介

第4の審判員

塚越 由貴

入場者数

6,973人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

27.5℃/20%

HIGHLIGHT

首位の勢いに飲まれて5連敗、PKの好機も生かせず
明治安田J2第13節は、首位の町田を相手に迎えるホームゲームだ。前節の千葉戦で4連敗を喫しており、強敵を相手に連敗阻止に挑む。相馬監督は室井を初めて先発で起用。アンジェロッティが負傷で離脱した第7節以降は、アンジェロッティが復帰した前節を含めて小島をトップ下で起用する形が続いていたが、小島を中盤へ下げ、前線はアンジェロッティと室井が明確にツートップの動きをする布陣を組んだ。

試合の立ち上がり、守備では中盤にブロックを築いて待ち構えたが、町田は高い位置で幅を広く取った陣形でブロックを引き延ばし、サイドを起点にしたり、外国籍選手の2トップにロングパスを送ったりしながら、空いたスペースに球を残して人が走り込む攻撃を展開。中盤でボールにプレッシャーをかけられず、自陣の深い位置で球際の争いを強いられた。5分に左、右と大きく振られ、こぼれ球を中央からミドルシュートで狙われた場面はピンチだったが、笠原がクロスバーの上に弾き飛ばして難を逃れた。

相手ペースだったが、茂木が「相手の2トップにどんどん押し込まれた部分はあったけど、いつもよりラインを低くした守備でも手応えはあったのかなと思う。背後を取って来る相手にラインを止めずにやれるかというのもあったけど、蹴られたあとの対応はできていたと思う」と話したとおり、セカンドボールを拾う相手に食らいつくことはできていた。12分には室井が相手の背後へ鋭く抜け出し、相手のファウルを誘ってFKを獲得するなど押し返す場面もあった。

しかし、16分、サイドの縦パスから町田の左DF翁長に中央へ侵入され、一度は浮き球のパスを弾き返したがクリアを拾われると、二次攻撃から翁長に先制点を奪われた。

1点をリードした相手が少し引き気味になったこともあり、失点後は攻撃の形が増えた。ロングパスからの速攻を多く狙って反撃を仕掛ける中、室井が何度か抜け出してシュートへ。20分には、左CKのこぼれ球を小島がミドルシュートで狙ったがゴール右に外れた。

後半は、いきなりロングパス1本で大ピンチとなる危うい立ち上がりだった。しかし、48分には敵陣中央右寄りの位置で浦上から縦パスを引き出した石川がラストパスを送り、室井が飛び出してシュートを狙う良い形も見られた。室井はスペースへ走り込んでロングパスを収めるなど攻撃の起点として機能。町田にカウンター攻撃を受ける場面もあったが、後半は敵陣に押し込む形が増えた。

飲水タイム直後の70分、町田は選手交代で4バックから5バックに切り替えたが、中盤で相手ボールを奪ったアンジェロッティがドリブルでカウンター。室井が巧みに相手の背後へ走ってスルーパスを引き出し、相手GKに倒されてPKを獲得。同点に追いつく絶好の機会を得たが、アンジェロッティのPKは相手GKに防がれてしまった。

相馬監督は77分に富山、大山を投入。86分に小島のクロスを富山が頭で合わせる場面があったが、ゴールの枠を捉えられず。終盤は新里、関口を投入し、袴田を前線に上げてパワープレーを展開したが守備を固める相手を崩しきれずに0-1でタイムアップを迎えた。

PKを獲得するなど初先発の室井が活躍したのは収穫だが、5連敗では喜べない。最も得意とする最前線で長い時間をプレーして手応えを得た室井自身も「結果として点を取れなかったのは、本当に悔しい。自分で決めきるところもどん欲に狙っていきたい。自分が点を取って、次は勝ちたいです」と試合結果にこだわりを示した。次節もホームで、中3日の連戦。下位に苦しんでいる徳島も必死で向かって来ることが予想される。連敗を止め、厳しい戦いから勝点を持ち帰るプレーができるか。シーズン序盤の連戦で正念場に立たされている。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント

大宮アルディージャのサポーターの皆さんもそうですし、町田から来てくださったゼルビアのサポーターの皆さんも、この戦いの場を盛り上げ、すばらしい舞台を作り上げてくださり、本当にありがとうございました。最後まで手に汗握るゲームができたのは、皆さんの力があったからだと思います。

連戦で今日は暑さもあったなかで、攻撃でも守備でも狙いどころにメリハリをつけて戦おうと送り出しました。準備期間も少なかったので、普段と多少違う部分もありましたが、選手たちがそこに軸足を置いてよく戦ってくれたと思っています。

そのなかで、ちょっとしたところで先に点を取られる形になってしまいました。後半は押し込む展開もありましたが、結果として追いつくことができませんでした。

ただ、選手たちは本当によく戦ってくれましたし、イメージを共有しながら、攻撃、ゴールに向かうところ、ボールを奪いに行くことをやってくれたと思います。これを勝ちに変えるにはまだ足りないですが、そこから逃げずに、次に向けてまた準備したいと思います。

選手コメント

空中戦も多かったですし、お互いにパワーのある試合だったと思います。負けてしまいましたが、内容を見ても自分たちはしっかりと戦っていますし、ゴールチャンスもありましたがそれを決め切ることができずに負けてしまいました。

何よりも、自分がPKのチャンスを外してしまったことはとても悲しいですし、本当に申し訳なく思っています。かなり練習もしていたのですが、自分が思った以上にボールが右に行ってしまって、止められてしまいました。

次の試合に向けてしっかり準備することはもちろんですが、今日の戦い以上のものを見せて、よりパワフルなゲームをしていきたいです。サポーターの皆さんには申し訳ない結果になってしまいましたが、自分たちのことを諦めずに、今後も応援をよろしくお願いします。

初めてスタメンのチャンスを与えてもらったなかで結果を残すことができず、チームも負けてしまいすごく悔しいです。しっかり反省して次に生かしたいです。

アンジェロッティは体が強いので、彼にボールが入るタイミングでその周りを動いてこぼれ球を拾うことをイメージしながらプレーしていました。スピードや裏への抜け出しは自分の良さなので、どんな試合でもそれはやり続けたいと思いますし、そのなかで結果が残せるように、もう一歩頑張りたいです。

開幕してから毎試合出ていて、今日は長い時間出ることできたのですが、結果を残せなかったことは反省点ですし、まだまだ足りないので練習からやらなければいけないと思います。皆、連戦で疲労は多少なりともあると思いますが、本当にもう負けられないので、チーム全員で勝ちだけを求めてやっていきたいです。

交代で入ったタイミングでは相手が引いていて、自分たちがボールを持って長いボールを入れる形だったので、後ろに3枚いる必要はなく、時間があれば僕も前に行く意識でいました。

引分けもないことはあまり良いことではないですし、リーグ戦を戦う上では、やはり勝点の積み上げが必要です。今日は85分近くピッチ横で試合を観ていましたが、特に前半は相手を最初から受け入れてしまうシーンが少し多いように感じました。ボールを持ったときに関しても、前に速くというのはありますが、もう少し相手や自分たちのポジションを見て、自分たちが立つ場所を変えていかなければいけませんし、技術的、戦術的というよりも一人ひとりが周りを見てポジションを変えるだけでボールの進み方は変わると思うので、そこは改善が必要だと感じています。

どうやって戦うかという部分は試合前に決めて臨みますが、試合が始まってみてわかることもたくさんあるのがサッカーですし、相手も僕たちを分析して、前節までの戦い方とは少し違うことをやってくることもあります。それは今日に限りませんが、チームのやり方どうこうは関係なく、ピッチのなかで変えなければいけないこともありますし、プレーでも言葉でも、発信したり変化させることが必要だと思います。試合が始まって相手の圧やプレッシャーのなかで、どのくらいリスクを許容してどこまでトライするかは、ピッチのなかで判断しなければ難しいと思います。

フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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