甲府
- 8' 武富 孝介
- 47' 須貝 英大
- 73' ピーター ウタカ
- 77' ピーター ウタカ
- 88' 三平 和司
大宮
- 59' 富山 貴光
ここまでは、引分けもない、簡単に負けてしまう試合が多かったですが、1年間リーグ戦を戦っていれば勝点1でも取らなければいけない試合も流れの中ではあると思いますし、そういう意味ではしぶとく、粘り強く戦えるようになってきているとは思います。シュートの部分や攻撃での大胆さがもう少し必要かなとは思いますが、全体のオーガナイズはだいぶ整ってきたと感じています。
監督が代わって、前節で自分たちの戦い方を示すことはできたと思いますが、それでも結果的には引分けですし、いま自分たちがやろうとしていることを結果にどうつなげるかという意味でも、次の試合がすごく重要だと思います。できたところを積み上げていかなければ、1試合1試合、良かったり悪かったりが続いて、精神的にも難しくなると思うので、良い積み上げとプラス結果を求めて、勝って帰ってきたいです。
サポーターの皆さんには、去年も含めてここまで難しいシーズンが続いている中でも変わらず応援してもらっていて、前節の仙台戦でも監督が代わってもう一度立ち上がるタイミングで、ウォーミングアップのときから熱い気持ちが伝わってきました。もう一度奮い立たせてくれるものがあったので、すごく感謝していますし、自分たちが結果で恩返しをして、スタジアムで一緒に喜べるようにしたいです。
個人としては、いわき戦ぐらいから体のキレが良くなってきていると感じています。監督は「パスを出せるときに出せ」と言っていますが、チームが前に行くにはドリブルで運ぶよりもパスの方が速いですし、自分が正しい位置にいれば、動けばボールが出てくる感覚はあります。このサッカーを習得すればうまくなると思いますし、自分もここで成長できればと思っています。
チームとして勝利が必要な状況で、絶対に負けられないですし、甲府も良いチームだと思いますが、ここでしっかり勝って自分たちが波に乗っていけるように頑張ります。
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
スターティングメンバー
控えメンバー
監督
12 | シュート | 12 |
---|---|---|
12 | GK | 7 |
3 | CK | 5 |
15 | 直接FK | 6 |
1 | 間接FK | 2 |
0 | PK | 0 |
主審
副審
副審
第4の審判員
入場者数
天候
ピッチ状態
気温/湿度
HIGHLIGHT
前節からの先発変更は3人。岡庭が4試合ぶりに右SBに入り、警告累積で出場停止の袴田が務めていた左SBに茂木がポジションを下げた。中盤で高柳が6試合ぶりにピッチに立ち、ケガで戦列を離れた室井に代わり、富山がアンジェロッティと2トップを組んだ。
大宮は試合開始早々からゴールへ向かう姿勢を見せる。2分、柴山とのワンツーで右サイドをえぐった岡庭のクロスを富山がつなぐと、こぼれ球を高柳が右足で狙う。枠を捉えることはできなかったものの、決定機と言えるファーストシュートだった。
8分、中途半端なクリアとプレスの甘さからジェトゥリオにクロスを許し、ウタカの折り返しを武富に決められたが、その後も前へ出る姿勢を緩めない。15分には浦上の素早いリスタートを高柳が収め、タイミングよく走り込んだ富山がフィニッシュ。重心を後ろに置かず、ゴールを目指す姿勢を貫いた。
25分以降は落ちついたパス回しを見せる甲府のリズムとなったが、大宮もアンジェロッティが遠目から積極的にシュートを放ち、反撃の姿勢を見せる。守備ではセットプレーから何度か危ない場面もあったが、笠原を中心とした守備陣が踏ん張り、追加点を許さなかった。
1点を追う後半頭から柴山に代わり泉澤が出場。右に高柳、左に泉澤がポジションを取った。しかし後半開始早々の47分、相手スローインの流れから林田にクロスを入れられると、ニアサイドで長谷川につながれ、ウタカにプッシュされる。笠原が必死のセーブでこれを防いだが、こぼれ球を拾った須貝の狙いすましたミドルシュートでネットを揺らされてしまった。
それでも59分、しっかりとパスをつないでセカンドボールを拾い、甲府の連動したプレスをかわして波状攻撃を繰り広げる。左サイドの泉澤が縦に仕掛け、相手を置き去りにしてクロスを送ると富山が頭で合わせる。渾身のヘディングシュートが、1点差に追い上げる歓喜の一撃となった。
流れをつかんだ大宮は、その後も甲府ゴールへの圧力を強める。新里が楔の縦パスを入れ、浦上が直接FKを狙い、小島のドリブルとアンジェロッティのクロスから茂木が頭で狙う。泉澤のシュートが相手GK河田を脅かす場面もあった。圧倒的にボールを支配できるようになり、同点ゴールの期待が高まる。
ところが、守備を固める甲府を崩せず迎えた73分、最後尾でのパス回しをウタカに奪われてしまう。独走体勢からのシュートはポストを叩いたが、跳ね返りを押し込まれて点差を広げられた。4分後には、再び最終ラインでのパスをウタカにカットされると、そのまま持ち込まれて強烈なゴールで失点。流れをつかんでいたなか、自分たちのミスから立て続けに失点を喫した。
84分、富山に代わり中野が11試合ぶりの復帰を果たしたが、失った流れを取り戻せない。88分には、鳥海のラストパスを受けた三平に反転を許し、技ありのシュートで5点目を押し込まれた。点差は4点。終盤に何度かゴール前までボールを運ぶことはできたが、最後まで点差は縮まらなかった。
今日の敗戦により10戦勝ちなし。仲間を助ける姿ではなく、集中力を欠いたかのようなミスが目立ち、個々の頑張りがチームの力とならない。試合後、原崎監督は攻守両面の課題を口にする前に、それ以前の問題として「しっかり戦える準備をする」ことをあげた。今季最多失点での完敗に選手たちが何を思い、水戸を迎える次のホームゲームで、どのような戦いを見せてくれるのだろうか。
(総評:粕川 哲男)
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前半の入りのところで、思い切ってプレーできていない、自信を持って入ることができていないですし、そういった部分でまだまだ準備が必要だと感じています。
失点の場面は、人数が揃っていても簡単にやられてしまっていて、足りないものが多いということを選手たちにも話しました。後半に関しても、やってはいけない失点、自分たちが相手に与えてしまった失点で、隙を突いた甲府がすばらしかったのももちろんありますが、このような試合をファン・サポーターの皆さんの前で絶対にしてはいけないですし、しっかり振り返って選手と向き合ってやっていきたいです。
攻撃に関しては、チャンスを作れた時間もありましたが、残り1/3の迫力がまだまだ足りていないですし、相手に脅威を与えられるようなものを作り出していかなければいけないと感じています。
いまのチーム状況を理解した上で、なんとか勝利につなげることを考えながら臨みましたが、自分たちが納得いくものにはできませんでした。
監督交代も含めて自分たちがイメージしていた状況ではないですが、この状況を変えるという強い気持ちを持ってリハビリに取り組んできました。ただ、復帰戦でこのような形になってしまい、ファン・サポーターの皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
コンディションはまだ100%とは言えませんし、もっと動ける状態にしなければいけないので、本当に1日1日、1秒1秒を大切にして、次に向けて準備していきたいです。
アウェイにも毎回たくさんのサポーターが来てくださることは、当たり前のことではないですし、何としても結果で応えなければいけないということは、自分たちも理解しています。勝利を届けられないこの状況を理解して、自分たちが何をしなければいけないのか、もっと戦うことであったり、仲間のために体を張ることであったり、これまで以上にやっていきたいです。
このような状況で、個人としてはひさしぶりの出場になりましたが、なんとしても勝たなければいけなかったですし、ハードワークすることは大前提として試合に臨みました。
ボールを受ける部分や、味方と味方をつなぐ部分は自分の特徴で、そこはある程度出せたと思います。ただ、前半の最初の方のチャンスを決め切れなかったことや、守備の部分でより強度を出すことなど、まだまだ足りないものがあると感じています。チームを救うプレーができなかったことが本当に残念ですし、次に向けて改善しなければいけない部分だと感じています。
この状況を変えるために、自分たちが変わらなければいけないと思います。年齢や経験は関係なく、自分も含めた若いメンバーが上の世代を脅かすことや、もっとチームを奮い立たせることも必要です。プレーはもちろん、精神的な部分でもチームとして底上げが必要だと思っています。
今日のような不甲斐ない、サポーターの皆さんに対して申し訳ない試合をしてしまったことを、本当に反省しています。これ以上は負けられないですし、まず来週のホームゲームで絶対に勝って、ここから変わったところを見せられるように、変わっていけるようにやっていきたいです。
決定的な場面までいけないことが課題ですし、そこが明らかに劣っている部分だと感じています。これは練習からやるしかないですし、もっとリアリティを持って精度を上げなければいけません。結局はボックス内でいかに仕事ができるかが、上に行けるかどうかにつながると思うので、皆で声を掛け合いながら成長していきたいです。
流れの中から点を取れていることはポジティブにとらえながら、得点のあとにしっかり耐えて、2点目、3点目が取れるようになれば、必ずチームは良い方向に向くと思います。いまは我慢しなければいけないですし、自分たちが今後成長するために、焦れずにしっかり向き合ってやっていきたいです。ネガティブになりすぎるのではなく、もっともっとチャレンジしてうまくなるチャンス、強くなるチャンスだと考えて、ただ反省すべき点はしっかり反省して、次に向けてやっていきたいです。
前節の仙台戦でも先に失点してしまい、まだ足りない部分はありますが、最後まで彼らの魂、戦う気持ちは存分に出してくれたと思いますし、そこを最大限に引き出しながら、しっかりと勝利を重ねて上の順位に食い込んでいけるようにやっていきたいと思っています。仙台戦はもちろん勝ちたかったですが、彼らがこれぐらいやれるというものを十分示してくれたとも思いますので、あとはそれをチームとして勝ちに持っていけるように、僕のところでコントロールしたいです。
甲府はどの試合を見ても、すごく手堅い試合をしているなと感じます。ゲームの内容というよりも、ギリギリの試合を勝ち持っていっている印象が強いです。4月に練習試合で対戦しているので、そのときの印象もありますが、やはり最後のところでハードワークができる、強度のあるチームだと思います。その相手に対して、自分たちが上回れるものをしっかり準備して臨みたいです。