明治安田生命J2リーグ 第23節
2023.7.1 [SAT] 18:00 Gスタ

町田

  • 39' エリキ
  • 79' エリキ
  • 88' 藤尾 翔太
3 - 2
1 前半 2
2 後半 0

大宮

  • 7' 中野 誠也
  • 36' 柴山 昌也
試合経過
監督コメント
失点が多いことは課題ですし、失点を減らすための細かいところ、ボールに行くところであったり、守備でどう守るかの決めごとなど、個人のところとグループのところで整理しながら、選手たちと共有してトレーニングに臨んでいます。いわき戦もそうですが、簡単にやられてしまうシーンが多く、「できない」というよりは「試合でできていない」ということが多いので、もう一度整理して試合でできるように改善していきたいです。

町田戦は、首位の相手に最下位の我々がチャレンジャーとして挑む試合です。この試合で何ができるのかが問われる一戦ですし、すごく大事になってくると思います。我々はチャレンジするだけですし、チャレンジできる環境をしっかり作れるように、準備をして臨みたいです。町田は、球際も強く、やることもはっきりしていて、ハードワークもできるチームです。選手たちにも言っていますが、それよりもハードワークしなければ勝てないですし、そこに尽きると思っています。
選手コメント
いまの状況は自分たちが招いた結果ですし、変えられるのも自分たちなので、なんとしてもここから這い上がっていきたいです。個人としては、公式戦で経験を積むことで感覚は戻ってきています。コンディションの面でも、試合に出れていない時期にいろいろとやれることがあったので、そういったものをこれから出していきたいです。

町田戦は自分たちが変わるチャンスですし、覚悟を示すという意味でもいい相手だととらえています。粘り強く死に物狂いで、果敢に全員で戦っていくしかないですし、それをチームで表現できるように準備して臨みたいです。

僕たちは下から這い上がるしかない状況で、いまできることは一人ひとりが最後の最後まで戦い切ることだと思います。サポーターの皆さんは苦しい状況の中でも、スタジアムまで足を運んで力強い応援をしてくれていて、その期待に結果で応えられるようにというのはいままでも意識してきたことですが、それをより強く感じていますし、結果だけにこだわってやっていきたいです。
いわき戦は結果が示すとおり、不甲斐ない試合を試合をしてしまったと感じています。失点の形がどうであれ、そこを自分が止めて流れを持ってくることが自分の仕事ですが、そういったプレーが全然できていなかったのですごく反省していますし、守備で課題としていた部分が多く出てしまった印象を受けました。

いまの自分たちの流れを考えると、天皇杯の千葉戦のように前半をゼロで行ければ、後半にメンバー交代も含めてギアを上げることができるのですが、先に失点して追いかける展開が多いので、いかに0-0の状態で我慢強く戦えるかが大事です。先に点を取れればそれに越したことはないですが、0-0の時間を長くすることで自分たちにもチャンスが出てくると思います。常に追いかける展開だとキツくなってきますし、戦い方も変えていかなくてはいけないので、やはり前半の失点をなくさないと、なかなか勝点はついてこないと思います。

町田は攻守にハードワークして、2トップに強力な外国籍選手がいて、総合力の高いチームだと思います。サポーターの皆さんは、これだけ勝てなくて苦しい思いをさせてしまっていて、内容が伴わずフラストレーションも溜まる中でも、ホーム・アウェイかかわらずいつも応援してくれていますし、なんとかそれに自分たちも応えたいと思っています。サポーターの皆さんの力は絶対に必要なので、諦めずに一緒に戦ってもらいたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 23 ポープ ウィリアム
DF 14 チャン ミンギュ
DF 34 藤原 優大
DF 22 翁長 聖
75'
MF 27 平河 悠
MF 33 松井 蓮之
MF 18 下田 北斗
75'
MF 19 稲葉 修土
46*'
MF 10 髙橋 大悟
46*'
FW 11 エリキ
90+1'
FW 15 ミッチェル デューク

控えメンバー

GK 42 福井 光輝
DF 26 カルロス グティエレス
90+1'
DF 6 太田 宏介
75'
MF 8 髙江 麗央
MF 41 安井 拓也
46*'
FW 7 荒木 駿太
46*'
FW 25 藤尾 翔太
75'

監督

黒田 剛

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 3 岡庭 愁人
DF 34 大森 理生
DF 17 新里 亮
DF 25 袴田 裕太郎
MF 48 柴山 昌也
89'
MF 32 高柳 郁弥
89'
MF 8 栗本 広輝
MF 22 茂木 力也
FW 9 中野 誠也
72'
FW 28 富山 貴光
62'

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 5 浦上 仁騎
DF 37 関口 凱心
MF 7 小島 幹敏
72'
MF 14 三幸 秀稔
89'
MF 39 泉澤 仁
89'
FW 19 アンジェロッティ
62'

監督

原崎 政人
試合詳細
15 シュート 7
6 GK 13
8 CK 2
11 直接FK 12
2 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

佐藤 誠和

副審

村井 良輔

副審

藤井 陽一

第4の審判員

酒井 達矢

入場者数

5,845人

天候

曇のち雨、無風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

25.8℃/83%

HIGHLIGHT

新布陣で首位相手に2点リードも悔しい逆転負け
明治安田J2第23節は、町田とのアウェイゲームだ。リーグは、前節から後半戦を迎えているが、4勝2分16敗と苦しい成績に沈んでいる。前節は、いわきとの下位直接対決に1-5で大敗し、5連敗。出直しの一戦とも言えるゲーム、首位の町田に挑む。

原崎監督は、前節から先発を5人変更。布陣は、従来の4-4-2ではなく、5-4-1。最終ラインに右から岡庭、大森、新里、袴田、茂木。中盤は右から中野、高柳、栗本、柴山。最前線に富山を据えた。攻撃時は、中野、柴山が上がって5-2-3に近い形となった。

序盤から自陣ゴール前を人数の多さで封鎖。前の3人につないでカウンターを仕掛け、敵陣へ押し返した。すると7分、マイナスに蹴った左CKを茂木がニアからダイビングヘッドで合わせ、混戦から中野が押し込んで先制。優勝争いのために勝たなければいけない立ち場の相手にプレッシャーを与える大きな1点を決めた。

12分にクロスバー直撃のシュートを打たれるなど楽観はできなかったが、思惑通りの展開に持ち込んだ。16分には相手のコントロールミスを突いた柴山がカウンターで右から持ち込み、GKと1対1になるチャンスもあったが、シュートは止められた。

自陣に押し込まれる時間は長く、相手のセットプレーも少なくはなかったが、徹底した守備で対抗。35分にもロングパス1本で岡庭が右サイドで抜け出し、1対1を制してミドルシュートを放つ場面があった。

そして36分、またもカウンター。高柳の縦パスを中央で受けた富山が起点になると、左のスペースへ抜け出た柴山がドリブルで独走。シュートは相手GKに弾かれたが、ネットを揺らして追加点となった。しかし、直後の39分、前線に入れられたボールを競り負け、町田のFWエリキにゴールを奪われて1-2での折り返しとなった。

町田は、後半から選手2人を交代。攻撃時に2列目が4人並ぶ形を採って来た。この変更によって、前半よりも押し込まれたことが大きく響いた。栗本は「(こちらの選手の)間のボールが増えてきた。完全にあそこ(左ボランチの栗本と左サイドハーフの柴山の間)を狙ってきた。ボランチを1人高い位置に上げて来て(FWやサイドハーフが)サイドの奥の部分を取って来て(全体を)より低い位置にされてしまった」と悔しがった。

それでもしばらくは自陣ゴール前の人数の多さでカバーしていたが、町田は残り15分で2人同時交代。3バックの1枚が攻撃参加して来るようになり、サイドの守備が耐え切れなくなった。すると79分、町田の右CKを弾いたが、逆サイドからシュートを打たれ、人に当たってボールを防ぎきれず失点。

勢いに乗る相手に対して押し返す場面もあり、一気に試合のペースを持って行かれた雰囲気はなかった。しかし、やはりサイドを攻略し続けられている状況は変わらず、88分に自陣右サイドで短い縦パスを相手FWにキープされると、2列目から出てきた選手にシュートを決められ、2-3と逆転された。泉澤、三幸を投入したが、追いつくことはできず。ほどなくタイムアップとなった。

新布陣で首位を破れば勢いが出るところ。栗本は「情けないと思う。2点リードしても勝点1すら持って来れないというのは、自分たちの力がない、甘い部分」と厳しく自己評価。栗本とともに中盤で広範囲を守った高柳は「後半は守りに入り過ぎて、前半にできていた攻撃が狙えなくなった。(攻撃への転換も)クリアが大雑把になったり、セカンドボールを狙えなくなったりした。次から変えなければいけない。中を固めるだけでなく、ボールに行く、中に入れさせない守備もできないといけない」と新布陣の改善点を探っていた。

勝点0は痛いが、新しい可能性は見えた。次戦、中3日で迎えるホームの千葉戦で、今度こそ原崎新体制でのリーグ初勝利をつかみたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント

今日のゲームに対して、システムもメンバーも含めて勝ちにきた中で、前半の入りは良かったのですが最後まで粘り切れませんでした。失点の仕方を見ても、人数がいても最後にやられてしまうというところは、まだまだ改善しなければいけないですし、突き詰めてやっていくしかありません。

後半の入りに関しては、無失点のまま試合を進めたいという意図でした。攻撃のところは前半と入ってきているポイントが同じだったのですが、後半は相手が中央に人数を掛けてきている中で、我々が逆に外をケアしすぎてしまい、中が空いてしまう展開になりました。ゲームの中で修正することはできましたが、そこは押し込まれた原因だと思っています。

ゲームの入りに関しては、良くやってくれたと思います。システムが変わった中で1週間の準備期間でしたが、狙いどおりに入ってくれて、狙いどおりに点も取れました。ただ、最後に粘り切れなかったですし、失点の場面でもしっかり戻って人数は足りていた中で、誰がボールにアプローチするかという部分を90分間やり続けられないのは、まだ染み付いていないと感じます。

選手コメント

是が非でも勝点3が欲しかったので、ただただ悔しいですし、言葉にすることが難しいです。

得点の場面は、チームとして意図していた形でしたし、こぼれたら自分が狙っていこうと思っていたので、それを形にできて良かったです。

今日は1つ下がった位置でのプレーでしたが、守備のタスクを意識しながら試合に入りましたし、いまは相手にやらせないということがすごく大事だと思っているので、それをやった上で前に出ていくという部分をもっと出せれば良かったとは思いますが、できた部分もあったので次に生かしたいです。前半はそういったシーンを多少は作れましたが、後半は作れなかったので、そこは課題だと感じています。

連戦でまたすぐ試合になりますが、魂を持って戦う姿を見せるしかないと思います。戦術的な準備ももちろんやっていきますが、全員が球際でハードワークすることであったり、魂を持って戦うところなど、今日もできていた部分はあると思いますし、継続するところは継続して、できなかった部分はもっとやっていきたいです。

本当に苦しい時期が続いていますが、いつでも応援してくださるファン・サポーターの皆さんに笑顔で帰ってもらうために、自分たちができるすべてを準備して次のホームゲームでは戦いたいと思いますので、引き続き応援をよろしくお願いします。

失点減らしながら、うまくゲームを進めたいというプランで試合に入りました。カウンターから2点取れて、自分たちの当初のゲームプランとして、1点を返されるまでは自分たちの流れでうまくゲームを進められていたと思います。

いままでとはやり方を大きく変えた中で一つ目のゲームということを考えると、すべてが悪かったわけではないと感じています。やり方を変えたことでいままでとはまた違う課題が出たところもありますが、そこをもう少し深められれば進歩したゲームができるようになると思います。悠長なことを言っていられる状況ではないですが、結果に直接アプローチすることはできないですし、一とつひとつやれることをやっていくしかありません。気持ちでどうにかなる問題ではないと思うので、捨てるものは捨てて整理して戦うことができればと思います。

今日に関しては少し受けてしまう印象が強かったので、自分たちがボール非保持の状態でももう少しゲームをコントロールしたいですし、そこは次に向けた課題だと感じています。

自分たちの戦い方も含めて新しい部分もあったとは思いますが、2点を先制しても勝点1すら持って帰ることができないというのは、本当に自分たちの力不足ですし、甘い部分だと思います。

後半は相手が選手を入れ替えてきて間のボールが増えて、そこは相手にとって強みになりましたし、自分たちにとってはすごく守りづらくなって、ゴールに向かわれる局面が増えたと感じています。

本当に情けないですし、勝点1だけでも取るべき試合だったと思います。ただ、すぐに試合がありますし、次はホームでできるので、そこで勝ち点を詰めるように、もう一度しっかりと戦わなくてはいけないと思っています。

フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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