明治安田生命J2リーグ 第24節
2023.7.5 [WED] 19:00 NACK

大宮

  • 23' 柴山 昌也
  • 90' アンジェロッティ
2 - 1
1 前半 0
1 後半 1

千葉

  • 80' 日高 大
試合経過
監督コメント
町田戦は、守備では少し下がりすぎた部分こそありましたが、狙った形でボールを奪える場面もありましたし、攻撃では奪った瞬間に誰が空くかをしっかり見えている場面も多くありました。セットプレー含めて、先にゲームを動かすというところまでは、選手たちがプランどおりに進めてくれたと感じていますが、まだまだ修正しなければいけない部分もあります。そこは選手たちとも共有しつつ、短い準備期間ですが細かいところをしっかり詰めて、自分たちは勝つしかない状況ですので、勝ちに行くだけです。

7月は試合数も多いので、勝点を稼がなければいけないですし、すごく大事な1ヶ月になります。我々は、1試合1試合勝っていくしかないですし、目の前の試合に向けて最善の準備をして臨むしかありません。

ホームでサポーターに勝点3を届けたいという思いが一番強いですし、それをしっかり体現できるように、選手たちと一緒にやっていきたいです。まずは、絶対に先に失点しないこと、自分たちが先にゲームを動かせるようにすることは狙っていきたいです。
選手コメント
町田戦ではひさしぶりの先発でしたが、この状況をなんとかしたいという一心でした。先に失点しないことを意識しつつ、最近の試合を外から観ている中で、相手のゴールに向かう場面が少ない印象があったのと、球際のところで強く行きたいという意思はあるもののそれができていない部分があったので、そこは意識しながらプレーしました。チームとしてできていた部分もあると思いますが、結果を見れば引っくり返されていますし、結果がすべてです。

いまの状況では結果が大事ですし、自分たちが少しでも前に進んでいる、良くなっているという感覚を得られるようにすることも大事だと思います。また、うまくいっていないとどうしても外に目が行ってしまいがちですが、自分自身に矢印を向けて突き詰めて、自分のパフォーマンスを上げてチームにつなげていかなくてはいけないと感じています。

千葉戦はホームで戦えますし、僕はホームは勝たなくてはいけない場所だと思っているので、何がなんでも勝ちたいです。サポーターの皆さんにはこれ以上ないサポートを受けていて感謝しかないですし、その感謝は勝点3を取ることでしか示せないと思っています。
町田戦は、いまのチーム状況を考えても前半の失点がなければというところは悔やまれますし、あの失点は無くさなければいけません。自分たちが2点目を取るところまでは、戦い方的にもハマっていたのかなと思いますが、後半の残り約10分で2失点していますし、そのあとに途中から入る選手も含めてもう一度ギアを上げて戦えれば良かったと思います。

失点の場面を見てもDFが足りていないわけではないので、ファーストがどれだけ行けるか、ボールにどれだけ寄せられるか、本当に細かい部分だと思いますし、そこをどれだけやれるかという部分が、これから勝点を積み重ねていくためには重要です。

天皇杯も含めて連戦になりますが、チーム全体の力が試されると思いますし、誰が試合に出てもしっかりチームの勝利に貢献できるようにやっていかなくてはいけません。練習から意識して取り組んで、チーム全員で勝利に対する執念や姿勢を見せてやっていきたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 3 岡庭 愁人
75'
DF 34 大森 理生
DF 5 浦上 仁騎
DF 17 新里 亮
MF 48 柴山 昌也
83'
MF 32 高柳 郁弥
MF 8 栗本 広輝
83'
MF 22 茂木 力也
FW 9 中野 誠也
62'
FW 28 富山 貴光
62'

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 25 袴田 裕太郎
75'
DF 37 関口 凱心
MF 14 三幸 秀稔
83'
MF 39 泉澤 仁
62'
FW 19 アンジェロッティ
62'
FW 23 矢島 輝一
83'

監督

原崎 政人

スターティングメンバー

GK 1 新井 章太
DF 2 髙橋 壱晟
DF 13 鈴木 大輔
DF 22 佐々木 翔悟
DF 67 日高 大
MF 4 田口 泰士
59'
MF 5 小林 祐介
MF 10 見木 友哉
FW 16 田中 和樹
59'
FW 39 新明 龍太
59'
FW 41 小森 飛絢
71'

控えメンバー

GK 23 鈴木 椋大
DF 6 新井 一耀
DF 11 米倉 恒貴
59'
MF 8 風間 宏矢
FW 20 高木 俊幸
59'
FW 37 ブワニカ 啓太
71'
FW 9 呉屋 大翔
59'

監督

小林 慶行
試合詳細
7 シュート 3
11 GK 4
3 CK 4
10 直接FK 12
1 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

清水 勇人

副審

八木 あかね

副審

塚田 健太

第4の審判員

俵 元希

入場者数

4,855人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

25.7℃/59%

HIGHLIGHT

90分の決勝点で16試合ぶりに勝利、原崎体制リーグ初白星
明治安田J2第24節は、千葉を相手に迎えるホームゲームだ。6連敗で残留ラインから遠ざかっており、反撃の狼煙となる勝利が欲しい。

首位の町田に逆転負けを喫した前節は、従来の4バックから5バックに変更。新布陣を継続するか、元に戻すかは、この試合の一つの注目点だったが、ピッチに広がった注目の布陣は、5-4-1。前節からの継続路線だった。

試合の立ち上がり、自陣に構えた最終ラインが相手の中長距離パスを次々にカットした。前節は、終盤に全体が下がり過ぎて防戦一方になったが、反省が生きた。中盤4人で中央を封鎖。サイドに出てくるボールをウイングバックが果敢に狙う守備が機能した。

DF茂木は「町田戦の後半みたいに全部引いてしまうと、攻撃にも行けないし、ラインも下がって難しくなる。あの守備ができたのが今日は良かった」と手応えを語った。

ボール奪取後の押し上げが乏しく、カウンターは決まらなかったが、それでも右から左への対角ロングパスなどで反撃。好機が訪れたのは23分だった。左サイドのスローインを茂木がクイックで強く投げると、エンドライン際から富山がヘディングで戻し、柴山がシュート。ニアを抜いて2試合連続ゴールとなる先制点を決めた。

リードを得てからは、自陣の守備がマークをセットするだけになり、プレッシャーが緩んで苦戦。39分に高柳の持ち上がりから茂木の右足シュートにつなげたが、以降は攻められ続ける展開のまま前半を終えた。

後半も押し込まれる時間が続いたが、持ちこたえた。相手は、59分に3人を同時に交代。原崎監督もすぐに対応。62分、泉澤とアンジェロッティを投入。守りを固めるのではなく、カウンターを強化して相手にけん制をかけた。左サイドで起用された泉澤は、何度も1対1からラストパスを送るなどジョーカーとしての威力をいかんなく発揮した。

しかし、追加点を奪えずにいると、80分にアーリークロスを弾き返したルーズボールをボレーシュートで決められ、同点とされた。

引分けでも連敗を止めることはできるが、控え選手について「このメンバーでもう一度点を取りに行くプランはあった」と話した原崎監督は、83分に三幸と戦列復帰した矢島を投入。勝点3への執念を見せた。

そして試合終盤の90分、左サイドで得たFKで三幸がゴール前にボールを送ると「雨でボールが重いので少し手前に来ると思った。距離があったので、決めるというより何か起きれば」と判断してボールに寄った浦上がバックヘッドでシュート。キャッチを試みた相手GKがわずかに手から離した瞬間にアンジェロッティが頭でゴールへ押し込み、勝ち越し点を奪った。

アディショナルタイムは目安7分と長かったが、矢島が前線で体を張ってファウルを誘い、ボールを奪われても高柳が二度追いでプレスをかけるなど、容易には敵陣からボールを逃がさずに時間を進め、2-1でタイムアップ。

リーグ初白星で連敗をストップした原崎監督は「(初勝利に)時間がかかり過ぎて、申し訳ない。(ファン・サポーターに)苦しい思いをさせてしまっていた。選手も苦しんでいたので、喜んでいる姿を見れて良かった。一つ勝つことがすごく難しいと実感していたが、選手は下を向かず、もがきながらも準備していた。報われて良かった」と戦い切った選手たちを称えた。

やっと勝てた。しかし、リーグでの勝利は16試合ぶりでまだ最下位に変わりはない。主将の富山は「(ファン、サポーターに)すいませんでした、と。やっと、勝てました。感謝の気持ちでいっぱい。でも、すぐに連戦でチームの力が試される。まだまだ、厳しい戦いが続く、総力戦。まだ1失点している。ゼロで抑えられれば、もっと良くなる」と内容と結果の両面で向上を求め続ける姿勢を示した。

次節は、中3日で群馬とのアウェイゲーム。連勝で巻き返しに勢いをつけたい。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
ここまで勝てていなかったので、ファン・サポーターの皆さんに勝利を届けることができて、満足できる結果になったと思います。

システムを変えて臨んだ中で、前節の反省点としてあった、プレッシャーにどう行くのか、ゴール前をどう守るかといったところで、1失点こそしましたが、改善しようと思っているところに関しては、非常に短い準備期間でしたが選手たちが積極的にやってくれて、それを前半から出してくれました。

攻撃に関しては、まだもう少しやれる部分があると思いますし、そこはまた改善しながら次に進んで行ければと思います。

まだ順位は変わっていないですし、上に上がっていくためには勝ち続けなければいけません。やることはこれまでどおりで、いいものはそのまま継続して、この試合で出た改善すべきところをしっかりと改善して、次の試合に臨みたいと思います。
選手コメント
ずっと勝てていなかったので、試合終了の笛を聞いた瞬間は、すごくホッとしました。

途中からサイドハーフに入りましたが、皆が頑張っている姿をベンチで観ていたので、自分は相手のサイドバックのオーバーラップもあったのでそこについていくことであったり、守備面でしっかりとコンパクトさを保ちながらプレーすることを意識しました。

ゴールシーンに関しては自分でも狙っていましたし、ボールがこぼれた瞬間に咄嗟に動けたことであのゴールが生まれて、すごくうれしいです。

チームが勇気を持つためにも勝利が必要でしたし、守備面でいろいろと改善している中で、あのようにしっかり守り切れたことは良かったです。何よりも、良い雰囲気を取り戻すことができたと思います。
得点シーンは(茂木)力也くんがリスタートでいいスローインをしてくれて、トミくん(富山)がいいところに落としてくれて、自分は思い切って足を振りました。

2試合連続でのゴールになりましたが、結果を残せているということは調子がいい証拠だと思います。攻撃だけではなく、守備でも貢献したいと思っているので、走力のところで特にマッチアップする選手に走り負けたくないですし、それを全面に出してプレーしようと思っていて、ここに来てですが、しっかり体も動いていて結果も残せていて、いい状態になってきていると感じています。

勝てない期間が長くて、それでもNACKやアウェイまで集まってくださるサポーターの皆さんを見ていて、自分たちが結果で返さなければいけないと思っていました。自分は攻撃の選手なので、ゴールやアシストで貢献したいですし、もっともっとこれから勝ち続けていかなければいけないので、しっかり貢献できるように頑張っていきます。今日の「寝ても大宮」は最高だったので、またやりましょう。
このタイミングでの復帰になってしまったことに関しては本当に申し訳なかったのですが、今日の試合に関しては「何がなんでも自分が勝たせる」という思いでした。コンディションはまだまだというのは自分自身が一番わかっていたのですが、それでもできることはありますし、それでも自分はチームを勝たせることができる選手だと自負しているので、そういった意味ではプレー以外の面でもチームを勝利に導けたというところは評価できると思います。

プレー自体はまだ全然ダメだと思います。競り合いは勝てましたけど、下のボールが入ってきたときの感覚はもう少し試合をやらないと上がってこない部分ですし、それでももう少し自分の持ち味を出したかったです。

やっぱりピッチに立つ瞬間だったり、勝った瞬間は込み上げるものがありましたが、この状況は何も変わってないので、今日だけ喜びを噛み締めて、また明日のトレーニングからピリピリした雰囲気で、自分らしく要求して、どんどんコンディションを上げたいです。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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