明治安田生命J2リーグ 第26節
2023.7.16 [SUN] 19:00 NACK

大宮

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

栃木

試合経過
監督コメント
天皇杯のC大阪戦は、相手がJ1のチームであったとしても、間違いなくもっとできる部分があったと思いますし、そこはしっかりと反省して、これで終わりではなく、次につなげなければいけないと思っています。守備のやり方に関して、そこまで崩される場面はなかったですが、細かい修正は必要だと感じています。

前半はゼロで抑えたいという中でプランがハマらない試合もありますが、選手やシステム、オーガナイズが試合によって変わったとしても、立ち返る場所があった方がいいと感じていますし、うまくハマらないときに立ち返る場所を明確にできればと思っています。

栃木は手堅いチームですし、天皇杯でもJ1のチームに勝利しています。そういった相手に対しても、自分がやるべきことをしっかりやれれば十分戦えると思っていますし、その準備をしっかりして臨みたいです。
選手コメント
もう自分たちには後がない状況で、毎試合本気で勝利を目指していますが、自分たちが「できる試合」と「できない試合」があると思います。「できる試合」は球際であったりベースの部分は勝てるのですが、一つ失点したり、一つうまくいかなくなったりしたときに、できていたときの状態まで持ち返すリバウンドメンタリティ的なものが足りないと思います。ただ、それは結果論でしかないので、ピッチに立ったときにできるかできないか、やるのは選手だし、やらないといけない状況で、100%ではなく120%、持っている力以上のものを出さなければいけないと感じています。

栃木戦に向けて、仕組みであったりやり方の部分は監督やスタッフが整理してくれますが、あとはコンディションの部分と心の部分で、球際や戦うところやっていなければやりたいサッカーは絶対にできないと思います。残留争いや下位チームとのゲームであれば、よりそのベースの部分で勝ることが大事だと思いますし、一つひとつのバトルにこだわってやっていきたいです。

ケガから復帰して、いまは「サッカーって楽しいな」と思う日々ですが、もっと自分がやらなければいけないと強く感じています。ただ、徐々に目や感覚的なところは慣れてきているので、メンバーに入ったらしっかり結果を出したいです。シーズン最初から試合に出ている選手たちは、多少なりとも疲弊していて、負けが続くと良いマインドを持っていても前のめりになることが難しいと思うので、そこはフレッシュな僕たちが良い風を吹かせることでチームを乗せていきたいです。
天皇杯のC大阪戦は30分しか出場できなかったですが、得点の場面以外にも自分のところでチャンスがあったので、自分がゲームを変えられたと思いますし、悔しかったです。

最近はシャドーで出ることが多いですが、シンプルにゴールに近い位置でプレーできますし、カウンターになったときに前に出て行くのは自分の特徴なので、いまのチームのやり方にはハマっているのかなと感じます。自分にボールが入ったときにしっかりチャンスメイクすることや、アシスト、ゴールに絡むプレーをどんどん増やしていきたいです。周囲の選手と良い距離感でプレーして、ワンツーで中に入っていけるような場面も増やせればと思います。

個人としては点も取れていて、調子も上がってきているので、栃木戦では自分のゴールで勝つということを、これまで以上に強く意識していますし、自分でも自分に期待しています。

天皇杯は敗退してしまいましたが、ここからはリーグ戦にしっかり集中してやっていかなければいけないですし、栃木戦は絶対に負けられない試合になると思います。自分自身のゴールでチームの勝利に貢献できるように、良い準備をして、自信を持って臨みたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 3 岡庭 愁人
79'
DF 34 大森 理生
DF 17 新里 亮
DF 43 市原 吏音
DF 22 茂木 力也
MF 48 柴山 昌也
MF 32 高柳 郁弥
MF 8 栗本 広輝
79'
MF 19 アンジェロッティ
86'
FW 28 富山 貴光
66'

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 5 浦上 仁騎
DF 38 鈴木 俊也
79'
MF 6 大橋 尚志
79'
MF 31 阿部 来誠
MF 39 泉澤 仁
66'
FW 23 矢島 輝一
86'

監督

原崎 政人

スターティングメンバー

GK 41 藤田 和輝
DF 15 岡﨑 亮平
DF 16 平松 航
DF 5 大谷 尚輝
MF 3 黒﨑 隼人
69'
MF 7 西谷 優希
75'
MF 4 佐藤 祥
MF 30 福森 健太
75'
FW 38 小堀 空
69'
FW 37 根本 凌
FW 36 山田 雄士
83'

控えメンバー

GK 1 川田 修平
DF 23 福島 隼斗
69'
DF 21 吉田 朋恭
75'
MF 24 神戸 康輔
75'
MF 45 安田 虎士朗
MF 31 石田 凌太郎
83'
FW 19 大島 康樹
69'

監督

時崎 悠
試合詳細
12 シュート 7
7 GK 7
6 CK 6
11 直接FK 7
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

大坪 博和

副審

村田 裕介

副審

緒方 孝浩

第4の審判員

木川田 博信

入場者数

6,355人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

32℃/48%

HIGHLIGHT

20試合ぶり無失点も得点奪えずドロー
明治安田J2第26節は、栃木を相手に迎えるホームゲームだ。この試合を含めて7月の残り3試合は、すべて下位同士の対決。最下位脱出、J2残留圏浮上に向けたヤマ場と言える。前節から天皇杯を挟んでの連戦だが、何としても勝利がほしい一戦だ。

先発布陣は前節と変わらず、5-4-1。DF市原はU18所属で2種登録。クラブ史上最年少のトップチームデビューを飾った天皇杯のC大阪戦に続き、2試合連続の先発起用となった。

試合の立ち上がり、柴山の縦パスからアンジェロッティを経由して右でフリーになった岡庭のクロスにつながるなど、スピーディーな攻撃を展開。ロングパスで抜け出しを図った富山が倒され、柴山の直接FKがポストに当たる惜しい場面もあった。

13分、14分と左サイドを崩されてピンチになったが、GK笠原がセーブ。21分には柴山がカウンターで独走して、シュートへ持ち込んだ。

まったく互角の展開だ。栃木がプレッシングを強めると、自陣で攻撃が停滞したが、MF栗本が裏へ抜けるなど、相手の背後をロングパスで襲って反撃。33分には、DF市原が相手をかわして中盤に持ち上がり、相手のプレスをかわした。

どちらが先に好機を生かすか、緊張感が漂う。35分にカウンターを受けた場面はGK笠原がセーブ。40分、柴山の左CKを富山が頭で合わせたが、相手GKに防がれた。最後は、栃木にCKからシュートを打たれが、枠を外れて救われた。

後半は、積極的に背後を狙って来る相手のロングパスを弾き返す展開からスタート。深い位置に押し込まれ、攻撃に出て行けなくなったが、シュートブロックで体を張り、相手のCKでは全員でゴール前を固めるなど無失点にこだわりを見せた。我慢を続けながら数少ない反撃のチャンスでゴールに迫る時間が続いたが、少しずつ攻撃の回数は増えていった。

74分、左CKの二次攻撃から高柳がキッカーの柴山に戻すと、相手をかわして右足でファーサイドを狙うシュートを放ったが、枠の外。78分、高柳の縦パスから柴山が左にはたき、アンジェロッティがドリブルでPAへ侵入して倒されたが、ノーファウルの判定だった。

79分、原崎監督はMF大橋とDF鈴木を投入。今季初出場の鈴木は左のウイングバックに入り、茂木が右サイドへ移った。栃木も選手交代を繰り返し、互いに1点を狙う攻防が続いた。87分に柴山のFKを新里がヘディングシュート。最後は泉澤が左からカットインシュートと最後までゴールを狙ったが、点は奪えず。スコアレスのまま試合を終えた。

20試合ぶり無失点は前進した部分だが、新里は「結果的に無失点で終わることはできたけど、中盤、前線にかなり後ろへの負担を課している。(順位、状況的に)割り切ってやっている部分はあるけど、少しずつ守る位置を含めて、前の選手の移動距離、負担を少なくして攻撃にパワーを使えるようにしないといけない」と勝ち切るための課題を感じ取っていた。

一度押し込まれると相手ゴールが遠くなって難しいが、攻撃の切り札である泉澤は「(パスの受け手を)見て、見て(から)出すシーンが多い。ちょっとした差だけど、もったいない」と相手が整う前の状況での勝負場面の少なさを指摘した。

勝点1で満足できる試合ではないが、収穫を次戦に生かすことが最も重要だ。今季初めて公式戦のピッチに立った鈴木は「(負傷で戦力になれず)散々、迷惑をかけてきた。(同じく負傷期間が長かった矢島)輝一くんもオレらが復帰したら2人でチームを勝たせようと熱い話をしてくれて、モチベートしてもらっていた。やっとピッチに立ったので、もっともっと良い風を吹かせられるように頑張りたい」と逆襲を図るチームの追い風になる意気込みを示した。

次戦は、水戸とのアウェイゲーム。再び下位同士の対戦となる。手応えが出てきた守備に、攻撃の迫力を加えて、勝点3をもぎ取りに行く。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
勝点3を取れなかったことが残念です。勝点を積み重ねなければ残留ができない状況の中で、勝点3はマストだったのですが、勝点2が足りなかったことが非常に残念です。

守備に関しては、今まで失点をゼロに抑えられていなかった中で、90分をゼロで終えられたというところは、最後まで集中を切らさずにやってくれたと思います。

攻撃に関しては、もう少し迫力を出したかったです。前向きになったときにもう少しスピードを上げたかったですが、前半はそこが一つ、二つ遅かったので修正しました。もう少し早くボールを動かしたり、サイドを変えることができるシーンがたくさんあったのですが、それができなかったことについては修正が必要だと感じています。また、最後にゴール前に入って行ったときにもう少し人数を掛けたかったのですが、外で待っている選手が多く迫力がなかったと感じています。今日足りなかったところをまた修正して、次の試合に臨みたいです。
選手コメント
DF 43 市原 吏音
緊張しすぎることなく、良い緊張感の中で試合に入ることができたと思います。ファン・サポーターの方々の声援もたくさん聞こえていました。初めてNACKの舞台に立つことができましたが、そういった人たちの応援に応えるには結果しかないと思っていましたし、勝つことができなくて残念です。

相手のFWの選手に対してであったり背後の対応のところは、試合中に周囲の選手と擦り合わせをしながら対応しました。フィードや持ち出しの部分は自分の特長の一つですし、落ちついて自分の良い部分を出せた場面もあったと思います。

天皇杯も含めて2試合やってみた手応えとしては、まだまだ全然ダメだなと思いましたし、U18でプレーしているときのように守備をしても、プロの選手は細かい足の使い方や体の使い方がうまいですし、前半は一発で飛び込んで入れ替わってしまったシーンもあったので、そう言った部分もやっていきながら徐々に身につけていきたいです。
プロ1年目で、まさかこのようなスタートになるとは思っていませんでした。これまでの期間、チームも苦しんでいる中で僕自身もすごく悔しい思いをしてきましたが、やっとチームの力になれるところまで来ることができました。まだまだコンディションは整ってはいないですが、それでも今僕が出せる力はすべてチームのために出そうと思っていました。僕が何回もケガをしても、練習場でサポーターの方たちが「NACKで待ってる」と声を掛けてくれたので、本当に辛い時期もありましたが、リハビリを頑張ることができましたし、背中を押してもらったなというのが、今の率直な思いです。

今まではずっと上で試合を観ていたので、ウォーミングアップのときから嬉しさがありました。NACKが好きですし、大宮のファン・サポーターも好きなので、だからこそこのスタジアムで勝ちたいとあらためて思いました。

自分にとっては特別な試合でしたが、チームが勝たなければいけない状況の中で、僕に与えられた使命は、より多くのチャンスを作り出すことと、失点しないことだったので、それを全うするのに必死でした。

まだ目が慣れなかったり、心肺機能的にもきつい部分はありましたが、しっかりゲームコンディションを整えて、もっともっとゲームを重ねて試合感を取り戻したいです。
勝ち切りたかったです。後ろの選手がゼロで抑えてくれた中で点が取れないというのは不甲斐ないですし、もっとチャンスを作らなければいけなかったと思います。こういうときだからこそ、もっと足を振らなければいけなかったですし、それができなかったことは反省点です。

前半であったり自分たちがフレッシュな状態のときは、カウンターになったときに枚数をかけることができていたのですが、後半の中盤ぐらいからは枚数をかけられなくなってしまったので、そこの勢いはもう少し出したかったです。また、勢いが出せないぶん、もっとゴール前での時間を増やせれば良かったのですが、それもなかなかできなかったので、そこはすぐに改善しなければいけないと思っています。

ボランチは元々やっていたポジションでもありますし、徐々に感覚は取り戻せていて、自分の良さを出せる場面も出てきていると思いますが、やはり球際の部分や、攻撃でシュート打つ、もっとゴール前に入っていくというような部分で足りないですし、チームの力になれていないと感じるので、そこはこだわってやっていきたいです。

今日は勝てませんでしたが、この勝点1を意味のあるものにできるように、次の水戸戦は必ず勝って次につなげたいです。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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