明治安田生命J2リーグ 第27節
2023.7.23 [SUN] 18:00 Ksスタ

水戸

0 - 0
0 前半 0
0 後半 0

大宮

試合経過
監督コメント
連戦が終わって通常の流れに戻りましたが、時間が増えるので準備はしやすいですし、新しい選手も加わった中でコミュニケーションも取りながら練習に取り組めています。

ケガから復帰した選手も含めて、選手層は厚くなってきていると思いますが、我々はここから勝ち続けていくしか生き残る方法はありません。毎試合どう勝つかを考えて取り組んでいくしかないですし、選手たちはチーム内でしっかり競争してくれているので、これを残り16試合、続けられるようにしていきたいです。

これまで人やシステムを変えても失点をゼロに抑えられていなかった中で、栃木戦でゼロに抑えられたことは過信してはいけないですが、できた部分だと思います。これを最低限にして上積みをしていければ、勝点もついてくると思いますが、攻撃の質や迫力の部分でまだ足りないところもあるので、そこは手を加えていければと思います。
選手コメント
大宮からオファーをもらって、この状況を乗り越えたいと思いましたし、やりがいがあるなと感じて、移籍を決断しました。他のチームからのオファーもありましたが、自分の中では一番良い選択をしたと思っています。

チームに合流してみて雰囲気はすごく良いですが、勝てていないのは事実ですし、何かを変えなければ自分がここに来た意味はないと思っています。仮に雰囲気が悪くなったとしても、いまは勝点3が絶対に必要な状況なので、そこだけにこだわってやっていければと思います。

自分の特長は、スピードあるプレーや足元の技術、ドリブルで相手を剥がすことで、そこが観客の皆さんに楽しんでいただけるポイントだと思っていますが、一番見てほしいところは、自分が来てチームをどうやって勝たせて、どうやってこの状況を乗り越えていくかというところです。

これまで対戦してきた中で、大宮アルディージャはサポーターがすごく熱い印象がありました。そのサポーターの皆さんと一緒に、たくさんん喜びを分かち合えるように頑張ります。
今週からチームに合流しましたが、すごく良い環境で、選手たちのレベルも高いですし、練習の質も良いと感じています。まだ合流して日が浅いので、自分自身、もっとチームの戦術を理解する必要がありますし、学ぶこともたくさんあるので、少しずつ慣れていければと思います。

日本に戻って来たいという思いはすごく強かったですが、いまはもうとにかく、J2残留に向けて力を発揮できればと思います。直近の試合、目の前の1試合1試合に全力で集中したいと思っていますし、その先のことを考えている余裕はいまはありません。

とにかくJ2に残留することが自分自身の一番の目標であり、そのために自分がたくさん点を決めたいです。
メンバー

スターティングメンバー

GK 28 山口 瑠伊
DF 19 村田 航一
DF 24 松田 佳大
DF 5 楠本 卓海
DF 13 成瀬 竣平
72'
MF 7 武田 英寿
MF 10 前田 椋介
MF 31 永長 鷹虎
62'
MF 14 小原 基樹
87'
FW 9 安藤 瑞季
72'
FW 20 梅田 魁人
62'

控えメンバー

GK 33 春名 竜聖
DF 22 長井 一真
DF 42 石井 隼太
72'
MF 16 井上 怜
62'
MF 25 鵜木 郁哉
72'
MF 34 杉浦 文哉
87'
FW 23 寺沼 星文
62'

監督

濱崎 芳己

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 41 飯田 貴敬
70'
DF 34 大森 理生
DF 17 新里 亮
DF 43 市原 吏音
DF 22 茂木 力也
MF 48 柴山 昌也
76'
MF 32 高柳 郁弥
MF 8 栗本 広輝
70'
MF 19 アンジェロッティ
79'
FW 23 矢島 輝一
70'

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 5 浦上 仁騎
DF 3 岡庭 愁人
70'
MF 7 小島 幹敏
70'
MF 39 泉澤 仁
79'
MF 11 黒川 淳史
76'
FW 10 シュヴィルツォク
70'

監督

原崎 政人
試合詳細
11 シュート 2
4 GK 10
6 CK 1
10 直接FK 12
0 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

窪田 陽輔

副審

塚越 由貴

副審

櫻井 大輔

第4の審判員

安川 公規

入場者数

3,992人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

25.4℃/81%

HIGHLIGHT

新戦力の奮闘もあり、2試合連続で勝点を得る
明治安田J2は第27節。残された試合は、決して多くない。前節の栃木戦で手に入れた勝点1を意味のあるものとし、良い流れを作れるか。

今季の大宮は、ここまでリーグ戦で2試合続けて勝点を獲得したことがない。第15節以降を見ても、富山の劇的なゴールで岡山に追いついた翌節はいわきに、山崎の渾身のヘッドで仙台と勝点を分け合った次の試合では甲府に、千葉相手に16試合ぶりの勝利を収めた4日後は群馬に敗れている。いち早く残留圏に辿り着くために、今日の水戸戦では勝点を積み重ねたいところだ。

期待はある。この夏にチームに加わった飯田が最終ラインで先発し、黒川とシュヴィルツォクの2人が控えメンバーに入った。ケガから復帰した矢島が今季初先発。チャンスを生み出せる小島は、4試合ぶりの出場に懸ける。勝点3を持ち帰るための原崎監督のベンチワークにも注目したい。

開始直後から、大宮は攻守両面で積極的な姿勢を見せた。1トップの矢島が体を張ってファウルを受け、相手GKまでプレッシングに走る。3分には高い位置でパスを繋ぎ、こぼれ球を拾ったアンジェロッティが決定機を迎えた。右足でのシュートはGK山口に防がれたが、先制点への期待が高まるシーンだった。

ところが、試合が落ち着き始めた15分以降はミドルゾーンでブロックを作り、危険な位置でしっかりと体を寄せる展開となる。水戸にボールを持たれる時間が長くなり、最後の局面で笠原と守備陣がゴールを死守する。そんな様相のまま時間が過ぎていった。

前半途中の飲水タイム以降も自陣での苦しい戦いが続く。ただし、32分の小原の狙いすましたシュート、37分の梅田のミドルともに笠原が凌ぎ、スコアは動かない。大宮デビューとなった飯田は堅実なプレーで、この日がリーグ戦2試合目の市原も粘り強く相手に食らいついて、決定機を作らせなかった。

一方的に押し込まれた大宮は、それでも全員の踏ん張りで前半を耐え、ハーフタイムへ。選手たちは「無失点のまま後半勝負」との前向きな気持ちで、ロッカールームへ引き上げたに違いない。

選手交代なく迎えた後半は、立ち上がりからゴールへ向かう姿勢が見えた。右ウイングバックの飯田が攻め上がり、中盤の高柳もポジションを上げてプレーに関与。柴山がボールに触れる回数が増えた。49分、村田のクロスから梅田に放たれた決定的なヘディングシュートは、ポストをかすめて難を逃れる。

先に選手を代えてきた水戸に対し、大宮が動いたのは70分。原崎監督は矢島、栗本、飯田を下げて、シュヴィルツォク、小島、岡庭をピッチに送り込んだ。最前線に立ったシュヴィルツォクは、精度の高いポストプレーを連発。足下の技術も高く、展開力や視野の広さも感じさせた。勝点3獲得に向け、大宮は76分に黒川、その3分後に泉澤も入れ、ギアを上げて相手ゴールへの圧力を高めた。

すると迎えた83分、ビッグチャンスが訪れる。左サイドライン際にポジションを取った泉澤のパスを受けたシュヴィルツォクが、ペナルティエリア内でマーカーを振り切り、左足を振る。強烈なシュートがポストを叩く乾いた音が、スタジアムに鳴り響いた。

前線に起点のできた大宮は、その後もパスをつなぎ、サイドを変え、1点を狙いに行く。アディショナルタイムに入った90+2分には、泉澤のアーリークロスを胸で落としたシュヴィルツォクが右足で狙ったが、相手選手に当たり枠を捉えることはできなかった。攻勢が続く。だが、時間が足りない。結局、最後までゴールを奪えないままタイムアップの笛が鳴り、2試合連続のスコアレスドローとなった。

望んだ結果ではなく、必要な勝点に「2」足りなかったものの、前は向ける。シュヴィルツォクが才能の片鱗を見せ、黒川が闘志溢れるプレーで仲間を鼓舞し、飯田は右サイドで存在感を誇示した。今後は、後半に見せたようなパフォーマンスで勝ち切る。大宮を愛する誰もが、その日を待ち焦がれている。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
このような順位でも毎回スタジアムまで足を運んでくれるファン・サポーターの皆さんに対して、勝点3を届けられなかったことを情けなく思います。

前半は裏のボールが多い中で、なかなか勇気を持って上げることができなかったり、自分たちのラインを押し上げることができなかったこともあり、押し込まれる時間が多くなりました。前半をゼロで帰ってくることができて、後半はある程度押し上げることはできましたが、攻撃のところでゴールをこじ開けることができなかったことが非常に残念ですし、物足りない試合になってしまったと感じています。

前半はポジショニングが正しくない場面が多くあって、守備の時間が長く自陣に9人いる状況の中で、奪ってどこに出ていくか、誰がボールを受けるかというところで、初動の動き出しがなく、ボールが収まりませんでした。また、相手に捕まっている状態でプレーしていて、結局怖がってしまいボールをつけられず蹴るという繰り返しになってしまっていたので、後半に入るときにボランチとサイドバックの立ち位置を修正しましたが、前半は特に蹴らざるを得なくなって蹴ってしまっている場面が多かったと感じています。
選手コメント
勝たなければいけない試合でしたし、点を取りたかったです。僕らは勝ち続けなければいけないので、もっとチャンスを作れるようにやっていきたいですし、もっとアグレッシブに、どうやったら勝ちにつなげられるかを考えながら、一喜一憂せずにまたやっていきたいです。

今日は結果を出すことはできませんでしたが、クバもゴールに迫るシーンが多かったですし、あともう少しのところまでは行けていたので、それを結果に、数字に、チームの勝利につなげられるように頑張りたいです。

自分自身はいつでも準備ができていますし、もっともっとコンディションを上げて、それをどれだけできるかだと思います。自分だけでは決して大きな力ではないと思いますが、一つの歯車になって、チームの勝利につなげられるように、また次の試合に向けて準備をしていきたいです。
前半は引き込んだ状態が続いて、相手に主導権を握られてしまいました。自分たちのサッカーはできませんでしたし、狙いどおりではないですが、前半をゼロで帰って来るということは最低限の結果で、それが最終的に無失点で終えることにつながったと思います。それはチームとして前からつながって守備ができるようになっている結果ですし、チーム全体で改善できている部分だと思います。

ただ、点を取って勝たなければいけない状況で、自分たちにはまだまだ足りないところが多いことも自覚していますが、無失点をスタンダードにして、攻撃にも厚みを出していきたいです。結果を出すことはできていないので、分厚い守備を作りながら攻撃にもっと枚数をかけるという部分はすぐに改善していかなければいけないと感じています。

ボールの奪い方や動かし方、後ろからのボールの送り方は、まだまだ足りていないと感じているので、強度の基準を上げていきながら、細かい技術や連携の部分をチームとして合わせていきたいです。
あのチャンスは決めるべきでしたし、絶対に決めることができたと思っています。今日は最初の試合なので少し堅くなってしまいましたが、次の試合では絶対に決めたいです。

チームメートとお互いプレーの特徴などを知るのには、やはり時間が必要です。その精度が上がれば、自分はもっと危険な存在になれると思っています。

このチームでプレーしてみて僕自身はやりやすいと感じましたし、選手たちも自分を生かしてくれますし、良い選手が揃っているので、もう少し時間をかけながらより良くしていきたいです。

応援してくださっているファン・サポーターの皆さんに感謝していますし、スタジアムに来て応援してくれることが自分たちの力になっています。これからも試合に来てもらって、私たちの力になっていただけたらうれしいです。
フォトギャラリー

(写真:山田 勉)

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