明治安田生命J2リーグ 第29節
2023.8.6 [SUN] 19:00 NACK

大宮

  • 90' 泉澤 仁
1 - 0
0 前半 0
1 後半 0

秋田

試合経過
監督コメント
新加入選手との融合という意味では、やればやるほど良くなってきていると思います。トレーニングでもそうですが、お互いに要求をしたりコミュニケーションをよく取りながら、一つひとつの戦術を確認するなどしくれているので、積み上がってきているものも増えていると感じます。

ここ5試合は2勝2分1敗ですが、自分たちが目指していた結果ではないですし、下位同士の試合では必ず勝点3を取らなければいけない中で、この数字では足りていないので、もう少しペースを上げなくてはいけないと感じています。

最近の試合では、まずは失点を減らすために枚数を増やしたりと守備に重点を置く中で、失点は減ってきたのですが、攻撃での物足りなさがありました。金沢戦に関しては、攻撃に関しても準備してきたものをしっかり出せたと思います。

次はホームで戦えますし、我々は勝たなければ残っていけない状況なので、勝点1ではなく勝点3を取るために、一番いい準備をして臨みたいです。自分たちのプランをしっかり選手たちに落とし込んで、それを前半から出せれば勝点3が取れると思っています。

秋田はプレッシャーがすごく激しくて、速いですし、しっかり戻るところは戻ってくるので、それに対して我々は、攻撃ではもっとスピードを上げなければいけないですし、守備にでは強度が高い相手に対してしっかりと戦わなくてはいけないと思っています。
選手コメント
非常に暑いですが、長崎にいるときからハードでインテンシティの高いトレーニングを続けてきましたし、今回、大宮に移籍してきて出場機会が増えることを自分でもすごく期待しています。コンディションはかなり良いと感じています。

合流して少し時間が経ちましたが、コーチングスタッフや選手たちが温かく迎えてくれて、すごく充実した日々を過ごすことができています。

自分のストロングポイントは体が強いことで、ヘディングで叩く力もあると思っています。あとは、パスも結構出せる方だと思うので、そういったプレーを見てもらえればと思います。

ファン・サポーターの皆さん、いつも温かくチームを支えていただき、ありがとうございます。日々のトレーニングをハードにこなして、チームのために貢献できればと思います。
システムが変わって最初の方は、まだチームとして慣れていない部分や、オートマチックに動かない部分がありましたが、試合を重ねることで良くなってきていると感じています。その中で無失点の試合が続いて、前節は勝利につなげることができましたが、僕らは勝ち続けなければいけないですし、ここからこれを崩さずにどれだけ攻撃に行けるか、勝ち切るゲームを続けられるかというところが、これから大きなテーマになってくると思います。

秋田と対戦するときは毎試合そうですが、得意としている球際やバトルの部分で上回って勝とうとしている相手に対して、まずはそういったシチュエーションで絶対に負けてはいけないですし、そのシチュエーションをどう作らせないか、相手の得意なロングボールを使わせない、1対1の場面を作らせないなど、相手の良さの消し方も大事なポイントになってくると思います。

ここで連勝することが自分たちにとっても大事ですし、順位が近いチームへのプレッシャーにもなるはずです。「大宮が立ち直ってきた、取り戻してきた」ということをことを示すためにも、大事な試合です。残り試合はすべて重要な試合ですが、この試合をターニングポイントにできればいいなと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 41 飯田 貴敬
79'
DF 43 市原 吏音
DF 17 新里 亮
DF 25 袴田 裕太郎
24'
DF 22 茂木 力也
MF 9 中野 誠也
62'
MF 32 高柳 郁弥
MF 7 小島 幹敏
MF 11 黒川 淳史
62'
FW 10 シュヴィルツォク
79'

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 4 カイケ
24'
DF 3 岡庭 愁人
79'
MF 8 栗本 広輝
MF 39 泉澤 仁
62'
FW 33 室井 彗佑
79'
FW 19 アンジェロッティ
62'

監督

原崎 政人

スターティングメンバー

GK 31 圍 謙太朗
DF 22 髙田 椋汰
DF 4 阿部 海大
DF 5 河野 貴志
DF 13 才藤 龍治
MF 6 諸岡 裕人
MF 7 水谷 拓磨
67'
MF 9 中村 亮太
58'
MF 25 藤山 智史
FW 17 梶谷 政仁
67'
FW 29 齋藤 恵太
58'

控えメンバー

GK 1 山田 元気
DF 3 小柳 達司
DF 50 加賀 健一
MF 10 沖野 将基
67'
FW 8 畑 潤基
58'
FW 15 丹羽 詩温
67'
FW 40 青木 翔大
58'

監督

吉田 謙
試合詳細
8 シュート 8
9 GK 8
4 CK 6
16 直接FK 13
0 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

野堀 桂佑

副審

林 可人

副審

数原 武志

第4の審判員

山岡 良介

入場者数

6,818人

天候

曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

29.1℃/59%

HIGHLIGHT

今季初の連勝、終了間際に泉澤が劇的ゴール
明治安田J2第29節は、相手に秋田を迎えるホームゲームだ。いまだ最下位だが、直近3試合は1勝2分と勝点を獲得。新加入のFWシュヴィルツォク、MF黒川、DF飯田は前節に続いて先発。DFカイケが初めて控えに名を連ねた。大幅に選手を入れ替え、大逆襲を狙うシーズンの後半戦。今季初の連勝を狙う。

試合の立ち上がり、いきなりチャンスが訪れた。中野が右サイドで倒されてFK。セカンドボールを回収してキッカーの高柳にボールを戻すと、ゴール前へのフィードを新里が頭で折り返し、袴田が空中戦で競り合った。袴田と秋田DF河野が頭部の衝突により立ち上がるまで時間を要したが、ともにプレーが再開するとピッチに戻った。

高柳が「ボランチに対してタイトに感じたし、中は閉められていた。外から崩せるかと思ったが、それも崩しきれなかった」と話したとおり、攻め切れない前半ではあったが、中野、黒川が精力的にプレスをかけた守備は機能。市原も果敢にインターセプトを狙った。中盤でボールを奪うと攻撃に鋭さが出る。19分には、中野が右からクロスを送り、逆サイドから飛び出した茂木がヘディングシュートを放った。

24分にアクシデント。立ち上がりの接触プレーの影響で袴田が負傷で交代となり、カイケが加入後初出場を果たした。サイズとパワーの強みは、ひと目で分かるレベル。ロングフィードを何度も強く跳ね返す迫力にスタジアムが沸いた。

試合は、互いにショートカウンターを狙い合った。27分、自陣のボールの奪い合いから相手のFKになるとゴールを捉えるシュートを打たれたが、笠原が弾いて難を逃れた。反対に37分には高柳のFKを新里が頭で狙った。39分には中野の持ち出しでカウンター。シュヴィルツォクがカットインシュートを放ったが、右に外れた。

後半は、ピンチからスタート。51分、秋田はロングスローをフェイントに使い、短く投げてリターンパスから鋭いクロス。ファーサイドで合わされて失点かと思われたが、笠原がスーパーセーブ。笠原は「相手が(ゴール前に)入ってきているのを横目に見ながら、しっかりとボールの行方を追えて、良いコースに立てた。前に弾けず後ろに飛んだけど、上に外れてラッキーだった」と間一髪の決定的なピンチを振り返った。

62分に泉澤とアンジェロッティを投入すると、敵陣でプレーする時間が増えた。引いて守る相手を崩せず、カウンターでピンチになることも少なくなかったが、74分のピンチを市原が左サイドの1対1で止めるなど無失点を貫いた。

78分に室井と岡庭を投入。87分、前線で室井が起点となってカウンター。右の岡庭から中央の泉澤につないでワンタッチで前に出したボールをアンジェロッティが仕留めに行ったが、シュートは枠の外だった。

試合終了時間が迫る中、最後にドラマが待っていた。90分、左でサイドチェンジのパスを受けた茂木が一つ内側のゾーンに入った小島へ斜めに戻すパスを送ると、小島が縦にワンタッチパス。「あれを教科書通りに逆サイドに振るのが多かったから、もう一度(同サイドで)出せと言っていた」と自身がアンジェロッティに出したパスと同じ球を待っていた泉澤が得意のカットインシュートを放つと、相手GKの手を弾いたボールはポストに当たってゴールイン。値千金の決勝点となった。

アディショナルタイムは目安6分と長く、カウンターで攻め合ったが、ゴールは生まれず。「無敵大宮」が響く中で笛が鳴り、1-0で勝利を収めた。

最下位脱出、J2残留を考えると勝点を計算してしまうが、シュヴィルツォクは「大事なのは、残り試合を(トータルで)考えることではない。常に次の試合に勝つことにフォーカスすることだ」と力強く話した。次節もホームゲーム。J1昇格プレーオフ圏への浮上を狙う岡山を相手に今季初の3連勝を狙う。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
夏休み期間ということもあってたくさんの子どもたちであったり、多くのファン・サポーターが来てくださった中で、ホームで勝点3を取れたことは非常に良かったと思います。

内容に関しては、大きく言えばゼロで抑えて、点を取って勝てたことが一番良かったことです。守備に関しては、セットプレーで危ないシーンもありましたが、ほとんど自分たちのペースで守備ができていました。攻撃に関しても、前半のうちにもう少しゴール前に行く機会を作らなければいけないというのはありますが、非常によくやってくれたと思います。

勝たなければいけない状況の中で連勝できたことは嬉しいです。ただ、毎回同じですが、まだ何も変わっていないので、この勝利を次につなげたいです。
選手コメント
相手は運動量があって球際も強いなと思いながら試合を観ていましたが、自分たちが良い立ち位置にいれば相手は激しく来ないと思っていましたし、実際にピッチに入ってみてうまくできたかなと思います。

得点シーンは、いつもより中のポジションで受けることを意識していたので、良いポジションにいたからこそ、ゴールを取れたのかなと思います。これを続けていければいいなと思います。

ここで満足してはいけないと思いますし、順位を考えても、もっともっと連勝していかなければいけません。次もまたホームでできるのは自分たちにとってすごく良いことですし、這い上がっていくしかないと思うので勝つだけです。頑張ります。
アクシデントがあって急な出場になりましたが、準備は常にしていましたし、1週間のトレーニングをしっかりこなして、いつでも出れる状態でした。

相手のストロングポイントはロングボールやセットプレーということはわかっていましたが、自分はハイボールの対応も得意ですし、自分たちがやろうとしていたことを皆がしっかりできたと思います。このような試合がもっとできれば、この状況をより早く抜け出すことができると思います。

体の強さはユース時代から自分の武器なので、これをチームにしっかり還元できれば、今後勝利できる試合も増えると思いますし、もっと失点も防げると思っています。

大宮に来るチャンスを与えてもらったので、自分の持ち味であるフィジカルや高さを全面に出して、チームに貢献できたらと思います。
後半開始早々のセーブシーンは、ちょっとアクシデント的に抜けてきたボールだったと思うのですが、相手が入ってくるのを横目に見ながら、良いコースに立てたかなと思います。守りにくい状況でしたが、しっかり我慢しながらボールの行方を追えていたので、良い準備ができた成果かなと思います。

決勝点を決めた泉澤選手も途中から入って仕事をしてくれましたし、アクシデントで入ったカイケもあれだけやってくれて、チーム全体の総合力は間違いなく上がってきていると思います。これを続けて勝点を奪い続けていかないと、僕たちは何も成し遂げることができないと思うので、次もホームでできますし、反省するところは反省して、良かったところは続けて、また1週間トレーニングを積んでゲームにフルパワーで入っていくということをしっかりやるだけだと思います。

今日の試合も、以前に比べれば自分たちがボールを動かして攻撃する時間は間違いなく長くなっていると思うので、また一つ段階が進んだのかもしれないですし、相手のやり方の問題かもしれないですが、そういったところはゲームをこなしながら自分たちの力にしていければと思います。
フォトギャラリー

(写真:山田 勉)

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