明治安田生命J2リーグ 第30節
2023.8.13 [SUN] 19:00 NACK

大宮

  • 90+5' 室井 彗佑
1 - 1
0 前半 0
1 後半 1

岡山

  • 88' チアゴ アウベス
試合経過
監督コメント
負けているときも練習は一生懸命やってくれていましたが、連勝したことでトレーニングの活気と質が上がってトライすることも増えたと思います。勝ちながらフィードバックをしっかりして、修正する部分と続ける部分に取り組んでくれていますし、良い雰囲気で練習ができています。

守備に関しては、我慢し続けて、システムやオーガナイズを変えたりしてやってきたことの積み上げが間違いなくあって、それはゲームでも見えますし、そこが安定したことが結果につながっていると思います。もちろん新しい選手たちが入ってきて、彼らのストロングがあって、そこに対してチーム内での競争意識が高まったなど相乗効果もありますし、それぞれが噛み合ってゲームにつながっていると感じています。

秋田戦は、最後までゴールに迎えていましたし、その質が前半よりも後半の方が間違いなく上がっていたので、絶対に1点は取れると信じていましたし、最後のボールをどう入れていくかだけでした。得点の場面はテンポよくボールが入ってきましたが、その回数をどう増やしていくかがこれからの課題になってくると思います。

僕らは勝たなければ上がっていけないですし、残留という絶対にクリアしなければいけない目標があります。勝ち続けることで光が見えてくるので、3連勝を狙うというよりも目の前の1勝を取りに行きたいです。まだ何も変わっていないのでやり続けることが必要ですし、そこはブレることなく、ホームの岡山戦で勝点3をしっかり取るために準備して臨めればと思います。
選手コメント
前節の秋田戦では決勝ゴールを奪うことができましたが、ペナルティエリアの中でしたし、ボールをもらった瞬間にシュートを打つことは決めていました。決まった瞬間のスタジアムの雰囲気はすごかったですし、あらためて「このスタジアムは良いスタジアムだな」と感じました。ゴールを決められたことは良かったですが、それ以外の場面でもチャンスを作るという部分でもっと貢献していければと思います。

最下位なのでやるしかない、勝つしかないという思いで戦っています。練習の雰囲気も悪くないですし、厳しさも増えてきていると感じていますが、チーム内での競争はもっと必要だと思います。

僕個人としては、大宮をJ1に戻したいという気持ちで戻ってきて、満足している試合は1試合もないですし、より上に行きたい気持ちが強いです。最近は途中からの出場が多くて、もちろんスタメンで出たいですし、悔しい気持ちはありますが、「大宮のために」という気持ちが一番強いので、やるしかないと思っています。
秋田戦は、最後にチームの全員の力で勝利することができて良かったです。どのチームでも連勝することは難しいと思いますし、これで勢いに乗っていければと思います。個人として数字の結果はまだ出せていないですが、チームが少しずつ良い方向には向かっているかなと思います。これに満足せず、チャレンジャーとして一つでも上に上がれるように頑張っていきたいです。チームが勝つために、自分のゴールやアシストで結果を残していきたいですし、チームが苦しいときこそ、自分が結果を残してチームを勝たせられるようにしたいです。

勝ちが続くと、チームの中で「できるんじゃないか」というようなフワッとした気持ちが出てきてしまうのですが、そういった雰囲気があるとそこから一気に流れが変わってしまうと思っています。勝てていないときはどんどんピリピリしてきて、その緊張感が結果につながったりもしていると思うので、それは忘れてはいけないですし常に意識しています。

次の岡山戦もホームで戦うことができますし、3連勝のかかった一戦になります。徐々に上のチームとの勝点も縮まっていますが、現状に満足せず一つでも上の順位を目指すために、ファン・サポーターの皆さんの力が必要なので、一緒に戦ってください。応援よろしくお願いします。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 41 飯田 貴敬
78'
DF 4 カイケ
75'
DF 17 新里 亮
DF 43 市原 吏音
DF 22 茂木 力也
MF 9 中野 誠也
65'
MF 32 高柳 郁弥
MF 7 小島 幹敏
MF 11 黒川 淳史
65'
FW 10 シュヴィルツォク
65'

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 34 大森 理生
75'
DF 3 岡庭 愁人
78'
MF 8 栗本 広輝
MF 39 泉澤 仁
65'
FW 33 室井 彗佑
65'
FW 19 アンジェロッティ
65'

監督

原崎 政人

スターティングメンバー

GK 1 堀田 大暉
DF 15 本山 遥
DF 5 柳 育崇
MF 43 鈴木 喜丈
58'
MF 16 河野 諒祐
75'
MF 14 田中 雄大
46*'
MF 6 輪笠 祐士
MF 41 田部井 涼
MF 42 高橋 諒
FW 99 ルカオ
65'
FW 8 ステファン ムーク
65'

控えメンバー

GK 21 山田 大樹
DF 23 ヨルディ バイス
58'
MF 27 河井 陽介
MF 17 末吉 塁
75'
MF 19 木村 太哉
46*'
FW 48 坂本 一彩
65'
FW 7 チアゴ アウベス
65'

監督

木山 隆之
試合詳細
11 シュート 10
7 GK 7
9 CK 6
13 直接FK 7
2 間接FK 2
0 PK 0
試合データ

主審

上村 篤史

副審

清野 裕介

副審

緒方 孝浩

第4の審判員

上田 隆生

入場者数

5,597人

天候

雨時々曇、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

27℃/84%

HIGHLIGHT

終了間際に室井のプロ初ゴールで起死回生の同点、5戦無敗に
明治安田J2第30節は、ホームで岡山と対戦。まだ最下位だが、残留圏20位との勝点差は6で背中は見えている。前節で今季初の連勝を飾った勢いを継続し、3連勝を狙う。前節で負傷した袴田に代わり、カイケが初先発を飾った。

試合の序盤は、敵陣に押し込む回数が多く良いペースだった。7分に右サイドの中野が起点を作り、茂木とのパス交換から高柳がシュートフェイントでスルーパス。シュヴィルツォクには通らなかったが、こぼれ球を茂木がシュート。左CKになると、ニアの茂木がつないで新里がシュートを放ったが、惜しくも左に外れた。10分にも左クロスのこぼれ球からシュヴィルツォクがゴールに迫った。

しかし、15分頃から岡山が中盤の底を生かしたポゼッションに切り替えると、試合は均衡。5-4-1の守備陣形でじっくりと守りながら、ボールを奪って反撃を狙う展開となった。

19分にカイケが右から持ち上がると、前線に顔を出した茂木がターゲットとなり、ワンタッチで落としたボールを中野がシュート。ゴール左に外れたが惜しかった。

アディショナルタイムには、自陣でドリブルを仕掛けた高柳が左へ展開してカウンター。茂木のアーリークロスを一度は弾いた黒川が頭から突っ込み、シュヴィルツォクのシュートにつながったが、相手にブロックされた。黒川は「序盤に点を決め切れなかったことで流れが変わり、相手のリズムになった。(加入後)守備面がフォーカスされるけど、攻撃面でボールを失わず、溜めを作るプレーでもっと流れを作りたい。自分の課題が見えた試合」とチャンスをモノにできず、試合の流れを失いかけた前半を悔しがった。

後半は、雨が強まる中でのゲーム。前半は速攻による好機が多かったが、後半は高柳、小島が中盤で相手を引き付けながら縦パスやサイドチェンジを仕掛ける場面が増えた。ただ、61分に途中出場のヨルディ・バイスにクロスバー直撃のシュートを打たれてヒヤリとさせられる場面もあった。

65分、互いに選手交代で勝負。原崎監督はアンジェロッティ、室井、泉澤を同時に投入した。一進一退の攻防が続く中、74分にカイケが負傷するアクシデントが発生したが、大森の投入で対処。78分には岡庭を投入。少しずつオープンな打ち合いに移行する試合で、走り勝つ姿勢を見せた。

81分、泉澤が岡庭につないでカウンター攻撃。83分には逆にロングパスのセカンドボールを拾われ、市原と新里の対応が曖昧になり、際どいシュートを打たれた。試合終盤は、ボールを奪ったあとに自陣でつないでプレス回避を狙うプレーに何度か成功したが、引っかかる場面もあり、相手の圧力を助長した部分もあった。すると88分、自陣で浮き球の縦パスをカットされ、ショートカウンターから失点。

しかし、諦めずに新里や市原が高い位置に上がってパワープレーを展開すると、一つのクッションが効いた。アディショナルタイムも終わりが近付く中、最終ラインの大森が縦ではなく右への展開を選択。岡庭がフリーで受けると「相手がセットしたのは見えた。相手の間に速いボールを落とそうと思った」と渾身のクロス。縦から横へボールの出所が変わる間に相手の長身選手と駆け引きをし、巧みに前へ出た室井が高く跳び上がり、完ぺきなヘディングシュート。大卒ルーキーのプロ初得点により、土壇場で追いついた。試合は1-1の引分けで幕を閉じた。

3連勝を逃したが、負けではなく引分けられたのは、大きな差。直近5試合で2勝3分と負けていない。原崎監督は「最後に勝点1を取れたことを次につなげないといけない」と話した。次節は、仙台とのアウェイゲームに挑む。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
ホームで勝点3を取れないという、非常に悔しい結果になりました。ファン・サポーターの皆さんが雨の中でも来てくださっていましたし、勝点3を届けたかったです。

前半の入りは、自分たちがやりたかったことができていた時間が多かったです。プランとしてはあの時間帯に点を取りたかったのですが、それが叶わず0-0で粘る形になりました。

失点に関しては、自分たちのミスでした。相手の勢いを増すようなミスが起こってしまったので、そこは反省しなければいけません。ただ、今までと違うのは、試合の終わりに近づいた時間での失点でしたが、選手たち自身が諦めずに前に向かっている印象が、今までよりも間違いなくあると感じました。

最後に勝点1を取れましたが、順位をなんとか上げなければいけません。次はアウェイですが勝点3を取れるようにやっていきたいです。
選手コメント
前線の選手として点を取ることはもちろん、勝利に貢献するというモチベーションを持ってピッチに入りました。

アンジェ(アンジェロッティ)の1トップになったので、自分はその周りを走ったりドリブルも含めてどんどんチャンスを作ろうと思っていたのですが、先に失点してしまい、最終的にはシャドーではなくずっとトップの位置にいて、「ボール来い、ボール来い」とずっと思っていました。ボールが来るのを信じて中に入っていて、おかにー(岡庭)が本当にいいボールを上げてくれたので、あとは合わせるだけでした。

遅いプロ初ゴールになりましたし、これまで何度もチャンスを外してきました。この雨の中でも本当に多くのサポーターが来てくださってすごい声援をくれたので、その力をもらって、やっと初ゴールを決めることができたと思います。

勝点3を取りたかったですが、次に向けて切り替えてやるしかないので、次は勝点3を取れるように自分もチームもいい準備をしていきたいです。
今の僕たちの状況を考えれば、もちろん常に勝点3がほしいですが、今日の試合であの時間に失点をしたということを考えると、追いついて負けなかったことはすごくポジティブですし、次につながるゲームにはなったと思います。ただ、得点できるチャンスは多くありましたし、勝たなければいけないというのはシーズン終わるまで変わらないので、そういった意味では満足のいく結果ではありませんが、まったくネガティブなものではないかなと思います。

失点は減っていますし、試合に入るときの皆の気持ちの持ち方は、明らかに今までとは違うと思います。ただ、本当にデリケートなバランスを、シーズンが終わるまで僕たちは一度も崩すことができない、もう一度崩れてしまったらシーズンが終わってしまうような状況なので、大胆さやアグレッシブさを持ちつつも、すごく微妙なバランスを取りながら、試合に入らなければいけないと感じています。

今までは、頑張りたい気持ちはあってもどこで頑張ればいいのかがわからず、空回りしてるような感じがあったのですが、一人ひとりのエネルギーがチームの力になりつつあるのかなと思います。
どういう形であれ失点してしまったということは、DFの選手として責任を感じています。オープンなゲーム展開になり失点してしまいましたが、チームとしてもう少しコントロールしなければいけないと感じています。

ただ、失点しても気持ちのブレはなかったですし、やれることを残りの時間でやるしかないと考えていました。得点の場面は、自分のクロスよりも、大森選手が自分の動きを見てくれていてすごくいいボールをくれたので、その時点で自分の中ではいい感触がありました。あとは自然体でトラップして少し前に出して、中は相手も強い選手が多かったので、間に強くて速いボールを入れたことがうまくゴールにつながりました。

途中から出る試合が続いていて、悔しい思いはすごくあります。でも、チームが勝つことがすべてですし、最後にメンバーを決めるのは監督なので、そこは自分が変えられるものではありません。自分はどんな立場であってもブレずにやっていこうと思っているので、途中から出てもパフォーマンスはそれほど悪くないかなと思いますし、どんなチャンスが来てもモノにしていこうと考えています。それがブレていないことが今日のアシストにつながったと思いますし、次はどうなるかわかりませんが、練習からこのチームのために信じてやっていこうと思います。
フォトギャラリー

(写真:高須力)

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