明治安田生命J2リーグ 第34節
2023.9.9 [SAT] 19:00 ヤマハ

磐田

  • 25' 伊藤 槙人
  • 77' 藤川 虎太朗
  • 90+5' リカルド グラッサ
3 - 2
1 前半 1
2 後半 1

大宮

  • 18' 室井 彗佑
  • 63' シュヴィルツォク
試合経過
監督コメント
磐田は試合を観ていてもパワーがあるチームだと感じますが、我々は勝点3を取らなければいけないですし、対磐田の準備をしっかりできればと思っています。選手ももちろん勝利するつもりで準備してくれていますし、良い雰囲気でトレーニングはできていると思います。

3月にホームで対戦したときは勝利しましたが、かなり押し込まれて苦しかった印象はあります。もちろん守備で我慢しなければいけない時間もあると思いますが、しっかりプレッシャーには行けると思いますし、自分たちがボールを持つ時間も間違いなく作れると思うので、最終的にどう破るかという部分が求められると思います。ただ、山形戦もそうでしたが、ゴール前での精度は物足りない部分で、それをすぐに改善することは難しいですが、であればその回数をどれだけ増やせるかということが重要になってくるという話を選手たちともしています。

それぞれのポジションに与えられた役割を、選手たちは本当によくやってくれています。ただ、すごくやってくれているところと、まだちょっとラクをしているところがあるので、それがなくなってくるとより堅くなると思います。例えば、自分のいるポジションを捨ててプレッシャーに行っていい状況なのに行かず、それによって他のところに歪みが出たり、他の選手の負担が増えたりというような場面がまだあるので、ゲームの中での判断、決断が、もう少し守備のところで積極的になってくると、今であれば中盤の3枚と2トップのところの守備も軽減されるかなと思っています。軽減されれば、より攻撃にパワーを使えるはずですし、そのあたりは試合を重ねるたびに良くなってきているので、もう一歩かなと感じています。

どの試合もそうですが、最初に失点すると難しいゲームになりますし、磐田は個人能力が高いということを考えると守備は大事だと思います。ただ、守備してる時間が嫌であれば自分たちが攻撃をすればいいので、そのバランスをどれだけ取れるか、磐田に対して自分たちの時間をどれだけ作れるかが大事になってくると思います。
選手コメント
長崎戦で負けてしまったことはチームとして痛かったですが、それを引きずらずに山形戦に臨めたことは良かったです。ただ、山形戦は守備陣が最小失点に抑えてくれていた中で、あとは自分も含めた攻撃陣が2点目を取れるかが大事だと思います。「自分が点を取って勝たせる」という気持ちは持っていますし、そこを表現できればと思います。チャンスが来たときにどれだけモノにできるかということが大事だと思うので、そこにはこだわっていきたいです。

1トップだとボールを奪ったときに前に一人しかいなくて、なかなかボールを前に当てることができないシーンが多かったですが、2トップだと前に2人いるのでポイントを作りやすいですし、1個前に当てるプレーが多くなるかなと思います。フォーメーションに関しては良し悪しですが、メリットを出して、デメリットを出さないようにすることが大事だと感じています。

自分たちがボールをつなげる場面であったり、良いシーンは増えてきているので、そういったところはブラさないようにしたいですし、相手の調子などは関係なく、いい意味でリスペクトしすぎないで、自分たちが食いに行く気持ちを持ってやっていくことが大事だと思います。

古巣戦ではありますが、個人がどうということではなく、チームとして勝たなければいけない今の状況の中で、何がなんでも勝ちたいです。
山形戦は、途中までは自分たちのサッカーができていたと思いますが、自分たちのミスで失点してしまいました。選手交代もあった中で微調整をしなければいけないところでのミスで、うまく対応できていれば違う結果になったと思います。アウェイでの勝点1は大きいですが、自分たちは勝点3が必要な状況なので、次の磐田戦では必ず勝点3を取りたいです。

守備をするときに心がけていることとして、やはり組織でプレーすることが大事なので、自分だけでなく、いかにチーム全体が集中力を保つかが大事だと思っています。また、DFとして最終ラインでプレーしている以上、自分の一つのミスで失点につながることもあるので、そこは常に意識しています。自分が加入して守備が安定した、変わったというよりも、監督がやろうとしているサッカーを皆が理解してきているのかなと感じています。

準備期間は短いですが、しっかり準備して磐田戦に臨めればと思います。監督が自分たちにとってすごく良いトレーニングメニューを与えてくれていますし、あとは自分たちがしっかりとそれをこなしていければ、アウェイでの試合ですが、すごく良い試合になるのかなと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 21 三浦 龍輝
DF 17 鈴木 雄斗
DF 6 伊藤 槙人
DF 36 リカルド グラッサ
DF 4 松原 后
MF 23 山本 康裕
46*'
MF 28 鹿沼 直生
MF 14 松本 昌也
65'
MF 40 金子 翔太
65'
MF 33 ドゥドゥ
FW 18 ジャーメイン 良

控えメンバー

GK 81 梶川 裕嗣
DF 3 森岡 陸
DF 5 小川 大貴
MF 13 藤川 虎太朗
65'
MF 31 古川 陽介
46*'
MF 50 遠藤 保仁
FW 42 後藤 啓介
65'

監督

横内 昭展

スターティングメンバー

GK 1 笠原 昂史
DF 41 飯田 貴敬
85'
DF 4 カイケ
DF 17 新里 亮
79'
DF 43 市原 吏音
DF 3 岡庭 愁人
MF 33 室井 彗佑
62'
MF 32 高柳 郁弥
79'
MF 7 小島 幹敏
MF 11 黒川 淳史
79'
FW 10 シュヴィルツォク

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 25 袴田 裕太郎
79'
DF 22 茂木 力也
85'
MF 8 栗本 広輝
79'
MF 39 泉澤 仁
79'
FW 9 中野 誠也
62'
FW 19 アンジェロッティ

監督

原崎 政人
試合詳細
25 シュート 12
2 GK 15
11 CK 2
5 直接FK 10
1 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

中村 太

副審

渡辺 康太

副審

津野 洋平

第4の審判員

竹田 明弘

入場者数

8,906人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

27.7℃/66%

HIGHLIGHT

2度のリードを生かせず敗戦、終了直前に逆転許す
明治安田J2第24節は、磐田とのアウェイゲームだ。相手はJ1自動昇格圏の2位につける強敵だが、最下位を脱出してJ2残留ラインに浮上するため、勝利を目指すのみだ。

試合の立ち上がりは、磐田がロングパスからセカンドボールを拾って攻め込んできたが、すぐにショートパスを中心とした組み立てに変えてきた。5バックを中心に跳ね返し、シュヴィルツォクのドリブルでカウンターを仕掛けるなど逆襲を狙った。

15分、高柳のFKから市原がヘディングシュートを放ち、相手GKが弾いたボールを黒川がシュート。相手に当たったボールがゴール前を彷徨い混戦となったが、弾き出された。しかし、18分に右CKを新里と黒川が頭でつなぐと、室井がゴールに背を向けた状態から振り返りながらのボレーシュートをたたき込んで先制に成功。

リードした後は、カウンターを急がず、ポゼッションをする場面も出て来たが、25分にCKからヘディングシュートを決められ、すぐに同点に追いつかれた。相手に勢いを与えてしまい、自陣に押し込まれる時間が長くなった。クリアをしても相手に拾われる苦しい展開。40分過ぎに何度もシュートを浴びたが、追加点は許さず。最後はカウンターで持ち上がった飯田が右足で強烈なミドルシュートを放ったが、相手GKが好守。同点でハーフタイムを迎えた。

後半は、先に好機を創出。47分、左サイドをドリブルで駆け上がった岡庭がスローインから短いリターンを受け、縦への突破から左足でクロス。黒川が低いヘディングで合わせてゴールを脅かした。

しかし、すぐに押し込まれてシュートをブロックし続ける展開を強いられた。53分、CKからのヘディングシュートは、飯田がゴールライン上からクリア。わずか5分ほどの間、シュートを打たれ続けたが、どうにか持ちこたえた。

62分、室井に代わって中野を投入。直後に高柳が浮き球の縦パスを出すと、中央左で抜け出した中野が中央へボールを残し、シュヴィルツォクが右足シュートを流し込み、再び勝ち越しに成功した。

しかし、耐える展開は変わらなかった。得点直後の64分、アーリークロスをゴール正面からヘディングシュートを打たれたが、GK笠原がしっかりとキャッチ。72分、カイケがかわされ、笠原が出たところで横パスから無人のゴールにシュートを打たれるピンチがあったが、市原が反応してヘディング。クロスバーに当たる形で辛くも防いだ。

粘り強く守っていたが、77分に右サイドから中央へ短いパスを差し込まれると、シュートブロックを意識するあまりボールホルダーへのプレッシャーがなくなり、シュートを決められ、またも同点ゴールを許してしまった。

79分に泉澤、栗本、袴田を一気に投入したが、相手の勢いは収まらなかった。笠原が思い切って前に出るプレーで最終ラインを助けた。86分には、左CKからのヘディングシュートを笠原が鋭い反応で好守。90分にもミドルシュートを片手で弾き出した。

耐えて大チャンスを迎えたのは、目安5分と表示されたアディショナルタイム。飯田の負傷により投入されていた茂木がすばやいリスタートを仕掛け、栗本が完全に抜け出したが、1対1をGKに防がれ、こぼれ球を岡庭がダイレクトで狙ったが、相手DFにブロックされた。続く右CKからDF袴田がヘディンシュートを放つもゴール左外。

最後まで激しい死闘となったが、90+5分、右CKのこぼれ球をたたき込まれて3失点目。これが決勝点となり、敗戦となった。

大きな勝利の可能性があっただけに結果が悔やまれるが、上位相手にも最後まで戦えた部分を次に生かすしかない。次節は、ホームでの熊本戦。残り少ない下位の直接対決で、極めて重要な一戦となる。

(総評:平野 貴也)

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監督コメント
勝点3を取れなかったことがすべてです。前半はもう少しプレッシャーに行きたかったのと、奪ったボールを自分たちのボールにしたかったですし、それが90分の中で多かったと感じています。

もう少しボールを持ちたい中で押し込まれてしまった要因として、細かいことですが、いるべきところにいなかったり、出してもらいたいときにボールを出せなかったりという部分はまだ不足しているので、トレーニングの中でもっと突き詰めて改善していかなければいけません。

相手に対してやれている時間もあったと思いますが、今日のゲームでは簡単に失ってしまうようなもったいないシーンも多かったと思います。失点した時間帯や相手にボールを持たれる時間が長かったということももちろんありますが、自分たちはチャンスを決めることができなくて、最終的にピンチを決められてしまい、そういった部分の差が出たと感じています。
選手コメント
90分を通して攻め込まれるシーンが多く、自分の役割としては残り時間をゼロで抑えることで、カウンターでチャンスもありましたが、そういった形で仕留められればというイメージを持って試合に入りました。ただ、我慢できずに終わってしまい、個人的にはかなり悔しい敗戦になりました。

相手も一人ひとりうまいですし個人の能力も高かったので、自分たちから仕掛けて奪うシーンがなかなか作れませんでした。もっともっと自分たちから仕掛けることが攻守において必要だと思います。

ここ最近は自分が外から観ていた中でもったない失点が多いと感じていたので、大事なところでチームを締められるように、声やプレーでもっともっと存在感を出していきたいです。

残り8試合に向けてやっていくしかないですし、2位の磐田に対して負けはしましたが、これだけ戦えたということをポジティブにとらえるしかないと思います。残り試合が少なくなってきている中で下を向いている暇はないですし、次の試合に勝つためにやっていくしかないと思うので、いい準備をして次の試合に挑みたいです。
1点目のシーンは、こぼれて来ると信じてあの位置にいました。アツくん(黒川)が粘ってくれたので、決め切ることができて良かったです。

守備の時間が多くてなかなか攻撃の時間が作れなかったですが、カウンターの場面などでも自分の課題は明確で、トラップであったり前に出る推進力であったり、そういった部分はもっともっとこだわってやっていかなければいけないと感じていますし、もっと攻撃の形を多く作れたらと思います。

2トップを組むクバ(シュヴィルツォク)は、すごくボールを収めてくれるので、自分はその周りを動き続けることを意識してプレーしていますし、もっともっと自分の良さを出していけるという手応えはあります。

残り8試合、もうやり続けるしかないですし、本当に死ぬ気で戦いたいと思います。1点だけでなく、もっと点を取ってチームを勝たせられるようにしたいですし、今日は焦っていたわけではないですが、簡単なミスも多かったので、自分はもっともっとやれると思っています。
自分たちの時間をもう少し作りたかったです。ボールを奪ったときにできるだけ時間を作ろうと思って、受けてすぐはたいて少しボールを持とうと頑張ったのですが、なかなかうまくいきませんでした。

ボールを奪ったあとはある程度前に行けるので行ってしまうという場面が多かったですが、特に2-1の状態のときはもう少しゆっくりプレーするなど、自分たちの時間が必要だったと感じています。

中盤3枚でのプレーはきついですがやらなければいけないですし、うまくやれるようにはなってきていると思います。

昇格争いをしている磐田に対して、少しでもやれたという自信を持って、このサッカーを信じてやっていくしかないと思いますし、あとは決め切るだけだと思います。最後の最後で決まっていたら結果は逆だったかもしれないですし、そういったところが大事だと感じています。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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