明治安田生命J2リーグ 第36節
2023.9.24 [SUN] 16:00 鳴門大塚

徳島

0 - 1
0 前半 1
0 後半 0

大宮

  • 6' 室井 彗佑
試合経過
監督コメント
勝つために何ができるかということをやるしかないですし、選手たちともしっかり話をしましたが、一番いい準備をして徳島戦に臨みたいです。

どんなシステムや守り方であっても、まずボールを奪いに行くことは絶対に必要であって、ただ、そこで奪えなければ戻るしかありません。熊本戦の失点もそうですが、戻る時間があっても戻れていない場面があって、それは我々よりも相手の方がハードワークしていたということですし、1日や2日でどうにかできるものではなく、徹底することが大事だと思います。そういった部分でまだ甘さがあると思うので、我々も含めて厳しく指摘しながらやっていきたいです。

徳島はボールを動かすのが上手なチームですが、それに対して自分たちがどれぐらいボールを奪いに行けるか、そこからいかに攻撃につなげられるかという部分が問われると思いますし、そこはしっかり準備したいです。
選手コメント
前節はスタートから試合に出させてもらって、チャンスメークしようと臨んだのですが決め切れず、悔しい流れになってしまいました。次はもっともっと頑張ってアピールできればと思います。

自分がゴールを決めることも大事ですが、まずはチームとしてやらなければいけないことがあって、自分はその役割をこなさなくてはいけません。守備の時間が多くても、攻撃の時間が多くても、それは変わらないです。チームが勝たなければいけない状況の中で、自分がやれることをしっかりとやっていきたいですし、そこは崩さないようにしたいです。

まずはチャンスの回数を増やさなくてはいけないですし、セットプレーでもスペースボールでも、その数を増やして決め切ることが大事です。そこにもっと自分がかかわれると思いますし、チームを勝利に導けるように、また次の試合に臨みたいです。

徳島はボールを回すことが上手なチームで、強いことはもちろんわかっていますし、今回はアウェイでのゲームです。ただ、自分たちの目的は一つであって、それはブレないと思っています。11vs11でやる試合なので、もちろん自分たちは勝ちに行きますし、勝利を持ち帰りたいと思っています。
熊本戦は重要な一戦だということを皆がわかっていた中で、勝点3を取れず、ホームであのような負け方をしてしまい、ファン・サポーターの皆さんには申し訳ないですし、自分の力のなさ、不甲斐なさを実感していますが、もう引きずっていてもしょうがないですし、オフ明けの練習から次の試合に向けて全員で取り組んでいます。

個人としてはひさしぶりの公式戦でしたが、カイケ選手や市原選手の良さは練習でわかっていたので、特に問題はなかったです。ただ、結果的に失点してしまっているので、もっと後ろの3枚が強固な守備を作りながら前の選手を動かして、もっともっと全員で失点をしないための守備を、3人が声を掛けてやっていければと思います。

この順位にいるということは受け入れたくない事実ですが、僕たちはこれをしっかりと受け入れて力に変えるというか、この状況をなんとしても好転させるという強い気持ちをまず持たなければ、残りの7試合も何も変わらないと思います。絶対に諦めずに、まずは目の前の徳島戦に向けて、誰が出ても勝点3を取ることだけを考えて、自分にも周りにも厳しくやっていきたいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

GK 1 ホセ アウレリオ スアレス
DF 3 石尾 崚雅
DF 6 内田 航平
DF 26 森 昂大
MF 7 白井 永地
MF 54 永木 亮太
77'
MF 32 外山 凌
62'
MF 37 浜下 瑛
85'
MF 20 児玉 駿斗
62'
FW 24 西谷 和希
FW 16 渡 大生
62'

控えメンバー

GK 21 田中 颯
DF 5 石井 秀典
MF 27 櫻井 辰徳
85'
MF 39 西野 太陽
62'
MF 23 玄 理吾
77'
MF 10 杉本 太郎
62'
FW 9 森 海渡
62'

監督

吉田 達磨

スターティングメンバー

GK 40 志村 滉
DF 3 岡庭 愁人
DF 4 カイケ
DF 43 市原 吏音
DF 25 袴田 裕太郎
77'
DF 22 茂木 力也
81'
MF 32 高柳 郁弥
MF 16 石川 俊輝
68'
MF 7 小島 幹敏
MF 33 室井 彗佑
68'
FW 19 アンジェロッティ
81'

控えメンバー

GK 35 南 雄太
DF 5 浦上 仁騎
81'
DF 41 飯田 貴敬
77'
MF 8 栗本 広輝
81'
MF 11 黒川 淳史
68'
MF 39 泉澤 仁
FW 28 富山 貴光
68'

監督

原崎 政人
試合詳細
7 シュート 11
5 GK 9
0 CK 2
12 直接FK 8
3 間接FK 1
0 PK 0
試合データ

主審

田中 玲匡

副審

馬場 規

副審

竹長 泰彦

第4の審判員

佐藤 裕一

入場者数

5,613人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

27.5℃/43%

HIGHLIGHT

望みを繋ぐ7試合ぶりの勝利
リーグ戦は残り7試合。J2残留へ向けて後がない大宮は、勝点3獲得を誓い徳島に乗り込んだ。

この日は控えを含めて顔ぶれが異なり、先発の立ち位置にも変化があった。石川が2試合連続で中盤の底に入った一方、ゴールマウスに立った志村は今季初出場。袴田が左SBで7試合ぶり、茂木は中盤の左サイドで5試合ぶりに先発。キャプテンの富山が10試合ぶりにメンバーに入った。

大宮は、キックオフ直後からチーム全体で前へ出る積極性を見せた。茂木と高柳がサイドの高い位置に張り出し、袴田と岡庭がその後方をフォロー。小島と石川がピッチの中央に並ぶ4-4-2の格好で、高い位置から徳島にプレスを掛けて主導権を握った。

2分、左サイドで室井がつかんだFKは相手に跳ね返されたものの、4分後に待望の先制点をもぎ取る。徳島の最終ラインからの縦パスに対し、いち早く反応した石川がカット。このボールを室井が右足で直接狙うと、左ポストの内側を叩いた強烈なシュートがネットを揺らした。

直後にも、相手の中途半端なバックパスを追いかけた茂木が相手GKの飛び出しを誘う惜しいシーンを作り出すなど、“果敢に前へ”の姿勢を崩さない。守備陣も奮闘。ペナルティエリア角からの永木のFKは、久々にピッチに立ったGK志村が左手一本で弾き出した。

15分、ボールを持ち上ろうとした相手CBに室井とアンジェロッティが2人がかりでプレスをかけて、奪い切ったボールを小島がシュート。徳島の反撃に耐えた30分には、市原の地を這う縦パスをアンジェロッティが落とし、走り込んだ高柳がゴール前までドリブルで運んでフィニッシュ。石川、小島のダブルボランチがゲームを落ち着かせつつ、機を見て繰り出す鋭い攻撃で追加点の期待を膨らませた。

前半終了間際には、立て続けにチャンスが訪れた。最終ラインの安定したパス回しから石川がサイドに展開、高柳のクロスのこぼれ球を茂木が拾い、袴田のパスを受けた小島が持ち込んでシュート。さらに、右サイドでアンジェロッティが受けたファウルからのFKでは、小島の低いボールはつながらなかったが、こぼれ球に反応した石川のミドルシュートが相手GKを強襲した。

最高の立ち上がりと絶妙なゲームコントロールを見せた大宮は、完全に主導権を握り、1点のリードを持ってハーフタイムを迎えた。

後半、ギアを上げてきた徳島に対しても、落ち着いて対応。最後尾ではカイケの強さと市原の1対1の冷静さが光り、石川と小島が体を張って攻撃の芽を潰した。アンジェロッティと室井は巧みなポジション取りで相手のパスコースを限定し続け、茂木と高柳は驚くほどの運動量で攻守に存在感を示した。

徳島は三枚替えで流れを変えようとしてきたが、大宮は全員で耐え抜く。先制点の室井に代えて富山、獅子奮迅の働きを見せていた石川に代えて黒川を送り込み、猛攻を凌ぎながら追加点を狙う。

残り15分を切り、黒川が決定的なチャンスに絡んだ。相手のパスをインターセプトした富山が茂木のカウンターを引き出し、岡庭のクロスが相手に当たり落ちてきたところを左足ボレー。しかし、こちらも相手に当たりCKに。このCKを高柳がファーサイドに送ると、アンジェロッティのヘディングがポストを叩き、こぼれ球を黒川がプッシュ。しかし、オフサイドの判定で追加点は奪えなかった。

次の1点を懸けた両チームの争いが激化した終盤、大宮は鳴りやまないサポーターの声援を背に、粘りの戦いでゲームを締めにかかる。浦上、カイケ、市原が中央を固め、右に飯田、左に岡庭の5枚が手堅く相手を封じる。栗本と小島が中盤の底にポジションを取り、高柳と黒川が前線の富山をフォローした。

4分のアディショナルタイムを含め徳島の攻撃を受け続けるなか、むりをせずボールを回し、サイドを変え、時計の針を進める。残り数秒、森のヘディングがゴール前を横切る目を覆いたくなるような場面もあったが、全員が勝利に向けて求められるプレーを実践。そして、遂に7試合ぶりの勝利を告げる歓喜のホイッスル。ピッチに立った全員が懸命に戦い、価値ある勝点3を掴み取った。

選手全員の闘志、そして、勝利を目指す気持ちの強さが伝わってくるすばらしいゲームだった。しかし、試合直後に円陣のなかから「まだまだ、ここから」の声が聞こえたように、厳しい戦いは続く。大宮は、まだ何も成し遂げていない。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
苦しい状況が続いていますが、今日スタジアムに入ってきたときに、サポーターの方がコールで我々を出迎えてくれて、すごく気持ちが高ぶりました。アウェイでしたが、サポーターの方と勝点3を喜び合える瞬間はやはりいいなという想いです。

前半は逆のエンドを選びましたが、前半からサポーターの方に向かって点を取りに行きたかったので、「コイントスでエンドを取ったら逆にしてほしい」と伝えていました。

徳島はボールを持つのが非常に上手いチームなので、下がるというよりは、しっかりボールを取りに行きたかったです。狙いどおりにしっかり前でボールを取れるシーンも多かったと思います。

前半はテンポがあまりなかったので、後半は立ち位置の距離感を修正することと、テンポをもう少し出したい意図がありました。

まだまだミスもありますが、我々は今、もちろん内容も大事ですが勝点というものが非常に大事ですし、選手は最後までファイトしてくれたと思います。
選手コメント
狙いとしていた「自分たちがボールを持つ」ということができましたし、2列目のラインも中をしっかり締めて外誘導することもできて、それが結果につながった試合だったと思います。

4バックは元々やっていたのですごくやりやすいですし、今日は誰が見ても、皆が自信を持ってプレーできていたと思います。それが何よりの収穫なのかなと思っています。

相手はボールをつなぐことが上手いチームでしたが、中を締めて外誘導すること、ニアゾーンへのランニングを阻止することもできましたし、自信を持ってプレーできたと思います。

この勢い、自信を持ってプレーできれば、次節も間違いなく勝利できると思います。
得点シーンは狙いどおりに打てて、良い弾道になりました。狙っていた形でしたし、トシくん(石川)があそこで相手を潰してくれたので、決め切れてよかったです。

アンカーのところを消しながらプレスを掛けに行くことを意識していました。前期での対戦ではずっとボールを持たれて、本当にふがいない試合をしてしまったので、今日は勝つことができてよかったです。プレスに関しては自分からも行きましたけど、やっぱりトシくんの声とか後ろからの声がすごくわかりやすかったので、得点の場面のようにハメることができたと思います。相手が困っているようにも感じましたし、自分たちのボールを持つ時間もすごく長かったので、準備してきたことを出せたと思います。ただ、これで満足してはダメですし、厳しい状況には変わりないので、また1週間準備してやっていきたいです。

前節の熊本戦は守備の時間が長く、なかなかボールを持てなかったですが、今日みたいな試合ができるとやっぱり僕自身も、前に行く力を出したり、シュートを打てたりという場面が増えていくので、こういった試合をどんどん続けたいです。

チームとしても本当に諦めていないですし、次も厳しい状況には変わりないですが、もうやるしかないので、監督・コーチ・スタッフも含めて、チーム全員で次の試合に勝ちに行きたいです。
ひさしぶりの出場になりましたが、緊張しすぎることなく、ほどよい緊張感で試合に入れました。

システムは変わりましたが、想定していたよりもうまく機能していましたし、前半は前線から守備もうまくハマっていていました。ただ、ここ数試合は後半の最後の方になってくると、疲れ始めてきて押し込まれてしまうので、その対処の仕方は皆で話しながらやっていきたいです。今日は勝つことができましたが、今後に向けての改善点だと感じています。

ゼロで終われたことは、とてもうれしかったです。キーパーはチャンスが巡ってきて、それをちゃんとモノにできるかどうか、そういうポジションだと思います。今までいろいろ経験してきたことをうまく出せたので、それが勝利につながったと思います。

前半のFKや後半の最後にもピンチもありましたが、準備と予測があったことで自分の得意な形に持ち込めたと思います。あのようなプレーがどんどん出せればと思います。
フォトギャラリー

(写真:早草紀子)

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