明治安田J3リーグ 第1節
2024.2.24 [SAT] 14:00 NACK

大宮

  • 11' 泉 柊椰
  • 57' 茂木 力也
  • 64' 泉 柊椰
  • 76' 中野 誠也
4 - 1
1 前半 0
3 後半 1

八戸

  • 63' オリオラ サンデー
  • テレ玉
試合経過
監督コメント
ここまで大きな問題や崩れはないですが、まず1戦目をやってみてどうかというところもありますし、最終的に頂点をとるところから逆算していかなくてはいけないので、しっかり勝利を狙いながらと考えています。ただ、やってきたこと、積み上げてきたことが出てこないと自信にはならないので、両方を意識しながら準備していきたいです。

結果ありきなので、そこだけはすり替わってしまうと元も子もないですし、どうやって勝つかが一番大事な問題で、「負けてもいいから内容は〜」というのは本末転倒な話なので、そこを38試合追いかけていかないと、持続性がなくなって出たとこ勝負になってしまいます。なるべくその可能性を上げられるように準備はしてきたので、しっかりやっていきたいです。

僕のサッカーというよりも、どういう選手や団体が表現するかで、世界中、そのチームや文化、気質に合ったサッカーをきちっとやっているだけだと僕は思っているので、特別などこかのコピーをするとかではなくて、大宮は育成出身の選手が多いですが、技術的なことを大事にしてきていたり、またピムさんの教えがあってしっかり主導権を持つということをずっとやってきて、しっかりDNAとして持っているものをどう結果に結びつけていくかということが一番大事です。そういう面では、原則的なことや根本的なことをしっかり見直して、戦術が勝負論より上にいかないようにバランスは取ってきたつもりなので、それでしっかり表現できるかという部分と、ここに乗り込んできた選手たちがスパイスを加えながらどう局面局面で、外から観ていて「やっぱり、こうだよね」と見えるかどうかだと思います。基本的にはアップテンポでいきたいと思っているので、そういったところを表現できればと思います。

僕らの場合は他のチームと立ち位置が違って、自分たちの名誉や誇りを取り戻さなければいけないシーズンで、開幕戦はその一発目で、それが38回あるという位置付けです。外から来た選手たちも含めて、みんなが誇りを取り戻しにいくシーズンで、見ている場所は頂点なので、頂点に向けての道の途中の一歩目というイメージです。

八戸もそうですが、J3はどのチームもハードワークしてきますしタフです。「自分たちのサッカーをやれていればいい」というチームは1チームもないですし、降格もあるリーグなので、相手云々ではなく我々がそれにどう立ち向かっていくかだと思います。ただ、わかっているのは、タフさで我々が上回ったら絶対にいけると思っていますし、そこは絶対に譲らないという形でプレシーズンを組み立ててきました。八戸は昨シーズン躍進したチーム、我々は誇りを取り戻しにいくチームで、結局どちらが目の前の相手を叩けるかの勝負なので、そこの気概で絶対に負けないこと、その次に戦術とかが入ってくると思っているので、軸の部分はブラさずにいきたいと思っています。
選手コメント
昨シーズンは悔しい思いをして、今シーズンはチームとしても個人としても「やり返したい」という気持ちがありますし、その中で(長澤)徹さんから指名していただいてキャプテンをやらせてもらうということで、本当に責任と覚悟を持ってやらなければいけないと思っています。アルディージャの選手としてキャプテンをやれることはすごく幸せなことですし、すごく責任も伴うと思っています。

始動からここまで、チームとしても個人としても日々成長できるような練習の雰囲気や環境を、選手個人個人もそうですし徹さんも作ってくださっているので、本当に日々成長できているという実感をしながら、1日1日を過ごせていると思います。今シーズンはインテンシティを高くということを求められているので、練習から高いインテンシティでやっていますし、僕たちはピッチでそういった姿を見せるだけだと思っています。

個人の目標としては、J3で優勝するために怪我なくピッチで戦い続けることです。今週からリーグ戦が開幕しますが、まだまだ成長できる時間もありますし、まだまだ成長できる部分もいっぱいあるので、日々そういったことに向き合ってやっていきたいです。

今シーズン、J3優勝J2昇格を必ず成し遂げたいと思っていますので、今シーズンもぜひ僕たちと一緒に戦ってください! 応援、よろしくお願いします!
開幕に向けて、個人としてもチームとしてもいい準備ができていると思います。ただ、これを試合で出せるかどうかで、プレシーズンが悪くてもいきなり結果が出るときもあります。でも自分たちがやってきたことは、チームとしても一人ひとりでも自信になっているところがこの1ヶ月でもあると思うので、まずはそこを出すことと、あとはそれを積み重ねていくことで、そんなにすぐに良くなったりうまくなったり強くなったりはしないと思うので、一年間自分たちがやるべきことをやり続けることが大事だと思っています。

八戸は勢いがあるチームだと思いますが、僕たちはホームなのでその圧力に負けず、逆に自分たちが圧力を掛けることができればと思います。開幕戦なので内容ももちろんですが、どんな状況であれまずは勝つことが大事だと思います。この時期はいつも「やっと始まるな」と思いますし、一番最初の試合は緊張したり堅くなってしまう選手もいると思うので、もちろん気合を入れて臨むことも大事ですが、落ち着いてリラックスして入りたいです。

昨シーズンは大宮のサポーターの皆さんも悔しい思いをしたと思いますし、それは後援会の選手激励会やアルディージャビジネスクラブのパーティであったりで僕自身もすごく感じました。そうやって応援してくれる人たちのために、目標を成し遂げたいです。ただ、先のことは目の前のことをコツコツとやっていかないとないと思うので、もちろん優勝という目標はありますが、まずは目の前の試合に集中したいと思います。
メンバー

スターティングメンバー

89'
77'
69'
77'

控えメンバー

89'
77'
77'
69'

監督

長澤 徹

スターティングメンバー

GK 1 飯田 雅浩
DF 2 藤嵜 智貴
DF 20 蓑田 広大
DF 29 柳下 大樹
MF 24 山田 尚幸
MF 9 永田 一真
66'
MF 8 山内 陸
62'
MF 5 稲積 大介
MF 14 前澤 甲気
79'
FW 7 佐藤 碧
62'
FW 90 オリオラ サンデー
79'

控えメンバー

GK 25 谷口 裕介
DF 19 加藤 慎太郎
MF 6 柴田 壮介
79'
MF 27 國分 将
62'
MF 17 妹尾 直哉
62'
MF 51 雪江 悠人
66'
FW 11 佐々木 快
79'

監督

石﨑 信弘
試合詳細
9 シュート 13
15 GK 9
3 CK 6
14 直接FK 14
1 間接FK 0
0 PK 0
試合データ

主審

井上 知大

副審

高寺 恒如

副審

原田 大輔

第4の審判員

長谷川 豊

入場者数

7,183人

天候

晴、弱風

ピッチ状態

全面良芝

気温/湿度

10.7℃/25%

HIGHLIGHT

戦う姿勢を貫き、4得点快勝の好発進
2024シーズン開幕戦。「自分たちの名誉や誇りを取り戻さなければいけないシーズン」(長澤監督)に挑む大宮は、NACK5スタジアム大宮に八戸を迎え、クラブ史上初となるJ3での第一歩を踏み出した。

大事な初戦を前に準備を進めてきた長澤監督が先発に選んだのは、次の11人。ゴールマウスに笠原が立ち、4人が並ぶ最終ラインは右から茂木、濱田、市原、下口。石川と小島がピッチ中央でコンビを組み、両サイドに中野克と泉。前線では中野誠と杉本が、やや縦関係で2トップを形成した。

開始早々、大宮が最初の決定機を掴む。相手のハンドで得たゴール正面でのFKに茂木と中野克が並ぶ。6枚の壁を越えた茂木の右足での一撃はゴールの左へ逸れたが、先制点への期待が高まるシーンだった。大宮は前線が相手を追い込み、ボールを奪うと両サイドを使いながらパスを繋ぎ、前への圧力を強める。ボールポゼッションの割合こそ高くなかったが、粘り強く試合を進めて歓喜の瞬間を手繰り寄せた。

11分、小島のスルーパスに抜け出した茂木がペナルティエリア内を深くえぐり、中央へ折り返す。このボールを、ゴール前へ走り込んだ泉が右足で確実に捉え、大宮の今シーズン初得点に結びつけた。

先制した大宮は、その後も主導権を渡さない。泉が技巧的なドリブルでゴールへと迫り、最終ラインが落ち着いたパス回しを見せ、杉本がクサビのパスを正確にさばいて攻撃を組み立てる。笠原の攻守もありリードを守った27分には、ペナルティエリア内で相手をかわした中野誠が果敢に追加点を狙った。

CKからヘディングシュートを放たれ、FKからフィニッシュを許すなどあわやの場面も何度かあったが、新加入組の杉本、泉、中野克が連動してゴールに迫るなど、危なげない試合展開のなか、チームとしての可能性も感じさせて前半を折り返した。

後半の立ち上がり、ギアを上げてきた八戸に押し込まれる時間もあったが、ボールホルダーへの寄せを怠らず、慌てずパスを回し、しっかりボールを運ぶと、57分に待望の追加点が生まれた。このとき、試合展開に不満を感じていた長澤監督は、思わず「出したら走れ!」と檄を飛ばしていたという。

泉と下口のパス交換で左サイドを崩し、下口のクロスに飛び込んだのは茂木。得点の匂いを嗅ぎ分けた背番号22が逆サイドからゴール前に詰め、持ち味である打点の高いヘディングシュートを叩き込んだ。63分に一瞬の隙を突かれてオリオラ・サンデーに1点を返されたが、直後には泉が嫌な流れを断ち切った。

左サイドで小島のパスを受けると、迷わず中央へドリブルを仕掛ける。「自分が最も得意な形」と言い続けるカットインから右足を振り抜き、強烈な一撃をサイドネットに突き刺してみせた。開幕前「一発屋と言われたくないんで……」と昨季に神戸で決めたカットインシュートを振り返っていた23歳が、今後幾度となく繰り返されるだろうファインゴールで、状況を一変させた。

リードを広げた大宮は、その後も試合を優位に進め、76分に中野誠がダメ押しとなる追加点を奪った。市原の縦パスを茂木が右サイドに展開し、藤井のクロスを杉本がニアサイドで流すと、ゴール前で身体を投げ出してコンタクト。「待っていれば必ずチャンスが来ると思っていた。身体が反応できたのが一番」と本人が振り返った、いかにもストライカーらしいゴールだった。

終盤にポスト直撃のシュートを放たれる場面もあったが、試合終了までリードを守り、交代出場したルーキーの藤井、高柳、大澤、植田の4人もスムーズに試合に溶け込み、攻守両面での安定感を失うことなくタイムアップ。なによりも結果が求められる開幕戦で、上々のスタートを切ることに成功した。

試合後、長澤監督は「まだまだ足りないところがある」と反省を口にしたが、同時に「かなりの重圧を乗り越えた選手たちを誇りに思う」と、手応えも感じていた。2得点を奪い勝利に貢献した泉は「苦しい時間もありましたが、落ちていかなかったのが大きい。良くなくても勝つことが大事。もっとできるし、間違いなく上にいける」と自信を見せ、自らのパフォーマンスに関しては「(2点目は)あそこで決めるかどうかで立場が変わってくる。ゴールは良かったけど、まだまだ満足できない。自己採点は30点です」と、次の一戦に向けて気持ちを引き締めていた。

(総評:粕川 哲男)

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監督コメント
まず最初に、横山さんのご冥福をお祈りします。僕は相手チームの指導者として何度も彼と対戦していますが、本当に地味で、でもチームのために体を張り続けて、勝点をもぎ取るために必要な選手だと、すべての監督がそう思って起用していたと思います。今日はポスト1本助けられたような、そんな気がします。

7,000人以上のサポーターの方が集まってくれて、トレーニングマッチもたくさん来てくれて、やはり大宮の立ち上がる姿をファン・サポーターの皆さんが後押ししてくれたと思います。特に後半に入ってからの攻撃する方向のときは、うねりが乗るというか、練習でも見たことないようなシュートを選手が打っていたので、そういう力はすごく大きいなとあらためて感じました。

開幕戦で、しかも相当な重圧を、かけない方ではなく思いっ切りかけて1ヶ月やってきました。そういう面では、これを乗り越えないと絶対に頂点はないと思っていたので、どっちに出るかは結構賭けだったのですが、思いっ切りかけて負けられない中で選手たちはカチカチで、結局自分たちのプレーが出るまで57分かかりました。57分の2点目が本来の我々の姿だったのですが、いろいろな重圧や恐怖、本当にワンミスで持っていかれるような形で相手が組んでいますので、そういう意味では非常に難しいゲームでしたが、そこも踏まえて、まず1戦目を乗り越えた選手を私は誇らしく思っています。

ゲームのかみ合わせとしては、石﨑さんのチームらしく、J1とかJ2にはないチーム、90分間どこまででもアプローチに来るものすごい圧力のサッカーの中で、我々はその矢印をどう折るかというところで、しっかり準備をしてきました。そういう意味では、得点は全部その矢印を折って取れた部分は良かったのですが、その反面、足りないところはありますし、点を取られたところもスキですし、やはりそのスキがある限りは勝負事は難しくなるので、そこはまたオレンジキューブに帰ってしっかり鍛え直して、次の試合に臨んでいきたいと思います。
選手コメント
自分が2ゴール決められて、しっかり勝てたことは良かったです。1点目は、うまい感じでインサイドを崩してくれて、右で崩して左で刺す形でした。あとは決め切るだけだったので、ていねいに流し込めて良かったと思います。2点目は1点取られたあとで、失点したときに水を取りに行ったら監督に「刺して来い」と言われた直後のプレーでした。自分の得意な形でしたし、あれを決められてチームとしても個人としても良かったと思います。監督に言われた瞬間にちょっと何かスイッチが入ったというか、それで決めることができたと思います。

NACK5スタジアム大宮の雰囲気は、リズムや手拍子が多かったりとか、すごいやりやすかったですし、チームを後押ししてくれるというか、ドリブルで持ったときに沸いてくれる感じとかすごく良かったです。もっともっとこのピッチで活躍したいなと思いましたし、もっともっと勝利を届けられればと思います。

個人的にゴール以外はまだまだ課題がたくさんあると思っています。ドリブルでもっと剥がせるところだったりとか、背後をとるところだったりは課題なのかなと思いますし、僕自身、フィジカル的な部分も課題なので、課題に関しては山積みかなと思っています。

今日勝ったことで、チームとしてもこれで浮かれることは全然ないと思うので、次、また1からチャレンジャー精神を持って一戦必勝で勝っていければと思います。まだまだ始まったばかりなので、自分のドリブルだったり左サイドを切り裂く形で、もっともっとゴールを決めてチームの勝利に貢献できればと思いますので、応援よろしくお願いします。
今年は自分になかなかチャンスがなくても、焦れずに待っていれば必ずチャンスが来るというのは、練習試合を重ねていく中で感じていました。今日のゴールは交代前のラストプレーでしたけど、それを信じていてよかったなと思います。自分がフリーなのが分かっていたので、(藤井)一志からパスが来るイメージをしていましたけど、杉本選手を経由しても体が反応できてよかったです。

選手同士の位置関係など開幕の難しさというのはあったと思います。ただ、練習試合とは違った緊張感がある中で、前半はしっかり締めていってハーフタイムで修正していこうと選手間でも話せていたので、問題はなかったのかなと個人的には思ってます。全体的に後ろに引いてしまったこともあったので、もうちょっと全体でラインを上げて、ボランチと自分たちとの距離が近くなってくれば、もっといいサッカーというか、自分たちらしいサッカーができてくるのかなと思います。

試合後に監督にも次が大事という話をされましたし、僕もそう思っているので、今日の試合は100点ではないのかもしれないですけど、自分たちがやるべき姿勢というものは見せられたと思います。あと37試合もその姿勢でやっていかないといけないので、スタートとしてはいい試合だったかなと思います。
相手が前からプレッシャーに来たり、切り替えが早かったり、そういうのは想定していましたし、ちょっと押し込まれて苦しい時間もありましたけど、みんな落ち着いてできていたと思います。前線に(杉本)健勇くんとか(中野)誠也くんとかターゲットになってくれたり裏に走ってくれる選手がいて、やることもはっきりしていたので、バタバタせずに前半を1-0のまま折り返せたのは良かったと思います。

後半は、相手も点を取り返そうと来る中で先に点を取れたり、失点したあとも(泉)柊椰がすぐ取り返せたり、そういうことをできるのが勝つチームだと思うので、今日はその部分が出せて良かったかなと思います。

今日の試合は初戦ということもあって絶対勝ちたかったですし、頂点を獲るためには勝たないと、というのは常に言われていました。プレッシャーがかかってる人もいたと思いますが、僕はやっぱり久々にこうやって試合ができてうれしかったです。今日も最高の雰囲気でしたし、NACKでプレーできるだけで幸せだとあらためて感じました。これだけたくさんのサポーターの方たちが来てくれて、今日みたいに勝って、みんなにはやっぱり笑顔で帰ってもらいたいので、今日みたいなゴールシーンをたくさん見せられるようにもっと貪欲にいきたいなと思います。
フォトギャラリー

(写真:山田 勉)

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